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2006年3月31日 (金)

今年の結実状況


メシベから溢れん程の花粉の量。この位花粉をつけます。

昨日は今までの疲れが一気に出た様で、家に帰るなりダウン。サッカー見てたら寝てしまいました。
昨日・今日も風は強いのですがまあまあの晴天なので、補充の交配を少しやりました。
昨年あたりから花粉付けはかなり慎重になって、写真のように一つの花でオシベ4~5本位を使って、たーっぷりと花粉を付けてあげるように心掛けています。
その甲斐もあって今年の結実も、早いものではかなり充実した種子になってきました。
だいたいですがこんな感じです。

どちらも三段咲きの交配です。♀は「大丸白二段」だよん
結構たわわに実っています。三段のF1作りなども早いものでは結実が確認されています。
これからいらない花茎の整理や本葉作りです。
新葉が伸びきった後に古葉切りもありますし、まだまだやる事が一杯です。
なんだかアッと言う間に雪割草のシーズンも過ぎ去ってしまいました。
本当に月日が経つのも早いものです。
でも、もう少し交配してよーっと!!

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2006年3月29日 (水)

三段咲きってなーに!



左上「笹祝い」・右上「春の精」・左下「緋の丸」・右下「紅心
皆さんはこの中でいったいどれが「三段咲き」だと思いますか?

「三段咲き」って何でしようか?
たとえば、上の写真を眺めて「これが三段咲きだぁ-」といえる花が幾つあるでしょうか。
たとえば「この中のどれか一つの花を使って三段咲きを作ってください」と言われたら、あなたはどの花を選びますか?
僕は、三段咲きの交配をするときの親選びには、必ずオシベ部分とメシベ部分の弁化がある花(出来れば別々に弁化している花が理想)を重要なポイントと考えて花選びをしています。
また、佐渡産なら内海府の花、或いは弥彦山産の花を理想と考えています。(何故?と言われると困るんですが・・)
外海府の花を使う場合は必ず弥彦山産のヘラ等と混ぜます。(何故?と言われると困るんですが・・)
そんな訳で、もし、僕が使うとしたら(花粉が吹けばの前提で)右下の「紅心」を選びます。
これはあくまで「三段咲き」を作るとしたらです。「変化花を作る」だけならきっと「緋の丸」や「春の精」のほうが近道でしよう。僕の頭の中では「緋の丸」や「春の精」は唐子や千重であって三段では無いのです。
「三段咲き」の交配にはこの様な誤解の上に行われている交配が少なくないような気がします。
僕は三段咲きはあくまで「ガク片化」であって「花弁化」ではないと考えています。したがって、重要なのはメシベ部分の弁化では無く、オシベがあることでもありません。オシベの部分にガク片化が見られるかどうかなのです。事実、三段咲きで目立つ三段弁の部分はメシベの弁化部ではなく、オシベのガク片化部です。ここにボリュームがあるととても迫力のある花に完成するのです。
ただし、そこにだけポイントを置くとメシベの弁化が単調で面白みの無い花になってしまいますので、少し花弁化の血を入れて中間タイプを作るのです。このほうが確実に「味わい」が出るからです。でも、基本は三段咲きの形質です。千重化しやすい花に花弁化の血を入れても二段や唐子・千重の元を作るだけだからです。
そこらへんの緩急のつけ方が、良い花を作るポイントの様な気がします。
よく、マニアの方で「系統なんか興味が無い」とカキコしている方もいらっしゃいますが、三段咲きの場合は、外海府の花、内海府の花、小佐渡の花。、弥彦の花、西山の花、富山の花等、全てにおいて異なった特徴が見られます。(口での説明はなかなか出来ませんが・・・)
それがある程度見えてくると、「では、その花に何を混ぜたらよいか」と考えるようになり、より交配が面白く、何を作るにも最短距離で完成出来る様になるでしょう。
マニアの方にとっては「そこまでせんでも」と言う事でも、僕らプロにとってはそれもまた勉強でもあり、そこがプロである信用でもあるのです。

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2006年3月28日 (火)

交配の目的



今年、特に力を入れた交配♀親君たちです。どれも素敵。
左上「素心二段」 
春の宴系の二段唐子で形も良い
右上「和」 
青軸毛無し二段、とにかく型が良い逸品
左下「星の雅」 
紫白覆輪円弁の日輪咲き。中々渋い
右下「玉あられ」 
青軸キメラのテンテン二段。意外に大輪

昨日で取敢えず交配も一段落、と思って改めて交配ノートを見直したら「あ~、やっぱり」、例年通り交配番号はダブっているものがあるし、素晴らしい文字なので改めて見直すと読めない文字が沢山あるし、何でこんなの交配したんだろーって言うのも沢山あるし、、、と、いう事で今日はその修正です。
そもそも今年の交配(マンネリ=マンネリズム)の目的は様々です。
一番力を入れていたのは、次につなげる事が出来る交配。これは、素心やテンテン、毛無し、白覆輪等の段咲き交配がメインです。(写真参照)
それから、跳珠や佐渡の幻に変わるモノスゴイ(何が?)三段咲きのF1作り。(初美仙までF1にチャレンジ、一応花粉吹いたみたいでしたけど、はたして、、)
次に、モノスゴイ(何が?)三段系の複色千重作り。
そして、マニア向けの紫/白二段や赤/白二段等のきれいな花作り。
最後に、販売のための二段、三段、標準花等の完成品作りです。(おいおい、これが一番大事じゃないか!商売しろよ!)
ブームは乗るものでしょうか、それとも、作るものでしょうか。
時代は急速に、ものすごいスピードで動いています。3年後を見越した交配ではもう遅すぎます。
6年・10年先を見込んで、無い頭で色々と試行錯誤の毎日です。
嗚呼、世紀末は直ぐそこに来ているかも。

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2006年3月27日 (月)

とりあえず一段落です


今日の交配室・まあ今年も何とか目処がたちました。ホッ!

今日はこの上ない晴天で、最後の交配日和でした。
昨日に続き、更に「六歌仙」や「剣の舞」等の花粉も吹かせてF1作りから開始です。
主に三段咲きの交配を中心に、夕方5時までに一気に交配をして最後に一段落。天気がいいので奥さんや女の子にも手伝ってもらって、取敢えずメインの交配は今日で最後にします。
ただ、まだ花粉を取る三段咲き等も少しは残っているので、交配自体はもう少し続けるつもりです。(どこかでF1用の日輪探してこなきゃね)
この時期はとにかく疲れます。肩の凝り方も半端でなく、毎日何十回とルーペを覗いているので、眼精疲労も激しく、また、交配中は上からの日差しで半ば日射病状態になり頭痛も酷く、体中がガタガタになります。
閉めきって暖房を焚くと酸欠にもなりますし、脱水症状もあります。とにかくボロボロ。とーぜん休みなんてありません、毎日バテバテです。
仕事とはいえ、この一ヶ月間はかなり過酷です。楽しんで交配していた頃が懐かしく夢の様ですね。
(このブログ書くのも実は結構しんどい)
その労あってか、早いものでは既に結実が始まっているものも見られます。徹底的に花粉をつけているので、どれもコンペイトウの様にたわわに実っている様です。
これからは葉作りに専念です。
その前に花摘みや株の整理があるのでまだまだ大変です。
でもいちおう一段落、今日迄で1200交配とちょっとです。マンネリながらもなかなか面白い交配も出来ました。
あ~~~~しんどかった!

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2006年3月26日 (日)

マンネリだ~!

今日は余り天気が良くなかったのですか、もう、ラストも近いので暖房をつけての交配です。
昨日の続きの様なものですが、更に「雅び桜」や「赤鬼」等の花粉も吹かせて交配です。
時間があったので、昨年の発芽苗をチェックしながら眺めていると、変わんないんですよね~、殆ど。
去年も今年も交配のパターンが決まってしまってますね。
マンネリだよ~!
今日で、1100とチョッとの交配をしたのですが、結局は去年なんかのパターンと一緒なんですよねぇ。
確かに、これといって新しく欲しい花や入手した花もあんまりないし、いまさら普通の二段や三段、ましてただの標準花を作ってもしょうがないんで、新しくやる事といってもけっきょくはマンネリ、マンネリなんですよね。
あー、マンネリだ~! マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、マンネリだ~、、、。

マンネリだ~!
マンネリだ~マンネリだ~マンネリだ~マンネリだ~マンネリだ~マンネリだ~
天気予報が変わって明日は良く晴れそうです。
いよいよ最後の最後、一応、今年のフィナーレと行きたいところです。
ともあれ何かいいネタ、ないですかねぇ~。(トホホ・・)

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2006年3月25日 (土)

今日はハッピー!!

ようやく朝からスッキリとした晴天になりました。
でも明日からは又、曇りや雨の日が続きそうです。
こうなるともう時間も無いので、今日は徹底的に三段咲きのF1作りに集中しました。
以前から気になっていた三段咲きを集めて、担当の女の子と二人で一日中花粉切りとF1作りに没頭です。
ところがいざ、オシベを切ってみると、今年はこれまでに無いほど花粉の吹きが良く、思いのほかの大収穫でした。(^^)(^^)(^^)
下は、今年特に花粉が取れた嬉しい花たちです。
念願の花粉が取れて、もう、ハッピー・ハッピー!

左「炎環」 何と言ってもF1を作りたかったのでウレシー
右「紅武州」 愛も変わらず花粉が良く出ます。最高。


左「笹和」 最後の花はオシベがいっぱいありました。
右「紫魔王」 花粉は出ますが意外に少なめでした。


左「秋風」 大輪の網目三段咲き。雰囲気の良い花です。
右「酔美人」 裏紅で花肉の厚いたっぷりとした花です。


左「春蛍」 銘花阿賀蛍の兄弟。大輪の美しい花です。
右「将軍」 ナント、今年は抜群に良く花粉を吹きました。


左「大観」 3年目チャレンジで初めて花粉が吹きました。
右「熱唱」 オシベを切れば殆どが花粉を吹いてくれます。


左「豊緑」 巨大な白グリーン三段でやっと吹きました。
右「夢の華」 おしべは小さいですが花粉は吹きました。


左「無銘」 岩渕三段の最高峰。程々に花粉が吹きます。
右「弥彦の幻」 昨年は結実しません。今回こそお願い。

この他にも、素心三段の「銀世界」や「跳珠」等も良く花粉を吹いてくれました。ハッピー・ハッピー!
とくに、
ピンク/グリーン三段の「春蛍」は、幻の銘花「阿賀蛍」の兄弟で、非常に大輪の美しい花です。これまで、澄んだグリーンの三段弁の花は殆ど花粉が採れた事が無く、今回の様に「切ればその分花粉が吹く」程に良く吹いたのはとてもビックリです。これで、「春童子」の様な花が出来そうな気がして、長年の希望が見えてきました。ハッピー・ハッピー!
ともあれこれからは、これら交配した種子が何とか実って、発芽して欲しいと願うばかりです。
それを願って、いつもF1作りはあまり多くの♀を使用せずに、的を絞った交配で、徹底的に同じ花に花粉をつけて、少しでも確実な苗を得るようにしています。
少し気が早いですが、今から来春が待ち遠しいですね。
ハッピー・ハッピー!
ちなみに、今日は僕の誕生日です。
ハッピー・ハッピー!(^^)♪♪

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2006年3月24日 (金)

今年もいよいよ

関東でも暖かい日が続くようになって、そろそろ花もまばらになってきました。
交配もいよいよ最後に入ります。
今日は50交配くらい出来ましたので、現在で取敢えず1003交配まで来ました。
今年は何を交配してよいのか<なかなかピントが定まりません。
ここ何日かは、今まで使っていた親を整理して、二段咲きの♀等はかなり身軽にしました。
結局、二段咲きは赤白とか紫白とかの組み合わせが中心になります。今後の需要を考えると、中途半端なものを作っても棚の肥やしにしかならないと判断したからです。
したがって、使用する親鉢もかなり絞られてきました。
三段咲きはなんとかマンネリを抜け出したいと思いながらも、結局いつものパターンの延長のようなものです。
ただし、こちらの方は♀がまだまだ温存してあるので、もう少しは遊べそうな気がします。
週末から来週にかけてはいよいよ、新しいF1作りのための温存してある三段咲きの花粉吹かせに入ります。
二段咲きのF1は今年はぜんぜんやっていません。
どうも二段咲きは完全にマンネリです。
次に進むためには何をしたら良いのでしょうか。
どんな花に未来を託せば良いのでしょうか。
そんな事を考えながらの、今年の1003交配です。
さて、いよいよラストスパートです。
明日は何をしようかなぁ~。
体がガタガタ!

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2006年3月23日 (木)

今年の発芽状況

今日は天気が今一つだったので、午前中から昼過ぎはお出かけです。
夕方も中途半端になってしまったので、今日の交配は前からやってみたかった三段のF1作りだけです。山野草もそろそろ販売準備や植え替えをしなくてはいけないので、みんなでなんだか忙しくなってきました。
写真は、昨年交配した種子の、今年の発芽状況です。


「今年の発芽苗」 昨年と同じくまあまあの発芽で一安心でつ

だんだん交配する花数も多くなってきているので、かなりの数が発芽しています。
3.5寸のプラ鉢で15個入るケースが1棚で18ケース置けます。それが11棚と少しで他にポット蒔きもあるので、ざっと皮算用でも3000床位はあると思います。(1ポットの発芽の数も写真の通りです)
これを秋には1本づつ植え替えるのですが、いったい何処にそんな場所があるのでしょうか。
考えると今からゾッとします。
取敢えず、大切に交配した新しいF1達も、少ないながら殆どが発芽を確認できて一安心です。
実は、この時期に発芽の始まった交配を見る事は重要な作業なのです。
特に、青軸の純白やテンテン花、毛無し等は、どの親や交配が確実に遺伝しているかが、カイワレで判別できて直ぐに解るからです。
それが解れば相性の悪い交配を繰り返すロスも無くなり、今年交配する参考にもなるのです。
ともあれ、次々と発芽してくるカイワレを見るとワクワクしてしまいますね。(^^)♪♪♪♪♪♪
今、園のハウスの中で一番大切なのは、このカイワレ君たちである事は言うまでも無いですよねぇ!

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2006年3月22日 (水)

「蒔いた種は必ず生える」かなぁ?

今日は休園日ですが交配のために出勤です。
普通の方は交配のために会社を休む事は有るかも知れませんが、僕の場合それが生業ですので、交配のために休日出勤なのです。
午前中は陽が持ちそうなので、午後はハウスを閉めて、最悪は暖房を焚けば夕方までは出来そうです。
「標準花は任せた」と奥さんと二人で一日中交配。
結局、夕方までに二人で140交配程出来ました。
1交配あたりで多いものでは3花~5花位を目安に掛けるので、実際は何交配出来たかよりも何花交配出来たかが大切です。そういった意味では、数年前よりははるかに交配する花数は増えています。
種を蒔くときには必ず、何粒蒔いたかをラベルに記録しておきます。
翌年になると30粒位蒔いたのに2~3本しか発芽しないものが結構あります。
以前は、少しでも発芽しているポットは植え替えて捨ててしまったのですが、昨年頃から発芽の悪い蒔き床を一年間、棚下で保存して置くようにしました。(発芽苗は抜いてポットに上げ、蒔き床だけ保存します)
その結果が下の写真です。

「古い蒔き床」 こんなに発芽するものなんですね
写真は、平成16年に蒔いた種子の今年の発芽です。
この子達はナント、2年近くも地上に出る日を待っていたようです。それにしても、かなり発芽も良いのには驚きです。
今まで、相当数の発芽するかもしれない種子を捨てていたかと思うと、何かとっても残念です。
棚下は苔の生えることも少なく、いつも湿っているので発芽には適切な環境のようです。
発芽せずにがっかりしていた大切な交配も発芽しています。
皆さん、蒔いた種子は簡単には捨てないほうが良いですよ。
「蒔いた種子は必ず生える」かもしれませんから。

今日で940交配まで行きました。まだ、♂も♀も花があるので、今年は1200交配位行けると良いのですが。花数にして3000花位ですかね。ネタ切れでしんど~。

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2006年3月21日 (火)

花徒然の旅(その2)

結局「三宝」を出たのが12:45分、混雑のせいか茹で加減が早く「五目うまに麺」は麺が固くて今一つでした。残念!
次の目的地、渡金農園さんに着いたのが1:15分頃、到着するや否や「頼んでおいたものちょーらい」と直ぐに目的の「帰ってから交配に使う親」探しです。
(もちろん、「初跳」れ~す♪)
早々に渡金さんを後にして、次の目的地「ササヌマ園芸センター」さんへと急ぎます。
さすがササヌマさん、店に入るや否や顔見知りの人が沢山いらっしゃいます。
とりあえず会釈しながら展示場へと急ぎます。
今年は岩渕オリジナルの他にも、本間章さんや小菅さんの実生新花が多く飾られています。
「よくできてるな~」と感心するくらい作が良いのはほとんど鈴木良男さんの作品でした。流石~!(ながれいしと書いてさすがと読む!)
時間が無いので30分で引き上げて、最後の目的地「エデン」に向かいます。
「エデン」に着いたのが3:20分。あと、10分後にはターミナルに着かなくてはいけません。
「遅れるかも」と佐渡汽船に電話をして、展示場に急ぎます。
「鈴木さん、こんちわー。風間さん、こんちわー。加藤さん、こんちわー」と挨拶をしながらダダダダダダダダダダダダダダダ゛・・・・と展示品を流し見ていきます。
「10分で着くかな」「いやぁ、15分はかかるすけぇ」等と会話しながら「時間が無いの、そんじゃネ、バイバーイ」と挨拶も適当に佐渡汽船ターミナルへと急ぎます。
何とか20分前にとーちゃく。チケットを買いに行くと隣に栃の葉さんがいらっしゃいました。
とりあえず佐渡に着いて、今日は「八幡館」にお泊りです。
仲居のおばさんがなかなかせせっこましい人で、一人で言いたい事を行っては人の話は聞かずに、何度も浴衣や食事を間違えるという、なかなかの達人でした。
19日は最初に大佐度の展示会に向かいます。
外海府に向かったのはいいけれど、よく考えてみたら会場を知らないので、N村さん宅にTelして「入川」である事がわかりました。
外海府もリーッパなトンネルが出来て楽になりました。これで河内や高知の人たちも佐和田のパチンコ屋までかなり近くなった事でしょう。
なかなか家庭的な展示会場は、和室飾りで意外に落ち着いた雰囲気です。
人は多く、次から次と見学者がやってきます。
折角ですので「大佐度御三家」を捕まえて、「ブログに出すから」と言ってハイ、ポーズ。

いつも元気な「大佐度・御三家」
左から「お嬢・緋の鳥・浮世錦」のⅠ部さん、「種馬・平城の里」のH山さん、「赤鬼・初美仙・帝」のN村さん。みんなニコニコ。

なぜか拡大鏡を頭に着けているのがこわいですね~!

大佐度・入川の展示会場。照明が変な色でした
さすが本場の展示会、「初美仙・お嬢・天女冠・帝・赤鬼・平城の里・零れ花・桜川・栄冠・夕霧・緋の鳥・氷山・浮世錦・旭・紫宝冠・紫雷光・種馬実生」等、地元自慢の花がズラズラズラズラっと並んでいます。
H山さんを捕まえて今回見たかった目的の花を聞くと「自宅に有るからおいで」と言うので自宅へ直行。
「これだね」と見せられた花は予想以上の素晴らしさ。それが下の写真です。

左・青軸毛無し三段     右・青軸毛無し複色千重
こんなの作っちゃったのね~。スゴイわ。
次に伺ったのは白川さんの作場です。
丁度花盛りで色々な花が咲いてます。少したつとS谷さんが見えました。S谷さんは「佐渡の幻」の発見者です。失礼とは思いますが「どこで見つけたの」と聞くと、快く、産地とその現状について教えていただきました。有り難うございました。(取材、取材)
白川さんからも苗を少し分けていただいて、外海府を後にして新穂に向かいます。
お昼を食べて、次の目的地は「雪割草房」の石井さんの作場です。
写真を見ながら談笑して作場を拝見。もう少し話したり、写真も見たかったのですが、時間が無いので又秋に。帰りは4:10分の船なので最後の目的地の「能楽の里」に向かいます。
今年も会場は1階です。所狭しと並ばれた鉢は余り目にする事の無い花が多く、K形さん兄弟の花が目立ちます。


能楽の里の会場と、抜群に綺麗に咲いてた「木の葉桜」
時間も無いので、さーっと見学して、K形さんに3点程、秋に約束をして会場を後にします。
3:50分頃、無事に船着場に到着。
船の中で又、栃の葉さんに出会います。
帰りは小出あたりから水上まで雪の中を走って、とりあえず午前様になる前に無事に帰りました。
今回の旅でも多くの方に色々とご迷惑をおかけいたしました。
また、多くの方に歓迎していただいて、とても楽しい花旅でした。
この場を借りて御礼申し上げます。
又、秋にお会いできる日を楽しみにしております。
さー、この後もかんばって交配交配交配!!
(3月21日現在で800交配ですねん)

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2006年3月20日 (月)

花徒然の旅(その1)

今年も3月17日~19日の三日間、花を訪ねて新潟~佐渡にかけてを旅してきました。
今回より2回、ドタバタ珍道中をご報告致します。
先ずは17日、この日の最初の目的地は長岡にあります「越後丘陵公園」です。
今回、ここで「国際雪割草協会」の展示会が開かれます。が、今回より、出品花に賞を与えると言う事で、その審査委員に来て欲しいとの事での訪問です。
実のところ、こう言ったマニアの方の審査などは余り気が向かないのですが、最初と言う事もあって、とりあえず了承し、行ってきました。
会場に入ると直ぐに岩さんが迎えてくれて、いきなり自身の作出された花の説明を受けました。
次第に審査の方々が来られますが、どの顔を見ても殆ど顔見知りばかりで一安心です。
笹沼さん親子、本間章さん、真田さん、岩さん、馬渕先生、渡辺さん、F64の福田さん等親しい方と談笑して、その後は審査です。
初めての事なので少々手間取った様子ですが、とりあえず審査も無事終了。
その後、役員会との事でしたが、結局何もせずにそのまま解散。(だったのでしょうか?)
平日の為、岩さん以外には会長も副会長も居ずにいささかひようし抜け、審査委員の集まりも残念ですが今一つでした。
この日は夜に新幹線で来る家族を迎えて、長岡のビジネスホテルにお泊りです。
18日は新潟県の業者さんと展示会巡りです。
PM4.00の船に乗るのでドタバタは必死です。
最初は見附のC植物園さんを訪問です。
丁度、交配盛りの頃で色々な花が作場より持ち込まれています。
少し談笑して、山野草を選んで、いよいよ親になりそうな雪割草を探します。
おっ、と気に入った花を見つけたのですが「奥さんが気に入ってるから」でダメでした。
ふと横を見ると、棚の一番手前に「どうだ!!」とばかりに咲き誇る真紅の花があります。(♀親って書いてあるぞ)
これは素晴らしい、何とか分けて貰えるように「猫撫で声」で、お願い。お願い。お願い。の繰り返しです。(プライドまるで無し!!)
その他色々、3ポットほど無理を聞いていただいてGetです。
花を見ていると時間の間隔なぞ直ぐに吹っ飛んでしまいます。
これから何軒も回ると言うのに、あー、もう11時を越えてます。
次に向かう渡金さんにTelを入れて「お昼食べてから行くねー」と連絡です。
なぜかこのあたりでは「三宝」の「五目うまに麺」が好きなのでそれを食べに「三宝」へ行くと「すッげぇー混んでる」のです。
お昼を食べ終わって既にナント1時前。4時の船に乗るから遅くても3:30分には佐渡汽船ターミナルに着いていなければなりません。
嗚呼、はたして、今日は何軒回れるのでしようか~!   つづく。

上・「紅王」 紅艶×紅精の血を持つ二段三段の交配
下左・「素心二段」 非常に纏まりの良い清楚な二段
下右・「白覆輪三段」 飛天系の姫三段。花粉も吹きそう

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2006年3月16日 (木)

始めの一歩(その9)



左上・内裏系地合いと跳珠系交配の赤地合いヘラシベ
右上・内裏系地合いと三千風系交配の赤地合い短シベ
左下・絵草子系に青嵐系交配の紫地合い三段咲き
右下・佐渡小町系に八海山・跳珠系の網目三段咲き

今、マニアの方が求めているのはいったいどんな花でしょうか。
これから先に流行る花はどんなイメージなのでしょうか。
いつもそんな事を考えながら交配しています。
今、一つの兆しとして「模様花」が注目されています。
「標準花の花模様を段咲きに取り入れられたら」とは、以前にもこのブログで書いたとおりですが、やはり、ひとつの方向性としてはアリかナとは思います。
とにかく思いたったら何でも交配して見ましょう。結果はどうあれ、蒔かぬ種は生えません。
僕は二段咲きや三段咲きのF1を作る時、必ずついでに地合いや網目、白覆輪等の標準花クロスを作っておきます。花の数が有れば赤白シベや紫白シベ、さてはサーモンピンクや紅すだれの様なものまで交配しておきます。
数の中には上の写真のようにちゃんと地合いや網目などの模様花でF1が咲いてきます。
後は分離しようがクロスしようが、どう使おうと自分の感性次第です。
運がよければ下の写真の様に地合いや網目の段咲きが咲くかもしれません。
これからは明るく・綺麗で・品や格のある花が主流となってくるでしょう。
ついでの作業と言いましたが、この作業も実は結構計画的だったりもするのです。
こんな作業こそが、「始めの一歩」として最も大切な作業なのだと常々感じています。
PS・・・明日から3日間はお出かけです。店にはいません。ごめんなさい。
17日は国際の会の審査、18日は新潟の展示会巡りから島に渡ります。19日は島巡りで夜にはお帰りの強行スケジュールです。相変わらず色々な人を巻き込んでドタバタドタバタしている事でしょう。
そんな訳でブログも3日間はお休みです。

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2006年3月15日 (水)

始めの一歩(その8)




上・二段♂親「お嬢×紅輝」
下・そのセルフ分離の子供たち(F2)

新しい花を作ろうと思ったときに、必ず着目している花のF1を作ります。これが交配の始まりです。
いきなり当然の事から入りましたが、このF1が♂親の標準花の場合は必ず後にタネが出来ます。このタネを採って蒔いてみると、発芽してくる苗たちはこのF1の分離した子供たち(F2)になります。
良く、このブログで「F1のセルフ分離は好きではない」と書いていますが、実は、この分離によって交配の「始めの一歩」に踏み出せる事もあるのです。
上の写真は当園の二段♂親御三家の一つで交配No.883の知る人ぞ知る「お嬢×紅輝」です。
この、何の変哲も無いピンクの標準花をセルフすると分離により二段咲きが生まれます。
下の4枚の写真はこの「883」のセルフ実生苗です。
本来、ピンク二段の「お嬢」と赤白シベ系の「紅輝」ですから、比較的単純な分離をすると思われます。
ところが、生まれてくる花の中には、網目の花や、白覆輪っぽい花も生まれてきます。これはおそらく、自然状態で「お嬢」や「紅輝」の中にこれらの花芸の遺伝子が過去には存在するのかもしれません。
実は、僕にとってF1のセルフというのはクロス交配の副産物に過ぎません。ところが、この副産物の中には、親よりも着目したい形質を持った花が生まれてくる事もあるのです。
写真の下の二枚は次に進みそうな面白い雰囲気が見られます。そして、分離によりこの花が生まれたと言う事は、このF1を「網目や白覆輪」に交配してみても面白い結果が生み出せるかもしれないと言う予測が可能になるのです。
分離はある意味、花が咲くまで予測不可能です。
単純な交配でさえこの内容ですから、これが3元4元と複雑になると、より、予測不可能な分離を見せてくれます。しかし、その予測不可能な結果が見えた時には、次の交配の予測が可能になるのです。
こんな事もまた「始めの一歩」に繋がるヒントになるのかも知れませんね。

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2006年3月14日 (火)

始めの一歩(その7)



上・紅武州(左)とその子供(右)
下・尺玉(左)とその子供(右)

三段咲きのF1を作るときに花粉切りは欠かせません。
最近ではオシベを擂り潰して交配する人や、ホルモンを使ってオシベのある花を出させる等という裏技まであるようですが、結果はそれなりに出ているのでしょうか?
当園ではプロとして曖昧な事は信用に関わりますので、全て、花粉の出そうなオシベを切って花粉を出させて交配しています。
また、交配するときには最初に小さな拡大鏡でオシベに他の花粉の付いて無い事を確認して、花粉を付けた後も必ず花粉のついた事を確認してから完了とします。
上の写真は以前このブログでも紹介した「紅武州」の今年の花です。絣模様が派手に入り、ぐっと迫力が増してきました。となりは昨年交配した「紅武州」君のF1たちの発芽写真です。
下の花は黒姫・青嵐系の実生で、とても大きな三段咲きで「尺玉」と呼んでいる花です。この花は終花の頃に自然と花粉の吹くもので、隣は昨年交配した「尺玉」君のF1たちの発芽写真です。
天然物の花粉を切るのも大事ですが、自分の理想とする三段咲きの基本親を自分で作って、そこから新しい花作りをスタートするのも面白いものです。
自分で作った三段咲きの中から、花粉の吹きそうなオシベのしっかりした個体を選別して、それを改めて親として使ってみるのです。
これもまた、「始めの一歩」の始まりです。

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2006年3月13日 (月)

始めの一歩(その6)



左上「小夜時雨」吉沢さん作、小輪だが芸の冴えはピカ一
右上「香の宮」草房さんの傑作。浜翁さん有り難うです。
左下・今年のテンテン二段のカイワレ君。絞りが一杯
右下・小夜時雨のF1。葉に絞りがびっしりで楽しみなもの

テンテンテンテンテンテンテンテンテン・・・・・・・・・
白覆輪段咲きよりも大変なもの、それはテンテン。
テンテンの段咲きを作る事はとってもしんどいです。
僕は今まで、テンテン段咲きの完璧なものは未だ見た事がありません。ならば作ってみようと試みたのですが、これはかなりしんどそうです。
「始めの一歩」を作る時、僕のやり方は他の人とはチョッと違うかもしれません。
いつも書く通り、僕はF1セルフの分離は余り好きではありません。
最初に、作りたいと思う花を思い浮かべたら、先ずその材料を徹底的に集めます。
そして、考えうるありとあらゆるF1を最初にまとめて作ります。そして、相性の良さそうなものを探して、一斉にクロスしてみるのです。
最初に外殻から築いていって、段々と内側に固めていって、最後に中心となる花にぶつけて完成させるのです。(渡金さん曰く・強気の先走りクロスだそうです)
写真の通り、テンテン段咲きも基礎となる「初めの一歩」が出来つつあります。
今日も色々な素心二段にテンテン花を交配してみました。
これからいったいどんな花が生まれるのでしょうか。
テンテンテンテンテンテンテンテンあ~しんど!!

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2006年3月12日 (日)

ブログで岩渕オリジナル展はいかが!

今日は予報に反して、思いがけずに天気に恵まれました。
当園の雪割草の行事は先週で終わりになったのですが、今日は温度が高かったために遅咲き系の花が良く咲いていました。
いつも展示会には間に合わない「岩さんのオリジナル」がどれも良く咲いていたので、一人、親鉢ハウスの中で「岩渕オリジナル展」を楽しんでおりました。
でも、一人で眺めるには余りに勿体無い程、今年は見事に咲いていたので、是非皆様にも雰囲気だけでも味わって頂きたく「ブログで岩渕オリジナル展」をやってみようと思います。
さすがにどれも素晴らしい花ばかりです。
どうぞ、ごゆっくりとご堪能ください。

「大観」とにかくでかい    「紫貴美」味わい深い

「遊心」まだ変化しそう    「桔梗の姫」端正な巨大輪

「古都の花」白覆輪千重の美品 「炎環」存在感No.1の花

「紫雅」不思議な色模様の花 「笹和」重量感が更に増す

「雅び桜」見飽きぬ気品花  「歌舞伎」実は巨大輪になる

「歓喜」珍しい白覆輪三段  「紅朱雀」初期の最高傑作品

「夢の詩」とにかく最高傑作品 「夢の華」同じく夢シリーズ

「古都路」最高の実生♂親  「夢織」複雑な芸が魅力的

「辻が花」人気一番の銘花  「舞放夢」新しい魅力の花

「無名」今後の注目花    「紫魔王」濃紫色の秀品

「熱唱」巨大輪の迫力一番 「大帝」とにかく綺麗な銘花

「天鏡」作り込んでみたい花 「富嶽」紫花ではピカイチ花

「離宮」渋好みに人気の花 「天聖殿」明るい巨大輪秀花

「遊雅」地合い模様が美しい 「楽園」本芸までもう少し
如何でしたか。
まだまだありますが、とりあえずこんな所で。
でも、さすが師匠。何れ劣らぬ銘花だらけですね。スゴイ。
PS・・・
交配も今日でとりあえず300交配です。
今週は天気が良さそうなので、あと700交配めざしてがんばるぞー!

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2006年3月11日 (土)

今日はお散歩!

いよいよ地元でも「雪割草フィーバー」と言うことで、今日は朝から新幹線に乗って本場新潟の展示会巡りです。
いつもの様に浦佐のAさんのご好意で車を出していただいて、いざ、展示会場巡りです。
時間の都合で全ては回れなかったのですが、それでも生産者の方の作場を含めて6ヶ所をドタバタと駆け回ってきました。
さすがにどの会場でも今年は苦戦した様子で、異常気象の影響がみられましたが、何れの会場でも愛好家の方の栽培した雪割草は新鮮で、自然状態で咲かせた花達はとても輝いて綺麗でした。
例によっていつもの通り、多くの人を巻き込んでドタバタドタバタ、どこの会場でも歓迎していただいき、また、お世話になりました。
この場を借りてお礼申し上げます。
御蔭様で、新しい親もいくつか≪Get≫できました。
(でも見せないよ~ん)
3年後に又楽しみが増えました。
来週はいよいよ、新潟から佐渡へと、今週以上にドタバタです。
でも、これがやめられない楽しみなんですけどネ!

(^^)

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2006年3月10日 (金)

始めの一歩(その5)


(「交配室の現状」 ♀親は開花が遅いので日当りの良い所で花を上げさせてます。♂親は早く動くので、右端の日陰の部分において開花を遅らせます。日照管理は大変)

  (「今年のF1初花軍団」 こんなに使いきれるかしら)
「跳珠や佐渡の幻はもう飽きた!!」 そんな声が聞こえて来そうな今日この頃。
さすがに、何でもかんでも「跳珠や佐渡の幻」ではいささか飽食状態で、咲いてくる花にも限界を感じ始めそうです。
でも、これまでの力を考えるとこの2種を超える♂親がはたして幾つ有るのでしょうか。
ここ何年間かはとにかく色々な三段咲きの花粉を開いてはF1作りに没頭しました。
よく「三段直接のF1が欲しい」と言う注文を頂きますが、作る側としてはF1なんてそんなに数が有ってもしょうがないものです。
又、作りたくても花粉の出方によっては数が作り難い事も有りますので、1交配がせいぜい2~3粒と言うものも多々あります。F1と言うのはそういうものです。
今年初めて使う三段のF1及び交配種だけで100鉢をゆうに越しています。
これらにどれほどの力があるのかは定かではありませんが、次に進むための「始めの一歩」として色々なクロスをしてみようと考えています。
でも、こんなに使いきれるのかしら、、、。(゜‐゜)
PS1・・・明日は新潟の展示会巡りですので店にはいません。どこかの展示会場でお会いするかも!
PS2・・・今日、カンアオイの置き場で、尾も白い花が咲いているコシノカンアオイ八重咲きを見つけました。思わず浮かんだイメージは「ダースベイダー」。
    
   (どこから見ても「ダースベイダー」 コーホー)

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2006年3月 9日 (木)

始めの一歩(その4)



   (ようやく出来つつある白覆輪段咲きの材料たち)
「左上・彩宝」 紅苑系のたっぷりとした花型が魅力よ!!
「右上・無名」 白覆輪の千重咲き。初花はこ~んなもの
「左下・幽星」 ビロード色の白覆輪シベ日輪咲きだす
「右下・輪音」 彩宝の交配。二段弁が伸び過ぎでんねん

白覆輪の段咲きを追い求めてから、いったい何年が経ったのでしょうか。
なかなかこれと言った決定版も得られずにずるずると年月を引きずっております。
そもそも僕の白覆輪花のルーツは全て、今から15年以上前に入手した「魅宇」と言う品種からのスタートです。

  (これが「魅宇」です。何か不思議な色模様が好き)
この花は中越さんに「少しは段咲きの血があると思うよ」と言って分けていただいたもので、最終的なルーツはわからないのですが、多分「寒月」系の初期実生だと思います。
この幻想的な色彩と、形の良さ、シベのまとまり具合などが気に入って「魅力的な宇宙」と言う意味合いから「魅宇」と名付けました。そしてこれを「赤白シベ二段F1」と交配したのが、交配ナンバー110番です。
この「110」が全ての白覆輪段咲きを作るための基本材料となりました。それからあれや・これや、いったい何年が経ったのでしょうか。
白覆輪段咲きはとにかく系統を追って数を蒔くしかありません。材料勝負です。
僕は他人が作った雪割草が結構好きで、自分だけでなくては・・と言う拘りはありません。
そんな訳で、各地から材料も集めてあります。
下の花達は恥も外聞も無く、各地から集めた名人たちが労して作った材料の一部です。今年は、これらに自分の作った材料を交配してみています。
はたして、どんな子供たちが生まれるでしょうか?
3年後にこうご期待、といったところでしようか。(^^)


(恥も外聞も無く集めた名人たちの傑作品)
「左上・佳の香」中越さんの傑作品
「右上・讃美花」 岩さんの傑作品
「左下・乱雪」 中越さんの傑作品
「右下・麗人」 岩さんの傑作品


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2006年3月 8日 (水)

始めの一歩(その3)



「左上・紫地合いシベ型二段咲き」 地合いが美しい花
「右上・紫網目二段唐子咲き」 青紫地に桃色の網目入り
「左下・ピンク網目・ヘラ日輪咲き」 柔らかい白覆輪花
「右下・紫白覆輪シベ型二段咲き」 未だ発展途上の花

標準花の花模様が大好きな僕は、「何時かはその花模様を段咲きに映したい」と思い、そう考えてからいったい何年経ったのでしょうか。
最初は先ず、標準花のコレクションから始まります。
とにかく気に入った標準花を4年間、徹底的に集めました。
次にはその標準花の中で気になる花を、色々な組み合わせで交配を始めます。
「地合いと白覆輪」「地合いと網目」「網目と白覆輪」「吹っ掛け絞りと白覆輪」「吹っ掛け絞りと地合い」等様々な組み合せで、3年後にどのような花模様に変化するか、何と何が馴染むか、何と何が分離するか等、色々と試してみました。
当然、結果としてこれらの花には何かの法則が見えてきます。
次に、これらの標準花の法則を段咲きに当てはめます。
こういった花達を作るときはF1分離が確実に近道です。
でも、余り分離での育種が好きではない僕は、色々な法則を考えながら、多元交配を試みていきます。
そうして何かが生まれたとき、その時が「始めの一歩」になります。
後は同じ法則の繰り返しで、より良い花を選別して、それらの♂と♀で多元交配を繰り返します。
この頃になると、親木も複雑なので、セルフ分離でも面白い花が生まれます。
とにかくこうした花達を作るときは、何より時間との勝負です。
あせらず、遅れず、自分の選別眼だけが頼りです。
一輪の段咲きの花を眺めたとき、その花がどんな花模様で構成されているかが読めれば、模様花段咲きの道は意外に近いかもしれません。


「左上・龍宮の舞」 佐渡小町系の派手な二段唐子咲き
「右上・瑠璃星」 標準花「瑠璃」に似た二段唐子咲き美種
「左下・大星雲」 型の良い紫網目系白覆輪底白千重咲き
「右下・雲の嶺」 風変わりな紫地合い系白覆輪千重咲き

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2006年3月 7日 (火)

いよいよ満開!


 (親株ハウス近況。最近山木は余り交配していませんね)
いよいよ満開間近になりました。
親株の栽培ハウスもピークです。
こうなると早く交配を始めたいのですが、天気のほうもなかなか思うように行かずに進みません。
明日は程々に天気も良さそうですし、休園日なので一日フルで交配に没頭出来そうです。
今日まででまだ80交配位しか出来ておらず、何とか明日で150交配位までは進みたいものです。
いざ、花の前に立ってしまうと、最近では何を交配してよいか長時間迷ってしまいます。
好みが優先されるので、どうしても三段咲きの交配から入ってしまい、二段咲きや標準花の交配等はドンドン後回しです。
1交配で3花前後はかけるので、おのずと時間も掛かってしまいます。
今月末までに1000交配はやりたいのですが、天候不順なので花が保つか心配です。
交配出来る時間に一気にやってしまいたいのですが。
さーて、早く寝て、明日はがんばろうっと!

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2006年3月 6日 (月)

今日も実生新花展です

今日も引き続き実生新花展です。
昨日同様、遠方より多くの方に御来園、又、多くの方にお買い上げいただきました。
本当に有り難うございました。
今日は写真撮影に力を入れました。
現在編集中ですが、ざっと200点弱を撮影しましたので、家での仕事がてんやわんやです。
今回も引き続き、展示品の一部をご覧下さい。

左「華山」 錦華山系の花。ボリューム一杯の三段咲き。
右「磯音」 クッキリした紫地合い絣り。初鏡の血もある。

左「吉野の春」 好きなピンクグリーンの明るい三段咲き。
右「御所手毬」 中段白く抜いたボリュームのある赤千重。


左「錦彩」 金銅色に輝く小花弁がとても眩しい二段唐子。
右「水彩」複雑な色彩の二段弁がとても味わい深い銘花。

左「慶賀」 渋く重圧な三段弁は何とも存在感がある。
右「朱の鶴」 真紅の花弁に整然と光る赤銅色二段咲き。

左「月の音」 幻月系のコントラストの良い大輪二段咲き。
右「泰平」 青覆輪の花弁に緑の三段弁がよく映える。

左「玉栄」 深みある濃赤の二段唐子咲きは迫力一杯。
右「水晶の舞」 空色花弁に白い二段唐子がとても爽快。

左「玄海」 ド迫力のある跳朱系巨大輪千重咲き。見事!
右「彩の夕景」 ダークに白絣を絡めた不思議な色模様。

左「武州路」 佐渡の幻系の赤三段咲き。安定感がある。
右「文珠」 全体にモスグリーンを絡めた不思議な三段。

左「両神」 中心を白く抜いた紫/褐色の三段型千重咲き。
右「田園」 パステル調の明るい色彩が面白い三段咲き。

左「天彩」 赤/白のコントラストが抜群に美しい二段咲き。
右「碧彩」 濃紫色に澄んだグリーンの三段弁が美しい。

左「翠宝」 全体にモスグリーンで統一された渋い三段。
右「静和」 中心のグリーンが絵に書いた様な千重咲き。

左「翔鶴」 ピンク網目系の可愛い白覆輪二段咲き。
右「緑龍」 艶のある緑の三段弁が面白い味わいの三段。
今日はやる事がイッパイで、日付が過ぎてしまいました。
明日も午前中は晴れそうなので、少し交配でもしたいなあ。。。と考えているのですが。
頼むから晴れてね!! (^^)

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2006年3月 4日 (土)

今日から実生新花展です

今日・明日は当園の雪割草最後のイベント「実生新花展」です。
「彩の華」実生のオリジナルばかりを数十点展示いたしました。
昼前頃より、遠方からも多くの方々にお越しいただきました。本当に有り難うございました。
また、多くの方々に沢山の雪割草をお買い上げいただきました。
本当に有り難うございました。
一日中、ドタバタとしていましたので、10点程の写真しか取れませんでしたが、成長した「彩の華」銘花たちをご覧下さい。

左「梓丸」 モスグリーンがなかなか渋い三段咲きです。
右「一の倉」 元祖並跳交配の味のある三段咲きです。

左「花の庄」 グリーン鮮やかで端正な中間タイプ。
右「乱黄丸」 色鮮やかな黄色/緑の唐子咲きは珍品。

左「花情」 佐渡の幻系の色彩豊かな大輪三段咲き。
右「天守閣」 佐渡の幻系の迫力ある巨大輪三段咲き。


左「春の君」 明るい色調の跳珠系巨大輪三段咲き。
右「武漢」 たっぷりとした味わい深い花型の跳珠系三段。

左「天尊」 ボリューム一杯の三段弁が見事な味わい。
右「天緑」 跳珠系のコントラスト抜群の日輪大輪花。

今日は余り写真を撮る余裕がありませんでした。
明日は少しでも多く撮影できればと思います。

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2006年3月 3日 (金)

始めの一歩(その2)


(「白覆輪三段の♂たち
左上「姫神×青嵐」のF1・右上「良聖F1」のF1
右下と左下「三千風」のF1どれも白覆輪♀です)

「トミサワさん。白覆輪を追いかけると貧乏するよ!」
これは岩さんが昔、僕に言った言葉です。
そもそも白覆輪って何でしょう。
キメラでしょうか?遺伝子でしょうか?連鎖でしょうか?
白覆輪の良いものを作ろうと思ったら、とにかく数を蒔くしかありません。したがって、最初の岩さんの言葉になるのでしょう。モチロン、ハズレばっかりです。
「白覆輪が子供に出ていなくても、その交配から出た花なら白覆輪が咲くよ」とはよく言われる言葉ですが、やはり、親にも白覆輪の顔が出ていたほうが何か安心ですし、他から入れた「白覆輪の段咲きの子」と言うもので白覆輪の段咲きが出た試しも無いし、かと思うと、全然関係の無い交配から白覆輪が出てくる事があるし、白覆輪って何でしょう。
確かに、白覆輪の交配から出来たF1でベタ色のものをセルフすると子供(F2)に白覆輪が咲く事があります。でも、何かそれじゃあ面白くないね。
取敢えず色々な白覆輪段咲きの♂や♀を作っています。色々と形が見えて来て、材料も揃って来たのですが、きっとこれからが大変でしょう。
早くて3年後には結果が出るとは思うのですが、最悪は全部1からやり直しになるのかも。
とにかく頭に浮かぶ事は全てやって見ましょう。
「下手な鉄砲も数打ちゃ当る」・・・かもね。

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2006年3月 2日 (木)

始めの一歩(その1)


(「黄の光」 6年前に出来た黄花二段の第一号。今年ようやく、これらの子供たちが咲きはじめました)
此処の所、埼玉県の頭上には毎日のように厚い雲がのしかかっていて、なかなか太陽が見られません。
それでも暖房を焚いて、今日から写真の撮影と交配の事始です。
「全国大会」前より(黄の光×跳珠)が咲き始めていたので、毎日気が気では無かったのですが、今日、ようやく少し交配が出来ました。
そもそも、黄色の二段咲きは、第一号の「黄の光」が出来たときに始めてスタートしました。
今年は跳珠を交配した標準花や、「黄の光」を元の「黄花二段のF1」に戻した交配なども咲いてきたので、ようやく色々なヴァリエーションが出来るスタートラインに発ちました。
他にも黄金環を使ったものや、金閣寺・金鵄系・黄帝等に戻したF1作りも試みる心算ですので、次のステップに進む材料作りも出来そうです。
何か新しい花が出来た時はそれで完成ではありません。
新しい花が出来た時がようやく「スタートライン」なのです。
黄花の段咲きと同時に進行しているのが白覆輪の段咲きです。
こちらの方も、今年は遅ればせながらようやくスタートラインに立てそうです。
下の写真は初めて出来た「初鏡×跳珠」系の白覆輪/緑日輪咲きです。
これも、この花が出来たおかげでやっと次に進めそうです。
交配も新しい時代に入ります。
取敢えず、僕の「始めの一歩」が始まりました。

(「星の光」 初跳系の美しい白覆輪日輪咲き。いよいよ白覆輪三段咲きの面影が見えてきました。楽しみ―!)

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2006年3月 1日 (水)

いよいよダンジョン開始です


(「雪の女王」 現在レンタル中なので、今度の「実生新花展」には展示出来ません。写真でどうぞご覧下さい)
今日は雨も手伝って、少しノンビリ出来ました。
頭の切り替えも何とかなってきたので、いよいよ明日からは交配の準備です。
天気が良くなってくれれば良いのですけど、曇りでも取敢えずは25℃位まで温度を上げれば、今咲いているものは何とかなるでしょうか。
「全国大会」から帰ったあと、黄花系や赤/白二段の♂♀、三段♂の早咲きの系統などが咲き始めていたので、そろそろ準備運動から入ろうかと考えています。
交配が本格的に始まると、僕は交配室の奥に缶詰めとなるので、土・日以外は(土・日も?)なかなかお店には出て行きません。(園内ニートです)
今年交配する花は3年後に販売する花たちです。
3年後に何を作れば売れるのか、これからの流行はどんな花かしら、等といつも試行錯誤です。
目標は相変わらず1000交配。
さてさて、今年はどうなりますか。
楽しみでもあり、苦しみでもある日が続くのです。

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