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2006年6月30日 (金)

モミランの思い出・・・


モミラン・奥多摩産」 この花を見ていると懐かしい人との思い出が蘇ります。がむしゃらに何でも見て、やってみたかったあの頃の、でも、とーっても楽しかった思い出です。
最近、「夏リスト」の植物や、これから増殖しようと思っている植物たちの資料を探すにあたり、山渓の「レッドデータブック」を開く事が多くなりました。
僕はこの本を読んでいると、ふと、懐かしいある人との思い出が頭を過ぎります。
それは僕が山草会に入って間もなくの十代の頃の事です。
僕が野生ラン好きとわかると、一人のご夫人がすぐに声を掛けてくださいました。
「今度奥多摩にランを見に行くの、良かったら一緒に行かない」そう言って野生ラン探索に誘ってくださいました。メンバーは僕を含めて5人です。
その時に、この写真のモミランのあった自生地に案内してくださったのが、当時、東大の研修生で、その後「レッドデータブック」委員長だった井上健さんです。
始めて見たモミランの自生地は、バス停横の林道の崖の渕にある大きなカヤの木にモサモサと群がって着いていました。
落雷で主木は吹き飛ばされて、横のかろうじて生きている枝にびっしりと着いていました。
「親木が枯れそうだから永い事無いね・・・」そう話すと、少しでも永く生きてくれる事を皆で願いました。
井上さんとはその後も「富澤氏、千葉県のTにダイサギソウやイヨトンボがあったみたいだから探しに行かないか」「房州南部のCにも有りそうなのだよ、行ってみないか」といっては二人で休耕田を探し回ったり、奥多摩のこの場所もその後も何度か足を運び、モミランの無事を確認しました。野生ランやサクラソウ等について、井上さんからは沢山の事を学ばせて頂きました。
ある夜は電話で「いやいや富澤氏、今日雲竜渓谷に行ったら○○草が崖から落ちていたのだよ。ん~だから枯れちゃうんで拾ってきたのだよ。いやいや・・・おぬしの食虫仲間で何とか出来ないかと思って・・・」と言って、夜中に文京区の自宅まで○○草をもらいに伺った事もあります。なぜか、その時は隣の韓国人の家の焼肉の匂いが記憶にこびりついています。
白馬のトガクシショウマや長野のタデスミレ等、井上さんを中心に部会のみんなで鑑賞させていただき、教えていただいた事もありました。とても楽しい一泊旅行でした。「トガクシショウマ」には実生苗の一つ一つにもナンバリングが施されて、毎年の研究材料としていた様子でしたが、後日「そー言えばあのトガクシショウマはどーなったの」と聞くと、「いやいやいや・・・じつはね、あれは全部採られてしまったのだよ・・・」と寂しそうに教えてくれた事もあります。
そして3年前の2003年の夏の日、新聞の片隅にその記事は掲載されていました。
「サハリンで植物学者感電死」
井上さんは樺太で植物探索中に他界されました。地盤の柔らかい所で、倒れかけていた高圧の送電線に吸い込まれる様に接触してしまったそうです。
悲しい事に「レッドデータブック」が井上さんの最後の仕事になってしまいました。
「いやいやいや・・まあまあ・・」井上さん独特の口癖です。
・・・「富澤氏、トンボソウの自生地でね、夜中に木の上に登って電気をつけて、網を持って跳んでくる虫を捕まえるのだよ。そしてその虫にランの花粉がついているかどうかを確かめるのだよ。夜中だろう・・・八丈島まで来て、なんでこんな事やってるんだろうって・・・いやいや・・・なんか空しくなってくるのだよ。」「富澤氏、なんか面白い野生ランが入ったら教えてくれないか。実は今度野生ランの本を作るのだよ。探しているランの資料あげるから協力してくれないか・・・」
みんな、つい昨日の話のようです。
そういえば最後に奥多摩に行ったときにホッチキスのタマを持っていって、二人で別の木に移植してみたモミランたちはどうなったんだろう。それより最初のカヤの木は今でも元気なんだろうか・・・。
「レッドデータブック」を開くたびに、「モミラン」を見るたびに、井上健さんを思い出します。
奥多摩のモミラン、こんど一度確かめに行ってみよう・・・。

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2006年6月29日 (木)

趣味家の力


カリバオウギ」 北海道狩場山に存在すると言われていた幻のマメ科植物。数年前に漸く自生地が確認された希少品種。
今回、「夏リスト」で実生1年苗を販売中です。

「カリバオウギ」、この植物の名前を最初に知ったのは北方山草会の会報だと思います。
「北海道狩場山に幻のマメ科植物がある」とは以前より言われいたようですが、近年になって、狩場山付近のS川の河川敷及び中洲にて発見された極めて稀少な植物です。
ところが、数年前の天災で河川の増水があり、それに伴なって護岸工事等の影響から、ホンの小さな幼苗が数株発見されたのみに激減してしまいました。
地元の「カリバオウギを守る会」の方々の努力で数固体の実生が試みられ、当所は自生地復元への最善方法として試みられましたが、必然的にそれらは一部のマニアやナーセリーの手へと渡っていきました。
幸いにして、この植物は実生繁殖が容易で、人の手によって次々と実生苗が作られる様になり、今日ではそれらの次代の子供たちを次々と生んでくれています。
このように人の手により「絶種」をまぬがれた植物は多くあります。
我が埼玉県が誇る「天然?記念物」(意味わかんねぇ~!)のムジナモなんてその際たるものでしょう。
そういえばこの地区はとても不思議な所で、S川付近の賀老の滝付近で発見されたと言う「ガロウオウギ」などというマメ科植物も発見されたそうです。
「カリバオウギ」は人の手によってこれからもどんどん作り伝えられていく事でしょう。
写真の株は実生2年目の開花です。
桃色の花はなかなか可愛らしいものですが、幾分大型になるので鉢植えの場合は根詰まりなどには注意をしたいものです。
「カリバオウギを守る会」の皆さんの活動を見ていると、自然保護の大変さを改めて思い知らされます。
「植物をこの世から絶滅させる事」、これだけは絶対に避けたいと願います。

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2006年6月28日 (水)

今日はゴロゴロ・・


ミョウギイワザクラ・青軸純白花」 群馬県妙義山特産のコイワザクラの変種です。全体に毛の多い青軸に白い花は良く目立ちとても美しく珍しい花です。「夏リスト」で購入可能ですよ。
今日はリスト作りも終わって、久しぶりにノンビリとした休園日です。
たまった疲れを癒すように一日中ボ~っとしながらゴロゴロしていました。
午前中は途中でシャワーを浴びて、やや遅い朝ご飯を食べて、また昼からゴロゴロゴロゴロと昼寝をして、気がつくと夕方で、今度はおもてがゴロゴロゴロゴロと鳴っていました。
6時過ぎ頃からだんだんとゴロゴロの音が大きくなってきたかと思うと、突然に雹交じりの大粒の雨が降って来ました。
ゴロゴロの音は次第に「バリバリ・ドッカーン」に変わってきてなかなか賑やかでしたね。
熊谷の方では4cm近い雹が降ったと言う事ですが、こっち方面は雨で助かりました。
8時ごろに今日始めて外に出たので、ついでに園を見に行ったのですが、取敢えず自動販売機の電気がついていたので落雷はまぬがれたようです。
ここ何日間かの天気予報には要チェックですね。
大気の状態から見ると梅雨も半ばを過ぎた感じでしょうか。
写真は「ミョウギイワザクラの純白花」です。
非常に珍しいものですが、知人の所で増えていたものです。以前は泥軸の白花等は結構作られていたのですが、純白は意外に少ないものと思います。
サクラソウの仲間も熱狂的なファンの多い仲間です。
この花も「夏リスト」に掲載されていますので、ご希望の方はこの機会にどうぞ!
そういえば、25年位前に裏妙義に登ったときに見た、丁須の頭の回りの岩場一面に生えていたウチョウランやミョウギイワザクラは今、どーなっているんでしょうか。
尾根なぞは登山道の真ん中にもウチョウランが咲いていて、対面の岩場何ぞはピンク色に染まっていたのですが・・・。
なんだか思いで話ばかりが目立ちますね。

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2006年6月27日 (火)

暑い・暑い・暑い・あつ~い。

今日も朝からFaxや郵便で多くの方よりご注文をいただきました。有り難うございました。
「フジチドリ」は早々に品切れとなりました。
次の入荷は殆ど予測出来ません。
悪しからず御了承願います。
海外の初めてのもの等も人気がありますが、やはり、国内のレアものには集中しているようです。
特に、ホウチャクソウ「肩紅花」やマイヅルソウ「青軸黄実」、銚子アキノキリンソウ、イカリソウ「甲斐源平」等は人気が集中しています。
イカリソウは今年の「秋リスト」以降も色々なものがご紹介できると考えています。ご期待ください。
今日はとにかく暑かったです。難物等が置いてある川側の風通しの良い作場でも温度計は31.5℃を指していました。
「雪割草」等も葉に熱を持っていたので、少し早めですが黒の寒冷紗を今日からもう一枚掛けました。
潅水も夕方の3時半頃から涼しい風を感じるので、その頃から一斉に始めます。
やはり、多湿を嫌う植物等は気を使う季節です。
シクラメンやスイセン、夏眠性球根ランなどはそろそろ完全に水切りです。
発送の商品にも気を使います。
梱包した後は極力涼しい所に置いて、宅配屋さんには夕方最後に回収に回ってもらいます。
「どうか無事に皆様のお手元に届きますように・・・」
そう願いながら毎日ハラハラする季節でもあります。

ディセントラ・スカンデンス」 ネパールのシャクナゲ林に絡まるように蔓状に伸びる「黄色いコマクサ」。
行灯作りが似合います。気がついたら直売場の雨避けの作場で開花してました。こんな苗も「夏リスト」にて販売中です。

PS・・・角田様へ
今日の夕方、宅配便より「夏リスト」が返送されてきました。でもね、住所や名前に間違えは無かったんですけど。不思議だ~。
わざわざご足労、ご面倒をかけて、申し訳ございませんでした。

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2006年6月26日 (月)

白花タイカカラマツの思い出


白花タイカカラマツ」 全く濁りの無い大輪の白花はとても清楚で美しいものです。僕の思い出の花の一つです。
当園の販売植物の中には、何時までも思い出深い大切な花たちが幾つもあります。
この写真の「白花タイカカラマツ」もそんな思い出いっぱいの花の一つです。
始まりは今から15年位前、未だ「アルペンガーデンやまくさ」を始める前の頃の事です。
古くより知人の成田の近くにすんでおられるHさん(今をときめくNHKの大講師です。この頃は未だただの草好きな人でしたが・・)の家に遊びに伺ったとき、近くの山野草店Z園を訪れた時の事です。
当時の中国輸入植物全盛の頃に、ヒトツバハンショウヅルやイトハカラマツなどに混じって、タイカカラマツの鉢植えが幾つも並んでいました。
「どうせなら花型の良いものを」と色々と物色していると、一際花色の濃く、オシベの黄色も鮮やかな個体が目に付きました。
「初鏡みたいな雰囲気の花だ!」そう感じた一鉢を購入してしばらく育てていました。僕のお気に入りの一鉢です。
園を始めるようになってまもなく、より良い花を作ろうと思い、この「初鏡」の様な花を実生してみたところ、たった一本だけ発芽してきました。
大切に育てる事3年、それなりの大きさになっていよいよ蕾が見えてきました。
あの濃い紫色の花に黄色いシベが輝くような花を期待したのですが、なぜか蕾に色がついてきません。
あれれれ・・・・と思っているのも束の間、花が開いたらそれはそれは見事な真っ白い花でした。
「何で濃色を蒔いたのに白花が咲くのよ・・・」と思いながらも、これはこれでとても珍しい!、「日に当てて育ててみて色がつかなければ、とっても凄いぞ」と考えてその後も育てていましたが、結局、白花のままでした。
当然、軸は泥軸ですが、花は全く濁りの無い白色大輪の清楚な花です。
その後、数人の方にお分けして実生も試みられましたが、白花の確立は意外に低く、むしろ元親の濃色に近い花も見られました。(分離かしら・・?)
それから10年とチョッと、当園や知人の所で漸くそこそこに増えてきました。
この春にもう一度株分けをしたので、今回の「夏リスト」では「秋リスト」よりも少し価格を下げて載せる事が出来ました。
実生の白花も少しですが拾えたので、今度は白花同士の交配も楽しめそうです。
次はいよいよ「青軸純白花」作りに挑戦したいですね。

今日もFaxや郵便、速達などにて多くの方よりご注文を頂きました。有り難うございました。
御蔭様で朝からてんやわんやで、リスト注文の他にも、植栽植物の発送等で全員フル回転です。
特に野生ランの研究機関や大学関係の方からの「フジチドリ」の依頼が多く、それなりの数を作ったつもりだったのですが、早くも品切れ一歩手前の状態です。
また、セツブンソウ等は待ち焦がれている方も多かったようです。なるべく毎年コンスタンスに実生苗の販売が出来ればと思っているのですが・・・。
小さなクッション植物の人気も相変わらずですね。イカリソウの仲間の人気もかなりの様子です。
まだまだ眠っている色々な植物をご紹介できればと考えています。
さあ~、明日もガムバローっと!!

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2006年6月25日 (日)

「夏リスト」いよいよスタート!!


ムラサキホウチャクソウ・肩紅花」 九州・福岡の林道の路肩で近年に発見されたホウチャクソウの色変り花。紅・白・緑褐色の3色に染め分けた大輪の花はとても幽玄的な美しさです。マニアの秘蔵品で、今回「夏リスト」の目玉商品の一つですよ。
お蔭様をもちまして「夏リスト」が木曜日に完成いたしました。
その日のうちに発送させて頂きましたところ、早い人では金曜日にFaxが届いて、土曜日には速達郵便などでもご注文を頂きました。
土曜日と日曜日には沢山のFaxでのご注文も頂きました。
御注文いただきました順番で、商品の発送を始めております。陽気が涼しいうちに少しでも発送できる事はとても嬉しく思います。
また、土・日にはわざわざ売店までお越し頂いて、リスト商品をお求め頂いた方も何人かいらっしゃいました。
皆さんニコニコしてお帰りになられる姿が
本当に嬉しく、かつ、有り難く存じます。
「夏リスト」をお届けするまでは「どんなものが注文がくるかなぁ~」と考えておりましたが、いざ、蓋を開けてみますと、一人の方でも様々な分野の植物を注文される方が多く、やはり商品の多様化が多く望まれているようです。
今回は国内の植物でも面白いものが幾つか有ります。
その中の一部をご紹介いたします。

左イカリソウ「甲斐紫」 濃赤紫色のイカリソウで大輪美種。 
右イカリソウ「甲斐源平」 珍しい紫と白の大輪源平咲き。


左「白岩岳イカリソウ」 標高2100mの最高地に生える珍品。
右「白雪シャジン」 白い曙斑が美しいツクシとイワの交配種。


カントウイワウチワ「純白花」 右トクワカソウ「純白花」
どちらも珍しい青軸白花種。マニア好みの珍品です。


ホタルブクロ「五月雨」     右ホタルブクロ「紅衣」
どちらもイシダテ系矮小種の可愛いダブル咲きです


キバナホトトギス「黄縞素心」 黄色縞斑に無点素心花。
ヤマシャクヤク「黄白縞斑」 黄白の縞斑がとても美しい。

他にもお勧め品は沢山あります。
このコーナーで順次追ってご紹介したいと思います、お楽しみに。

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2006年6月23日 (金)

今年のウチョウラン事情


現在の直売場の様子」 ウチョウランが満開です。
斑入り山野草も色々と取り揃えてお待ちしております。

6月も半ばを過ぎるとウチョウランも満開に近くなります。
今年の人気の傾向としては、やはり大きい花、そして紅斑紋の美しいもの、全体に纏まりの良い変化花や紅一点・紫一点のしっかりした花型の物などが人気が高いようです。
「いったい何時こんなに大きくそして派手になったんだろう」と思うほどに迫力のある花も沢山登場して、販売棚を賑わしてくれています。
また、昨年あたりから見られるようになった朱花も、今年は一点系仁王連舌や斑紋花、変化花等も見られてより一層の賑わいを見せてくれています。
取敢えず幾つか写真を撮ってみましたので、雰囲気だけでもお楽しみください。

どちらも紫斑紋仁王連舌巨大輪花の一級品です。

どちらも金剛系の迫力ある紫斑紋仁王巨大輪です。

左 紫斑紋が細かく派手やかな仁王系巨大輪花です。
右 紫一点の仁王連舌巨大輪で黄色の縁取り花。


左 紫一点に赤ベタの縁取りが入る複色巨大輪花。
右 紫一点ベタ一色で白覆輪の巨大輪舌花。


左 金剛系紫斑紋巨大輪仁王連舌の見事な花。
右 紫斑紋仁王に縁取りが入る二重覆輪花の秀品。


左 瑞輪と殆ど同じタイプの斑紋花。コントラストが良い。
右 寿苑系の秀品で見事な斑紋を流し染めた人気No.1花。


左「麗紅」 赤一点仁王系としては赤の鮮度が高い最高品。
右 俗に4倍体と呼ばれるタイプの紫一点巨大輪花。


どちらも紅斑紋虹仁王連舌の巨大輪。
このタイプ中では斑紋や虹暈しのバランスがとても良い秀品


左 二色に染め分けた珍しい紫斑紋虹仁王大輪花。
右 赤味の強い紫一点仁王の形の良い白糸覆輪花。


左 濃紅斑紋仁王連舌巨大輪の迫力ある花。
右 濃紅一点の雄大な景を持つ連舌仁王巨大輪花。


左 朱花交配で稀に見られる青味の強い藤色一点花。
右 朱花一点仁王連舌で橙紅色の複輪を染める大輪花。


左 朱赤花の一点仁王獅子咲きの初花。色が良い。
右 朱桃色一点仁王連舌のカブト咲きはまだまだ珍品。


左 紫一点や紅一点の子宝咲きも多く見られるようになった。
右 迫力ある純白仁王系子宝咲きの初花。将来が楽しみ。


左 巨大な紅斑紋仁王連舌の獅子咲きは迫力いっぱい。
右 紅一点虹暈し仁王連舌獅子咲きの不思議な雰囲気の花。


左 赤花の仁王系大輪花は意外に優品が少ないものです。
右 黄色系二黄の巨大輪花もまだまだ数が少ないものです。

さて、まだまだありますが、取敢えずこの辺にて・・・。
来週からはそろそろ交配も始めよーっと。

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2006年6月21日 (水)

黄色いシベのにくい奴


アクィレギア・エインセリアナ」 欧州アルプス原産の中型オダマキ。放射状に広がる黄色いシベがとても華やかで綺麗。
以前にも記しましたけど、オダマキの仲間は僕のライフワークの一つです。
世界中には様々な面白いアクィレギアたちが見られますが、実は欧州圏のオダマキは意外に似たような雰囲気のものが多く、特に中型以上のものは判別困難なものさえあります。
そんな中で、この「アクィレギア・エインセリアナ」(Aquilegia einseliana)は、濃い紫色の花弁に黄色いオシベがあたかも花火のように四方に広がって、とてもコントラストの良い特徴的な僕の好きな花です。
草丈は鉢作りで20~30cm前後にはなりますが、花茎は細く、余り茎葉の無いさっぱりした姿で花を咲かせてなかなか風情のあるものです。
現在、4株程しか在庫も無く、これから種子を採って来年のリストにはなんとか載せてみたいと思っています。
原種のオダマキには園芸種には無い味のものが多く、これからも色々と集めてみたいものと思っています。

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2006年6月20日 (火)

クモキリソウ属の不思議



左上「クモキリソウ」、右上「クロクモ
下「クモキリソウ茶色花

ラン科植物の中には時として、これまで見た事も聞いた事も内不思議な花が見つかる事があります。
特にクモキリソウの仲間(リパリス属)の中には、「何かに似ているけどチョッと違う」と言う花が結構多く見つかる事があります。
写真下の花はそんな「ありそうで無さそうな」ランの一つです。
写真左上は誰でもご存知の「クモキリソウ」そのものです。全て緑一色の植物で、この仲間では唯一自家受粉しやすい性質があります。
写真右上は「クロクモ」と呼ばれているクモキリソウ属の仲間で、比較的珍しい植物ですが、富士山周辺には結構見られます。当時は「クモキリソウ」の自然交雑種とされていましたが、発見される個体に殆ど差が見られず、今では個種として独立するものとの見解が強いようです。葉の形状や花茎の伸び方、花の着き方や花型は、慣れればクモキリソウとは大きく異なります。自家受粉も余り見られません。
さて、問題の写真下の花です。これは北関東の一部で発見されたものですが、どう見ても姿かたちは「クモキリソウ」です。しかし、花に色がついています。「秋リスト・追加号」でクモキリソウ(茶色花)として販売したものがこの花です。
薄茶色の舌の中心に濃い褐色のラインが入るもので、この特徴は同じクモキリソウ属の「ギボウシラン」に良く似ています。しかし、花型や全体の草姿に「ギボウシラン」の特徴は見られません。また、この花も自家受粉しやすい性質を持っています。
何処から見ても「クモキリソウ」そのものなのですが、なぜか色がついているのです。
このクモキリソウ属の仲間の多様化には何時も驚かされます。
取敢えず現在フラスコにて種蒔きしてみているので、いずれか開花した時に分離するのかしないのか確認してみたいと思っています。
そういえば以前「クロクモ」の緑花というのも栽培しました。
緑花が黒かったり、黒花が緑花だったり、時々よく解らなくなる「クモキリソウ属」は、まだまだ色々なものが見つかりそうですね。

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2006年6月19日 (月)

準備完了!!


夏リスト用のポット苗たち」 ずら~っと揃った夏リスト用にポットに植えられた苗たちです。あともう少しお待ちください!
今日、いよいよ「夏リスト」が完成して印刷屋さんに届けました。取敢えず予定では、今週の金曜日に納品されて発送に入りますので、早い方では土曜日か日曜日には到着する事と思います。
そもそも何時も言うように、このリストは「秋リスト」にて山野草をお買い上げいただいた方のみにお送りするリストですので、普通にリスト請求されてお届けするリストではありません。ある意味、当園のおなじみさんだけへの特別リストのようなものです。
ただし、掲載されている植物たちは初めて目にする人には「何じゃこれ?」と思うほどによく解らない学名植物でいっぱいです。
今年は時折ブログでも記しました通り、ヒマラヤやネパール、カシミール、中国四川辺りの4000m以上のクラスの植物が多く、未見のものも沢山有ります。
しかし、日本の植物でも意外にレアものが有りますので、興味のある方は面白いかもしれません。
野生ランも、シュスランの交配種やイソマカキラン、フジチドリ等、結構レアものが有りますよ。
何はともあれ、昨日で急ぎの夜なべ仕事もやっと一段落着きました。
今日の夜は久しぶりにノンビリ解放です。
これからポテトチップでも食べながら「ミナミの帝王」でも読も~っと!!  

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2006年6月16日 (金)

幻の「秩父の銘花」


ミヤマスカシユリ」 今では幻に近い存在の「武甲山の銘花」。最近、「地元の農業高校で実生増殖に成功」と言う記事を新聞で読んだけど、当園じゃとっくに実生苗売ってるのに・・・。
相変わらず石灰岩の採掘が続く秩父の明峰「武甲山」。この山は全山石灰岩という独特の地質によってか特産植物の非常に多い山で、特にチチブイワザクラとミヤマスカシユリは絶滅の危機に瀕していると言っても過言ではありません。
この、写真のミヤマスカシユリも30年位前から実家・浅草の作場で栽培していたもので、最初、大宮で園を初めてまもなくの頃に写真の坑化石に植え込んだもので、石に植えられてからも10年以上が経っています。
このミヤマスカシユリも一度はあわや絶滅寸前まで傷めてしまいました。
と、言うのも、大宮から菖蒲の現在の場所に引っ越すときに、他のロックガーデン用の坑化石と一緒に置いておいたのですが、その事もすっかり忘れて、逆さまに置かれた状態で約1年が過ぎてしまいました。
「そういえばミヤマスカシユリはどこだっけ」と気が付いた時には逆さまで何もなし。とりあえず冬だったので元に戻して水を掛けていたところ、春に小さな1枚葉が出てきました。
「よかった~」と、とりあえず安心して作り直す事2年、漸く花が咲くほどに持ち直しました。
それから数年、今年は2本に花が着いてタネも多く取れそうです。
数年前より少しづつですが実生も出来て、一部の方には1年苗を販売させて頂きました。お手持ちの方は大切に育ててあげてください。
最近では茨城県の袋田の滝でミヤマスカシユリの自生がありますが、此方の方は葉も細く、茎も立ち上がりやすいので余り同じ物には見えません。
趣味の会の方等もどちらかというと栽培されているのは袋田のものばかりで、今となっては武甲山のものは貴重品のようです。
それこそ20年以上昔は、青軸や無点花等も育てていたのですが、所望されて誰かに渡してしまいました。大切にしておけば良かったと今では悔やまれます。
消え行く植物たち、これからも何とか大切に繁殖したいですね。

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2006年6月14日 (水)

虹色のナツリンドウ


ゲンチアナ・セプテムフィダ・アルバ」 欧州原産のナツリンドウの白花。微妙に青や褐色が入って不思議な色模様が良い。
昨年、「ゲンチアナ・セプテムフィダ・アルバ」(Gentiana septemfida Alba)として入手した種子の実生苗が開花を始めました。
この種は和名を「ナツリンドウ」と言い、キリシマリンドウに似た姿の日本人好みの美しいリンドウです。
基本種は青紫色の花ですが、この個体はアルバ(白花)として入手したものです。
発芽当所から「青軸」では無かったので「純白ではないな・・・」とは思ってみたのですが今日、一花目が咲いてみてビックリ、、、確かに白花なのですが花口部に青いリングが入り、花筒には褐色のストライプもみられて、緑も絡んでまさに「虹色」です。
全ての花がそうなのか、この個体だけなのかは解りませんが、これからドンドン咲いてくるのでとても楽しみです。
リンドウの仲間にはこのようにアルビノと淡色の混じった様な分離が時折見られます。特に、シノオルナータ等のアジアチックタイプや、クルシィー等のアコウリスタイプには多く見られるようです。
こんな花たちも、これからのリンドウの育種に一役買ってくれるかも知れませんね。

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2006年6月13日 (火)

ヒマラヤの高山ヒエンソウ


デルフィニウム・ブルノニアヌム」 ヒマラヤを代表するヒエンソウ、丈10~20㎝前後で濃い紫色の花を咲かせます。昨年実生の2年生。夕方撮影したので少しアンダー気味かしら。
昨日・今日は午前中は自宅でリスト作りです。丁度、資料でヒマラヤのヒエンソウを見ていた矢先に、作場で「デルフィニウム・ブルノニアヌム」(Delphinium brunonianum)が開花を始めました。
これは、昨年に種子を蒔いて発芽したもので、今年2年目で花が見られました。
この種はチベットからヒマラヤの標高3000m~5000m以上の高山に生えるもので、自生地では実際には葉柄の部分は岩の割れ目等に隠れていて丈5㎝~20cmで開花するようです。
写真の花も下界で20㎝程で開花してくれたのでまずまずでしょう。
「夏リスト」にはこの手の仲間も幾つか掲載されています。
下の写真は「デルフィニウム・クリソトリキウム・ツァロンゲンセ」(Delphinium chrysotrichium v.tsarongense)です。
採種地は何と、チベット・ドンダ・ラ5300m。
初めてのものですのでこれからどうなるかは解りませんが、今のところは写真のように順調です。
自生地では丈5㎝で大輪の暗紫褐色の花を咲かせるようです。
こんなものもリストには掲載されています。株の状態もほぼ同じ様な感じでお渡し出来ると思います。
今週は「夏リスト」作りもラストスパートです。
明日は休園日なので自宅で集中!・・・カナ。

「デルフィニウム・クリソトリキウム・ツァロンゲンセ」 な、なんと、チベット5300mの産です。紙質の半透明の暗紫褐色の花を早く見てみたいですね。

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2006年6月11日 (日)

ギボウシ自己流進化論2



ヒメトクダマ(ダルマギボウシ)斑入りとその実生兄弟」 
ダルマギボウシ(ヒメトクダマ矮性半羅紗葉)の♯4×♯5の交配から偶然出現した黄白縞斑。
下左はセルフ(F2)から生まれたヤスリ葉の斑入り。
下右はその兄弟の完全羅紗の無地葉。
次には羅紗縞斑が生まれると思われます。

今日は久しぶりにさいたま市のOさんが遊びに来てくれました。その時に2年前に実生苗を見せてくれたダルマギボウシの縞斑を持参くださり、ギボウシ談義に花が咲きました。
この、「ダルマギボウシ縞斑」は、数年前に当園で販売したダルマギボウシの実生がきっかけです。
話は今から10年以上前に始まります。
当時、ヒメトクダマの中でも特に葉が硬く厚みがあり、半羅紗葉状態の個体に「ダルマギボウシ」と仮称したものを新座市のKさんから分けて頂きました。
この時、Kさんから6タイプの「ダルマギボウシ」を分けていただいたのですが、その後増殖して、数年前にOさんにお譲りした2タイプ、♯4と♯5を交配したものから偶然生まれたものです。
当時はややぼやけた縞斑でしたが、作りこむ毎に美しい斑になり、今年は写真の様になりました。
Oさんは更にそれをセルフしてみたところ、その中に生まれたものがその下の2枚の写真です。
この事によって、もう一度セルフ或いは兄弟クロスをする事によって「斑入り羅紗葉ダルマ」を作出する事が充分可能である事がわかります。
親は写真の様に今年も2本の花茎を伸ばしているので、次にかかる期待は大きなものです。この事により、中型の「羅紗斑入り葉ギボウシ」が間違いなく生まれるでしょう。
ブログ下の写真は3年前にオトメギボウシ中斑にダルマギボウシを交配したものです。
写真の通り、オトメギボウシの大きさで、葉にはヒメトクダマの特徴があります。当然、葉質も厚くヤスリ羅紗状で、がっしりした草姿ですが、オトメギボウシの様に幾分立ち上がる特徴も有ります。
この結果をみても、この延長で小型の「羅紗斑入り葉ギボウシ」を作る事が可能です。
いよいよギボウシの「万年青」化時代の到来です。
現在のところ、ヒメトクダマ、サイゴクイワギボウシ、コバノギボウシ、オオバギボウシ、ウナズキギボウシ等で羅紗葉が確認されています。又、イワギボウシ、コバノギボウシ等には甲竜葉の様な特徴のあるものも見られます。他にも色々なもので素心や八重咲き、子宝咲き、緑花、桃花、黒花、縞花等様々な芸がみられます。
ついにギボウシも新しい時代に突入しましたね。


オトメギボウシ中斑×ダルマギボウシ」ヴァリエーション。
上「黄白大覆輪斑」 ヒメトクダマの特徴を良く捉えた厚葉矮小種。斑の切れも抜群の逸品。
下左「白中斑」 やや細めでオトメギボウシの特徴を残すが肉厚のヤスリ葉。斑切れも抜群。
下右「雪白覆輪斑」 盃状のヤスリ丸葉で、濁りの無い雪白の覆輪が美しい小型種。

何れも極上の美しい「小型斑入り葉ギボウシ」達です。

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2006年6月 8日 (木)

麦秋の頃


シクラメン・ファトレンセ」 既に忘れ去られた存在のシクラメン。でも、好きな花です。この花が咲く頃は色々と忙しいんですよね。たわわの麦畑をバックにパチリ!(ビールの宣伝みたいな写真ね・・・by奥さん)
いよいよ入梅でしょうか。この頃の園の周りは麦畑の穂が黄色く稔ってきて今年も「麦秋」の季節を迎えました。
そして毎年、今ごろになると咲く花のひとつに写真の「シクラメン・ファトレンセ」(Cyclamen fatorense)が有ります。
これは、今から10年以上も前にチェコ産の現地種子を入手して実生したもので、今では「シクラメン・プルプレスケンス」の東欧タイプ扱いされていますが、こちらの方が葉や全体の纏まりも良く、花もふくよかなので以前からお気に入りです。もちろん、香りも抜群ですよ。
この花が咲く頃になると「貧乏暇なし」になります。
売店はウチョウランのシーズンに入りますし斑入り植物の準備も、雪割草の種蒔きや苔取り、表土替え等の他にも、暑がる植物に寒冷紗の準備や、雷や雹・大雨への警戒、近くでハナショウブやラベンダーのお祭りも始まるので、見学者も多くなり、何かと周囲が慌しくなります。
何より「夏リスト」のラストスパートで、相変わらず昼間はポット苗作りで、夜はリスト作りに追われています。ブログもしばらくは途切れ途切れになるかもしれません、ゴメンナサイ・・・。
此処のところリスト作成の為に内外のありとあらゆる資料を読み漁っていますが、国内本の写真集などは殆ど役には立ちません。(ざんね~ん!)
植物の写真や、特に解説文には何の思い入れも感じず、どの本もただ写真を並べて、何を調べたのか通り一遍の短文が書いてあるだけですね。本によっては直接関係無い「自称・研究家」の様な人が「卓上の空論」的な文章を述べているだけのものもあります。(誰でもわかる資料の丸写しですね)
ただし、吉田外司夫さんの書かれた3冊の本はどれも素晴らしいです。
植物達の最もカッコイイ部分を把握して写真を撮っているのがよく解ります。どの植物の写真を見ても「カッコイイ」んです。一つ一つの写真や解説文に吉田さん自身の「思い入れ」がダイレクトに伝わってきます。
「こんな感じで栽培してみたい」と思う写真ばかりで、解説文を見ても「こんな感じで栽培すれば・・・」と言うヒントが思い浮かぶ文章になっています。写真と文章が一体となって生の迫力です。
シードマン達の動きも年々未知の植物へのチャレンジが多くなってきています。
今回掲載予定の花たちも、ほとんど現状では手元に資料がありません。
どこかに中央アジアの植物全てを網羅した資料が無いかしら。ホント・・・。

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2006年6月 5日 (月)

ギボウシ自己流進化論


無銘」 八丈×多摩の雪にサイゴク羅紗を交配したものです。手前味噌ですが、なかなかの傑作と自負してまーす。
ここ何年かでギボウシの世界も少し方向転換したように思います。
特にこのところのイワギボウシの人気は目覚しく、「イワギボウシ以外はギボウシに非ず」の様子でしたが、それはそれで、一部のマニアや業者さん達が調子に乗って同じ様なものばかりを実生して乱売したものですから、飽きてきたのか此処のところ少し熱も冷めてきたようです。
園芸ギボウシの方はと言うと、相変わらず同じところを堂々巡りしているみたいで、はっきり言って山野草としては殆ど魅力のあるものではありません。
先日も何かの本で「白花八重咲き」等として写真が出ていましたが「今更かよ!」と言う感じですね。
このようなものの育種は、個人的にはやはり「日本」を意識した品種作りをしたいものと考えています。
それを左右するのは「品」と「格」です。
これからは多芸品の時代でしょう。ただし、ただ多芸化しても、品の無いものや観賞価値の無いものを作るのでは無意味です。
やはり「品格」「風格」「侘び寂」等が「味」となって、確固たる「存在感」を醸し出すのではないかと考えるのです。
写真上のギボウシは御殿場さんで交配した「ハチジョウギボウシ「神津錦」にイワギボウシの「多摩の雪」を交配したものを母体に、僕がサイゴクイワギボウシ「羅紗葉」を交配したものの選別品です。
「神津錦」の斑模様に「多摩の雪」の葉姿、そして「サイゴク羅紗」の葉の厚みと盃葉」という3種類の良い部分を特徴的に捉えた「良いとこ取り」の傑作だと自負しています。
今後は更に「イワ純白八重」や「イワ子宝咲き」等の血を入れて、更に複雑で格のある多芸品を目指そうと考えています。
八重や子宝等の形質的な遺伝は単子葉の場合は意外にF1でも入りやすく、分離なら尚更です。
少なくとも僕の手持ちの八重や子宝の色々は、セルフでは100%の優性でした。
こういうものは雪割草だろうとウチョウランだろうと、斑入り植物だろうと何だろうと、作り方や考え方ははみーんな一緒です。一つ出来れば後はとーっても簡単な事ですね。
下の写真は白根のYさんの所で偶然に発生したオオバギボウシ「黄金富士」の羅紗葉です。
未だヤスリ葉状なのでもう一段の迫力が出れば、きっと素晴らしい品種です。
ギボウシの世界もこれからドンドン変わっていくと思います。
目指すは「落葉性万年青」と言ったところでしょうか。
今、売店には様々なギボウシが並んでいます。
興味のある方や交配したいと考えている方はぜひどうぞ。

オオバギボウシ「黄金富士・羅紗」 黄金富士の実生から偶然発生した羅紗葉の個体。「黄金富士」は御殿場市のOさん発見の黄縞斑ですが、これはそのセルフのセルフ(F2)から生まれました。すごいですね。

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2006年6月 4日 (日)

長生きしてね!


サウスレア・グナファロデス」 中央アジアの高山帯上部に生える極めて小型のトウヒレンの仲間。こんな植物を栽培できる事自体が夢のようです。長生きしてね。
今日は、日曜日で疲れもたまって、又、腰痛の薬(痛み止め)の御蔭か、少し前から胃にも激痛が走るようになったので定時で作場を引き上げる事にしました。(イヤイヤ、決してサッカーが見たい為ではないですよ。・・・ほんとーにほんとですよ。頑張れニッポン!!)
今年も2000近く実生をしていますが、その中でもっとも標高の高いところで採種の植物はなんだったでしょうか。
写真の植物はサウスレア・グナファロデス(Saussurea gnapharodes)でインド・ザンスカー5500mというとんでもない標高で採種された植物です。
このサウスレア・グナファロデスは、以前、吉田外司夫さんのヒマラヤの本で見て以来、絶対に育ててみたい植物のひとつでした。
今年はこの辺にタネ屋さんが集中したのか、写真の個体の他にもチベット・ドンダ・ラ5200mのものと、チベット・ドンダ・ラ5100mのものも苗が出来上がっています。
はたしてどこまで上手く育ってくれるかはわかりませんが、ここまで来たらせめて花くらいは見てみたいものです。なんせ自生地では開花期でも朝には花が咲きながら凍っているみたいですしね。
ちなみに、下の写真はアブラナ科のクリストレア(Chrystolea)の仲間です。
この仲間は確認されている所ではヒマラヤ6400mの高山帯上部で発見された、もっとも高地にまで生えていたと言われる植物です。今、実生2年目なので、何とか花だけでも見て見たいのですが、害虫やむ薬害に弱くなかなか大変そうですね。

クリストレア・aff・パミリカ」 最も高山に生えるアブラナ科の珍品。タジキスタン・ピク・コムニズマ4600m産の実生2年苗です。この仲間も色々チャレンジして、花を見たいですね。
ハルダ先生ありがとうね。

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2006年6月 3日 (土)

カリフォルニアの白いリンドウ


ゲンチアナ・ネウベリィー・ティオガナ」 白いボディーに、紫を含んだ緑褐色のストライプがなんとも日本人好みの味わい深い逸品です。意外に増えますよ。
リンドウの仲間は僕の好きな花のひとつですが、意外に癖のあるものが多く、一筋縄ではいかないものが結構あります。
特に魅力的な中央アジアの高山帯上部に生えるもの等は、埼玉ではなかなかの曲者で毎回のようにてこずっている物ばかりです。
この花は、カリフォルニアのホワイトマウンテン4000m近くに生えるゲンチアナ・ネウベリィーの変種でゲンチアナ・ネウベリィー・ティオガナ(Gentiana newberry ssp.tiogana)です。
基本種のゲンチアナ・ネウベリィー・ネウベリィー(Gentiana newberry ssp.newberry)は青紫色の花で中に小さな星模様が入り、ややもするとキリシマリンドウに良く似た花ですが、このホワイトマウンテンに生えるティオガナは葉の幅が幾分広く、灰緑色のロゼットから短いランナー状の花茎を伸ばして、白い花を次々と咲かせます。
白い花は花弁の外から見ると緑褐色のストライプを現して、その色模様に日本人好みの侘びや寂があり、なんともいえない味わいをかもし出しています。
株のほうもランナーを次々と伸ばして繁殖するので、2年も育てると結構な株立ちとなり開花期には見事な仕上がりになります。
北米にもこんなお洒落なリンドウがあるかと思うと、「まだまだ色々な植物を育ててみたい」とつくづく思います。
このような花達は「種子リスト」等で巡り合った時が・・・その瞬間のみが入手のチャンスです。
やはり、少しでも多くの資料や情報を集めて、未知の花を探り当てるのも、趣味家冥利に就きますよね。
(お前、業者だろう・・・)

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2006年6月 2日 (金)

今日もドタバタ

朝、起きてはみたものの相変わらず腰が痛い。
取敢えず病院に行って診てもらう事にしたのですが、結果は「椎間板ヘルニアになりそうなところ」と言うとてもファジーなものでした。
取敢えずレントゲンを撮って、腰を30kの牽引で引っ張って、腰から背中にかけて針治療をして、コルセット(ギブス)を合わせて、薬をもらって終了。
「重いもの持たないでね」と言われたけど、仕事柄無理だ~。
園に行ってからも作場を一通り確認して、植え込み用のポットを作って、「夏リスト」用のポット上げの開始。その後、接客して、お昼食べて、又ポット上げをして、接客して、夕方からは雪割草の種蒔きをして夜9時頃にようやく終了。なんだかアッという間の一日でした。
そろそろ「夏リストは何時ですか」と言う問い合わせが1日に4~5件ほど来るようになりまして、皆様、とても楽しみにしていてくださる様子です。
そろそろウチョウランの花時期なのですが花の方は少し遅れ気味です。
やっと5ポットほど咲き始めたのですが、すぐに3ポットは売れてしまいました。早く次が咲いて欲しいのですが・・・お願い。
明日も、朝は医者に行って腰を引っ張ってもらってから作場に行こうと思います。
何かとドタバタながら不安混じりの今日この頃です。

ベニバナヤマシャクヤク絞り花」 花全体に白の縞絞りが入る珍しい花です。こんなものは「夏リスト」には出てきません。売店でお求め下さいね。(在庫稀少)

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