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2006年7月 7日 (金)

個体選別



フシグロセンノウ」上は秩父産の花型の良い大輪の選別個体。下はその実生F1兄弟。確実に丸味と厚味が増しています。
多くの山野草を生産するにあたっては常に、「どのような個体を選別して生産して行くか」という問題にぶつかります。
余り極端に山の姿からかけ離れているものや、誰が見ても奇抜で別な種類と思えるようなものは、それはそれで誰が見てもわかる「選別」です。
ただし、その選別基準が「その植物らしさ」かと言うと、やはり別な次元の「選別」としか言い様がありません。
「山野草としての品格や風情を損なわずに、より良い花を選別していく」事が、やはり生産育種をする為の目的の一つでもあります。
上の写真は「フシグロセンノウ」の選別親とその子供達です。
この花の場合、その魅力は何と言ってもその左右対称のシンメトリーな美しさです。
この美しさを強調するかのようにたっぷりとした花型を作れば、更に、野趣に磨きがかかる程の「品格」が備わってきます。そう考えて、花に丸味をもたせて端正で落ち着いた花作りを試みてみました。
写真の様に花弁の隙間のないたっぷりとした花が数個体選別できましたので、今度はこのF1同志の交配により、より多くの円弁花の作出が可能になるものと思われます。
今年は更に白花等も交配して、分離により同花型の白花の作出に取り組もうとも考えています。
何も、すごい花を作るだけが育種ではありません。
この花の様に、その植物の魅力を最大限に生かしてあげるのも交配選別の楽しみ方の一つの方向だと考えて、これからも多くの植物と対話していきたいものと思っています。

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コメント

やまくささんこんにちは。
山野草好き淑女9名で7日午前中に伺いました。
若い男性2人がそれぞれの質問に答えて説明してくださり、気に入ったものを買い、越谷からいったかいがありました。
紹介してよかったです。
その後ラベンダーを見て、しらこばと水上公園入り口リゾートカフェ水庵にて藍の生葉ぞめ体験。また水庵仲間で寄らせてもらいます。

フミフミ様、こんばんは。
7日の日はコンピュータのトラブルで園に行くのが遅くなり、お会いできずに申し訳ございませんでした。
今年のこの時期は蒸し暑く、花も少ない次期になってしまいましたが、ご満足いただけるものがございましたでしょうか。
また次回のお出でを従業員一同お待ちいたしております。
これから暑さが更に厳しくなると思われます。
ご自愛くださいませ。

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