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2006年2月 9日 (木)

「初鏡」四方山話(その2)

 佐渡にある「喫茶ポニー」(夜はスナック)さんは、当時は知る人ぞ知る「山出し雪割草」の集まる店でした。
 ここから世に出た「銘品」は数知れず、ポニーさんが見つけたものだけでも「夕凪」や「桂山」「夕紅」等の坪取りや「紅苑」とその兄弟の坪取り、三段咲きの「自惚れ」、最近では標準花の「紫仙」や「平安」「青剣」「青城の月」等のツマ紫や覆輪花の坪採り等もポニーさんの功績です。そういえば「乙和媛」を初めてみたのもここでした。
 以下は渡金さんに聞いた話をまとめてみました。
渡金さんのお父さんは、見たことも無く美しい二段咲きを手に入れて、その日、嬉しくて宿でお酒を飲んでいたそうです。しみじみと眺めていたのですが脱水しては大変と、近くにあった水の入ったワンカップにその二段咲きを入れて萎れるのを防ぎました。
 さて、ふとワンカップの中の二段咲きを見ると、どうも様子が思わしくありません。「なんか変だぞ」と思ってみると、ワンカップの中の液体は水では無く「お酒」だったのです、しかも熱燗。
 案の定、その二段咲きはその後の願いもむなしく枯れてしまったそうです。
 ところが、幸か不幸か、佐渡では似たような花がもう一本、おなじ場所で見つかっていたと連絡が入ったのです。
 連絡を受けた渡金さんの息子さんが急ぎ佐渡に受け取りに行き、鉢に植わった小さな山苗を持ち帰る事が出来ました。
 今度は大切に育てられ、しばらくして展示会での発表となりました。この時に「初鏡」の銘は「ササヌマ園芸センター」の笹沼社長が銘命されたようです。
当時は「初鏡」「紅苑」「太陽」等がニューフェイスとして雑誌等でいつも取り扱われていました。この頃は「初鏡」を一目見ようと、全国から愛好家が集っていたほどの盛況振りでした。
 枯れてしまった幻の初代「初鏡」、一度見てみたかったですね。(逃がした魚は何とやらで、実際それほどはっきりと区別できる程ではなく、2本はよく似ていたそうですが)
でも、二代目が元気に育って、押しも押されぬ「銘花」となったのは渡金さんの功績で、とても嬉しい限りです。
 余談ですが、渡金さんには今、更に「宿題」をお願いしてあります。それは、あの「幻の三段咲き」の話。
何か資料が見つかるとうれしいなぁ~(^▽^)・・完。

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コメント

はじめまして!

ササヌマ園芸さんまで車で15分ほどのところに住んでいるので、いわゆる銘品の数々を展示会などで楽しませていただいてます。
ただ雪割草についてはあんまり熱心ではないので、いい客ではないです。

「初鏡」を初めて見たときは感激しました。
ササヌマさんが今の場所に移る前(金沢園芸のとき)小さなハウスの真ん中に飾ってありました。
たしか鉢に漢字で「海老根」って書いてあったような記憶もあります。

今、やまくささんの四方山話を読ませていただいてビックリです。
底白の跳珠にも、またまたビックリ!
毎日楽しみに読ませていただきますのでよろしくどうぞ。

越後屋さん。おはようございます。
確かに「初鏡」は欅窯のエビネ鉢に入っていたのは私も良く覚えています。
つたない話ばかりですが、時々は付き合ってください。
どうぞよろしく。

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