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2006年6月20日 (火)

クモキリソウ属の不思議



左上「クモキリソウ」、右上「クロクモ
下「クモキリソウ茶色花

ラン科植物の中には時として、これまで見た事も聞いた事も内不思議な花が見つかる事があります。
特にクモキリソウの仲間(リパリス属)の中には、「何かに似ているけどチョッと違う」と言う花が結構多く見つかる事があります。
写真下の花はそんな「ありそうで無さそうな」ランの一つです。
写真左上は誰でもご存知の「クモキリソウ」そのものです。全て緑一色の植物で、この仲間では唯一自家受粉しやすい性質があります。
写真右上は「クロクモ」と呼ばれているクモキリソウ属の仲間で、比較的珍しい植物ですが、富士山周辺には結構見られます。当時は「クモキリソウ」の自然交雑種とされていましたが、発見される個体に殆ど差が見られず、今では個種として独立するものとの見解が強いようです。葉の形状や花茎の伸び方、花の着き方や花型は、慣れればクモキリソウとは大きく異なります。自家受粉も余り見られません。
さて、問題の写真下の花です。これは北関東の一部で発見されたものですが、どう見ても姿かたちは「クモキリソウ」です。しかし、花に色がついています。「秋リスト・追加号」でクモキリソウ(茶色花)として販売したものがこの花です。
薄茶色の舌の中心に濃い褐色のラインが入るもので、この特徴は同じクモキリソウ属の「ギボウシラン」に良く似ています。しかし、花型や全体の草姿に「ギボウシラン」の特徴は見られません。また、この花も自家受粉しやすい性質を持っています。
何処から見ても「クモキリソウ」そのものなのですが、なぜか色がついているのです。
このクモキリソウ属の仲間の多様化には何時も驚かされます。
取敢えず現在フラスコにて種蒔きしてみているので、いずれか開花した時に分離するのかしないのか確認してみたいと思っています。
そういえば以前「クロクモ」の緑花というのも栽培しました。
緑花が黒かったり、黒花が緑花だったり、時々よく解らなくなる「クモキリソウ属」は、まだまだ色々なものが見つかりそうですね。

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コメント

こんばんは。いつも楽しく拝見させて頂いております。ホームページの方に夏リストが載るのはだいたいいつぐらいからでしょうか。アクィレギア・スコプロルムなどを購入したいと思っております。当方、雪割草やウチョウランなどしか栽培したことがなく、時期的にはずれているかもしれませんが。(お恥ずかしいです)ホームページから注文したいと思っております。どうか宜しくお願い致します。

加藤様、こんにちは。
今のところ「夏リスト」は「秋リスト」でお買い上げいただいたお客様への特典サービスリストですので、ホームページへの掲載は全く考えておりません。何れの植物も在庫が少なく、また、余りに一般的な植物では無いからです。
「夏リスト」はあくまで「秋リスト」に対する夏の追加リストです。「秋リスト」「秋リスト・追加号」(これも特典サービスリストです)に未掲載の植物が殆どですので、常にお買い上げいただいているお客様に関しては3冊纏めてで1セットとなる内容です。
これらのリストでお買い上げいただきましたお客様には、引き続き「2006年・秋リスト」をお送りさせて頂きます。お買い上げの無いお客様にはその時点でリスト発送は終了となります。
通常の販売リストとは異なりますので、ホームページ掲載に就いてはご了承ください。
アクィレギア・スコプロルムは在庫少しあります。ご希望でしたらお送り出来ますよ。

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