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2006年6月 5日 (月)

ギボウシ自己流進化論


無銘」 八丈×多摩の雪にサイゴク羅紗を交配したものです。手前味噌ですが、なかなかの傑作と自負してまーす。
ここ何年かでギボウシの世界も少し方向転換したように思います。
特にこのところのイワギボウシの人気は目覚しく、「イワギボウシ以外はギボウシに非ず」の様子でしたが、それはそれで、一部のマニアや業者さん達が調子に乗って同じ様なものばかりを実生して乱売したものですから、飽きてきたのか此処のところ少し熱も冷めてきたようです。
園芸ギボウシの方はと言うと、相変わらず同じところを堂々巡りしているみたいで、はっきり言って山野草としては殆ど魅力のあるものではありません。
先日も何かの本で「白花八重咲き」等として写真が出ていましたが「今更かよ!」と言う感じですね。
このようなものの育種は、個人的にはやはり「日本」を意識した品種作りをしたいものと考えています。
それを左右するのは「品」と「格」です。
これからは多芸品の時代でしょう。ただし、ただ多芸化しても、品の無いものや観賞価値の無いものを作るのでは無意味です。
やはり「品格」「風格」「侘び寂」等が「味」となって、確固たる「存在感」を醸し出すのではないかと考えるのです。
写真上のギボウシは御殿場さんで交配した「ハチジョウギボウシ「神津錦」にイワギボウシの「多摩の雪」を交配したものを母体に、僕がサイゴクイワギボウシ「羅紗葉」を交配したものの選別品です。
「神津錦」の斑模様に「多摩の雪」の葉姿、そして「サイゴク羅紗」の葉の厚みと盃葉」という3種類の良い部分を特徴的に捉えた「良いとこ取り」の傑作だと自負しています。
今後は更に「イワ純白八重」や「イワ子宝咲き」等の血を入れて、更に複雑で格のある多芸品を目指そうと考えています。
八重や子宝等の形質的な遺伝は単子葉の場合は意外にF1でも入りやすく、分離なら尚更です。
少なくとも僕の手持ちの八重や子宝の色々は、セルフでは100%の優性でした。
こういうものは雪割草だろうとウチョウランだろうと、斑入り植物だろうと何だろうと、作り方や考え方ははみーんな一緒です。一つ出来れば後はとーっても簡単な事ですね。
下の写真は白根のYさんの所で偶然に発生したオオバギボウシ「黄金富士」の羅紗葉です。
未だヤスリ葉状なのでもう一段の迫力が出れば、きっと素晴らしい品種です。
ギボウシの世界もこれからドンドン変わっていくと思います。
目指すは「落葉性万年青」と言ったところでしょうか。
今、売店には様々なギボウシが並んでいます。
興味のある方や交配したいと考えている方はぜひどうぞ。

オオバギボウシ「黄金富士・羅紗」 黄金富士の実生から偶然発生した羅紗葉の個体。「黄金富士」は御殿場市のOさん発見の黄縞斑ですが、これはそのセルフのセルフ(F2)から生まれました。すごいですね。

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コメント

そうですか。八重は単子葉ならF1でも優性ですか。
セッコクではどうかなあ。
昨年八重咲きのセッコクと雷山を交配してみたフラスコ苗、元気よく育ってきているんですが・・

ハヤシさん、こんばんは。
雪割草の調子は如何ですか。
これまでの経験では、ウチョウラン、シラン、サギソウ等幾つかのラン科植物で、八重咲きや子宝咲き、獅子咲き等がF1でも遺伝しています。(ただし、標準花とのF1クロスでは確率は余り良くはありません、ハズレもあります)
F1の兄弟クロス(シブリング)や同系交配(八重×八重F1とか獅子F1×獅子F1等)ではかなりの確率で親の顔が出てくるようです。
又、キメラでは無い羅紗葉や曙などの遺伝的な斑芸も同様の事が言えるようです。
F1で答えを出しても面白くは無いのでしょうが、親になる固体くらいは選別したいですよね。そこまでくればあとは早いですよ。きっと!
ぜひ頑張って、また、面白い話を聞かせてください。

そうなんです。セッコクの八重は花粉がない個体ばかりなので、F1で血の入った標準花を作ってみようというのが今回の狙いなんです。

雪割草は一部を除きみんな元気です。先週ハワイに行ってきた間、実家の母親に水やり出張を頼んでたんですが、やはり乾燥カラカラ鉢が出てしまいました。今春いただいたものも2種類ほどは昇天したようです。どうも申し訳ない。m(__)m

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