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2006年10月31日 (火)

「勝手に混ざっちゃ困るのだ」の巻


白花イトラッキョウ」の鉢に勝手に飛び込んで咲いている「交雑君」たち、勝手に混ざっちゃ困るのだ~!!
さて、ラッキョウ話もいよいよ佳境に入ってきました。(オイオイ、ホントカヨ・・・)
先日のブログで「ミヤマラッキョウ」や「チシマラッキョウ」「ハナラッキョウ」等の名前で流通しているものは殆どが「キイイトラッキョウ」だと思う・・・と書きましたが、本当にキイイトラッキョウだけでしょうか。
これらの名前で流通しているものの一部にはキイに似ているが葉に比して異常に花茎の短いものや、葯の短いもの、中途半端に赤紫色のものなど、結構「不思議さん」が多く見られます。
上の写真は平戸島イトラッキョウ白花の植え込みポットの写真です。直ぐ傍にキイイトラッキョウを置いておいた為にポットの中でこぼれタネが発芽して、色々な花が咲いてしまった図です。
何だかイトラッキョウの様なものからキイイトラッキョウの様なものまで色々と開花しているのですが、どれをとっても中途半端な花みたいです。
葉を千切って断面を見てみると、何だか中空の様なそうでない様な、これもまたまた中途半端ですね。
ちょっとアップにしてみましょう!!

「交雑君そのⅠ」
花の形は一見するとイトラッキョウのようですが、葯が長く、花も幾分抱え気味です。色彩も藤桃色っぽいイトラッキョウよりは赤みを感じますね。葉の断面は意外にぎっしり詰まってました。

「交雑君そのⅡ」
一見するとキイイトラッキョウの様にボール咲きですが、花が良く開いて赤みが少なくやや藤色を帯びています。葉の断面はなかなか中途半端でした。
この様に自生では隔離分布の多いラッキョウ君たちですが、栽培棚では結構勝手に交雑してしまうのが良く解ります。
おそらくはオダマキやノギクの仲間並みに勝手に交雑してしまうんじゃないかしら・・・。

さてさて、この様に中途半端な交雑君に混じって、またまた面白いラッキョウが咲いてきました。
チョットご覧あれ。

「平戸島イトラッキョウ・酔白花」
この花は白花の中に混じって咲いていました。多分、平戸島イトラッキョウの普通個体と白花が交雑したか、その二代目だと思います。
写真では解りにくいですが、淡ーい桃色のとても可愛らしい花です。花弁の中半に紫色の筋が入り面白い味わいです。
同じ仲間同士でも交雑しやすいので、同種で幾つかの色を揃えておくと、新しい色彩の花を生んでくれそうです。
スズフリラッキョウ」 イトラッキョウに似ていますが葯が幾分長く、花茎は短くまとまりの良いものです。
さて話は変わりますが、東京の愛好会で昔から「スズフリラッキョウ」と呼ばれているものがあります。
これまでに「ただのイトラッキョウ」説や「イトラッキョウ交雑説」「大陸系のイトラッキョウ説」等がありますが、正確なところは知識人たちが多く他界されてしまっている今日では、知る人も殆どおられません。
たかがラッキョウ、されどラッキョウ。
何だか探してみると色々なものが出てきます。
最後にもう一つ、変なラッキョウをお見せしましょう。
このラッキョウも殆ど来歴の定かなものではありません。
人の話では「済州島のイトラッキョウ」という事ですが、「スズフリラッキヨウ」の別タイプとして入手したものです。
いったい何なのだ・・・キミは!!

ラッキョウの仲間不明種」 葉は何れにも似ずに糸の様に細く、花は淡い藤桃色でほんの数輪がしっかり開きます。全体に繊細で弱々しい姿ですが、山草として見ればかなりの一品ですよ。

2006年10月29日 (日)

今日もしつこくラッキョウ三昧


キイイトラッキョウ」 愛知や紀州の岩場に産するイトラッキョウの変種。風に揺れる下向きの花はなかなか風情があります。
さて、ラッキョウを栽培していると一番疑問になるのは「これ、何ラッキョウ?」と言う事ではないでしょうか。
自分の作っているラッキョウが果たして何ラッキョウなのか、この名前で正しいのか、どうすれば解るんでしょうか。
現在、ラッキョウの名前が付く植物は、大きく分けてイトラッキョウ、ヤマラッキョウ、ミヤマラッキョウの3種類です。
この中で、ミヤマラッキョウは本州中部以北の高山や北海道の海岸に生えるもので、扁平な葉のロゼットから、細い花茎に赤紫色の楚々とした花を付ける「アサツキ」に近いもので、花弁から飛び出たしべが特徴的です。
「あれっ、うちのミヤマラッキョウはそんな姿じゃないよ!」と思われた方も少なくないかも。
なぜなら、ミヤマラッキョウやチシマラッキョウの名前で流通しているものは、決してそれが正しい名前ではないのです。では、何でしょうか・・・。
実は、これらの名前で流通しているものの殆どが、上の写真にある「キイイトラッキョウ」なのです。分布は北から岐阜、愛知、紀州、山口などに見られるそうですが、写真のものはタイプの那智のものです。
キイイトラッキョウの特徴は何と言ってもその草姿で、やや下向きに咲いた赤紫色のシベの長く飛び出した花がかなり特徴的です。葉を千切ってルーペで覗いて見ると、中心から大きく空洞に生っている(中空)のが良く解ります。
「キイイトラッキョウ純白花」 紀州産の純白花です、とても清楚で涼しげな花です。ハヤシさん、見てますかぁ~!
これは紀州産の純白花です。キイイトラッキョウの特徴がありありで、葉の断面も中空です。かなり増えてきましたが、まだまだ珍しいものではないでしょうか。

ヤクシマイトラッキョウの全景」 大体こんな感じの植物です。
昨日報告したヤクシマイトラッキョウの全景です。この様に他のイトラッキョウに比べて、葉がかなり太めで、やや平たく長いのも特徴です。花はほぼ平開します。ちなみに葉の断面は水管以外はぎっしりと詰まっていてイトラッキョウに近いものでした。

コシキイトラッキョウ」 俗にサツマラッキョウと呼ばれるタイプの1系だと思われます。褄紅紫の花がとても可愛い。
これは鹿児島県甑島の岩場に生える「コシキイトラッキョウ」です。イトラッキョウのタイプでサツマラッキョウと呼ばれるものの1系統だと考えられますが、栽培されているものの多くは、写真の様な褄紅紫色の花が殆どです。
学術的にはとても貴重な植物ですが、マニアの間でも知る人は知っているようです。
イトラッキョウに比べて花は幾分抱え気味で、やや子房が長く上向きに開きます。葉の断面は、面白い事にキイイトラッキョウと同じで殆ど空洞に近いものでした。鹿児島のサツマラッキョウとも比べてみたいものです。

平戸島イトラッキョウ純白花」 白い花弁に黄色い葯がとてもスッキリ、株立ちで楽しみたい。
大分県のWさんが選別した平戸島イトラッキョウの純白花です。非常に花付きの良い個体で、鉢一面に花を開く様はとても見事です。イトラッキョウのタイプ的なものですが、細い糸の様な葉の切断面は、ルーペで見ると水管以外はぎっしりと詰まっています。葯の長さも花弁より少し飛び出る程度で、やや上向きに咲かせるのが特徴的です。

平戸イトラッキョウ・平戸ホワイト」 小型のイトラッキョウの純白花で、葉の数も少なく、とても可愛らしい秀品です。
これは、同じ「平戸島イトラッキョウ純白花」でも、三田のMさんが現地選別された小型のもので「平戸ホワイト」と呼んでいる個体です。
とても小さな葉を数枚広げたロゼットから、丈10cm以下で白い含み咲きの花を数輪咲かせます。
実に山草的で可愛らしいもので、小鉢で楚々と栽培しても非常に味わい深いもので、余り派手なもの好きでは無い僕にとってはとても好ましい草姿です。
三田のMさんと言えば最後にもう一つ、このラッキョウを紹介しましょう。

ヤマラッキョウ・6倍体」 平戸島の岩場に生える6倍体種です。ド派手の迫力ですよ。
これはMさんが平戸島の岩場で選別したヤマラッキョウの6倍体と言われる個体です。
ヤマラッキョウは学術的に面白いもので、水の好きな場所に生える2倍体、乾いた草原に生える4倍体、礫目の岩場に生える6倍体などが確認されています。自生環境によって倍数体が異なると言うのも面白いものですが、この環境による不安定な倍数体の変化が「ネギ」や「食用ラッキョウ」の基礎を作ったとも言われています。
この6倍体ヤマラッキョウも全体的に大柄で、肥培して作り込んだ時はギガンチュームを小型にした様な迫力すらあります。

このブログでラッキョウを特集していたら、今日等も各地の知人から「サツマラッキョウの面白いもの」や「イトラッキョウの変わったもの」等の連絡が次々と入ってきました。
数日後には現物を見られる機会がありそうなものもあり、実はそれもこのブログの狙いの一つだったりして・・・・。
みなさーん、情報お待ちしてますよ~。(なーんてね)

2006年10月28日 (土)

屋久島のイトラッキョウ?


ヤクシマイトラッキョウ」 屋久島産の小型のイトラッキョウです。何かがちょっと違う様子で、全体の趣は平戸島のそれとは大きく異なります。
近年になって、堀田満先生によって屋久島にラッキョウの仲間が3タイプ存在することが発表されました。
実際にその論文を見てはいないので、それぞれが如何なるものかは解りませぬが、昨年11月に知人のNさんより「屋久島のラッキョウだよ」と言って分けて頂いたものがあります。
一見してイトラッキョウに似たその植物は、持ち帰ったその次の日にはバラバラにされて、直ぐに増殖体制に入りました。
とりあえずサンプルに一鉢だけ親鉢を作って開花を待ったのですが、数日前より漸く花が咲き始めました。
蕾の時は褄に薄っすらと色が付く程度ですが、開花間際にはしっかりと藤紫色に染まりました。
葯も咲き始めは黄色ですが、全開する頃には赤紫色になります。
何と言っても全体に小型で、花茎の高さもせいぜい10cm足らずで、一見では葉よりも下で咲いているようにも見えます。花茎が少し斜上するのも特徴的かもしれません。
タイプとしては七五岳周辺のみに生える「ヤクシマイトラッキョウ」のタイプだと思いますが、資料が無いのでなにぶんはっきりとは同定出来ません。
これを分けてもらう時に「もう一つの屋久島産ラッキョウ」と言うのを見せてもらいました。
こちらの方はどちらかと言うと大型で、未だ花茎が伸びている最中でしたが、姿や形は「タケシマラッキョウ」と呼ばれているものに良く似ていました。
この「タケシマラッキョウ」も良く解らないもので、良く「カンカケイニラ」の名前で栽培や販売されることがあります。
たしかに「カンカケイニラ」と良く似ているのですが、球にシュロ皮が無く、約の形状や子房の長さも少し異なります。
南西諸島には未だ正体不明のラッキョウが眠っていそうな気がします。
チョット楽しみですね。
ちなみにこの「ヤクシマイトラッキョウ」、何度撮影してもピントがボケます。なんだか、余り正体を知られたくないみたいですね・・・。

2006年10月27日 (金)

なーんにも進まないよ~!!


ヤマラッキョウ純白花」 富士山で発見されたヤマラッキョウの青軸白花。清楚な花がとっても素敵です。
お蔭様をもちまして、相変わらず多くの方に多くのご注文をいただきまして有難うございます。
一生懸命出荷しておりますが、なにぶん全員他の仕事をしながらの品出し、見積もり、発送ですのでなかなか思うように進みません。
現在、1週間分くらいが溜まってしまっているので、未だ見積もりや植物の到着していない方は、勝手ながらもうしばらくお待ちください。
僕自身も、ここ数週間ほどはなーんにも進んでないですね。
雪割草の植え替えもぜーんぜん進んでいないし、「やまくさ」のホームページ作りもぜーんぜん進まないし、早春植物の植え替えも未だに終わっていないし、雪割草のカイワレもやっと少し植え替え始めたし、栃の葉さんの写真のチェックも封を切ってないものがあるし(ゴメンナサーイ)、NHKさんの仕事もぜーんぜんだし(ゴメンナサーイ)、どーしたらいいのかしら!!
ここんところ(・・・相変わらず・・・)次々と色々な植物が入荷してくるので、その整理や植え込みに追われていたり、幾つかの植物園関係の納品が今月末までなのでそっちも何とかしないと・・・。お蔭様で毎日全員が暇なしで、嬉しい悲鳴です。
そんな訳で、年末予定の「追加リスト」も面白いものが少しは掲載出来そうです。問題は「追加リスト」を作っている暇があるかどーかですけど・・・。
このブログをご覧の皆さんはいつも何時ごろに更新されるかお分かりのことと存じますが、大体、園から帰ってきて直ぐに打ち始めます。ですから、この30分くらい前までは園で植え替えをしてますね。
さて、ここのところラッキョウの仲間を見るのがとても楽しみです。
上の写真は富士山で坪採りされた純白花です。とても清楚で風に揺れる様がなんとも雰囲気の良いものです。
そして下の写真は、この中にあった淡い桃色で葯のみが黄色の個体です。とっても可愛らしい花で「富士桜」と呼ぶことにしました。
今のところは未だ2個体のみですが、絶対に増殖したい花ですのでどうぞご期待くださいね。
さーて、今から夕飯食べよっと。
ヤマラッキョウ・富士桜」 淡い桃色に黄色いシベが良く目立ちとても可愛らしい花です。丁度、遊びに来ていた栃の葉さんもとても気に入ってくれました。(オオ、「栃の葉さん」を一括変換したら「土地の破産」になっちまったぜ~!!)

2006年10月26日 (木)

玄界灘のお姫様


イトラッキョウ・平戸小町」 純白花の中に混じっていた青軸白花でシベのみが紫色の個体。なかなか良い味わいですよ。
ここ数年間、なんとなくラッキョウの仲間に興味を持って、目新しそうなものを集めてみては色々と比べて楽しんでいました。
今から5年程前の事でしょうか、現地選別の「平戸イトラッキョウ白花」を纏めて入手したときのことです。
その中でたった一株ですが、確かに青軸白花なのですが葯のみが紫色に染まった不思議な味わいの花を発見しました。
見れば見るほど味わい深く、貧弱な苗でしたがとりあえず大切に分けておきました。
翌年になって、「そう言えばあのラッキョウどうしたろうか・・」と探してみると、他と比較しても一目でそれと解るほどの大輪で、白い地に葯のみが紫色に染まったとても味わい深い花が咲いていました。
その頃園をたずねてきた「珍しいもの好き」数人の方や、丁度お見えになられた関西の山草会の方々に見ていただいたところ、どなたもが口を揃えて「素晴らしいね、ぜひ増えたら分けて欲しい」とのお言葉をいただきました。
「ヘヘン、われながら良い選別眼だね!!」等とまたまた有頂天です。(全く、コイツは・・・・)
渋さの中にも艶やかさのあるこの花は「平戸小町」と呼ぶことにしました。
現在、じっくりと増殖中、リストに載せるまでにはもう少し増やしたいですね。お待ちくださいね。
この仲間は結構、微妙な色や型加減で意外な味わいを生んでくれるものが多くありそうです。
これからもチョット、こだわってみたいですね。

2006年10月24日 (火)

山上げの効果


山上げから戻ってきた「レンゲショウマ」たち。たわわにタネが稔りました。
7月13日のブログで紹介した「山上げしたレンゲショウマ」が戻ってきました。
さっすが八海山の麓で夏を越しただけあって、どの鉢達もたわわに種子をつけて戻ってきました。
「レンゲショウマ」の花は梅雨明けの頃から夏の間に開花します。
現地では、特に関東では大体において海抜350m~500m前後の山地に生えるものですので、海抜20m足らずの当園では花が咲いても花粉塊がべとべとになったり、或いは花が焼けてしまって開かないことがしばしばで、殆どと言って良いほど結実は見られません。
運良く涼しい日が続いて種子が実ったとしても、1花茎にたわわに稔る事は先ず考えられません。
八海山の麓にお住まいの古くからの知人のAさんに無理をお願いしたところ、快く預かっていただいたお陰で写真の通りの結果になったのです。
ここには「純白花」3タイプ、「八重咲き」2タイプ、「斑入りの上柄」2タイプがあります。
これで、何とか種子を蒔いて実生からの開花を待ちたいのですが、これがうまく行けばコンスタンスに生産できそうな気がします。
先日は別の富士山の麓の知人にお願いしておりました「八重咲き」のセルフと交配種が苗になって戻ってきました。
早ければあと1作で花が見られそうです。
先日は群馬の知人から「八重咲き」の新個体が増えているとの話もありました。
「山上げ」と言う言葉を最初に聞いたのは洋蘭の世界での話しです。
切花生産の場合、花時期をずらす事によって花の無い時期に花を咲かせて市場に出すと、意外に高価で取引されることがあります。
その為に山の涼しい環境で開花のサイクルを遅らせる為に「山上げ」が行われました。
また、南米高地等に生える小型のランを夏の暑さから守るために、マニアの方が数人で山間部の農家の方に委託して、暑い夏を山に上げることによって暑さから守る方法も古くから行われていました。
「タネを採る為に山に上げる方法」もこれからはかなり有効な戦術なのかもしれません。
それでも、温暖化の影響は本来涼しい山間部にも、じわりじわりと現れているような気がしますけどね。

左「山上げで結実した種子」 見事に膨らんでとても良く稔っています。良く見ると「オダマキ」の仲間に種子の形状はそっくりです。
右「ハウスで結実した種子」 関東平野での結実はせいぜいこんなものです。2~3粒も入っていれば良いほうでしょうね。

2006年10月22日 (日)

コバナチケイランとキノエササラン


コバナチケイラン」 以前、「西表島のキノエササラン」と呼ばれていたもの。見比べれば全然違う植物ですよ。
今から10年とチョット前の頃の事でしょうか。
大分のWさんが西表島に野生植物の調査に入った時の事です。
ジャングルの切れ間から丘の様な所に登り、ふと遠くを眺めていたときのことです。目の前の木に「チケイラン」の様な植物が、細い枝に絡みついているのが見られました。
「これは珍しい」と、サンプルに30株ほど持ち帰り、各地の愛好家に分散したそうです。
そしてその時に、どこからとも無く「キノエササラン・西表島で発見!」のニュースが流れたのです。
マニアは総じて新しい物好きです、このときも我先に「西表島のキノエササラン」を入手し大切に栽培し、いつの間にかマニアの棚には「西表島のキノエササラン」のほうが絶対的に多く栽培されるようになりました。
僕自身も、この「西表島のキノエササラン」はそれまで見たことも無く、たまたま連絡のあった「某鉢」で有名な三鷹のMさんに尋ねたところ、快く「西表島のキノエササラン」を分与くださいました。
「やっと見比べられるぞ」と思うのもつかの間、今度は乾きすぎて「キノエササランが作落ちしてるじゃーん」・・・トホホ・・。
そんなこんなで漸く2種類とも元気になった昨年末、野生ランの重鎮Nさんから「そー言えば富澤さん、「西表島のキノエササラン」は今度「コバナチケイラン」て言う新種になるみたいだよ。相模大のスズムシソウを研究している人間がそう言ってたよ」と突然のお言葉。
「ほへー、そんなに違うものかしら」とワクワクしながら漸く比較できたのが下の写真です。

上が「キノエササラン」・下が「コバナチケイラン」、どうですこんなに違うでしょう。
花は「コバナチケイラン」のほうが「キノエササラン」よりも2週間ほど遅れて咲きます。
結論から言うと、キノエササランに比べるとコバナチケイランは花の大きさは半分ほどです。花の色も黄色味が強く側花弁の形状等も含めて、むしろ小さな「チケイラン」の様な雰囲気です。
全体的には「キノエササラン」と言うよりは、むしろ花の小さな2葉性の「チケイラン」と言った感じで、なるほど「コバナチケイラン」とはある意味、的を得た名前かもしれません。
こうして、日本のランの歴史に新たな一種類が加わりました。
これもまた、大切に作り伝えて行きたい日本の野生ランの一つである事は言うまでもありません。
でも、そー言えば「ナカハララン」最近見ませんね。何処行ったんだろう・・・探してみよーっと!!

2006年10月20日 (金)

未来視たちのディアレクティーク


八重咲きササリンドウ」 千葉県産のダブル咲きの実生を繰り返して形の良い花に完成させたもの。八重系の戻し交配ですがダブルの雰囲気もとても良いものです。
ココログ・フリーのメンテナンスの後、しばらくの間ブログの送信が出来ませんでした。
どこに問い合わせるわけにもいかず、少しの間すったもんだでした。こんなときは手も足も出ないので困り者ですね。
さて、本題です。(この記事は17日に書いたんですけどね・・・。トホホ・・・)
全ては今から15年近くも前の事です。NHKでお馴染みのHさんが「珍しい花があるよ」と言って、千葉の山草店Z園さんから千葉県産の八重咲き(ダブル咲き)ササリンドウを入手して持参くださいました。
「変わった花もあるものだな」と思いながらも、数年の間は挿し芽や株分けで増やしていました。
数年が経って、丁度、千葉の千倉に遊びに行った時に野生の「ササリンドウ」を入手できたので、その花の花粉をこの「八重咲きササリンドウ」に交配してみる事にしてみました。
さて花が咲いて、結果はもちろん全てが標準花です。
それでは、と、セルフで分離を試みたところ、約3割が親と良く似た八重咲きが咲いてきました。ヤッパリネ。
更にそれでは、と、今度はその兄弟の標準花の中で花の大輪で纏まりの良い個体を、元の八重咲きササリンドウに戻して交配を試みました。
数は少ないながら種子も採れて、その結果数本の型の良い八重咲きを得ることが出来ました。
その中の1本がこの最初の写真の個体です。
時を同じくした頃の事です。知人で常連さんの北本のMさんが、葉に数本の白黄縞の入る斑入りのササリンドウを持参してくださいました。
これもしばらくの間は挿し芽や株分けで増やしていましたが、やがてほんの気まぐれから、この斑入りササリンドウの花粉を八重咲きササリンドウに交配してみました。
数年して咲いた花はもちろん、最初は標準花ばかりで、葉には斑も全く入っていません。
ガッカリしながらも当然の結果です。が、懲りずに更にこれもセルフして分離してみると、今度は下の写真の様に芽出しのみぼんやりとアケボノ状に斑の入る半八重咲きがほんの数本ですが得られました。

アケボノ系の半八重咲きササリンドウ」 斑入りと八重の交配セルフ分離から生まれたものです。但し、暗むのが早く、斑のイメージは殆ど見られません。
ここまで材料が揃えばとことん突き詰めるのが「やまくさ」の「やまくさ」たる所以。
「こーなりゃみんな掛け合わせてしまえー!!」とばかりに、「八重戻しF2」や「斑入りもどき半八重」等をごちゃごちゃに交配してみました。
その結果2年が経ち、いよいよ本日開花を始めたのが下の写真です。
鮮やかな白黄縞斑の個体が10本近く得られて、更に現在、この写真の個体を含めて3~4本が八重から半八重で咲いています。
待望の「斑入り八重咲きササリンドウ」の完成なのです。
この「斑入り八重咲きササリンドウ」はもしかしたら「リンドウ育種」の歴史を変えるかもしれませんよ。
手前味噌ですが個体によっては姿も抜群に良いので、きっと鉢花としても最高の仕上がりになるのではないでしょうか。
調子に乗った僕はこうして、更に次なる野望へと駒を進めて行くのでありました。

斑入り八重咲きササリンドウ」 待望の初花開花です、人間やれば出来るもんですよね。もっとも、材料が揃ったときから結果は見えていたんですけどね。次は色違いに挑戦ですね。

斑入り八重咲きササリンドウ・彩の華」 これも別な斑入り個体です。斑が最も綺麗なもので、更に花茎頂部が紅に染まって3色染めのとても美しい個体です。まだ花が咲いてませんが、蕾をむしりとって開いてみたら完璧なダブル咲きでした、嬉しいー。「彩の華」と銘付ける予定で、特許申請も考慮中です。(開花したらお見せしますね!)

ササリンドウ・彩紅」 これも兄弟の1本ですが、縞斑では無く、完全なアケボノ性で全てに紅を染めたとっても美しい個体です。このタイプのものも数本が得られました。まるでロッキーのキャステレア(インデアンの絵筆)の様な姿が面白いもので、開花が待ち遠しいです。この兄弟も八重が咲きそうなので、これもまたまた特申請しようかしら、などと考えておりますです、はい!

2006年10月16日 (月)

野生ラン復活計画・・・?(2)




上・「カンダヒメラン」のビン出し苗ガラス水槽栽培風景。
中左・水槽の前で勝手に飛び込んで生えているキヌラン。
中右・シュスランの仲間の透明衣装ケース栽培。
下・並べられた透明衣装ケースの中のランたち。

「百聞は一見にしかず」と言う事で、上の写真が湿度の好きなランたちの栽培風景です。
上の「カンダヒメラン」の水槽は、実は加温ハウスの中に小さなビニールフレームを作り、更にその中でガラス水槽に入れて培養しています。
70坪ほどの加温ハウス全体は冬季の夜間気温を5℃~7℃に設定してありますので、この小さなビニールフレームの中はこの冬は更に加温して10℃~15℃設定くらいで培養してみようと考えています。
寒さに弱い野生ランの他にも食虫植物や南方系のシダ等には効果的と考えています。現在、この小さなフレームの中でキヌランがあちらこちらに発芽して居心地が良さそうですよ。
暖地性のシュスラン類は加温ハウスの棚の上で透明衣装ケースを置いて、1cm弱程の越水をして、上からの潅水を行わない様に心掛けています。
この方法ですと、潅水による多湿腐りも無く、ナメクジ等も予防出来ます。着生ラン等もこのケースの中にぶら下げると乾燥せずに調子が良いものです。
昨日は、先日のシマシュスランの交配を試みてみました。2個体のクロスを試みたのですが、シュスラン類の花の構造には何時も驚かされます。
細長く尖った花粉袋に楊枝を入れると直ぐに花粉塊が飛び出してきます。
この花粉塊は花に比してとても大きく、他のランとは逆さに花粉塊が仕舞われており、手前に細く長い粘着軸があり、その奥に二股に分かれた花粉塊があります。
丁度、携帯電話のアンテナの様なYの字の型をしており、そのYの字の部分の花粉を花筒奥の粘着体(メシベ)に着けるのです。
この構造は種類によって様々で、シュスランの仲間は何時花を分解してみても解りにくく、種類によっては全く良く解りませんね。
さてさて、今回は果たして無事に交配し、受粉したのでしょうか。
タネが出来たらフラスコで蒔いて、また、透明衣装ケースで培養してみましょうね。
安っぽい方法ですけど、結構いけそうですよ。

2006年10月14日 (土)

野生ラン復活計画・・・?


カンダヒメラン」 石垣島の林床に稀に見られるマラキスの仲間。台湾のマツダヒメランとはごく近縁と言われています。
「2006~2007・リスト」発送からおよそ一週間が経ちまして、今日も多くの方から注文書をいただきました。お蔭様で3桁に及ぶ書類の整理と商品選びで毎日を追われていますが、一日でも早く、ご注文の商品がお届け出来ますよう努力しております。未だの方はもうしばらくお待ちください。
さて、写真の「カンダヒメラン」は昨年末にフラスコから出したばかりの「ビン出し1年苗」です。
成長の早い植物ですので、予想通り1年で開花するものが現れました。
これは、自生地の環境になるべく近づける為にミズゴケで巻いて、ポット植えにして、ガラスの水槽に薄く水を張って軽く蓋を置いて湿度を保ちながら温度調節して育てたものです。
同様にハウス内の棚上で栽培したものもありますが、やはり、水槽栽培のもののほうが成長も早く、開花するものも多く見られました。
これは、シュスランの仲間や一部の着生ランにも結構効果的で、また、ビン出しした実生苗の生長には簡単に訓化させやすい方法でもあります。
最近ではわざわざガラス水槽を使わなくても、ホームセンター等で売っている透明な衣装ケース等は安価で使いやすいものです。
野生ランの多くはフラスコによる無菌播種で苗が得られますが、慣れないとその後の訓化で多くのものは枯れてしまいます。
殆どの野生ランは環境で育ちますので、先ずはやはり環境作りからなのです。
着生ランのヘゴ付け等も始めから何かにぶら下げるのではなく、つけた直後は棚に寝かしておいて、発根し、着生してからぶら下げたほうが効果的で活着率も高くなります。
「ランは環境と湿度で育つ」と言う事を忘れなければ、おのずと希望も見えてきます。
「野生ラン受難の時代」を乗り越えるのはあと少しかもしれません。

「シマシュスラン」 次のターゲットはこいつだ、タネとるどー!

2006年10月 8日 (日)

賑やかになってきましたね。


夜半の月」(よわのつき) ピンボケな写真ですが、当園の「紫/白二段咲き」系の交配には欠かせない実親の一品です。
10月に入ってにわかに、オークションや各業者さんのホームページ等で次々と雪割草の販売が始まって来た様子です。
当園もお蔭様で、日毎に株分けの銘花や実生等の販売品が動き始めるようになりました。
皆さんどんどんと動いているようですが、僕の方は「リスト」作りやこの数日の突風等の影響で植え替えが全然進んでいません。
もう直ぐ交換会も近いというのに、全くどーしたらいーんでしょーね。
さて、写真の花は、佐渡のとある通販屋さんのリストでにわかに売り切れ続出の(?)交配♀親の「夜半の月」です。
たしか平成8~9年頃の交配実生だったと思います。
♀親は佐渡産の桃色網目系二段唐子咲き「錦水」に、佐渡産白二段の「歩」のF1で紫花の「和合」を交配したもので、「歩」の花型の良さと、「錦水」のニビ色に光るコントラストの面白さを兼ね備えたお気に入りの花です。
特に紫/白系の二段咲き作りにはとても力を発揮するもので、いかなる二段♂親にも対応できる順応性を兼ね備えています。
ただし、全く増えない巨大輪で、現在も6号鉢をはみ出すほどの大きな株ですが未だに1芽です。
「錦水」は余り知られている花ではないのですが、佐渡のSさんの発見品で「英」や「恋文」「踊り子(二段)」等との坪採りで網目系のピンク二段唐子咲きです。この花の雰囲気が僕にはとっても好ましく、♀親としては「夜半の月」の他にも「幻月」や「錦紫鏡」等、巨大化する二段咲きで型の良い♀親を多く生んでくれます。(1996~1997年頃の「自然と野性らん」に出たことがあった様な無かった様な・・・)
「夜半の月」は「よわのつき」と読みます。この名前は春に退社した雪割草担当の武ちゃんが名づけたものです。
この花の様に、余りメジャーではない花たちの交配でも、どこか雰囲気の良さを兼ね備えた花同士の交配ならば、とても見飽きぬ味わいのある花へと変身するものも結構あります。
そんな交配もまた、人には解らない自分だけの楽しみの一つですね。
「夜半の月」は今でも、僕の大切な実親の一つです。いい子を生みますよ・・・。

2006年10月 7日 (土)

キノエササランと鈴木吉五郎翁


キノエササラン」 奄美大島で過去に一度だけ発見された珍しい野性らん。この植物も思い出の多い植物ですね。
この植物を最初に知ったのは中学生の時でしょうか。親戚の家に「ものすごく高い野性らんの本があるんだよ」といって初めてみた「原色日本のラン」、
な、何と分厚い本なんでしょうか。
この本の中に聞きなれないランの名前が幾つか有り、その中でも特に印象に残ったひとつがこの「キノエササラン」でした。
この頃より当時、横浜にある「春及園」という殆ど人の家の庭の様な山野草屋さん(?)があり、浅草から京浜急行で一本で行けて便利なのも手伝って、しょっちゅう遊びに行くようになりました。
この「春及園」の園主が僕の最大の師匠(勝手にそう決めてるだけですが・・)でもある故・鈴木吉五郎先生です。
先生は当時はもうそれなりのお年だったのですが、「山野草の神様」としての威厳はそれは素晴らしいもので、植物の世界だけではなく、熱帯魚の世界でも日本で始めてエンゼルフイッシュを輸入した方として大変有名です。
当時、先生は孫ほども年の離れた僕にも大変色々とご教示くださり、「山野草としてのこだわり」や「本作と満作について」等、植物以外にも様々な事を学ばせていただきました。
高校生の頃でしょうか、たまたま拝見していた「富貴蘭」の作場でそのランは大切に栽培されていました。(余談ですが先生は「私は5歳のときに父にねだって富貴蘭の品種を殆どそろえてもらいました」と言っておられました。ものすげーです。)
当時はうろ覚えで、実は「キノエササラン」の事を「サ」が一個抜けて「キノエサラン」と覚えていました。
「キノエサラン・・・木の餌ラン???」などとかなりうろ覚えです。
そのときも頭で覚えていた「原色日本のラン」のイラストそっくりの姿に「これはもしかして「キノエサラン」ですか!!」と問いたずねると、先生すかさず「そうです、キノエササランです。ご存知でしたか」とにっこり。
そーか、エサランじゃなくてササランだったのね。
うらめしそーにしみじみと眺めていると、余りに可哀想に思ったのか10鉢前後しかないのに「良かったら一つお持ちになりますか。これは後は小石川(植物園)にしかないと思います。」と言って花が咲いている小さな鉢を一つ分けてくださいました。
ウレシィ-----!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この日はちょうど、入会して間もない東京山草会・ラン部会の会合だったので、その分けていただいた「キノエササラン」を持ったまま会合に出席しました。
花の時期とあって、当時から有名なTさんやOさんたちが「キノエササラン」の鉢を卓上に展示されています。でも、あれっ、何かが違うぞ。
そうです、この頃は「キノエササラン」の実物を見た人は殆どおらずに、台湾の「ナカハララン」を「台湾産キノエササラン」として大切に栽培されていたのです。
すかさず分けていただいたばかりの「キノエササラン」を出して比べてみると皆さんビックリ!!
ある人に「これどうしたの・・・」と聞かれたので「吉五郎さんにもらったの・・」と答えると皆さん唖然としていました。ある人はしつこいほどに「どーやって分けてもらったんだ」としきりに聞いていました。ちょっと有頂天ですね。(とにかく植物を外に出さないことで有名な方でしたから・・・僕は色々と分けていただいていたので、結構うらやましがられていました。ちょうど孫に何かあげる様な心境だったんでしょうね・・・きっと・・)
その後、この由緒正しき「キノエササラン」は順調に増殖して、Oさんたちラン部会の人々を中心に色々な方の手にお嫁に行きました。
おそらくは現在栽培されている「キノエササラン」の中で、少しでも東京山草会に絡んでいるものがあれば、それはこの時の株が増えたものです。
その後、しばらくたってから大分のWさんの手によって西表島でもキノエササランが発見されました。
ところがこちらの方は、僕はナカハラランに近いかなと思ったのですが、最近になって「コバナチケイラン」という名の別種として発表されたようです。
こちらの方ももう直ぐ咲くので、開花しだいご報告したいと思います。(さて、どこがちがうかなぁー)
野生ランの販売はなかなか難しいものになってきました。何とか人工増殖にこぎつけたいものですが、今となってはその為のサンプルすら入手困難なものが沢山あります。
今日も、今後入手の見込みが全く不透明な○○シュスラン(ロケットの様なナイスな花ですね)や種子島のイナバウアーなんかがサンプルとして届きました。
やはり「鈴木吉五郎翁」の存在無くして「野生ラン」は語れません。少しでも近づきたいと思うのですが、その功績のすごさはとてもとてもかないません。
でも、多くの野生ランがこのキノエササランの様にいつまでも末永く作り伝えられたら嬉しいんですけどね。
先日「2006~2007・リスト」の発送が終了しました。
そろそろお手元に届く頃と思います。
どうぞご笑覧くださいませ。

2006年10月 4日 (水)

ヒガンバナの季節


「ヒガンバナ「紅孔雀」 八重咲きヒガンバナの第一号として発表されたものです。大型で濃色の花はボリュームがありなかなかのものです。一時言われていた75枚弁なんてとても有りませんけどね・・・。
今日は久しぶりに一日中家に居たので、朝から写真の整理です。
CD-Rに落とした写真を外付けに写すのですが、めんどーくさいのは同じ名前のファイルが重なると「上書き」状態にされてしまうことです。なので一度、修正用フォルダを作ってそちらに移してから、改めて種名毎に番号表記して移動しなおさなくてはならず、これが結構めんどくさい作業になります。
だんだん頭が痛くなってきたので、PM2:00~6:00前頃までは寝てしまいました。久々に昼間、ぐっすりと寝たですね。しあわせ~。
さて、季節柄色々なヒガンバナの仲間が咲いてきました。
「園芸ニュースレター」には銘区分された5~6品種が掲載されていますが、慣れないとなかなか区別は解りませんね。咲いてくると確かに違いますけど・・・これから色々紹介してみたいと思います。
今年は色々な植物たちの紅葉が早く、なんだか休眠も早そうです。余りのんびりと株分けをしていても根が伸びてくれそうに無いですね。でも、なかなか思うように作業は進んでないのが実情ですけど。
先日は新しいリストが完成する前に、各人、作業の分担について見直しをしてみました。
以下の文章はその時配布した「植物生産の基本手引き」と題した文章です。
いずれも当たり前のことですが、こんな当たり前の事が、個人差もありますが、なかなか思うように出来ません。基本を見直す意味でも、改めて復習です。
植物生産の基本手引き
・一日一回は作場全てを見渡す。
(確認)
・乾いているものは直ぐに潅水する。(危機回避)
・雑草は早いうちに抜く。(予防)
傷み始めたら速やかに植え替える。(危機回避)
・虫や病気を見つけたら素早く防除する。(予防)
・花柄は早いうちに整理する。(整理)
・枯れた(枯らした)植物は早めに捨てる。(整理)
・自身の担当植物を覚える。(勉学)
・種類ごとの癖を見極める。(勉学)
・1鉢1鉢考えて管理をする。(勉学)
毎日の自然・気象を読む。(感覚)
・気になる事は必ず報告する。(報告・連絡・相談)
・時間を有効に使う。
・常に自信と誇りを持って作業に取り組む。
・常に利益を追求する考えを持つ。(損益の削減)

(「枯れた」では無く、「枯らした」というところがなかなか怖い)
これをきっかけに各人どこまで自覚できますでしょうか。
「これが良い!」という答えが無いので生き物商売はなかなか大変ですよ。ほんと・・・。

2006年10月 1日 (日)

とりあえずひと段落


雨上がりの佐渡島」 前線過ぎて雨曇の中、時々陽が射して海が光っていました。奥には雨を降らせる黒い雲がはっきりとわかります。海の光輪に「宝箱」でもあるかしら・・・サルベージしなきゃ(by.風のタクト)
先週はなんだかものすんごくドタバタな一週間でした。
とにかく「リスト」の締め切りに間に合わせなきゃと月曜日の午前中までは睡眠時間1~3時間の毎日でした。夕方までには原稿をあげてようやくホッ。
火曜日には写真の色校正が来て、その日のうちに校正します。
でも、火曜日の夜にはもう出かけて、水曜朝一の佐渡汽船で島に渡らなくてはならずに、これまた殆ど睡眠無しで夜通し運転。船の中で少しは寝たけど午前中にはまた外海府まで直行です。
なんだかんだでその日は昼前から3軒程顔を出して、夕方にもう1軒立ち寄り、そのまま宿にて漸く一休みです。
次の日は午前中に一軒寄って、昼には佐渡汽船で新潟港に戻ります。
新潟港からはそのまま、一軒業者さんに寄ってひと段落。話に夢中で夜の11時前まで長居してしまいました。ここまではとにかく、ずうーっと雪割草の仕入れです。
3日目は始めて伺う知人の業者さんに寄ってみました。イカリソウや商品盆栽の苗等を入手して、昼過ぎには出発、夕方には福島の知人の所によって色々な山草を仕入れして、何とか家に着きました。
そんな訳でドタバタした甲斐もあって、今週末には「リスト」も印刷完了の予定です。
「ヤマトメール便」での発送を予定していますので、10日頃よりお手元に到着し始めることと思います。
今回のリストは写真640点(16ページ)、本文150ページ弱のボリュームものですが、今回の旅等で最近になっても植物が入荷しているので、更に追加のコピーも入りそうです。
とにかく、取り敢えずは今年最大のドタバタもひと段落です。うれしいいいいいいいい・・・・。
後は無事にリストの完成を待つばかりなのですが・・・たのむね。

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