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2006年3月29日 (水)

三段咲きってなーに!



左上「笹祝い」・右上「春の精」・左下「緋の丸」・右下「紅心
皆さんはこの中でいったいどれが「三段咲き」だと思いますか?

「三段咲き」って何でしようか?
たとえば、上の写真を眺めて「これが三段咲きだぁ-」といえる花が幾つあるでしょうか。
たとえば「この中のどれか一つの花を使って三段咲きを作ってください」と言われたら、あなたはどの花を選びますか?
僕は、三段咲きの交配をするときの親選びには、必ずオシベ部分とメシベ部分の弁化がある花(出来れば別々に弁化している花が理想)を重要なポイントと考えて花選びをしています。
また、佐渡産なら内海府の花、或いは弥彦山産の花を理想と考えています。(何故?と言われると困るんですが・・)
外海府の花を使う場合は必ず弥彦山産のヘラ等と混ぜます。(何故?と言われると困るんですが・・)
そんな訳で、もし、僕が使うとしたら(花粉が吹けばの前提で)右下の「紅心」を選びます。
これはあくまで「三段咲き」を作るとしたらです。「変化花を作る」だけならきっと「緋の丸」や「春の精」のほうが近道でしよう。僕の頭の中では「緋の丸」や「春の精」は唐子や千重であって三段では無いのです。
「三段咲き」の交配にはこの様な誤解の上に行われている交配が少なくないような気がします。
僕は三段咲きはあくまで「ガク片化」であって「花弁化」ではないと考えています。したがって、重要なのはメシベ部分の弁化では無く、オシベがあることでもありません。オシベの部分にガク片化が見られるかどうかなのです。事実、三段咲きで目立つ三段弁の部分はメシベの弁化部ではなく、オシベのガク片化部です。ここにボリュームがあるととても迫力のある花に完成するのです。
ただし、そこにだけポイントを置くとメシベの弁化が単調で面白みの無い花になってしまいますので、少し花弁化の血を入れて中間タイプを作るのです。このほうが確実に「味わい」が出るからです。でも、基本は三段咲きの形質です。千重化しやすい花に花弁化の血を入れても二段や唐子・千重の元を作るだけだからです。
そこらへんの緩急のつけ方が、良い花を作るポイントの様な気がします。
よく、マニアの方で「系統なんか興味が無い」とカキコしている方もいらっしゃいますが、三段咲きの場合は、外海府の花、内海府の花、小佐渡の花。、弥彦の花、西山の花、富山の花等、全てにおいて異なった特徴が見られます。(口での説明はなかなか出来ませんが・・・)
それがある程度見えてくると、「では、その花に何を混ぜたらよいか」と考えるようになり、より交配が面白く、何を作るにも最短距離で完成出来る様になるでしょう。
マニアの方にとっては「そこまでせんでも」と言う事でも、僕らプロにとってはそれもまた勉強でもあり、そこがプロである信用でもあるのです。

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