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2006年11月20日 (月)

雪国タイプの「イカリソウ」


イカリソウ・SAYURI No.2」 なかなか大型タイプのイカリソウ、鮮やかな紅の色は他に類を見ない美しさです。
最近、イカリソウマニアの間で注目されているものの一つに「雪国タイプのイカリソウ」と言うものがあります。
上州・越後国境や信州・上越県境には様々な系統のイカリソウが見られます。とくに、イカリソウ、キバナイカリソウ、トキワイカリソウ等が隣接する地域もあり、そのせいかどうかは解りませんが、どっちつかずの面白い花もポツポツと見られます。
以前、柱状節理で有名な新潟県K峡に5月の始め頃に遊びに言ったときのことです。
この辺りはミスミソウよりもがっしりとしているけど多弁で、幾分クリーム色や肌色を帯びた、一見ミスミソウに似た内陸タイプのオオミスミソウが見られ、村の入り口から山間部に歩いていくと、山裾の所々にはショウジョウバカマ、コシノカンアオイ、キクザキイチゲ、ヒメシヤガ等が次々と見られ、その中に混じってかなり大型のイカリソウを見ることが出来ます。
色彩的には紅桃色や桃藤色のものが多く、白い花は殆ど見られません。何れも大柄で、良く育っているものは80cm~1m近くに及ぶ株も少なくありません。
中にはかなり紅色の強い個体や黒赤色の個体も見られますが、下界で栽培してみると色褪せしてしまうものが殆どで残念です。
また、大柄な為か花着きも悪く、花は直立せずに葉の下で咲くものが殆どで、開花にはかなりの肥培を要します。芽分れも余り多いほうではなく、余り小割するとなかなか増えません。
一部では全体の姿から「キバナイカリソウ」の色花と言う見解もあるようですが、最近のスタン等の資料によると「キバナイカリソウ」も「イカリソウ」の変異の一つと捉えられているところから、もしかしたら一概に否定出来るものではないかもしれません。
最近ではこの系統に特に力を入れて変異を集めている方もいらっしゃるようで、今後、イカリソウのヴァリエーションに一味加えるのではと思います。
写真の個体は、埼玉のNさんによって選別された上越国境タイプの濃紅色花です。
Nさんは変わりものコレクターとしては有名な方で、時々遊びにいらしては不思議な植物をお持ちくださいます。
この「SAYURI」も、僕がイカリソウが好きだと言ったら持参くださったもので、幾つかのタイプがあるそうです。このときもNさんは「キバナイカリソウの赤花」として持参下さったのですが、「雪国タイプ」であることは一目です。
咲いた花を見たときには余りに鮮やかな紅色で、殆ど色褪せもなく本当に感動ものでした。早速交配してみたのですが、このイメージの花が咲いたらとても面白そうです。
イカリソウの良い花は国内種だけでもまだまだ眠っていそうです。
どのくらい掘り起こして目覚めさせることが出来るのか、これからもとっても楽しみですね。
イカリソウ・SAYURI No.3」 こちらの方が赤みが強いかもしれません。花の大きさ・型の良さは何れ劣らずですね。

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「園芸」カテゴリの記事

コメント

本日は、ふと御邪魔してしまいましたが楽しい時間が過ごせました。

これが御話されていたSAYURIですか!?

確かに色鮮やかな紅ですね透明感というか?光沢というか?写真で見る限りでも色艶の良い固体であることが分かります。来年実際に見てみたいものです。

早速、イカリソウ情報を入れてくださって「ありがとうございます」
ブログを愛読してて良かったです。

また何かありましたら、どうぞ宜しく御願いします。

昔、クロヒメやコシノを見学に糸魚川付近を探索していたところ、紫黒というか赤黒というか一際濃色のトキワイカリソウを見たことがあります。
大量に自生していたのですが、その株だけが非常に目立ってました。
持って帰ればよかったです。(TоT)

でも大阪では現地の色は出ないでしょうね。

内直様、ハヤシ様、こんばんは。
コメント有難うございます。
雪国タイプのイカリソウはこれから結構注目されるかもしれませんね。
でも、どちらかと言うと地植え向きかしら。
葉の下で咲くからどうのこうのと言う人もいますが、トガクシショウマみたいな雰囲気で結構詫び錆も有りそうですけど・・・。
また、面白い花があったら教えてください。

ヒメシャガの乱獲について調べている途中で貴ブログに出会いました。故郷の動植物をHPに立ち上げて制作中の者です。我が故郷では最近ヒメシャガの乱獲が激しく希少植物になりつつあります。当地では未だ沢山自生しているように読み取れますが・・・我が故郷では極たまにしか見かけない野草となりました。もし興味がありましたらHP
http://www.geocities.jp/kounit/
の「石黒の動植物」をご覧下さい。お気づきの点をご指導頂ければ幸いです。

kounit様、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ホームページ拝見いたしました。
申し訳ありませんが石黒が何処なのか良く解りませんでした。ごめんなさい。
ヒメシャガは生産者にとっては最も繁殖しやすく、流通もある程度は確立している植物です。特に変異も無く、今更、山に頼る植物ではありません。
きっと未だに、身銭を払ってまで植物を作りたくないと思っている方々が多いのでしょうか。
K峡は当時、雪解けで崖の崩れている所も多く、よく道端に流雪と一緒にヒメシャガが落ちていました。今はどうなっているのでしょうか。
自生地を書くときにはなるべく今の話しでは無く過去の話で、地名も濁すように配慮している心算ですが、もし、配慮が足りなかったら御免なさい。

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