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2006年12月31日 (日)

今年もお世話になりました。


大晦日に届いたクリスマスプレゼント」 ボジェックさんありがとう。
あっ、と言う間に大晦日になってしまいました。
今年1年、僕にとってはとても充実した1年でした。
本当にありがとうございました。
来年も皆様が良い年であります様に、心から願っております。
大晦日の今日、チェコのボジェック・ホルベクさんから、種子に続いて大きなズタ袋に入った「クリスマスプレゼント」が到着しました。
中身は「コーカサスの花」と言う同氏の著書写真集です。
ウレシーイ。
これで、これまで余り資料が無く未知だった「コーカサス」の植物たちが、かなりのウエイトで把握できます。
さスがに「カンパニュラ」や「サキシフラガ」「球根植物」なんかは面白いですね。「マメ科」もなかなかです。
これじゃあ「種子の追加注文」もしなくちゃだめですね。
きょう、ホームページのリストを細分化してみました。少しは見やすくなったかしら・・・。
大晦日だと言うのにNHKから色校正も来ましたしね。
年明け早々、まだまだ忙しそうです。
それでは皆さん、どうぞ良い年をお迎えくださいませ。
あっ、白が勝ったみたいね・・・。

2006年12月30日 (土)

年末特別企画「初花の話」


雪の女王の初花」 どう見ても非凡な初花ですよね。この花が4年後に「ササヌマさん」の表紙にまで登りつめたんですよ。
今日は年末だし、休みだし、ちょっとは暇なんで(掃除くらいしろよ!!)、年末特別企画です。
お蔭様で「彩の華」銘花たちも、あちらこちらの雑誌や写真集に顔を出すようになって、「まあ、多少は認知されてきたのかな」と思うと、とても嬉しく思いますとともに、やっぱり「育種家冥利に尽きる」と次へのステップにやる気が沸いてきます。
今日は少し写真の整理なんぞしてみたのですが、懐かしい「初花」の頃の写真が色々と出てきたので、その一部ですが紹介したいと思います。
この春にご自身で作られた実生の初花が咲いてくる方も多いでしょうから、こんなものでも選別の参考になっていただければ幸いです。
では、先ずは標準花から・・・。

左「七夕            右「暖春

左「彩の茜            右「錦彩

左「武稜             右「幻海

左「楼鼓             右「華山

左「紫鵬             右「如意輪

左「天尊             右「紅葉山

左「吉野の春           右「碧彩

左「仙の倉            右「蓬莱の光

左「春の君            右「弥生桜
どうですか?
何れの花も初花ですが、やはりこんな花は咲いていたら選別しちゃうでしょう!!
その位、良い花になった花たちは初花から他とは違うオーラが出ていますよ。
ちなみに、写真の花は全て交配が違います。
どんな交配か当ててみるのも楽しいかもしれませんよ。
「あー、早く春が来て今年の初花が咲き始めないかなぁー」なーんて、年が明けるとワクワクしてきそうな写真たちです。

2006年12月29日 (金)

タネが来ましたタネがキタァ~!


チェコからのタネ」 これからドンドンと各国からタネがやってきます。たいへんだぁ~!
今日から年末休みに入りました。
園の方は閉園ですが、何しろ生き物相手ですので潅水やハウスの開け閉め、温度調節、その他もろもろの管理があるので、閉園中でも交代で毎日誰かが管理をしなくてはなりません。
それでも1年で一番長い休暇なので、少しはのんびりしたいなあと思います。
とは言え、年賀状作りやホームページ作り、原稿、タネ屋さんへの注文、タネのチェック、写真の整理等、家での仕事が溜まっているので、きっと毎日が早そうですね。
年が明ければ年始回りやら何やらですしね。
取り敢えず休み初日の今日は「年賀状作り」をしていました。
今日作ったと言うことは、きっと元旦には届きません。ごめんなさいね。
年末になって、いよいよ各地から今年の種子が到着し始めました。
封筒を開けて中身を見る瞬間がとても楽しいんですよね。
「何が入ってるかなぁ」とか「品切れは無いかなあ」とか、アッそうそう「オマケは何かなあ」とかね。
喜んだり落胆したり、まだ続々と各地からリストが届いているので、この楽しみはしばらく続きます。
蒔き床のラベル書くために、リストと合わせながら種名・産地・標高・採集者などを小さな袋一つ一つに書き込んでいきます。これも、お正月の仕事の一つですが、数が半端ではないので結構大変です。
でも、花が咲くのを想像しながらチェックするのはとても楽しいですよ。
年が明けたらいよいよ種蒔き開始です。
来年も面白いもの盛りだくさんで、苗作りが楽しそうです。

2006年12月28日 (木)

幻のテンナンショウ


セッピコテンナンショウ大型タイプ」 兵庫県雪彦山の山腹で発見されたホロテンナンショウに近いヒトツバタイプのテンナンショウ。絶滅と言われて久しい。この個体はちょっとムロウの顔も感じますけど・・。
無い、資料が無い、今、改めて調べてみようと思ってもなーんも資料が無い!テンナンショウはこれだから大変なんだよぉ。
細かく細かく分類されているくせに、いざ調べようと思うと殆ど資料が見つからない植物が結構あります。その、代表的なものにカンアオイとテンナンシヨウの仲間があります。
中国植物誌なんかは天南星の仲間は結構しっかりと纏められているのですが、むしろ、日本のテンナンショウに関してはその資料が殆どありません。
今考えると、タキイで出している「新花卉」の「テンナンショウ特集」と「カンアオイ特集」はかなり貴重な資料ですね。
さて、写真の「セッピコテンナンショウ」はテンナンショウマニア憧れの「幻」と言われたテンナンショウです。
ホロテンナンショウに近いものですが、やはりホロテンナンショウと同じく「大型になるタイプ」と「小型のタイプ」があるようで、やはり「大型のタイプ」の方は時に2葉性になることもあります。
雪彦山(せっぴこさん)は兵庫県にあるロッククライミングで有名な山で、安山岩、玄武岩、流紋岩等の火山成岩で構成された岩山です。果たしてこんな岩山にそんなに珍しいテンナンショウがあるのかしら。
セッピコテンナンショウはこの雪彦山と近隣の笠形山で極めて稀に見られるホロテンナンショウに近いタイプのテンナンショウです。
近年、雪彦山では殆ど発見例が無く、一部で絶滅が囁かれていましたが、京都の研究家や愛好家を始めとする数人の手により2年ほど前に発見されて、そのサンプルより結実、小さいながらも実生苗が幾つか得られました。
今回、縁あってその実生苗が少し入手出来ましたので、一部を特別販売品にして、残りは2代目の増殖用に種木にしたいと考えています。
どんなに珍しいものでも、種子さえ手に入ればチャンスです。
そのチャンスを大切にしていれば、おのずと未来は開けてくるんですけどね。

セッピコテンナンショウ小型タイプ」 こちらの方が元記載に近いタイプでしょう。黒っぽい小さな花で、全体の雰囲気はホロテンナンショウに良く似ています。

2006年12月27日 (水)

今日の出来事!


やまくさのとなりの田んぼ」 まるで海の様だ!こりゃ大変。手前は流れて溜まったゴミです。
低気圧の影響で昨日の午後から警報が出ていたんだけど、確かに夜中からは半端な雷雨じゃありませんでした。
今日は休園日で出かける予定でしたが、ちょっと風の強さと動きが気になるので、時間を遅らせて出かける事にしました。
出かける前に気になったので「園」の方に出向いてみたのですが、ナ、ナント・・・園の周りの田圃が全て、まるで海にでもなったかの様な光景です。
とにかく「やまくさ」の周りは全て「水没」していました。ひぇ~!

県道と用水路と田圃」 とにかく県道はかろうじて大丈夫ですが、周りはみんな水没でした。まるで水の中を車が走っているようです。
「やまくさ」はとりあえずは県道と同じ高さまで埋め立ててあるので事無きを得ましたが、周りにあった農家さんの「イチゴハウス」は、最盛期を迎えたばかりと言うのに殆どが「水没」していました。これはそーとーな大打撃かもしれません。12月もそろそろ終わりと言うのに何と言う事でしょうか。これも温暖化の影響なんでしょうか。
お昼にも近くなったので「園」の方は当直の人間に任せて、当初の目的であった「毎年恒例の家族の楽しみ」に出かける事にしました。
車で走る事約1時間半、目的の地に到着です。

那珂湊港」 これは田圃ではなく本物の海です。結構風が吹いているのに釣りしてました。「木っ葉カレイ」なんか釣ってましたよ。
と言うわけで、とりあえず着いた先は「那珂湊港」です。毎年、ここでお正月の食べ物を少し買出しに出かけます。でも、お正月までもたないものも多いんですけど・・・。

那珂湊港の魚市場」 ここからが魚市場の入り口です。手前の回転寿司屋さんは結構色々なところで紹介されていて有名なところです。ネタも大きく新鮮ですよ。
先ずはお昼も少し過ぎたので「回転寿司」で軽く摘みます。でも、回転寿司屋さんで「軽く」摘むことはなかなか出来ません。結構お腹が一杯になりました。

ミル貝」 回転寿司屋の前にいた「ミル貝」、「見る貝・見るだけ」とか、分けの解らない事が書いてありました。
回転寿司屋を出ていよいよ魚市場で買出しです。平日だと言うのに結構混んでいました。こういうところに来ると買いたいものが一杯あって困りますね。

魚市場の中」 結構な賑わいで、狭い通りをターレやら車やらチャリなんかが往来します。奥さんがチャリンコとぶつかりそうになってましたよ。

「ひもの」 道端で干物を作っています。うまそうです。でもジャバラにならないのかしら。

いろんな地魚」 うまそうです。

上の写真・上真ん中のアカムツ」 うまそうです。「これ、ノドグロでしょう」と聞いたら「違う、これは地元のアカムツだ、ノドグロでは無い!」とおじちゃんがのたまってました。那珂湊の男のプライドを垣間見ましたね。太平洋側では「アカムツ」、日本海側では「ノドグロ」なのかな。ものすごいアブラの量でした。

これも地魚」 うまそうです。

いろんなカニ」 うまそうです。毎年これを買うのが楽しみです、焼きガニ・焼きガニ。

新巻鮭」 季節柄山の様に積んであります。うまそうです。

いろんな貝など」 どれもうまそうです。

あんこう無残」 この季節「茨城」と言えば「アンコウ」です。でも、これを買って行ってもどう料理したらいいのか解りませぬ。

素敵なあんこう君」 何となく愛嬌のある不思議な魚です。深い海にいるので水圧で浮き袋が飛び出てますね。

あんこう君の行列」 げっ、結構高いですね。高級魚だー。
と言うことで、今回ここに来た最大の理由は、毎年、この時期になると必ず行う「恒例の家族の楽しみ」である「あんこう鍋」を食べる事なのです。
そして何時も食事をする大洗の「O森さん」に「あんこう鍋」を食べに行く前に、必ず、「那珂湊市場」に寄って買出しをしているのです。
同行の娘は「チョウチンアンコウが見たい」とのたまっておりましたが、残念だけどここにはいないよ。
一般的に「アンコウ」=「チョウチン」の認識が在るようですが、実際は「アンコウ」と「チョウチンアンコウ」は違います。
余談ですが、日本で一番和名の長い魚は「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」で、これは「みつくり博士」が発見したチョウチンの柄の長いアンコウという意味だそうです。(さかなくんもそう言ってました)
ちなみに、ボクが大好きなのは「ミノアンコウ」です。毛もじゃの固まりに目と口がついている感じでとってもキュートですよ。
更にどーでもいい話ですが、高校生の時にアンコウの仲間の「ハナオコゼ」を見たくて、よく金谷の漁港で藻場を見つけてはヨツデを投げていました。でも一匹も取れませんでしたけど。取れたのはせいぜいタツノオトシゴとヨウジウオ位でしたね。もっともここに「ハナオコゼ」がいるのかどうかも解らないで探しに行ったんですけど・・・。
と、言うことですが食事の時間までには少し時間があったので、大洗の海岸で時間をつぶすことにしました。

大洗海岸」 さすがに強烈な低気圧が行ったばかりなので「大洗」は「大荒れ」でしたね。波の高さが半端でないです。

果敢に波に立ち向かう勇敢な娘」 絶対に勝てないと思いますが・・・。
「大洗の松林」 大洗は松林が多いところです。この、松林のどこかに「ハマカキラン」や「オオウメガサソウ」等、結構珍しい植物たちがあるそうです。でも、何処の松林かは良く解りませぬ。

砂浜の植物たち」 ハマヒルガオたちも黄葉していました。
と、言うことで時間も来ましたので「O森さん」に向かいます。
もちろん、年末の楽しみ「あんこう鍋」を食べる為ですよ。

「O森さんのあんこう鍋」 美味しそうでしょう。

O森さんの地あわびのお刺身」 小さいけどめっちゃ美味しいですよ。キモもサイコーです。

煮え始めたあんこう鍋」 「七つ道具」や「部品」がメッチャ美味しいです。でも、この後の「雑炊」がほ~んとに美味しいんですよ。これで2人前の量で、一人前2900円です。
と言うことで・・・今回は「富澤家」の年末の行事を報告いたしました。(食い物ばかりじゃないか)
お腹一杯の帰り道に、高速から流れ星もスーッと見えてとっても充実した一日でした。
明日は仕事納めです。お腹も一杯になったし、がむばろーっと!! 

2006年12月26日 (火)

年の瀬だと言うのに「変なもの」入荷!


ウスダクモキリ」 長野県南部で発見された変なりパリス。その正体は如何に・・・!!(Phot by ラ・ラ・ラ・O=GL)
今日は12月も押し詰まったと言うのにとんでもない低気圧が来たみたいで、この付近は警報が出ております。そんな訳で、ちょっとですが何時もよりは早めに園をあがりました。
今朝は長野県南部のSR園さんがお見えになって、以前から頼んでおいた「ウスダクモキリ」をご持参くださいました。
そもそも「ウスダクモクリ」って何?
最初は臼田で発見されたリパリスの仲間かと思ったのですが、実際はウスダさんという発見者の人の名前から付いた仮名です。
長野県の中央アルプス周りで発見されたもので、花は写真の通り、丁度、ジガバチソウとクモキリソウの中間の様な形状で、おそらくは両種の自然雑種ではないかと言われています。
リパリス属のランは時に良く解らないものが見つかりやすく、特にマニアや好きモノが多いのか、長野県あたりでは多く色々なものが見つかっています。
写真の「ウスダクモキリ」はやはりこの手の好きモノの、長野県北部のラ・ラ・ラ・Oさんの撮影された写真で、今回、了承の上掲載させていただきました。
今回は増殖球が40球ほど入荷したのですが、SR園さんの話では、未だに自生地にもある程度の個体数は見られるようで、「黙して語らず」を心掛けているようです。
これまでリパリスの仲間には多くの交雑種といわれてきたものが多く有ります。
ただし、どのタイプも交雑種の割には個体変異が少なく、どれも同一の顔をしているものが多いようです。
もし、交雑種だとしたら経験上から考えて絶対に多少は個体変異があるはずです。
この「ウスダクモキリ」は果たしていかがなものでしょうか。
何れウスダさんに、自生地での個体のバラツキ等も聞いてみたいですね。
もし、バラツキが無いようでしたら固有種の可能性もありますし・・・。
そんな訳で、この「ウスダクモキリ」も特別販売品にしましょう。
数に限りがあるので早い者勝ちですよ~ん!!

2006年12月24日 (日)

今シーズンの「だいいちごお」


実生三段咲き」 今シーズンの「だいいちごお」です。・・・って、未だ12月じゃ~ん!!、早っ!!
今日、業者さんに頼まれて「セルフ分離」の荷物を出荷していた時の事です。
「あれっ、何かがこっちを向いているぞ・・・」、ふと、反対側の棚を見ると何だかひょろりと伸びた花がこっちを覗いています。
でも、なんかイメージがチョット違うぞ・・・。
よーく見てみると「オオッ」三段咲きが咲いているじゃあありませんか。
それも今年春に初花のクロスポットの中から、この春に咲きそびれた4年生達の苗の中で咲いています。
この交配は「錦華山♀×(煌輝♀×佐渡の幻♂)♂」の交配から咲いたもので、良く見ると春に咲かなかった3ポットのうち、2ポットが三段咲きが咲いています。
4年前から使い始めて、これまで答えがいまひとつわからなかった「煌輝×佐渡の幻」の力が漸く確認できました。結構凄い力じゃん!
力がはっきりしたばかりですが、もうこのF1は株分けされてどこかに分散されそうです。
それにしても「佐渡の幻」の子供たちはどれもボクの好きな花ばかりです。
跳珠系も良いのでしょうが、とにかく「佐渡の幻」の子は三段弁の美しさが半端ではありません。
写真の初花も未だ未開花ですが、すでに三段弁はバラけて全開する準備をしています。
ここに来て「佐渡の幻」のF1が欲しいと言う問い合わせが増えております。
先日発売された「ササヌマさんの写真集」でも「佐渡の幻」の子達が結構綺麗に登場しています。
常にトップを君臨する銘花でありながら、非凡な遺伝子を持つ「佐渡の幻」。
何とぜーたくな花なんでしょうね。

2006年12月22日 (金)

黄花ミスミソウの証言


満月の根ぶせ」 根茎ではなく根から新芽が出ています。とりあえず植え込んでおいてみましたが、はたして・・。
「黄花は根からも芽が出るんだよ」、これは10年ほど以前、黄花雪割草の第一人者である富山の舘さんから聞いた驚くべき台詞です。
その後も舘さんは「あんたとこにやった「輝山」や「金閣寺」も根茎や無く根から芽の出た根伏せやわ」と、再三、会話の中に「黄花の根伏せ」が出てきます。
確かに、最初に分けていただいたそれらの黄花はとても小さな芽で、根も少なく「そう言われてみればそんな感じ」の苗でした。
ところが今日、ここ数年植え替えていなかった黄花の古い銘花「満月」を植え替えていた時の事です。
余りに大株になっていたので鉢から抜いて、根を整理していると、古く傷んだ根がボロボロと落ちてきます。
その中に、明らかに切れていた根と思われる破片に、白い芽の様なものが付いていました。
上の写真がそれですが、良く見ると確かに「根」の途中から「芽」が出てきています。
「ひえ~、ほ、ほんとだぁ~!!」確かに、富山の黄花の根から芽が出ています。
これまで僕自身の経験として、佐渡や新潟の雪割草からは根から芽が出ているのを見たことがありません。
半ば半信半疑だった「黄花の芽伏せ」説も、今回、自身の鉢植えで経験して初めて納得しました。
そもそも、この黄花たちはオオミスミソウとはチョット毛色が異なる特徴が多く見られます。
むしろ、海岸型のオオミスミソウよりは山地型のミスミソウに近いような性質を感じます。
何しろ分布も極端で、糸魚川周辺のフォッサマグナから立山週辺の中央構造線に挟まれた地域のみに見られます。この地域には「ヒスイ」なども多く産して、特殊な土壌に生える植物も多く、きっと、微妙に土壌PHなども異なるかもしれません。
余談ですが、黄花の銘花「黄帝」なども根伏せでたまたま生き残った株が今日、育って大きくなったそうです。
今回はようやく「黄花の真実」をこの目で確認することが出来ました。
こうなると今後、黄花系の花は植え替えや株分けの時なども根を捨てられませんね。

根伏せの全体」 暖かい部屋で撮影したのでレンズが曇りました。これを見るとしっかり根から芽が出てるのが解るでしょう。

2006年12月21日 (木)

「園芸」と「山草」の狭間が人気なのかも??


シクラメン・コウムの斑入り」 全面に白の砂子斑を散りばめた非常に美しい個体。実生繁殖も可能ですよ。

ヘレボルス・ニガーの斑入り」 黄色や白の散り斑縞を全面に散らしてとても綺麗。実生で色々な斑にばらついて面白い。
さて、先日の事です。
いまや有名人と化した「クリスマスローズ」や「シクラメン」で超人気のYさんが遊びに来てくれました。
「こんなもの増やしてみたんですけど・・・売れますかねえ・・・」と言ってわざわざ持ってきてくださったのが写真の「シクラメン・コウム」と「クリスマスローズ・ニガー」の斑入りです。
どちらもマニア好みの「ゴクッ・・」と生唾もののなかなか美しい斑入りなのですが、流石はYくん、ちゃ~んと山草屋さん向きのものも増やしておいてくれました。
当園等も他人事ではないのですが、最近では「園芸?」と思える分野の植物が山野草として各地の山草屋さんや通販店のカタログ等で取り上げられるようになりました。
特に、洋種のプリムラやシクラメン・クリスマスローズ・クレマチス・球根植物・多肉植物・食虫植物から斑入り樹木、古典園芸植物等、多岐に渡って「山草屋さん」の領域が広がっております。
当園の様に「世界の野山に生えるものはみんな山野草だー!!」と割り切ったものの考え方の業者さんも増えているようですが、ただ単純に「売れるから」と言うだけで「取り敢えず扱ってみている」業者さんも少なくないようですけど・・・。
たしかに、山野草マニアの一部には「育種」に走っている方も増えていますし、園芸マニアの一部にはコテコテの園芸よりも「原種やF1」に回帰している方も増えており、その、丁度接点と言えるのが今時の例に挙げた植物たちで、共通して「雪割草」や「ウチョウラン」「ギボウシ」「ツワブキ」「イカリソウ」「福寿草」「シダの変わりもの」「カンアオイ」等も集めながら、「クリスマスローズ」や「シクラメン」「クレマチス」「食虫植物」「多肉植物」「球根植物」等も栽培したり、育種を楽しんだりしている方がとても多くなってきているようです。
即ち、今例に挙げたこれらの山草や園芸植物こそが今注目の「園芸と山草の狭間の植物」たちなのです。
その隙を逃さずに直ぐに取り入れるのが「山草屋さん」の柔軟性(又の名を「節操の無さ」と言う)なのですね。
そんな所をきちんと理解して、すかさず「山草屋さん」向きの斑入りなんぞに手を染めているYくん、さすがですねぇ~。時代を読んでますよ・・・。その節操の無さが又いいですねぇ~。
しかも、とっても「山草的な斑入り」ですしねぇ、渋いよね。ポイント高いですよ。
そんな訳で、これらの斑入りを「新・やまくさホームページ」の「特別販売品」第一号としましょう。興味のある方は「新・やまくさホームページ」の「特別販売品のご案内」をご覧くださいね。
山草屋も園芸家も注目する「園芸と山草の狭間の植物」、これから一番の注目株になる事は間違えありませんね。

クリスマスローズ・オリエンタリスHybの斑入り」 いや~、園芸植物の斑入りでもここまで来ると流石に良いですねえ~!!

2006年12月20日 (水)

「秋茜」の咲く季節


コシキミツバツツジ「秋茜」 春と秋に2期咲きするミツバツツジの仲間。この花が咲くともう直ぐお正月ですね。
この花を最初に見せていただいたのは今から7年ほど前、新座のKさんが埼玉の重鎮Oさんのコレクションの大きな鉢を見せてくださった時でした。
樹齢100年以上かと思えるほどの、太く、大きく笠の様に広がった盆栽の鉢を見せていただいた時に「こんな小さな葉のミツバツツジがあるものか」と感動した覚えがあります。
Kさんからはよく、販売用の由緒正しい色々なミツバツツジの仲間を分けていただいたのですが、数年前にミツバツツジの庭植え様の苗をお持ちくださった中に、この「コシキミツバツツジ」が入っていました。
「もしかしてこれ「秋茜」ですか」と尋ねると「2本持ってきましたよ」とのご返事です。
丁度、引っ越して直ぐだったので、その中で型の良い1本が我が家に来たことは言うまでもありません。
ミツバツツジの仲間としてはとても葉が小さく、枝も細かくて繊細です。花はせいぜい2cm~3cmの小花で、枝の先端に1茎1花、ポツポツと花を咲かせます。
秋咲きと言っても通じようは12月頃から咲き始めて、冬を越えた3月末頃から又ふただび本咲きします。
何とか増やして販売したいと考えていますが、ミツバツツジの仲間はミストでなければ挿し木が出来ないので、実生でも・・・とも考えています。ただし、寒い時期に咲きやすいので、結実は余り良くありません。
でも、紅葉の中に咲く赤紫の花はなかなか可愛らしく、風情がありますよ。
今日、とりあえずですが「新しいやまくさのホームページ」をアップしました。(やっとだよぉ~)
植物写真などはまだまだ、これから順次作っていこうと考えていますが、何とか基盤は出来上がりました。
興味のある方は是非覗いて見てください。
アドレスはhttp://www7b.biglobe.ne.jp/~yamakusa/
です。
新しいリストも入っていますので、どうぞご覧ください。

2006年12月17日 (日)

勝手に混ざっちゃ困るのだの巻・パート2


サツマノギク系交雑種」 現地にてサツマノギクとシマカンギクの自然交雑種と思われる個体。「野菊」に未来はあるのでしょうか。
先日の事です。
またまた、「野菊」探索家のYさんが、「サツマノギク」の現地、野間岳にノギクの探索に出かけられました。
例によって、サンプルの枝を持参下さったのですが、その中にとっても解り易い自然交雑種がありました。
下の写真をご覧ください。

サツマノギク

これが典型的な「サツマノギク」です。軟らかいカエデの様な葉姿は、葉の縁まで裏毛が白く縁取り、軸はどちらかと言うと緑色で、とても可愛らしい姿で咲いています。
次にもう一枚の写真をご覧ください。

シマカンギク
これが九州南部産の「シマカンギク」です。切れ込みの多い葉はやや細長く、白毛は殆ど有りません。花は明るい黄金色で全体には少し小輪です。軸は茶褐色のものが殆どで、長く枝垂れるように花を咲かせます。
この2種類の「野菊」は、現地では一緒に自生しています。この2つを見た上で、一番初めの写真をご覧ください。
最初の写真は、葉にくっきりとした切れ込みがありますが、幅は幾分広く、軸は緑色、なにより、花がやや大きめのクリーム色です。
次の写真もご覧ください。

サツマノギク系交雑種
この個体は花こそ黄クリーム色ですが、葉は切れ込みが浅く丸みがあり、多少裏毛が見られ、軸色は中途半端なものです。
これら2種類は「サツマノギク」と「シマカンギク」による、自生地に見られる最も中間的なタイプの「自然交雑種」です。
「野菊」の自生地には往々にしてこの様な「自然交雑種」が多く見られます。
と、言う事は、栽培環境下らにおいても「野菊の個体維持」と言う事がとても難しいと言う事です。
以前、大宮に居た時には園の傍に切花の包み屋さんが仕事をしていました。
あるとき、作場の「サツマノギク」にタネが付いていたのでそのタネを蒔いてみると、開花した花は全てスプレーギクでした。そうです、切花屋さんのキクと交雑してしまったのです。もちろん、花を見て全部捨てました。
菊の自生地には幾つかの種類が混生して、様々な交雑種を生んでいるところが少なくありません。
特に特徴のあるものは「ワジキギク」「ヒノミサキギク」「キバナノジギク」等と区別されているものもありますが、やはり何処にでも顔を出す「リュウノウギク」や「シマカンギク」等との交雑が多いようです。
ところが最近では、前記の様に俗に「家菊」と呼ばれる「園芸菊」との交雑も多く見られます。
これは様々な原因が言われていますが、特に「野菊」の場合は海岸や路傍に生えている事も多く、事故などによる献花(切花を添える)が原因で、虫等によって自然交雑してしまうのではないかと言われています。
この様にして出来た交雑菊の繁殖力は強く、今、菊の自生地から元になる原種がどんどんと失われています。
最近流通する「紅花サツマノギク」なんかも家菊との交雑であることは一目です。
先のスプレーギク事件以来、当園ではクリサンテマム(デンドランデマ)に属する野菊の仲間の実生は止めています。
確実なものを株分けと挿し芽のみで増やすことを心がけています。
ただし、最初の写真の様な産地のはっきりした交雑種の特徴がはっきりと出ている固体は「改めて見直してみるのも面白いかもしれない」と思い、観賞価値のあるものは増殖に入っています。
いずれにしても「野菊」の世界はまだまだ解らない事だらけです。
今のところは「見た目の特徴が一番大事」と言った感じですね。

2006年12月16日 (土)

早っ!!


桃太夫」 佐渡産の巨大輪の桃色千重咲きです。いつも棚の中では早く咲くほうなんですけどね。でもチョット早いですね。
写真の「桃太夫」は、以前佐渡のNさんより分けていただいた巨大輪の桃色千重咲きです。
中段から褐色を混じえて複雑で迫力のある色彩が魅力の大好きな花の一つで、いつも、他の花に先駆けて開花し始めます。
雪割草を多く作っていると、棚の中に必ず、咲いてくる順番があることが解ります。
この「桃太夫」も何時も早く咲くタイプの花なのですが、それにしても今年はチョット早すぎます。
今、雪割草の作場ではほかにも「知舟」や「小旋風」「福音」「国の光」「伯林」などがかなり咲いてきました。
換気扇で抜いて冷やしているのですが、それにしても早すぎます。もうすぐ「天青」や「栄冠」なんかも年内には咲いてしまいそうですし・・・。
今年は暖冬とは言われているものの、全体的に昨年よりも2週間~1ヶ月は早い動き方のような気がします。
まあ、どんどん咲いたら咲いたで、上野の展示会の頃にはいつも咲いていない花が咲いてくれば、それはそれで面白い展示品が出せるとは思うのですが。
実生苗の方は未だ、芽の口も開いていないものが殆どなので、とりあえず展示会の頃には間に合いそうですが、やはり、全体的にはもう少し冷やさないとダメかもしれませんね。
今の時期は毎年、開花調節に一苦労です。芽が動いてしまうとモヤシになってしまうし、かといって、未だに植え替えも余り進んでいないし・・・。
これから毎日が気温と睨めっこです。
来週の火曜日ごろには-3℃位になりそうです。
でも、こんな心配も、年が明けちゃえばそれなりなんですけどね。
今日は「彩の華」の販売品に「年末特別Fセット販売品」を載せてみました。
何かと出費の多い年末年始にこんな企画、とっても迷惑だと思いますけど。よかったら覗いてみてください。

2006年12月13日 (水)

「バラージの青い石」じゃなくて「ケープの青い宝石」だよ。


ラケナリア・ヴィリディフロラ」 南アフリカ・ケープ地方に生える宝石の様なラケナリア。エメラルドグリーンがとっても素敵!!
今月に入ってからと言うもの、色々な球根植物が開花を始めてきました。
最近は巷(山野草界のコトよ・・・)でも、原種の球根植物が各地で取り扱われる様になって来ました。
確かに派手なものから地味なものまで、山野草として見て観賞価値のあるものやら無いものやら様々ですが、その、中途半端な状態に位置する植物の一つがこのラケナリアの仲間です。
ラケナリアと言うとどうも「おんなじ様な花」と言うイメージが有るものですが、先日、最近ドップリとこの仲間にはまっているお客様のKさんが「ラケナリア全集」なる本を見せてくれました。
確かに同じ様なものも幾つかはありましたが、小型で複色のもの等、面白そうなものも結構ありました。種類によってはチャンスが有ったら集めてみるのも面白そうですね。
写真の「ラケナリア・ヴィリディフロラ」(Lachenalia viridiflora)は、やはり最近この仲間にはまっている京都のHさんより好意でお分け頂いたものです。
3タイプ位あったのですが、どれも良く似ているものでした。
戦後になって南アフリカのケープ地方で発見されたもので、ヴィリディフロラ(緑色の花の意)と単純に呼ぶには余りにも芸が無いと思う程に、そのエメラルドグリーンの花はまるで宝石の様に美しい花です。
この鉢を売店に飾っておくだけで、この仲間に何の興味も無い人たちがこぞってお求めになる様子を見ても、如何に美しくも怪しげな花ということが解ると思います。
未だ、発見されて間もない珍品ですが、やはりこの手のものを見ると黙っているはずの無い人も多く、何箇所かで輸入されていたようですので、近い将来に多く陽の目を見る植物であることは間違えありません。
南アフリカの特にケープ地方には、ラケナリアを含めた多くの魅力的な球根植物がまだまだ眠っています。
ただし、ここのところの治安と情勢の悪さに、クライフ氏を始めとする地元のシードマンやプラントハンターと称する人たちの動きも微妙な状況になって来ました。
ひょっとしたら、なかなか今後の種子や球根の入手が困難になってくるかも知れません。
今あるものを少しでも大切に増殖したいですね。
ちなみに・・・ケープ地方にはアントラーは居ません、あしからず・・・・。(ナンノコッチャ) 

2006年12月12日 (火)

黄金色の姫君


ツクモグサ」 今回の「追加リスト」の目玉商品の一つ。綿毛に包まれた小さな黄金色の花は「可愛い」の一言ですね。
発行して間が無いと言うのに、早くも多くの方から「追加リスト」のご注文をいただきました。本当にありがとうございます。明日は休園日ですので、なるべく商品の揃ったところからどんどんと発送させていただいております。お楽しみにお待ちください。
さて、写真の「ツクモグサ」も今回の「追加号」の目玉商品の一つです。いつも、「追加リスト」の頃になると、北海道のマニアの方から必ず譲っていただいてリストに掲載する様に心掛けています。八ヶ岳産の種子からの実生育成苗ですので、安心してお求めいただけるものと思っております。
さて、ここのところ余り作場も見ずに忙しい毎日でしたが、先日、ふと、棚を見てみるとその「ツクモグサ」が今更ながら咲いていました。
考えてみれば北海道から来て、一度休眠体制に入ったものですが、現在、町の外気が昼間は10℃~13℃前後で夜が2℃位、丁度、高山の雪解けと同時に咲く「ツクモグサ」の環境に近い状態になっております。だからまるで山の色と同じ様に咲いてくれたのでしょうか。
先日の某国民的出版社に頼まれた「オキナグサ」の仕事でも「ツクモグサ」の写真が無かったので、とり急いで大慌てで撮影してみました。
おそらくこのまま花だけ咲いて休眠してしまうんでしょうね。
もちろん、ご注文いただいた方には開花していない休眠芽をお送りしますのでご安心を・・・。
「追加号」を発送したばかりですが、相変わらず毎日の様に新しい植物が入荷しています。
早く、ちゃんと「新しいホームページ」を立ち上げなくてはいけませんね。
それとも・・・「追加の追加号」を作るのかしら!!

2006年12月10日 (日)

スイセンの季節


ナルキサス・カンタブリクス・フォリオスス」 カンタブリクス系ではいの一番に花が咲く品種です。忙しくしている間に咲き始めていました。
とにかく忙しい毎日でした。何とか今週中には発送したいと思っていた「リスト追加号」の作成を中心に、栃の葉さんの仕事の色々やNHKさんの仕事、はたまた「彩の華」の販売品や通販屋さんの仕事等、毎日昼よる関係なく追われて、ブログ書きもままなりませんでした。
その甲斐あってか、「リスト追加号」の方は金曜日に無事に発送することが出来ました。このリストは「2006~2007リスト」でお買い上げ戴いた方のみへのサービスリストで、前リスト後に入荷した商品が中心のリストです。早いところでは今日・明日中には届くと思われますので、どうぞご笑覧ください。
気がつくと原種スイセンのカンタブリクス系では唯一、年明け前に開花する「ナルキサス・カンタブリクス・フォリオスス」が開花を始めていました。
この花が咲く頃にはもう、お正月も近いんですよね。ロミューの系統も少しづつですが咲き始めましたし、今年は初めて実生からパピラセウスも花を見ることが出来ました。
スイセンの他にも、ラケナリアやポリキシナ等、色々な原種の球根植物が咲き始めてきました。
年が明けるといよいよ「雪割草」の季節です。1年間がアッと言う間ですね。
先日あたりから「加温用」と「斑入用」のハウス作りの準備に入りました。物をかたずけて棚を移動するのはなかなか大変な作業ですが、みんなで良くやってくれています。
これが出来ると年明けから「雪割草」の花を咲かせる事が出来るし、斑入りのヤマシャクヤクやレンゲショウマ等も本格的に増殖育種が始められます。
でも・・・・・あぶら代がけっこう高いんですよねぇー。
栃の葉さんのかたずけものが未だもう1つ残っているので、もう少しドタバタした日々は続きそうです。
そろそろ本格的に「やまくさ」のホームページ作りを始めなければいけないんですけど・・・。何とか見切り発車でも作ってしまって、新しいリストを載せたいと考えてはいます。
年末は12月28日まで営業です。年始は1月5日からの開始となります。
ドタバタの日々はまだまだ続きそうです。

「ナルキサス・パピラセウス」 タゼッタ系としてはとても小型のもので、最近独立種になった様です。「日本スイセン」を小さくしたような雰囲気はとても味がありますよ。

2006年12月 3日 (日)

金魚はやっぱりミジンコを食べるのだ!!の巻


ウトリキュラリア・フルバ」 花の姿が「金魚」のように可愛らしいミミカキグサの仲間。本邦初公開かも!!
「ねえ~!!カメラ持ってきてぇー、早くぅー」
何処からともなく奥さんの声が聞こえてきます。
「ミミカキグサかわいいからさぁー、写真とってよぉー」
何だか何時に無く興奮した声だぞ・・・。
いさんで声の方向に行くと、いつ遊びに着たのか横浜のHさんが蕾のいっぱい上がったミミカキグサの鉢を持って見せに来てくれていました。
鉢を覗いて見るなり「何じゃこりゃ、バックスバーニーみたいな型だ・・・・、と言うよりキンギョだ、金魚、こりゃあきんぎょだぁ~。」と可愛いやらビックリするやら・・。
「こんなミミカキグサ見た事無いよ」と言うと、Hさんすかさず「多分栽培品の開花は世界でも初めてかもしれませんよ」との事。
実際にこんなミミカキグサは見たこともありません。
確かにエリクソンの本なんかでは変なミミカキグサのイラストが色々と出ていますけど・・・。
このミミカキグサの正体は「ウトリキュラリア・フルバ(Utricularia fulva)で、産地はもちろん西オーストラリアです。細い葉を鉢一面に広げて、最初は大切に日陰で葉を焼かないように育てていたそうですが、夏過ぎの頃から陽を採って太陽の光をたっぷりと吸収させたら花が上がり始めたそうです。
写真では解りにくいですが花は1㎝ほどの大きさで花の形の面白さもさる事ながら、淡い柿色をした花の色も上品で珍しく、5㎝程の真っ直ぐ伸びた花茎に数輪咲かせる草姿もバランス良く、かなり観賞価値の高いハイレベルのミミカキグサです。
5℃前後の凍らない程度の保温で越冬も可能で、丁度居合わせた川越の業者さんに見せたところ「これは売れそうだねぇ」と感心されていました。
確かにこんな可愛いミミカキグサは売れないはずは無いでしょう。
Hさんは「満開」になって少し楽しんだら分けてくださるとの事ですので、来年からは増殖体制には入れるかも知れませんよ。
とにかく「お風呂に浮かべて遊ぶブリキのぷくぷく金魚」にそっくりな花を開くミミカキグサ。
是非皆さんの目で楽しんでいただきたい逸品です。
ウサギとかタヌキとかクリオネとか、とかく変な名前ばかり付けられているミミカキグサの仲間ですが、コイツもきっと金魚とかリュウキンとか、そんな名前が付けられるんでしょうね。でもね、金魚もこのミミカキグサもどちらもちゃんとミジンコとかプランクトン食べますしね・・・。
おっと、おあとがよろしい様で・・・!!

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