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2006年9月19日 (火)

毎日ドタバタ


ステゴビル」 地味なものですが、一応埼玉県が誇る希少植物です。保護活動も盛んに行われています。名前もそうですが、なにかストーリーを感じる様な植物はどうしても注目されるみたいですね。歴史とか来歴とか名前の由来とか、日本人てそういうの好きですよね。ただ今増殖中です。
昨日は新しい「秋リスト」の写真原稿の締切日でした。
今回は、よせば良いのにカラー写真の枚数を倍にして40枚×16ページになりました。小さいですが、640枚の植物写真が見られると思います。
なにしろこの2~3日間は園に居るとき意外はずぅ~っと写真とにらめっこです。いったい何枚の写真を見ていたのでしょうか。
そこそこ面白いものも掲載できたと思うのですが、まだまだ、今日も北海道各地から荷物が届いたり、東北や九州から新しい花の増殖品をゲットしたりで、本来なら、まだまだ面白い写真を掲載できたのにと考えます。
明日からはいよいよ、「秋リスト」の本文作成に入ります。またまた、変な植物も出てきたので、昨年以上に更にアイテムも増えそうです。
来週の月曜日までに「秋リスト」も作らなくてはならないので、これから毎日暇なしです。(ホントに出来るのぉ~?)
昨日からは「彩の華」の方にも株分け品の販売リストも設けてみました。これは、売れようが売れまいが、高いと思われようが、思われまいが、親鉢を株分け次第どんどんと出して行こうと考えています。その他にもゲリラ的に何か販売品を作って行こうとも考えています。
園の方も、雪割草の株分けや植え替え、カイワレのチェック、山野草のチェックや植え替え、写真撮影、入荷苗の植え込みと整理、商品のやり取り、管理の指示等、モーやることがイッパイです。
月末には旅にも出なければならないので・・・今月いっぱいは毎日ドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタドタバタしてるでしょう。
果たして予定通り行きますでしょうか!!
お後がよろしいようで・・・。

2006年9月16日 (土)

これから注目かも・・・


台湾ホトトギスの交配種」 Kさん交配のバリエーションの一部です。これから面白い花が次々と選別されそう。
台湾ホトトギスはこの仲間には珍しくブルー系の色素を多く含んでいる美しい中型のホトトギスです。
この花を日本のホトトギスの仲間と交配すると、微妙なグラデーションや色彩を絡めてくれて、見飽きぬ不思議な色模様を奏でてくれます。
写真の交配種は、御殿場市にお住まいのKさんの手により交配された台湾ホトトギスのヴァリエーションの一部です。
Kさんは早くからこの台湾ホトトギス系の雑種に着目されていて、これまでも富士シリーズを始めとする多くの傑作を生み出してきました。
今回、氏よりそれら多くの選別品や交配種をお預かりすることになり(その数およそ1000株以上)、秋になり漸く花が咲き始めてきました。
まだ3分咲き程度ですが、写真の様になかなか面白い花が咲き始めています。
今回、「秋リスト」にてこれら選別品や未選別セットなども販売してみようと考えています。
台湾ホトトギスの唯一の欠点は「寒さ」です。ただし、ホトトギスとの交配種等はかなりの耐寒性がついていますので、よほどガチガチに凍らなければ地植えも可能です。
これからはこれらの選別花をダルマホトトギス等に交配して、いろいろなダルマタイプを作ってみるのも面白そうですよ。
ホトトギスの交配は国内よりも欧米で盛んに行われています。むしろ、そちらのほうが進んでいて、気をつけないと「母屋」を盗られそうな勢いです。
これからの注目株?「ホトトギス」の交配を、あなたも如何ですか・・・。

2006年9月14日 (木)

写真探しの日々


ヘパティカ・アメリカーナ(ルイス・コエラー)」 古いCD-Rを片っ端から見ていたら出てきた写真。海外種の変化花はとても珍しいものです。
昨日の朝から今日の昼過ぎまで、いったい何時間CD-Rを見ているのだろう・・・。
とにかく、リスト作りと新しいホームページ作りと写真の整理を一度にしてしまおうというのですから、どこかで無理が出て当然です。
でも、気持ちが集中している時に一気にやらなければ出来ない性分ですので、とにかく集中します。
「思い立ったが吉日」で、先ず、火曜日の夕方に電気屋さんに行って「300GB」の外付けを買ってきました。
これに、これまで撮影した180枚程のCD-Rを纏めてしまおうというのです。
先ず、外付けの中にキク科から順番に部屋(フォルダ)を作ります。雪割草等は花芸別にして更に銘品と彩の華実生に分けます。山野草もキク科やキキョウ科、キンポウゲ科、ラン科等、更に細分化したい植物は、例えばキンポウゲ科なら「オダマキの仲間」や「オキナグサの仲間」等、フォルダを細分化します。
なんだかんだで、フォルダだけでも100近くに分かれてしまいました。
そこに、CD-Rの1枚目から順番に、中の写真を1枚づつ各項目のフォルダにコピー(移動)していきます。
とっても頭の痛くなる「迷路」のような作業ですが、はがきを区分けする郵便配達員のようにスパスパと振り分けていきます。ア~しんど・・・。
そんな訳で、懐かしい写真も色々と出てきました。
写真の雪割草は、先日「バイカカラマツ」の件でブログに書いたカナダのご夫婦が選別した「ヘパティカ・アメリカーナ」の変化花で「ルイスコエラー」と銘付けられたものです。
この花の特徴は、一つの花で「標準花」「二段咲き」「唐子咲き」「千重咲き」時にはガク片化して「三段咲き」のような花まで見られる、いわゆる「ヘテロ」です。
また花弁も、白地に青紫の絞りや絣点を現して、とても幽玄的な雰囲気を醸し出してくれます。
以前、岩さんに見せたときも「こんな花芸は日本には無いよね。」と申しておりました。
取り敢えず・・・へパティカ系の交配に興味をお持ちの方には何人かに渡してありますが、未だ、結果は聞いてはおりません。
えっ、私ですか・・・私は別に交配はしていません。
何しろこの花は、埼玉での開花は4月上旬以降になりますので、相方は全く居なくなっています。
また、少し夏に暑がるので(葉型からするとアクティローバかも)ちょっと気難しいところもあります。
さーて、これからはリスト用写真の選択に入ります。
この2日で一番めんどくさい70枚程のCD-R(数年前のもので何のデータもなし)を整理したので、後は毎日少しづつの整理です。
ちなみに、火曜日に「栃の葉さん」が見えたときに参考に伺ったら、やはり同じ形で写真を整理しているとの事でした。
「今の苦労が明日の幸福」今日もがむばろうっと。(ハア・・ヤレヤレ・・・・)

2006年9月12日 (火)

緑龍か緑嵐か・・・


バイカカラマツ・グリーンドラゴン」 未だに名前が混同してます。本当の名前は「ジェードさんのお髭」なんですけどね。
もう、随分昔の話ですが、当時自由が丘にお住まいのKさんより「珍しい花のバイカカラマツがあるんだよ」と、幾つかの八重咲きを分けていただいた時のことです。
「緑の花のバイカカラマツがあるみたいだよ」とその時にKさんより話を聞いたことがあるのですが、それが僕の手元にやってきたのは何年後のことだったでしょうか。
当時はこの花「グリーンドラゴン」と呼ばれていました。よく見ると、当初「一重の緑花」の言われていたこの花は、力がつくと弁化をはじめて荒々しい八重咲きに変化を見せました。
当時は「雪割草」ブームの創世記で、この花はどう見ても「雪割草」で言うところの「三段咲き」と同じ弁化を見せてくれます。
この荒々しい弁化(ガク片化?)の状態から竜に見立てて「グリーンドラゴン」と銘付いた様です。
この後頃には淡いグリーンの千重咲きも紹介されて、竜巻のように盛り上がる姿から当時はそちらの方は「グリーンハリケーン」と呼ばれていました。
ところがです。いつの日にか「三段咲き」のほうが渦を巻く竜巻の様だと言う事で「グリーンハリケーン」と呼ばれるようになりました。
こうなると2つの変化花はごちゃごちゃです。
同じものがそれぞれ共に「グリーンドラゴン」や「グリーンハリケーン」と呼ばれる様になり、販売する店によってもどちらを買えばどちらが咲くか全く解らなくなってしまいました。
「いったいどっちが本当の名前なの」と思って古い「AGS」や「ARGS」を調べていると発見者のカナダのご夫婦の話があり「ジェードフェザー」と名づけたとの事でした。
あれま~全然違う名前だよ・・・・。
さて、最近ではどーなったかと言うと・・・・・結局、「三段咲き」の方は相変わらず「グリーンドラゴン」と「グリーンハリケーン」の両方が使われているようですが、「千重咲き」の方は「緑八重」と呼ばれているようです。
やれやれ・・・まったくもー。

2006年9月11日 (月)

巨大で珍奇な地生ランたち



上「南方玉鳳蘭」と下「独花蘭」 どちらも不思議な中国の蘭達です。でも、日本産との共通点もあり注目株ですぞ!!
「で・・・でかい・・・でかいぞぉー!!」
これが「南方玉鳳蘭」を最初に見た感想です。
このランはハべナリア・マリンタナの学名通り「サギソウ」の仲間です。
形態的には「ダイサギソウ」に近いもので、葉も、縁に細い白覆輪を絡め「ダイサギソウ」に良く似た姿ですが、とにかく巨大で、葉の長さ20㎝以上、草丈も1m近くにまで及びます。
花もご覧の通り「サギソウ」に良く似た姿ですが、とにかくこれも巨大で1花で4~5㎝近くあります。
サギソウに似た舌もさることながら、白い上側花弁と緑の側がく片がカブト状に大きくよく目立ちます。
そんな大きな花が1茎で10輪以上も咲くのですからなんともすごい迫力です。
やや寒がるところがあって、冬季は最低でも7~10℃位は保ちたいものです。
現在フラスコ出し実生苗で2作開花ほどの大きさです。
下の写真は中国名を「独花蘭」と言う地生ランです。
この秋ごろから大きな「ホテイラン」や「ヒトツボクロ」に似た紫褐緑色のシワのある葉を広げて、冬を越します。
根元には花芽を抱いていて、春に「ホテイラン」と「ショウキラン」の中間タイプの様な3~4cm前後の桃色の形の良い花を一輪咲かせます。
全体的には巨大なホテイランといった感じの、ひじょうに珍しいランです。
栽培は夏眠するせいか思いの外に育てやすく、ホテイランの様にプロトコームだけでは無く、地下に幾つかのバルブを抱いているので、多湿と害虫さえ気を使えば比較的育つかもしれません。花が咲いたときは感動モノのランですよ。
さてさて、こんな珍奇なラン達も「秋リスト」にはお目見えするかもしれません。
まだまだあります、秘蔵品。
どうぞお楽しみに・・・・・。

2006年9月10日 (日)

夏の終わりに


ナルキサス・ロミエウクシィー・メサトランティクス「筑波の花火」」 以前、浦和のHさんがARGSから入手した種子から発芽した奇形個体。でも、ヒガンバナっぽい花がご愛嬌。
「今日で夏は終わりです」・・・
各地の天気予報でそんな事を申しておりました。
日毎に「秋リスト作成」のプレッシャーが重くのしかかってきます。
そんな訳で、今日は園の従業員と第一回目のリストの読み合わせです。
「今年は何が無くて、何が増えているのか」を、それぞれの部門の担当とこれまでのリストを見ながら順番に確認をしました。
結果を見てみてビックリ、昨年の「秋リスト」も今年の「夏リスト」も、結構みんな生き残ってました。
更に新しく加えられる植物もかなりの量ですので、この調子ではますますリストのアイテムが増えそうです。
オリジナルな花もまたまた増えそうです。
写真の花は数年前、知人の浦和のHさんが「ARGS」から入手したナルキサス・ロミエウクシィー・メサトランティクスの種子を実生したものです。
その中に写真の様な花弁に深い切れ込みのある不思議な珍花が咲いたので、分別して栽培していたところ、筑波にある園芸店さんがいたく気に入っていただいて、「筑波の花火」と銘付けて下さった花です。
なんか小さな黄色い「ヒガンバナ」っぽい花でとてもスイセンらしく無く、この花を見ていると「スイセンもヒガンバナ科だなー」と思いますね。
こんな変なものも「秋リスト」には掲載出来そうです。
これから日毎にアイテムがもっと増えるかもしれません。
地獄の日々はまだまだ続きそうですね。

2006年9月 8日 (金)

稔りの秋


ホロテンナンショウ」のタネ。 艶々としたオレンジ色の実がとても妖しげですね。実生繁殖もなかなか地道な作業です。
今度の土日明け位からはいよいよ最高気温も30℃を切ってきそうな気配です。
季節柄、昨日あたりからは「秋リスト」用の写真の選択や、在庫の確認等を始めました。
特に写真はリストより先に印刷に回さないと時間的な無駄が生じるので、リストを作る前から先に選ばなくてはなりません。
現在、今年撮影した写真だけで430枚程を選びましたが、これから更にメインの写真を探して追加します。最後にその中で320枚程に選択して印刷屋さんに送ります。
売りたいものは増えておらず、数のあるものは写真が無い、なかなか思うようには行きませんね。
各地からも苗リストや卸リストが次々と送られて来るのですが、なかなか「これは!!」と言うものは少ないですね。
今週頃から挿し木苗のポット上げや、大鉢植えの株分け等も始まりました。球根類等の植え替えはだいぶ進みましたがまだ売店には出していません。明日あたりからボチボチ・・・と考えているのですが、なぜか早くもお嫁入りして売り切れた品種も出ています。
野生ラン関係もアチコチあたっているのですが、人口実生による増殖品はまだまだ少ないですね。
とにかく、これから今月イッパイは「秋リスト」の作業です。
何か面白いものが掲載できれば良いと思っているのですけど・・・。

2006年9月 5日 (火)

ヘテロな奴


キツネノカミソリ八重咲き」 以前チョット触れた「子房のある八重咲き」です。ちゃんと花の基部が膨らんでいて、よく見ると中心に糸の様なメシベの痕跡が見られます。ただし、柱頭は崩れています。ところがこの花、これだけではなかったのです。
前回、キツネノカミソリの八重咲きの話の時に、「子房のある八重咲き」の話をチラリとしたと思いますが、この数日でその株が開花を始めました。
今日は知人や業者さんがいらっしゃったので、「こんなのもあるよ」とこの株をご開帳していました。
ところが、この花をしみじみ眺めていると、「アレッ、なんか変だぞ・・・」と感じました。
よーく見ると、上の写真の様に子房らしきものの先端にメシベの痕跡が見られます。「やっぱりね!」なんて思いはしたのですが、残念ながら柱頭はありません。
「これじゃ、タネは出来ないや・・」と思って他の花を見てみると・・・アレレレレレレレ~~~。

どうです、解りましたか。
そう、花弁の一部に葯の痕跡が残っていて、そこから花粉が吹いているんです。
4花咲いているうちの2花に葯の痕跡がが見られます。
なんと、この花は子房があるだけではなく、オシベも有り、花粉も吹いていたんです。
俗に「坪採り」と呼ばれる、同一自生地で数個体の変異の見られる場所には、必ずこの様な「ヘテロ」と呼ばれる「不定形な弁化」をした個体が見られることが多くあります。
この様な個体は「八重咲き」を人工的に作出する為には欠かせない、育種家ならお涙モノの品種なのです。
これで、リコリスの世界にもヒガンバナに次いでキツネノカミソリにも八重咲きを作るための「親」が見つかったのかもしれません。
ただ、残念なことに、ちょうどこの花粉が発見された時には、業者さんにオオキツネノカミソリ純白花の開花中の株を渡した後でした。と、言うことでせっかく花粉が見えているのに、今年は交配する花は何一つありません。失敗したねぇー。もし、それが残っていれば十数年後には純白八重咲きが生まれていたのにね。(オイオイ、ホントカヨ・・)
とにかく、いきなり見つかった「お宝」、大切に増やしたいですね。

2006年9月 3日 (日)

植物の寿命

今日は、そろそろ日も良いので雪割草銘品の植え替えと株分けを始めました。
最初なので、特に株の痛んだものや芽の成長の遅いもの、今ひとつ元気の無いもの等から始めてみました。
今年びっくりしたのは、とにかくゴボウ根の傷んでいる株が多かったことです。
「あれ?」と思った株の半分以上が、ゴボウ根の途中から腐ってすっぽ抜けてしまいました。
まあ、上根の出ているものが多かったので、多少作り直す位ですむ物が殆どでしたが、それにしても見事にゴッソリと根が落ちていました。
さて、原因は何かしら・・・。
原因推測その1・用土と潅水のバランス
以前は培養土に「桐沼土」を使っていましたが、今では良い「桐沼土」の入手が困難になり、それに近い「日光砂」に変えていました。それでも「桐沼土」よりは軟らかいので、今までの通りでは少し潅水が多かったかしら・・・。
原因憶測その2・気象状況
今年の初夏から残暑の間には、暑さはともかく「湿度」の高い日が何日も続きました。朝起きてムーッとした湿り気を感じる日が多く、潅水のタイミングがなかなか難しい年でした。どうしても乾かないので軽めの潅水をしたために、表面がいつまでも湿っているのに鉢の中は乾いていると言う状況を作ってしまったのかも知れません。
原因憶測・その3・植物の寿命
品種によっては古くより発見されていて、すでに最盛期を過ぎたものも少なくありません。雪割草たちも倦怠期に入り始めたのでしょうか。品種によってはだんだんと作り難くなっているものも少なくありません。

この辺が僕の考えた原因です。
きっと他にも、どこかの棚で変な癖がついてしまった品種や、無理な株分けの連続で弱って、毎年立ち上げられないものなんかもあるのでしょうけど・・・。こんなのは薬で治るネマトーダなんかよりも余程たちの悪いものですね。
業者さんによっては、入手したもの全てが一度作落ちすることも有りますよ。きっと水が合わないんでしょうね。2~3年で元に戻りますけど。
あくまで個人的な見解ですが、僕は雪割草の生育サイクルには一定の共通したバイオリズムがあるように思えてなりません。
大雑把に言うと、発見されて5年~7・8年で最盛期を迎えます。この時が一番迫力があり綺麗な時ですね。そして、徐々に安定期から倦怠期に入りながら、15年~20年で一度ショック期を迎えて「ガクッ」と弱ります。このときに力の無いものは絶種します。何とかこの時期を過ぎたものは一度ではなく徐々に力を取り戻して、復活したものは又、安定期に入ります。
これは、どの品種にも共通していそうで、親も小苗も一度に同じ様に成長します。きっとそんな覚えのある方も多いと思いますよ。実生品はもう少し前のサイクルが長いと思いますけど。たぶん6年~10年前後が最初の「最盛期」ではないでしょうか。
高校生の頃、僕の大師匠である故・鈴木吉五郎先生からこんな話を聞いたことがあります。それは、ウチョウランの寿命の話をしてくれた時の事です。
「私の経験ですと、ウチョウランの寿命は大体70年位かと存じます。寿命と言うのは面白いもので、1株が枯れ始めると、人に渡したものも、親も子も、何年かの内にみんな枯れるんです。寿命とはそういうものなのです」
ガーン!!これはショックでした。
でも考えてみてください、私たちが「増え芽」とか「新芽」とか「小苗」とか言っているものでも、実はすでに年をとった親株の細胞が分かれただけのものです。言葉の上ではとても若々しく感じるものも、実際は年をとった細胞が分裂しただけの事なんですよね。
さて、雪割草銘花の中にはそろそろ「ショック期」に入りそうな品種がゴロゴロしています。
いったい雪割草の寿命は何年なのでしょうか。
チョット心配でございますです、ハイ。(××)

2006年9月 2日 (土)

懐かしい風景


左「表妙義山」右「裏妙義山」どちらも懐かしい風景です。
先日の信州行きの時の事、上信越自動車道を更埴方面に走っていくと、途中に松井田から横川を通過します。
丁度この辺から「妙義山」が間近で見られますが、この風景は僕にとってはとても懐かしい風景で、この場所を通ると何時もワクワクしてしまいます。
そもそもウチョウランブームの走りの頃、最初にウチョウランを見に行った山が妙義山でした。それも写真右側の裏妙義山です。
当時、裏妙義山は横川で下車してからハイヤーで妙義湖の奥、国民宿舎の辺りからが入山口となっています。
この先は、あのおぞましき「連合赤軍リンチ事件」の「妙義山アジト」の脇を通って、木戸と呼ばれる「白雲山」の壁が重なる絶景を通り過ぎて、林の中を直登して「赤岩」に出て、その後、岩尾根を「丁須の頭」を通って、御岳を抜けて、第二不動の滝を巻いて横川に下山するルートをとります。お昼はもちろん「峠の釜飯」です。
裏妙義としては結構一般的なルートなのですが、それでもなかなかスリリングなルートで、そのかわり「赤岩」周辺から「第二不動の滝」までの間はずうーっとウチョウランが咲いていました。
十代の時に最初に行って以来、何年もの間続けて毎年の様にここには通っていました。
最初の頃は岩尾根の登山道の真ん中にまでウチョウランが咲いていて、対面の岩場などはかなりピンク色に染まっていました。中には花の中心が虫が止まっているように黒く塗りつぶされた様な花も岩棚の上の方に咲いてた事もありましたよ。(今で言う紅一点花なのかしら・・・)
右写真の「裏妙義山」のてっぺんに小さく見える出っ張りが「丁須の頭」です。この周辺にはウチョウランとミョウギイワザクラが沢山ありましたよ。周辺はちょっとしたクサリ場ですが、足元に気をつければそんなに大変ではありません。
むしろ、小さなケモノ道が多く、間違って入り込むとなかなか大変です。
一度、途中で足を痛めた友人と一緒に「御岳」からの下りにケモノ道に入って「第二不動の滝」の上に出てしまった時はとても怖かったですね。
又、「御岳」から「第二不動の滝」へ行く途中に道幅が30cmほどの岩のへつりがあり、後にクサリが架けてあるのですが、岩壁に向き合ってへばり付く様に恐る恐る渡る難所があります。
ある時、その一部が崩れて、へつりがズレて50センチほど下に飛び越えて降りなければならない場所があり、一歩足りなければ真っ逆さま、ほんとに死ぬほどひやひやした覚えがあります。
ここも岩に向かってへばりつくと、目の前ではウチョウランがゆらゆらと風に揺れてるんですよ。足元見ながら花も見て、ほんとに冷や汗もんです。
でも、ここはそれはそれでとても楽しいところですよ。ほーんと、いったい何年通ったんでしょうね。
写真左の「表妙義山」は遊歩道以外はとても危険な場所も多く、余り一般的ではありません。とくに「白雲山」から「相馬山」にかけての岩場や「大の字周辺」は誤って入ると大変なところです。
「表妙義山」はむしろ「石門巡り」が面白いですよ。
最近では3年ほど前の年末に親子で遊びに行きました。
ただこの時は本来のルートとは逆に「中の岳神社」から登って、本来は上りのクサリ場を下ったのでなかなかスリリングでしたけど。
でも、「日暮の景」はやっぱり素晴らしい眺めですね。
ちなみに、妙義山周辺はヤマビルとマムシ、そしてサルという御三家が揃っていますので、暑い時期は注意したほうがいいと思います。
でも、妙義山は外から見ているだけでもとてもカッコイイ、僕のとても好きな山の一つですね。
基本的に「巨大な岩場」を見るのは大好きですから・・・。
きっと「上信越道」を通るたびに、あの頃のことを思い出すんでしょうね。


表妙義山」 上は「大の字」付近の岩峰群。下は石門巡りをスリリングに逆行する親子の図。いずれも3年前の勇姿です。

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