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2007年3月31日 (土)

どーすんのよ~ コレェ!!


おととしの蒔き床」 培養室に眠っているH17年の実生蒔き床です。どれも元気に本葉を出してきました。
以前、3月25日のブログで「H18年の蒔き床」をご紹介しましたが、実はそれどころではありません。
写真は、培養ハウスに眠っている「H17年の蒔き床」です。
当然、「クロス」の蒔き床はすでにポット植えとなり、来年の開花を待つばかりです。
したがって写真のものは全て、交配用実生親株及び銘品・山木等の「セルフ」苗です。
どうしても一生懸命交配した「クロス苗」よりも何時も後回しにされてしまう「セルフ苗」ですが、実はこの中にこそ、「網目段咲き」や「白覆輪段咲き」「地合い段咲き」「標準花優良花」「変化花中間タイプ」等の優良花が山ほど眠っています。
それにしても、これまたものすごい量です!!
取敢えず、この時期に見て解る「斑入り」や「葉変わり」等は既によけてありますが、置き場所の関係もあって、その他のものはこれから交配ラベルを書いて、大事そうなものから順番に植え替えます。
写真の右側の棚が空けられたので、来週からはいよいよ、これらの「セルフ苗」の植え替えも始める予定です。
複雑にクロスされた「交配用親株」などの「セルフ分離」は色々な花が咲いて、「クロス」とは又違った面白さがあります。
これらの苗たちも当然、来年以降は当園の強力な戦力になってくれるのです。
明日辺りで交配も取敢えずは終了しそうですが、未だこれからは「花・古葉きり」「種採り」「種蒔き」に加えてこの「セルフ苗の植え込み」等の仕事も加わるので、「ウサギさんチーム」はいつまでたっても暇無しです。
「クマさんチーム」もこれからは一番忙しい時期に入ります。
そうです・・・
「草屋さん」たちにとって一年で一番忙しい時期になったんですね。


網目系変化花」 こんな花たちも「セルフ苗」の中に沢山眠っています。早く植え替えないと「もったいない」ですね。ちなみに写真下の花は今日お嫁に行きました。

2007年3月30日 (金)

弥彦のヘラってなーに??


無名日輪咲き」 弥彦のヘラにちょこっと二段と三段の血を入れた花です。以前、所沢のSさんに販売したものですが、Sさんのご好意で増え芽が里帰りしました。今年はこの花に三段咲きの花粉を付けてF1を色々作りました。Sさん、有難うさんです。
弥彦山の雪割草には「ヘラシベ」と呼ばれる独自の花芸が見られます。
この「ヘラシベ」が長く伸びて重厚になったものが、俗に言う「日輪咲き」と呼ばれる花芸になります。
以前から、この弥彦山の「ヘラシベ」は「弁化の初期」と言われていますし、それが雪割草の世界では定説になっています。
この「ヘラシベ」は時に「丁字化」して、以前はこの様なヘラシベ丁字を「ちょっこら丁字」と呼んでいました。
でも、本当に「ヘラシベ」=「弁化の初期」なのでしょうか。
例えば白覆輪を例にとって見ます。
知人で沢山の白覆輪のヘラシベを作出している人がいます。
僕もその方から白覆輪のヘラシベを幾つか分けていただいているのですが、このヘラシベを二段弁の様に弁化させるのは、なかなか一筋縄ではいきません。
同じ弥彦山の花でサーモンピンクのヘラシベがあります。
この花も青軸サーモン等と交配して、分離させるのですが、、、やはりヘラシベ以上には発展しません。
上記、二例と同じことを「日輪咲き」程度まで弁化した品種を使って、同じことをしてみると、、、意外にちゃんと弁化するものもあります。
また、「ヘラシベ」に標準花を交配しても「ヘラシベ」が咲くことが多々あります。
では、「ヘラシベ」=「日輪咲き」なのでしょうか?
さて・・・コマッタ・・。
以下は僕の仮説です。
内容は独断と偏見に満ちた勝手な思い込みですので、余り真剣に考えずに適当に無視しててください。
「また、あいつ、勝手な事言ってるよ!!」程度に見てね!
雪割草(オオミスミソウ)は、弥彦山、佐渡、北陸等で、おのおのに独自の進化を遂げたと言われています。
確かに、先の「ヘラシベ」は主に弥彦山のオオミスミソウに多く見られるもので、他の地域では余り目にする事はありません。
弥彦山の雪割草の他の特徴としては
・大柄で丈夫である。
・葉模様に特徴のある個体が多い。
という2つの大きな特徴があります。
特に「ヘラシベ」と「葉模様」と言うのは、弥彦山の特徴としては独自に近いもので、それだけでも弥彦山の雪割草が独自の進化を歩んだ事が良く解ります。
では「ヘラシベ」とは何か・・・。
思うにこれはただ単純に、弥彦山の雪割草の一部が独自に生み出した「自家受粉しない為の術」ではないでしょうか。
植物の中にはイカリソウやキキョウの仲間の様に、自家受粉しないための構造を持ったものが少なくありません。
弥彦山の雪割草の一部には「自家受粉」しない事によって、他から花粉を貰い、常に「雑種強勢」として強くなっていったものがあるのではないでしょうか。
本来、花粉を吹かせるためのオシベを葉変することによって生まれた「自家受粉しないための術」・・
それが「ヘラシベ」なのでは・・・。
そう、「自家受粉」による種族の劣化を防ぐ為に、自分たちの種族が生き残る為の術として・・・。
だから、標準花と交配しても「ヘラシベ」を生み出すのでは・・・。
この「ヘラシベ」に、弁化の力が加わって初めて綺麗な「日輪咲き」になるのではないか・・・??
実に勝手な想像ですが、色々考えると空想はたえません。
ただ、良い「日輪咲き」や「丁字咲き」と言われている品種は、明らかに普通の「ヘラシベ」とは一線を画しています。
すなわち、一般的には同等として扱われている「ヘラシベ」と「日輪咲き」は同じものではない・・・と言う事です。
「ヘラシベ」=「丁字弁」→進化「日輪咲き」「丁字咲き」→進化「二段咲き」「二段丁字咲き」→進化「千重咲き」・・なんてね・・。
とにかく、「ヘラシベ」=「弁化の初期」だけではない事は確かな様な気がします。
結論から言うと、「ヘラシベ」は一度「段咲き」の血を入れないと弁化しないのではないかということです。
要は、「ヘラシベ」は最初に「日輪咲き」を作ることから始めなくてはならない・・・かも?・・・と言う事ですね。
皆さんはどうお考えでしょうか。
答は「神のみぞ知る」ですね!!

2007年3月29日 (木)

今日も良い天気

今日も朝からポカポカ陽気です。
いよいよ交配も大詰めとなってきましたが、
今日のように暖かく、午前中は風も穏やかで、昼頃には5月下旬の陽気・・・となると、やることは一つです。
こんな日にしか出来ない事・・・
そうです!! 今日は絶好の三段咲きの花粉を吹かせるのに適した陽気なのです。
と・・・言う事で「花粉吹子さん」に頼んで、三段咲きの花粉吹きを行いました。
さっすがにこのポカポカ陽気です。
切る花、切る花、切ってる傍から花粉がドバッと吹いてきます。

花粉塊を切った「熱唱」」 どーです、見てください、この花粉の量。「熱唱」がこんなに花粉を吹いたのは初めてです。3年後がとっても楽しみですね。
と、言う事で、
今日は「熱唱」の他に「将軍」「雅び桜」「悠久」「赤兎馬」「寿々」「弥彦の幻」なんかの花粉吹きをしましたが、いずれの品種も良く花粉を吹いてくれました。
今年は花粉吹きは余り多くはしませんでしたが、それでも他には「炎環」「大観」「夢の華」「初美仙」「無名岩三段」「波動」「紫紋」等を交配してみました。
最も、F1はこれまでも沢山作ってあるので、余り作りすぎても・・・・。
今年辺りも最新のF1群はビッシリと種が付いています。
取敢えず、今日も夕方まで交配をして、今日までで1130交配を超えました。
やっと標準花の交配も少し出来ましたよ。
また、二段咲きも白/赤二段の交配にかねてから使いたかった「水辺の春」のF1を多用した交配を試みてみました。
これらも3年後が楽しみです。
明日は午前中は荒れそうですが、午後は少しは未だ交配できそうです。
あと何日かはネタも未だありそうですので、もう少し交配できそうですね。
ただ、早いものでは幾つか「灰色カビ病」が出始めましたので、株の整理も急いだ方が良さそうですね。

花ごのみ」 白地・地合い絣り咲き交配の♂親です。「夢芝居」に「佐渡輝紅」を交配した選別花で、この花自体もとても綺麗で、咲き姿も良いものです。

2007年3月28日 (水)

何となく・・・気になる・・

ココログはよくメンテナンスをするのですが、知らずにメンテナンス中に送信したブログは、どこかブラックホールに入ってしまうみたいです。
昨日もそうでした。
困ったもんだす・・・。
と、言う事で、今日は休園日ですが天気もめちゃくちゃ良かったので、ヤッパリ昼前から園に行って、最後にやり残した交配をしていました。
とりあえず夕方まで少し交配をして・・・
今日までで1083交配済みました。
明日も温かいので、最後に追加で標準花でも少し交配して終わりにしようと思います。
来週は、週明けから2日ほど出かけて、その後の2日も別なところに出かけるので・・・4月2日~5日の間はブログ休みになると思います。
交配の合間に選別鉢をジックリと見てみたのですが、その中に少し気になる鉢がありました。
実際、花ももう終わりで・・・たいした花でもないのですが、なぜか気になるワンポイントがある花って言うんでしようか・・。
「あれっ!!」て気になる花・・ありますよね。
今日、ちょっと気になった花を3点ほどピックアップしてみました。
もうボロボロの花なんですけど・・何か・・気になります。
こういうちょっとしたつまらない花が、将来、雪割草界の救世主になる可能性だって・・・無いとは言い切れません。
含みのある花は作りこんで、数年、様子を見てみたいですね。
出でよ!! メシア!!

ちょっと気になる花「勧進帳」」 赤桃色の三段咲きですが、中段の褐色のリングと中心の三段弁のバランスがなんか気になります。「歌舞伎」系の交配ですが、丁度、「歌舞伎」の色違いの様な雰囲気の花です。「勧進帳」と銘付けて少し作りこんでみることとします。このタイプは作りこんでいると、ある年突然に巨大輪に大化けします。

ちょっと気になる花「黒影」」 藤桃色の三段咲きですが、三段弁の色が殆ど黒に近い色をしています。これも「歌舞伎」系の交配ですが、この黒さが異常に良く目立ちます。少し作りこんでみたい花で「黒影」と銘付けました。数年後はどうなっているでしょうか。これも巨大輪になりそうな予感がします。

ちょっと気になる花」 赤覆輪の三段咲きですが、三段弁が外弁よりも赤く濃い花です。最近話題の「桜月」の交配から生まれた花ですが、何か遊べそうな雰囲気です。大輪では無いと思いますが、色合いは発展出来そうです。
この子達自体はこんな花ですが、この時の交配を応用すると何かが生まれそう。
そんな予感をさせてくれる花たちです。
ホントかしら???

2007年3月27日 (火)

色を作る(その4)


赤円弁短シベ花」 濃赤にめしべまで赤い赤一色の円弁花です。貴方にはこの花の「赤色」は、いったい何の「赤色」に見えますか? 僕には・・・・
「「天地」が欲しいのよ・・・!!」
O女史と始めてお会いしたのは昨年の「全国大会」の会場です。
「実生でいいから、今年も「天地」が欲しいの・・・」
この言葉を皮切りに、今年もO女史から雪割草の注文が入りました。
取敢えず「天地」似の良さそうな花を探して送らせていただいたのですが、充分にご満足いただけたご様子です。
そして・・・・数日後・・・
「上野行ったんだけど、会えなかったわ・・」
「頼みたいものがあるの・・・実は「朱鷺色」の花が欲しいの・・・」
「それから・・・「肌色」の花・・・・」
「あと、写真で見たけど綺麗な「黄色」の花・・・」
「それから「純白」の花・・・」
「それと・・・「ひわ色」の花・・・」
えっ、「ひわ色」???ひわ色?非・賄賂?卑猥・・露???
そして次の瞬間です・・・
「あとねえ・・「高遠の桜の花の色」・・・そうそう「その桜の花の季節の空の色」もあったら送って・・・♪♪♪」
えーーーーー! なんじゃ~~~~その色はーーー!!
貴方は「肌色」と「朱鷺色」の差が解りますか。
「ひわ色」・・・知ってますか。
「高遠」に桜を見に行った事がありますか。
さーて、こまった・・。しかも「電話注文」だし・・・
とにかく、家に帰ってから「ネット検索」で徹底的に調べます。
奥さんと相談して「こんな感じかねぇ・・??」という花を取敢えずお送りさせていただきました。
O女史は荷物が着くと必ず連絡をくれます。
おそるおそる、「あんなんでドーデしょうか・・・気に入った??」
「そー来たか!! 有難う!!とっても気に入ったわ・・♪♪・・でもねえ・・「ひわ色」はもっと濃いのが良かったの・・「菜の花の茎」みたいな色」・・・・・ハア??
「それでねえ・・・追加注文なの・・・今度は「朱色」が欲しいの・・・」という感じで・・・
その後も毎日のように不思議な注文が入ります。
しかも相変わらず「電話注文」だし・・・。
「こんどは濁りの無い「明るい綺麗な白」い花・・と・・やっぱり「水色」・・・」
「それから・・・・「分かれの色」が欲しいの・・」
「ハァ・・???・・どんな色ですか・・・」
「あのねえ・・ペット・・例えば・・愛しい犬との永遠の「惜別」の様な色・・・」
なんじゃそりゃーーー。
でも、ここまで来ると何となくイメージがわいてきます。
この注文・・そう来るならとことん楽しんでみようじゃないですか!!
O女史・・・値段はある程度ドーデもいいみたいですので・・。
幽谷系の、チョット沈んだ色むらの無い濃紫色で、抜群に整った二段リングの「菊のご紋」の様な二段咲きをお送りしました。二段弁が淡くグラデーションになった落ち着いた色合いの花です。
次の日に電話が入ります。
「どーでした???」
「うん♪・・うん・うん・うん♪♪♪」
どーもご満足戴けたようです。
「それで次の注文なんだけど・・・・」・・またかい・・・
「赤なんだけど・・・この前のは「ルビー」の赤だったから・・・今度は「ガーネット」の赤・・」
ガーネットォ・・・ざくろ石ぃ~・・??どー違うのよ・・」
「それと・・「パールピンク」・・無ければ「パールホワイト」でもいい!!」
これは大変だぁ~、又、調べなきゃあ☆○×
たしかに欧米の人たちは赤の色に拘ります。
マゼンタ・クリムゾン・スカーレット・ワインレッド・パールレッド・マホガニーレッド・ピュアレッド・などなど「赤」だけでも沢山の「赤」が存在します。
でも、「青」や「紫」には意外に無頓着です。
ところが日本人は「青色」や「紫色」にはものすごく拘りますが、「赤色」には意外に無頓着です。
この、色の微妙加減が「欧米」と「日本」では違うのです。
だから雪割草1つとっても、「紫・白シベ」の銘花は多いのですが「赤・白シベ」の銘花は数えるほどしかありません。赤はみな同じに見えるのです。
このO女史、日本人ですが「色」への拘りは半端なものではありません。≪欧米か!≫
とりあえずそれっぽい色を探してお送りすると、又、次の日に電話が入ります。
「今度のはどーでした」
「はいっ♪ ハイ・ハイ・ハイ♪♪♪」
何とかクリアーしたようです・・・あー良かった。
お蔭様でO女史には鍛えられました。
そのうちDICのカラーチャートナンバーで注文が来るのではないだろうか・・「DIC日本の色の○○○番」とか・・・クワバラ・クワバラ・・。
もう花の終わりの頃に・・又、O女史から連絡が入ります。
「今度は「フェラーリの赤」が欲しいんだけど・・・あと「桃の花」の色と「あんず色」・・」
フェラーリ?? ミハエル・シューマッハは引退しちゃいましたね・・・ミハエル・マイケル・ミッシェル・・・読み方違うけどスペルはみな同じ・・・カンケーネーか!! でも、もう「花」ないよー。
兎に角1つだけ解った事は、、O女史の好みの基本は「明るく濁りの無いはっきりした色」なのです。
彼女の注文してくる「色」は、広い作場の大量の雪割草の中でも特に目立った1本たちなのです。
よく探すと本当にそんな色、近い色さえ見つかりません。
今年は本当に「色」について考えさせられました。
「色」について鍛えられました。
「色」の将来性も見えてきました。
来年はどんな注文が来るかしら・・・
楽しみな様な・・・怖い様な・・・
勉強しなくっちゃ!!


無名地合い乙女咲き」 ビロード質の非常にはっきりとした濃色網目地合い覆輪系の乙女咲きです。さて・・・これは何色ですか??
「色への拘り」を痛感したシーズンでした。
勉強させてもらいました。
まだまだやることがイッパイあるぞ!!
がんばらなくっちゃ。
でも・・・チョット・・・・・・楽しい♪♪♪

2007年3月26日 (月)

色を作る!!(その3)


天白」 濃赤色の最高峰「緋炎」を使った二段/三段交配のセルフ分離から選別した花です。全く退色しない花弁に独特の白い二段弁は、「個性」の塊のような花です。
今月始め頃の話です。
丁度、業者さんが多く見えている頃で、
「何とか段咲きを何ケースが送って欲しい」と言う注文が入りました。
毎日、どこかしらの業者さんが見えている頃で、目新しい変化花や目立つ花は殆ど残っていない様な状態の中で、何とか探し集めて欲しいとの事。
皆で探し集めて、無事に発送出来一安心。
本当はとても送れるほどの花が無く、お断りしようとも考えていたものですが・・・・・。
無事到着のご連絡をいただいて又一安心。
ところがその時です、先方の一言が僕の脳裏をよぎりました。
「花、使えそうですか?」
「ええ、有難うございます。でも、どうしても中間色が多いんですね!!」
ガーン、ショックです!!
花の無い中でもなるべくまとまりの良い段咲きを選んでお送りした心算だったのですが・・・。
将来性のありそうな花を、それでも探して送った心算だったのですが・・・。
この時僕の頭の中は、これまで考えていた事が全て覆されたのです。
「やっぱり型よりも・・・色かぁ・・・」
いいえ、違います・・・!!
型だけではダメなんです!!
色だけではダメなんです!!
「型」も「色」もなんです!!
コリャ~大変だぁ~。色々始めからやり直さなきゃあ!!
「ヤッパリ色だよ!!」 と考えさせられた瞬間です。
この後、色について試行錯誤を繰り返す事になります。
ところが・・この数日後、
僕にとって、更なる「難題」が待ち伏せていたのでした・・!!

慶賀」 大輪でボリュームのあるH13年実生の跳珠系三段咲きです。初花から4年目の花は、さすがに貫禄充分で見事な花姿になりました。

山武士」 大輪の色むらの無い青紫色の花弁に、赤銅色の三段弁との対比がとても美しい花です。H13年の跳珠系実生で、明るく綺麗な色合いは新しいタイプの三段咲きです。

2007年3月25日 (日)

倦怠期の原因はこれだー!


昨年の蒔き床」 いよいよ今年のカイワレ君たちが発芽を始めてきました。延々と続くこの莫大な蒔き床の量、バカだねぇ~!!
朝から雨模様です。
日曜日と言う事もあって、今日は交配はお休みです。
そのかわり、殆ど見てあげることが出来なかった「去年の蒔き床」をジックリと見ながら選別していました。
ここで「倦怠期」の原因がはっきりとわかりました。
この写真の蒔き床は奥まで全て「クロス」です。
更に「セルフ」は別のところに置いてあります。
この「クロス」の蒔き床の量だけで、簡単に計算して1600ポットあります。
この中に三段咲きの、2年後に使う「F1」だけで60交配以上あります。
そして、細々とラベルを見てみると・・・・
実は、現在、当園で所持している「最高と思われる親株」を使った二段咲きや標準花の交配は、全てもうこの蒔き床の中に含まれているのです。
例えば標準花を例にとって見ると・・・
濃色円弁底白花、白地濃色地合い絞り花、白地濃色網目花、濃色白覆輪花、青軸濃色花、青軸サーモンピンク花、ダークサーモン円弁花、ツマ紫良花、ツマ紅良花、青軸無毛良花、青軸キメラ花、紅すだれ系良花、黄花系良花、更には葉変わり良花、甲竜良花、絞り模様花、濃赤白シベ、濃紫白シベ、花色変わり良花、紅がら良花、瑠璃・朝陽系良花、浮世錦系良花、など等、
現在考えうる最高の交配は殆どすでにこの中にあるのです。
更に、二段咲きも同レベルで全てこの中にあります。
かさねて、昨年は二段咲きや標準花の新しい花は殆ど入れていません。
僕は余り同じ交配はしたくない主義ですので、その年の交配はどうしても新しい親を使いたくなります。
結果として、自分のやりたかった交配はすで昨年には殆どやってしまっていた・・・
と・・・言うのが、倦怠期の原因の様な気がします。
来年初花の実生苗辺りから、こんな状況の交配苗が続きます。
当然ですが、これからも新しいF1を使った交配がメインになってくるものと思います。
今日、この蒔き床のラベルを見てつくづく思いました。
昨年の交配は本人も忘れていました。
でも、今年やろうと考えていた交配は、すでに昨年、殆ど行っていたことを、頭の何処かでは覚えていたんですね。
だからなかなか二段や標準花の交配に踏み切れないんだと思います。
そろそろ真剣に「新しいネタ」考えねば・・・。
そろそろ頭も別な角度に切り替えねば・・・。
インスピレーション、インスピレーション!!
くりくりくりくり・ち~ん!!

今日は北陸地方で大きな地震がありました。
被災地の方々には心よりお見舞い申し上げます。


2007年3月24日 (土)

久々に昼ごはんをゆっくり食べた気がするのですが・・・。


桃珊瑚日輪」 青軸系サーモンに緑の日輪状ヘラシベの色対比がとってもシュールな花です。なんか次で綺麗な二段咲きが出来そうな・・そうでもないような・・・・・よーわからんです!!
今まで、サッカー見てフィギア見て・・こんな時間になってしまいました。
フィギア感動!! 珍しく泣きそうになりましたよ・・2人ともすんばらしいだよ。
と、言う事で・・
今日は朝はチョットは晴れていたのですが、昼前頃から曇り始めてしまいました。
交配室の暖房を25℃以上に設定したのですが、昼過ぎには暗くなりすぎて花粉の吹きも悪くなりました。
それでも3時ごろまではもさもさ交配してて、とりあえず今日までで1001交配が出来ました。
先ずは目標達成!! パチパチパチ・・・。
早い時間に交配をやめたので、今日は久しぶりに少し時間をかけてお昼を食べる事が出来ました。
ビッグコミックなんか読みながらね!!
この時期の1ヶ月以上は交配が優先なので、いつも交配室で簡単な麺類やパンやおにぎりで昼食を済ましています。
カップラーメン・・お湯入れて3分・食べるのに3分・・・なんて感じですね。
交配しながらパン食べたり、7/11のヤキソバとかスパゲティーとか・・長くても10分はかかりませんでした。
胃薬飲んでるくせにね。
結局今日も、三段系の交配やオモチャの交配がメインになってしまいました。
でも、未だ咲いている花も少しはあるので、明日以降も晴れれば交配は続けます。
あと100位は出来そうだし・・・。
明日からは少しずつ山野草の写真も撮り始めたいですね。
早く「やまくさホームページ」の方もとりかからねば!!
でも、何はともあれ・・一安心でした。

無名三段咲き初花」 「大紫×跳珠」の交配から咲いた小豆紫色の大輪三段咲きです。この色合いはなかなか面白いですよ。

大君」 今年初花の「佐渡の幻」系の三段咲きです。明るい色合いと余りの花の大きさに「大君」と銘付けました。あっぱれな花です。

無名三段咲き初花」 「錦×申×3330」に「初跳」を交配したもので、初花の癖に「辻が○」の様な迫力で偉そうに咲いていました。大輪で数年後が楽しみな花です。

藤の雅」 これは昨年初花を選別した4年生ですが、前種とは打って変わって、とても明るくて爽やかな大輪三段咲きです。目標にしていた花のタイプの一つで、今、一番のお気に入りです。
交配はもうしばらく続きます・・・。
お昼はもう少しゆっくり食べます・・・。

2007年3月23日 (金)

倦怠期だ~!


無名白/黄二段唐子咲き」 先日紹介した「黄竜」と同系統の分離により出現しました。どうもこの元親はクリーム黄色の二段弁を作る何かがありそうです。
昨日は夕方から、当地でも久々の「雷雨」がありました。
確実に春めいているのでしょうが、これからの時期は「落雷」や「雹」が心配ですね。でも、チョット早いんですけど・・・。
今日で今の処960交配位進みました。
花数にしておそらく3000花近く交配したと思います。
そろそろ花も終わりかけてきているので、最後に「二段咲き」の交配を・・・・・・と思ったのですが・・・。
ここで頭の中を4文字の言葉がよぎりました!!
・・・・・「いまさら・・・・・」・・・・・・・・・・・
そうです、
「いまさら」・・どんな二段咲きの交配をしたら良いのでしょう!!
全く「インスピレーション」がわいてきません。
僕たちはプロであり、アマチュアではありません。
今交配している花たちは3年後に販売もしくは選別をする為の交配です。
「いまさら」・・どんな二段咲きを作ればいいのでしょうか。
実は今年は「標準花」の交配も躊躇しています。
これも「いまさら・・」なんですよ。
これまでも色々な二段咲きや標準花を作ってきました。
これからはいったい、何を作れば良いんでしようか!!
世の中の進むスピードに合わせて考えると、3年後は今と同じものが通じるとは思いません。
色も・・・型も・・・芸も・・・
何だか大変な時代です。
全く「インスピレーション」がわいてきません。
倦怠期です。

今年、気になった花」 二段咲きの交配から生まれました。ボリュームのある多弁の花の中心に纏まる様にシベ二段が集まっています。可愛い花ですよ。

今年、気になった花」 緑花系の二段咲きです。未だ未完成ですが纏まりが良くなると面白く変化しそうです。

今年、気になった花」 緑花系白覆輪の花弁と、紫覆輪の花弁が二段階に重なった花。不思議な色模様で風変わりな味わいの花です。奥にヘラシベもあります。
3年後を考えると、どうしてもこんな花たちばかりに目がいってしまいます。
これでいいんでしょうか・・・・。

2007年3月22日 (木)

乙女の円舞曲


無名濃赤色整型乙女咲き」 H15年に「佐渡赤/桃乙女」の交配F1をセルフ分離したものです。全く色むらの無い濃赤色に澄んだ緑色のメシベ、究極の美しさですね。
「全国大会」の審査で必ず問題となるのが「乙女咲きの部」です。
原因は常に乙女咲きの基準について・・・。
審査員の中でいつも「絶対乙女派」と「乙女系容認派」に分かれます。
「絶対乙女派」はそのものズバリ「完全乙女」(♂退化)のみを審査の基準とします。
「乙女系容認派」は「糸シベや短シベ」まで含めても良いと言う人たちです。
僕はどちらかと言うと「容認派」です。
見た目で勝負ですね。
でも、結果的には何時もそんな基準よりも「見た目で良い花」が入賞するんですけど・・・。
「綺麗」なものは「綺麗」ですからね。
随分昔の事ですが、当時、よく雪割草の原稿を書いていたT先生が「オシベが無いので「間男」がいないから乙女なんです」と事ある毎に話していました。
それを聞いた「元祖、乙女の命名者」のHさん(現・某工房のご主人)、「オシベがなくてさっぱりとして清楚な花なので乙女咲きと付けたのに・・・下衆で卑猥な事を言いおって・・・」と本気でぶち切れていた事がありましたよ。
確かに失礼ですよね!!命名者にも・・乙女咲きにも・・・・
それはさておいて・・・・・
標準花を交配しているとどうしても「除雄」が面倒になります。
そうなるとつい「乙女咲き」系の花を♀親に使いたくなります。
その甲斐あってか・・・そのせいか・・・。
今年の当園のセルフ置き場には分離による「乙女咲き」が沢山見られました。
今年は「乙女豊作」の年です。
これからの「全国大会」のために幾つか気に入った花を選別してみました。
よく見ると、ヤッパリ乙女咲きは清楚で可愛いものですよね。
皆さんも可愛い「乙女咲き」、楽しんでみませんか!!
でも、チョット遅咲きが多いのが難ですケド・・!!

無名乙女咲き」 青に底白のとても可愛らしい花です。抱え咲きの大輪でなかなか清楚な花ですよ。

無名乙女咲き」 短いヘラシベがちらちらと見える「短シベ」系です。くすんだダークサーモンのタップリとした花です。

無名乙女咲き」 空色の淡い覆輪と小さな黄緑色のオシベのバランスがなんともいえない味わいです。乙女咲きの魅力はこんな花なのかもしれません。

無名乙女咲き」 白地に青紫絞りをくっきりと染めた乙女咲き。株立ちにすると鮮やかに咲き誇りそうです。

無名乙女咲き」 地合い系白覆輪の「短ヘラシベ」タイプの乙女咲きです。くっきりとした色模様がとても素晴らしい花です。

無名乙女咲き」 赤紫色のすっきりと伸びた大輪の「糸シベ」タイプの乙女咲きです。僕は「容認派」なので、この辺りまでは「乙女咲き」の範疇だと考えています。

無名乙女咲き」 展示会には必ず出てくる「島の乙女」タイプの網目系乙女咲きです。たっぷりした花型と網目のグラデーションがバランスよい佳品です。

無名乙女咲き」 3月17日のブログでも紹介しました「青軸系オレンジサーモン」の乙女咲きです。漸く全開しました。それでもデジカメなので色が少しくすんでしまいました。肉眼では艶のあるオレンジ色にしか見えません。おそらく乙女咲きの中でもトップクラスの花だと思います。
今度はヤッパリ「亜麻色の乙女」かしら・・・。

2007年3月21日 (水)

「天地二段」への道


無毛二段のカイワレ君」 H17年に交配した「英華」系の二段交配です。カイワレで花が咲いて段咲きを確認しました。紅覆輪の可愛い花ですよ。
今年はかねてから交配を繰り返していた「無毛段咲き交配」の「第一段階」の結果が見えてきました。
今、カイワレで咲き始めた花たちは、この頃は未だ親数も余り多くなく、殆どの♂親が「英華二段F1」の標準花を使用しています。
でも、なぜか「青軸無毛種」や「黄花」等は成長が早く、毎年カイワレでもよく咲いていますね。
あとは、一部に「無限系」(H店の無毛段親)を使用してみましたが、こちらの方は未だ段咲きの咲く段階ではありません。
♀は色々ですね。
以前から「天地」の段咲きを作ってみたく、色々と考えていました。
「天地」に「白二段咲き」を交配したものは、分離で3分の1位は無毛青軸系が見られます。
成長が遅く、全部咲くのは来年ですが、取敢えず泥軸の方は二段咲きが咲きました。
青軸無毛が未だ6本程あるので、一本くらいは二段が出るかもしれません。
「天地」や「真心」を「英華二段」に交配したF1も次々と咲いてきました。
中には色の良いものや形の良いものもありますので、これらも次では段咲きに行けるでしょう。
「天地」系の「毛無し赤覆輪千重」の完成までもう少しです。
でも、その先には更に何があるのでしようか。
今からネタ探し、しておかなくっちゃ!!

無毛二段のカイワレ君」 こちらは完全な純白の無毛二段咲きです。濁りが全く無く、とても清楚な花ですが多少唐子気味かも・・・。

無毛二段のカイワレ君」 こちらはほんのりとツマ紫状に染まった可愛らしい花です。花型は「天地」の様な丸みがありとても可愛らしい花です。

無毛二段F1の3年生」 こちらは無毛二段系のF1標準花でH16年交配の初花です。「天地」よりも色に深みがあってとても美しい花です。もちろん、幾つかの無毛段咲きやF1にクロスしておきました。3年後には傑作を生んでくれそうです。
「無毛段咲き」もいよいよ、新しい時代に動き始めました・・・。

2007年3月20日 (火)

白と赤の二重奏

今年はなぜか白/赤系の二段咲きに人気が集まりました。
また、早いうちから「白/赤二段を追求してみたいんで親が欲しい・・」と言う方も多くいらっしゃいました。
確かに、何年か交配を繰り返していると「白/赤二段咲き」にはある意味「限界」が見えてきます。
その理由は簡単な事、親に「限界」があるからです。
皆さんは「白/赤二段咲き」に使用できる親株を何株くらいご存知でしょうか。
では・・・考えて見ましょう。
「白風車や乱獅子とその兄弟」「紅矢車」「陽春」「花夜叉」後は西山系の「花車」「波の音」「雪姫」等、チョット毛色を変えて「春の宴」「天女」等など・・・。
おそらく、現存する「白/赤二段」の殆どがこの辺の親に共通していると思います。
実際、これらだけで追っているとシベ二段以上の美しい二段咲きは生まれません。弁化すれば白だし・・・。
さて・・・どうしよう・・・・・
白/赤二段咲きにこれから求められるものは「端正さ」と「二段弁の厚み」そして「紅色の鮮度」です。
基部まで紅に染まった二段弁は誰もが理想とするところでしょう。
弁化すればするほど白退化する二段弁をどのように色をつけるか・・・これからの課題ですね。
最近では千重タイプの同系色である「緋の丸」や「墨絵の光」「太白」「秀吉」何かを使って、白/赤の千重を作ろうと考えている方も多くおられるようです。
でも、先ずはこの白/赤二段をクリアしないと次には進みませんね。
「白/赤」や「白/紫」・・みんなでチャレンジしてみませんか!!
さて・・・どうしよう・・・・・



無名白/赤系二段咲き」 この3枚の写真は何れも「桃寿×吉祥天」に白/赤の♂を交配した兄弟実生です。原型は「文殊タイプ」なのですが、分離では無くクロスによってシベ型の二段弁に厚みを持たせ、更に花弁にも厚みを持たせています。この様に「白/赤は白/赤同士で交配する」という固定観念を無くして、ピンクや紅色の二段咲きと交配する事によって、これからの方向性と広がりが見つけられる事もあります。僕は良くやる方法ですけど・・・。

2007年3月19日 (月)

「二段唐子咲き」が隠れた人気


無名二段唐子咲き」 全体に纏まりの良い紫/白の二段唐子咲きで奥さんのお気に入りです。二段唐子咲きの人気の秘密は、この花が全てを語っていると思います。
ことしは「オッ!」と思う種親を探している方が多くいらっしゃいました。
なんか「他」とは違った何かを探しておられる方がとても多く見受けられました。
そんな方々は口々に同じ言葉を話されます。
「唐子咲き作ろうと思って・・・」
「二段唐子のイイ花を作りたくって・・・」
う~ん、なるほど・・・・
なんだか「唐子」が隠れたブームです!
確かに「型が良くて」「ボリュームがあって」「色対比の綺麗」な唐子や二段唐子咲きは意外に多くはありません。
以前紹介した「越後紬」や「水月小町」等、完成された唐子咲きは何にも勝る素晴らしさを見せてくれます。
「迫力」+「綺麗」+「品格」
こんな唐子咲きや二段唐子咲き・・・沢山見てみたいですね。

無名網目二段唐子咲き」 「佐渡小町」系のとても可愛らしい二段唐子咲きです。作りこめばまだまだ綺麗な花になりそうです。

無名網目二段唐子咲き」 味わい深い紫網目模様の二段唐子咲きです。模様花は色密度が濃くなり濃淡のコントラストが作りやすいものです。

2007年3月18日 (日)

色を作る!!(その2)


黄竜」 花径4㎝を超える巨大輪の二段唐子咲きです。全体に淡いクリーム色で咲き始めて、二段唐子弁は誰が見ても黄色で退色しません。分離から生まれたもので黄花の血は一切ありませんが、濁りの無い白と黄色の対比が美しく、迫力もあり、僕の大切にしている一鉢です。作り方は・・・よくわかりませーん!
上の写真の花はH12年に分離により出現した二段唐子咲きです。
佐渡と西山の遺伝子だけで交配した花なのですが、セルフ分離によりとても明るいクリーム黄色の二段弁が完成いたしました。しかも、この二段弁の黄色は散り頃まで殆ど退色しません。
今年「全国大会」に出品しようと考えたのですが、やや遅咲きなのと、まだ「もったいない」ので見せるのは止めました。
この花を見ていると「黄色」の構成も何となく見えてきます。
単純に「葉緑素」(クロロフィル)なのでしょうが、応用は色々と出来そうです。
いたずらに「初跳」を交配してみたのですが、今年初花が咲いたら全てが「桃色に黄緑の絡んだ」様な唐子や二段唐子咲きでした。標準花は一本も出ません!!
昨日は地合い咲きから作る「艶色」の話しをしました。
それでは、その地合い咲きの行き先は・・・。
これからはやはりコントラストの良い「白地の色絣り」ではないでしょうか。
綺麗な「地合い」ですね。
ここから作る「地合い系の白覆輪」は素晴らしいですよ。
そのレベルで段咲きが出来れば、これはとても面白そうだと考えています。
でも、結論から言えば・・・・・
取敢えず、どんな花でもいいんです。
他より目立っていたり、パッと見て目を引く花があれば、とりあえず何か段咲きの血でも交配しておきましょう。
そんな時「初跳」なんか便利ですよ!!
こんな悪戯が、後でとっても役に立つかもしれません。
セオリー通りにカチッとした花を作るのが得意な人がいます。
良いもの・・と薦められて何個体か人気どころを入手してみました。
でも、僕にとってはどの花も味気なく、面白みが感じられるものではありませんでした。
「飽きる」んです。
どこか遊び心のある花・・・「綺麗」の追求。
雪割草のステップアップには、大切な事かもしれません。
これからのポイントは「遊び心」ですよ!!

無名二段咲き」 地合い系二段咲きの♀親として使用している花です。この花も、この子供たちも、とても綺麗で素敵な花ですよ。温味のある色質がとても気に入っています。

無名千重咲き」 これも地合い系の実生から生まれた、青紫色と赤紫色の複雑に入り混じった大輪の千重咲きです。丁度、色むらのある「極皇」みたいです。

地合い咲き標準花」 今日見つけた地合いの標準花です。未だ咲き始めですが強烈なインパクトです。これからの色模様の一つですね。

地合い咲き標準花」 白いキャンバスにいたずら書きをした様な青い花模様はなかなかのお洒落さん。とても明るい気分にさせてくれます。

地合いキメラ乙女咲き」 青軸キメラならぬ泥軸キメラです。青い地合いに紫色のキメラがとっても素敵! ほんの少しの段咲きの血がこんな悪戯をしてくれます。

緋色円弁乙女咲き」 以前紹介した「赤星×鉄心」系のヴァリエーションの一つです。型崩れしない素晴らしい花が出来ました。今日はこれに「初跳」を交配してみました。このタイプの「始めの一歩」です。
「遊び心」がこんなに楽しい花達を次々と生んでくれますよ。
みんなで遊ぼー!

2007年3月17日 (土)

色を作る!!


無名二段咲き」 色むらの無い艶のある古代紫色の二段咲きです。何となく「艶っぽい」色彩がとても悩ましい花ですよ。

オレンジサーモン乙女咲き」 青軸系のダークサーモンです。花型は今一つですが、今ある色の中では最もオレンジ色に近く、今年とても人気のあった花色です。見た瞬間にビックリする色ですよ。ダークと青軸サーモンを交配したものを色々作って、それを又クロスして・・分離して・・クロスして・・・なかなか大変ですけどね。
毎日雪割草の交配を続けていると、ふと、こんな思いが頭をよぎりました。
「さて・・・これからは何を作ればいいんだろう・・・」
今更、普通の三段咲きを作っても・・・
今更、普通の二段咲きを作っても・・・
今更、普通の千重咲きを作っても・・・
今更、普通の唐子咲きを作っても・・・
今更・・・・今更・・・・・・・・・・
毎日交配していたらやることが無くなってきましたよ・・・。
雪割草の世界もそろそろ過渡期に入りつつあります・・。
今まではそれで良かったものが「普通」になりつつあるんですね。
じゃあ、それに対応してスキルアップするには何をすればいいんでしょう。
今以上に形を良くする。
今以上に色を良くする。
今以上に芸を良くする。
とーぜん、これにつきますね。
無理して奇抜なものを作るのも良いのでしょうが、今あるものを今以上にステップアップさせる事も大切な作業です。
今回は色に拘ってみましょう。
雪割草の色をスキルアップする。
退色しない厚みと艶のある色・・。
ドッキリするくらい「艶っぽくて」「色っぽい」ですね。
こんな色の変化花が色々とできたらとても楽しいですよ。
と、言うわけで・・今年はこんな色の段咲きを作る交配も試みています。
取敢えず未だ「始めの一歩」の段階ですが、これからはこのポイント、結構高いかも・・・。

三段咲き♀親」 全く色むらの無い光沢のある赤色の花ですが、跳珠系の三段咲き♀親です。殆ど退色はしません。

三段咲き♀親」 ビロード質のべっとりとしたワインカラーのヘラシベ咲きです。これも跳珠系の三段咲き♀親です。これもまず退色はしません。

三段咲き♀親」 これも艶のある葡萄色のヘラシベ咲きです。三段咲きの分離から生まれた♀親で、これも退色は殆どしません。

三段咲き♀親」 実はこれも同系統の三段咲き♀親です。この「ビロード質の艶色」は地合いや網目の交配から生まれます。地合いや網目がベタになったと考えると色質が見えてくると思います。この手の色質は殆ど退色しないんですね。特にある種の地合い咲きの花からは素晴らしい色が生まれますよ。何の花かは色々さがしてみてね。

無名二段咲き」 網目系や地合い系がベタ色になる一歩手前の感じがこんな感じです。この辺りの色でもかなり「艶っぽい」感じは出ますけど・・。ここまで来ればあと一歩ですね。

2007年3月16日 (金)

二代目「花粉吹子」参上!!


「二代目「花粉吹子」さんの図」 いよいよ今日から「三段親株」の花粉吹きに挑戦です。二代目「花粉吹子」さんは二十歳のITOさんです。初めてなので表情は真剣そのもの、だけど途中からは慣れたのか、なかなか楽しんでいましたよ。
今日は9時過ぎ頃からなかなかいいお天気になりました。
かねてから考えていた「三段咲きの花粉吹き」にはもってこいの条件です。
と言う事で、今日は何鉢かの三段咲きを花粉吹きです。
もちろんF1作りなのですが、やはり花粉を吹かせて交配をするのは時間と手間がかかります。
結局、午前中は雑用が多くて何も出来ず、1時を回った頃から交配開始です。
切ったオシベに花粉が吹いたかどうかを確認するのにとても時間がかかり、また、かろうじて吹いた花粉をやっと♀親に交配するので、なかなか仕事が進みません。
一生懸命花粉を出そうとしてもぜんぜんカラッポのものもあり、ヤッパリ思うようには進みませんね。
今年は時間も無いので、余り多くのF1作りをする気はありません。
これまでも使いきれない程のF1が出来ているので、取敢えず今年新しく入れた花位にしておきたいと考えています。
それでもスケベ心で「ついで」にいつもの大輪系の花たちも吹かしたいと思うんですよね・・・。
でも、新しい花たちの発見もありました。
とても良花作出の楽そうな花もありましたよ。
ただ、花粉吹きは温度を上げるので、満開の作場では花傷みが早くなります。
今日一日でだいぶ進みました。
今年は仕事の忙しさと娘のインフルエンザの影響や、天候の悪さ等もあり、初めて花シーズンに新潟や佐渡に行きません。
明日もがんばって作場で交配です。
では、今日の成果と発見を少しご覧あれ・・・。

熱唱」 どうしても花粉を吹かせたくなる花ですね。巨大輪で色も見事! F1もみな凄いですよ。でも、花粉は意外に吹かせやすい花ですよ。

無名巨大輪三段咲き」 これもN山のおじちゃんの交配で知人の好意で分けていただいた花です。何にも勝るトップクラスの銘花ですが、時々は花粉を吹かせることが出来ます。去年も交配して、すでにカイワレが発芽中ですよ。

波動」 ササヌマさんの写真集に出ている赤桃/緑の三段咲きです。なんと・・・シベを切った順から花粉を吹き始めましたよ。こりゃ~嬉しいね!!

紫紋」 これもN山のおじちゃん作出の大輪系三段咲きで、協会の登録花でもあります。未だ中苗ですが大輪系の花で、良く見ると色も雰囲気も全体のバランスも「富嶽」にそっくりです。中心の開き難いとこまで良く似てますね。このタイプの特徴かしら・・。さて、この花のシベを切ってみると・・・。

紫紋の花粉」 見事・・これもシベを切るそばから次々と花粉が吹いてきました。最後は面倒くさいのでピンセットで潰してみたんですが、それでも直ぐに花粉を吹いてきました。コリャ~すんごい!! こんな花は人に渡しちゃいけないね、大事にしまっとかなきゃ!!

大満月A」 今日、主に♀に使ったのはこの花です。形といい雰囲気といい抜群の大輪花で、良く♀親に使用しています。
又、気が向いたらF1作りしましょうね。
その時は又二代目「花粉吹子」さんの登場だーい!
でも「紫紋」は毎日1花づつ花粉吹かせてもいいかも・・・!!
ピンセットで潰せるし・・・。

2007年3月15日 (木)

黄花の未来は・・


黄の光」 黄花二段咲きの第一号です。最初の作品としては色・容共にまずまずかナァ・・とは思うんですけど・・。
「雪割草に黄色の花がある」これはセンセーションでしたね。
「美濃山吹」を最初に見たときには「ほへぇ~」と思わず感心したものです。ちっちゃくて可愛かったですよね。
黄花は「富山」の独壇場・・・これは周知もご存知の通りです。
その「富山」の向こうを張って、黄色の段咲きを作ろうって言うんだから・・・向こう見ずとしか言い様がありませんね。
でも、僕は「世界の人は皆お友達」の主義ですので、とーぜん、黄花の段咲きをより良くしようと思ったら、富山の方々に助っ人依頼をします。
そんな訳で、ここ2~3年の間に、一体何本の金鵄系や輝山系の花を分けて頂いた事でしょうか。
(T園芸さん、有難うさんです・・・何時も「ちょうだい」ばかりで済みませぬです・・・。)
その甲斐あって、とりあえず次のステップに行く為のF1くんたちが咲いてきました。
それがこれだー!!

黄の光のF1」 「黄の光」に「黄の司」を交配したものです。F1としては黄色の発色も形もなかなかの花だと思います。ここにきてよく花粉を吹いてくれたので、結構交配に使いました。

黄の光のF1」 「黄の光」に「金鵄」系を交配したものです。やや花弁は少ないですがたっぷりとした花で、色の退色も少ないものです。
さて、来年頃から「黄の光」や「黄輪」の2代目が少しづつ開花してきます。
どんな段咲きが出来るやら・・・とても楽しみです。
余談ですが「黄金環」辺りを使うと、とても良く似た感じのクリーム色の日輪二段が色々と出てきます。
でも、退色も早く、個性も余り無いので・・・今のところは真剣に追ってはいません。
やっぱり・・・富山以外の血が大事ですよ。
丈夫ですしね!
更に余談ですが・・・昨年こんな花も入りました。
もしかしたら黄花段咲きの世界がぐーっと広がるかも・・・と、期待している花ですよ!!

黄昏」 もちろん「たそがれ」と呼びます。以前から知られてはいたのですが、ナント・・・青軸ではない佐渡産の普通の「黄花」です。どちらかと言うと明るい黄色に少し緑が入ったような色合いですが、大輪で花型も良く、とてもしっかりした「黄花」です。これは逸品ですよ。さーて、どう料理しようかしら・・・。色々楽しめそうですね。

2007年3月14日 (水)

交配室ただ今満開


今日の交配室」 今朝撮影した交配室の様子です、ただ今満開!交配もそろそろ中盤に入ります。
今日は休園日ですが、折角の天気ですので交配です。
といっても、相変わらず裏日本では荒れているのか、一日中とても風の強い日です。
いつもならハウスの風の吹かない側を開けて、温度管理をしながら交配をするのですが、今日は風が回っているので少しでも開けてしまうと温度が上がりません。
途中からは仕方なくハウスを閉めての交配です。
当園の交配は、いつも「全国大会」の後からの仕事になります。
余り早く花を咲かせたくないので、毎年2月中頃までは暗めに遮光して、換気扇をガンガン回して作場を冷やしておきます。
本格的に動き始めるのもその頃なので、今が丁度満開の見ごろです。
もちろん、早く終わったものもありますが、これから咲いてくるものも未だあります。
今日で470交配が終わりましたが、後、2週間くらいは交配を続ける心算です。
目標は相変わらず1000交配以上ですが、昨年同様、最後の頃は「マンネリ」の交配になるんでしようね。
今日まではどちらかと言うと、新しいF1を使った交配や、白覆輪・毛無し・テンテン・黄花・素心や模様花段咲きなどの「オモチャ交配」をしていました。
どーも最近は「オモチャ交配」が多くなってきました。
でも、方向性から考えてもどーしても「テンテン段咲き」や「毛無し段咲き」「白覆輪段咲き」「黄花段咲き」「網目段咲き」「吹っ掛け段咲き」「素心段咲き」等といった「オモチャの様な花」の交配がメインになってしまっています。
完全に「個人の趣味」に走ってますね。
まずいよ・・・。
ヤッパリ売り物作らないとね・・・売り物!!
でも、最近では「オモチャ交配」の方が売れる気もしますね。
新しい何かを求めている人が多くなってきているんだと思います。
でも、「オモチャ作り」は結構大変なんですよ。
沢山の時間と沢山の種親、沢山の労力と沢山の無駄が無いと良いものは出来ません。
だから良いものが出来ても、とても安くは売れないんですよね・・・。
それでも欲しい人多いみたいですけど・・。
どれほど大変かは・・・どうぞ経験してみてくださいね。
でも・・・それも楽しいですけどね。♪♪♪
明日辺りからそろそろニ段咲きや標準花の交配も始めなきゃ!
交配もぼちぼち中盤にさしかかってきました。

雪色の跳珠」 いよいよ完成の「オモチャ交配」です。跳珠系・黒姫系のF1泥軸のシブリングで生まれた素心三段咲きです。未だ小さいですが、なかなかボリュームがありそうです。大きくなるのが楽しみですね。

素心日輪二段咲き」 上の花とは異母兄弟です。白い二段弁の上に三段型のグリーンのヘラがリングになってとてもおしゃれな花です。僕にとっては完成品よりもこっちの方が大事ですね。2花咲いているので、素心三段とテンテンの交配でもしておきましょうね。

雪色の跳珠の兄弟」 泥軸の方も三段咲きが色々と咲いてます。三段咲きの血は意外に濃そうですね。
今日はもちろん、この子達の交配も行いました。
今年は同系交配で「良聖」や「雅び桜」「初跳」を使ったものも咲いてきたので、更にグレードの高い交配ができそうです。
勝負は、「発芽した時に何本青軸が出るか」です。
3年後にご期待くださいね。
(来年もチョットは咲いてくると思うけど・・・理想としては・・・。)

2007年3月13日 (火)

助っ人部隊到着!


白覆輪二段咲き」 某氏得意の「乙女心×寒月F2」の白覆輪二段咲きです。すごい「助っ人」ですよ、これは・・。二段弁の発達も抜群で、白地も大きいので最高の♀親ですね。
僕の交配の仕方はいささか他の人とは変わっています。
兎に角、材料勝負なのです。
「こんな花を作りたい・・」と考えると、いきなりその花を作りません。
例えば「白覆輪の段咲き」が作りたいと考えます。
そうすると、いきなり白覆輪に段咲きの交配をするのではなく、まず、気に入った白覆輪を色々と集めます。
そして、そこに二段や三段の♂やF1を交配して、段咲きの血の入った白覆輪状のものを拾います。
そして、その拾った花達をまた、色々な形で交配して、その中から白覆輪状の標準花やヘラシベを拾っていきます。
それから、ある程度形の良いものや色の良いものを選んで、対応する♂花に交配して白覆輪段咲きの基礎になるものを沢山作っておきます。とにかく、ドンドンドンドン交配していくのです。
ここまでが、最初にかかる材料作りの時間です。ここまでで莫大な時間をかけるのです。
そうして揃えた沢山の材料を、最後に、対応する♂花や♀花に交配して色々完成させます。
このときにはすでに、ある程度は力のある♂花や♀花の材料が出来ていますので、ここまでくればどんな花にも対応できる親が揃うのです。
こうして、作りたいと思う花の親を色々と作ってから、最後に纏めの交配で完成したものを作るのです。
この時に、親に使う花がまだ残っていて、対応する花が無くなると、それでも何かしておきたくなって、あちらこちらの知人から「助っ人部隊」をおねだりするのです。
そう、あの「ち・ょ・う・だ・い」ですよ。
今年は白覆輪作りの第一部完成の交配をする年です。
そんな訳で、色々な結果を試してみたくて、今年はあちらこちらに白覆輪段咲きをお願いし、昨日・今日と「助っ人部隊」が到着いたしました。
そんな花の一部を紹介いたします。
ただし、誰の花かはナイショよ!
(見る人が見れば解るだろうね・・・・・?!)
兎に角、白覆輪段咲きの依頼や希望者が多いのにはビックリです。
3年後には何とか、ある程度の数が対応できるように計画しているのですが・・・はたして・・・。
あてにしないでお待ちくださいね。

白覆輪緑ヘラ」 これも「助っ人部隊」の、やはり「乙女心×寒月F2」です。一部には結構有名な花ですよ。こんな花まで「助っ人部隊」でいいのかしら・・・ウレヒイよー!

白覆輪多弁ヘラ」 これはまた別な人の「助っ人部隊」です。白覆輪の多弁花に、明るいメシベを彩るヘラシベがとても味わい深い花です。色々遊べそうですね。

2007年3月12日 (月)

「鬼が笑う」と言うけれど・・


カイワレの初花」 今日、カイワレの作場で見つけた白覆輪の初花。「淡×濃」の逆転の発想から生まれた可愛い花です。でも余りに小さな花なので写真はボケました。
昨日・今日は非常に風が強い一日です。
それもひんやりと寒気を感じる風です。
こんな時は裏日本の天気は大荒れだと思います。
でも、ハウスの中は適温で、交配にはもってこいの天気となりました。
僕は交配を始めると毎日、交配をする前に必ずすることがあります。
それは、「来年開花のカイワレの作場を見る」事です。
毎年の事ですが、カイワレ置き場の中でもポツポツと花が咲いています。
その、やっと咲いてる小さな花を一つ一つチェックしていくのです。
そうすると「こんな交配からこんな花が・・・」とか、「うん、この交配はこれで正解だネ!」などと、本来なら翌年の確認事項を、今、この目で見ることが出来ます。
これが今年の交配の為の重要なヒントにもなるのです。
自分の考えた答えがドンピシャだったりするととーってもニコニコしてしまいますよ。
今日も、白覆輪段咲き交配の中で4本も白覆輪が見つかったり、三段咲き交配の中で咲いている花が3本とも三段だったりというのを確認しました。
遊びで交配した甲竜葉のクロスが皆、ちゃんと甲竜になってたりして、・・・葉も花もね!
今咲いている花を確認しただけでも、来年は相当面白い花がいーっぱい咲いてきそうですよ。
来年の話ですが、これなら絶対に鬼も笑えませんね!!
花時にはどこか、隠しておく場所を作らなくっちゃ・・・・・・なーんてね。
昨日・今日でかなり交配が進んできました。
今週は力が入ってますよ!

2007年3月11日 (日)

他人の花もだーい好き!


越後紬」 中越さん作出の二段唐子咲きの最高傑作です。とにかく綺麗な花ですよ。
僕は基本的には「彩の華」等とのたまって、色々と自分なりの実生を楽しんでいます。
でも、根っからの雪割草「マニア」でもあります。
残念ながら「自分の花に拘る!!」等というプライドもありませーん。
と、言う事で、
他の人たちが作出した花でも欲しいものは欲しい!
誰が作った花だろうと好きな花は好きなんです!
だから見るとつい・・・まずいんですよね・・・言っちゃうんですよね・・・禁断の五文字・・。
「ち・ょ・う・だ・い」・・・。
良花や銘花を入手するときも、種親を分けてもらうときも、口にする言葉はただ五文字・・・「ちょうだい」・・・・・なんですよ。
言われた方も「まただよ、しょうがないなぁ・・」 と言った具合であきらめムードなんでしょうね。
「彩の華」の花たちはこの五文字によって集められ、育てられているものが数多くあります。
とにかく、僕のわがままに付き合ってくださる(仕方なく・・)多くの方々のご協力によって、「彩の華」銘花たちは作られていると言っても大げさではありませぬ。
本当に感謝、感激です。
今日も夕方、N山のおじちゃんと電話で話していると、さすがに面白そうな話が色々と出てきます。
「こんなスゲー花が出来たよ」「こんな親があるよ・・」「トミサワさん、これからはこんなのも面白いよ・・」
話を聞いているうちにいてもたってもいられなくなった僕。
ついに出ました禁断の五文字!
それ全部・・・「ちょうだい」!!
他人の花を集めるのも、とーっても楽しいですね。(プライド無いのか・・お前は!!)

水月小町」 吉沢さんの実生で水月と佐渡小町の分離です。中段のピンクのリングがとってもお洒落な花ですよ。

弁天系多弁花」 とても綺麗な天野さん作出の弁天系の♂親の一本です。一見、ただの多弁花に見えますが、よく見ると外弁があり、小花弁があり、オシベのある「綾姫」タイプの♂花です。

「紅てまり」 これも天野さん自慢の逸品です。「春祭り」系の覆輪花では最高位の銘花でしょう。

恒星」 岩さん得意の白覆輪二段咲きです。全体にほんのりした雰囲気が味わい深い千重親花です。

鴨川」 雪割草房さん作出の網目地合い系白覆輪二段咲きです。全体に纏まりの良い、明るくてとても綺麗な僕の大好きな花です。

2007年3月10日 (土)

交配したい・・でも、今年は大変だ~!


無名網目千重咲き」 白地にくっきりと紫の網目の入る可愛らしい千重です。花によっては一部未だヘテロですが、とっても可愛らしい味のある花です。

無名網目二段唐子咲き」 数年前に選別した赤い網目の二段唐子咲きです。当時はメシベが在りましたが、だんだん少なくなってきました。
3月の第2土曜日は何時も新潟の展示会巡りをしています。
当然、常連のお客様は、僕は今日はいないと思っている方が多いようです。(えっ、何でいるの・・・ってな感じでしたね)
でも、今日の天気が予想に反して「晴れ」になったので、急遽、新潟行きは中止!
全然進んでいない交配をやるぞぉーと朝から意気込んでいました。
ところがです、事件は突然やってきました。
昨日から少し調子が悪かった娘が、朝から39度以上の高熱です。
僕はとりあえず園に行って交配の準備ですが、奥さんは娘を連れて病院行き。
結局、「多分インフルエンザ」と言う事で、奥さんは昼過ぎまで娘の看病です。
どうも、学校で大流行している様子で、先生も欠席者が多いのだから気を使えばいいのですが、そこはさすがに、悪評高いクラブの顧問先生。
大会前だと無理強いさせて、見事にインフルエンザが感染ったようです。
そんな訳で、ゲッ、店番がいない・・・。
何とか女の子やベテランの従業員に頼んでお店を任せ、とにかく少しでも交配を・・・と取り組みました。
夕方前には、福島の最大手の生産者の方たちも「山草フェアー」の帰りにお立ち寄りいただいたのですが、それもそっちのけでとにかく交配・・・夕方になって最後の挨拶だけで終了です。
さーて、明日から奥さんは娘の看病です。
早く熱が下がって欲しいのですが・・・。
それより何より、うつらない対策が大変そうです。
今日はそれでも雑用が多くて50弱程度しか交配できませんでした。
でも、ぜーんぶ白覆輪交配でしたね。
交配は毎日、その日のテーマを決めないとなかなか前に進みません。
明日は何交配できるかしら・・・。ガーンバ!!

「初花の網目白覆輪二段咲き」 網目と地合いのミックス型の二段咲き初花です。輪郭の白覆輪は意外に良く目立ちますよ。

星雲の光」 昨年、上の写真の様な花を選別した4年生苗です。全体の纏まりも良くなり、濃い網目地合いに白い二段弁、輪郭を彩る外弁の白覆輪と色のバランスも申し分ないです。とても綺麗な花になりました。


雲の峰」 紫の地合い絣りタイプの白覆輪千重咲きです。昨年選別したものですが、地合いの色がより濃くなって、白覆輪も目立つようになって来ました。コロコロとして可愛らしい花です。

2007年3月 9日 (金)

シーズン最後のドタバタ劇?


未だ無名の白覆輪千重咲き」 「魅宇」系に「恋姫」系を交配して咲いたクロスによる紫/白覆輪千重咲きです。まだ実生3年生の初花ですがボリュームいっぱいのはなです。

未だ無名の白覆輪千重咲き」 「春明」系に「魅宇」系を交配した標準花のセルフ分離から咲いた紫/白覆輪千重咲きです。複色に絡んできそうな不思議な色模様です。
今日は朝からいきなりのドタバタです。
出勤前に家で仕事をしているといきなり園から電話です。
「今日、急遽、並花12ケース取りに来るそうです」
げっ、きょうは別なお客様もあるので12ケースも出すの無理だよぉ~。
先方に急いで電話すると・・・
「もう、仲間がこっちを出ちゃったんですけど!!・・・何とか出せるだけでも・・・。」
げっ、何時間もかかるのにぃ~・・・もう出ちゃったのぉ!!
こりゃ~大変、家での仕事もそっちのけで、とりあえず園に急行して数人で並花さがし。
でも、確か昨日の夜も別な方の依頼で「段咲き」何ケースかの注文が入ってるんですよね。
それとさらに、別なところで「普通の二段」(どんな二段だ・・)1ケースと言う注文もあるし・・・。
確か「いい実生新花が欲しい」と言うお客様も今日だとおもったし・・・。
「関西から来ます」と言うお客様も今日だし・・・。
えーい、とにかく何とかしなくっちゃ!
で、朝から何方かに分かれて花探しが始まりました。
僕は、業者さんや遠方のお客様のお相手で、一日中あっちウロウロこっちウロウロです。
結局、夕方までかかって・・・
1件の注文で「並花」12ケース。
1件の注文で「普通の実生二段咲き」1ケース。
1件の注文で「実生段咲き」6ケース。
1件の業者さんで鉢花含めて3ケース前後。
その他、一般のお客様等など・・・。
の出荷が終了しました。
さすがにクタビレタァ~!!
と、言う事で、今日は交配はゼロです。
交配室の目の前に「今日は交配するぞ」と意気込んで、白覆輪の親たちが並べてあるのですが・・・なーんにも出来ませんでした。
でも、お蔭様で「やまくさ実生」が認知されてきたのか・・・はてはこのブログの「サブリミナル効果」なのか・・・多くの方に「彩の華実生」を楽しんでいただけてとても嬉しく思います。
でも、来週からはそろそろ真剣に交配しなくっちゃ!
3年後が大変だからね!!

夢宇宙」 ほんのりとした紫のストライプはなかなか味があります。「魅宇」系と「ひなまつり」系の交配から生まれました。

星飾り」 「魅宇」系と「初鏡」系交配の分離から選別した白覆輪日輪二段咲きです。

星の雅」 「魅宇」系と「初鏡」系の交配から生まれた花型の良い白覆輪日輪咲きです。この形での千重作りを試みていますよ。

2007年3月 8日 (木)

F1からのスタート


熱唱のF1」 昨年初花の「並跳S♀×熱唱♂」です。ベタ赤の花弁先端に絣が入って、いかにも「俺はやるよ!!」という感じの凄い迫力です。
昨日はF1についての話をチョットだけ書いてみました。
段咲きの交配を作るとき、F1作りは絶対に欠かせない作業になります。
要するに♂花を♀花に受粉させれば良いだけなのですが、とはいっても、このF1作りの段階で僕には絶対に譲れない拘りがあります。
それは「綺麗なF1をつくる」と言う事です。
このF1づくり、一度手を抜いてしまうと、それが後々まで長く影響します。
僕は常々、F1による失敗を嫌と言うほど経験しています。
良い花を作るためのF1づくり、ここに交配の全てがかかってくるのです。
この後に生まれてくる花たちは、F1で大きく違いが出ると言っても過言ではありませんね。
「綺麗なF1を作るためにはどうしたら良いか」「綺麗なF1を拾うためにはどうしたら良いか」・・・F1作りの目標は全てそこに集中します。
まず、頭で描いた花を作るための♀や♂を集めます。これがとっても大変です。
そして、タイミングを見計らってここぞと言うときに交配をします。
三段咲きで花粉を吹かせたものなんかは、F1を作るときに必ず「三段♀」にも交配をして、三段咲きが咲くかどうかも確かめます。
こうして、確実に三段の花粉が採れているかどうかを見極めます。
もちろん、この兄弟たちも力は充分ですよ。
今日も、かの有名な「種馬」の親である「種宝」(親馬)の花に花粉が吹いているのを見つけました。
ナルホド、この花は花の終わり頃には勝手に花粉を出すんですね・・・どおりで・・。
「種馬」の欠点はイヤというほどわかっています。
反面、「種馬」の特異性もわかっています。
当然、これらの事を踏まえて、これまでの欠点をカバーして、特異性を引き出す・・・言い換えればこれまでの「種馬」の欠点を全て打ち消し、特異性を充分に引き出す交配を試みてみました。
「NEW種馬」を誕生させる交配です。
F1作りは毎回こんな感覚で行います。
願わくば・・・もっと時間が欲しいんですけど・・・。
交配、全然進んでないし・・・・。トホホ・・・・・・
と言う事で、今年初花のF1を少しご覧ください。
「彩の華」はこんなF1たちを使用してますよ。

春の幸のF1」 赤を強調するために「初鏡・幽谷系の赤/白二段」を♀に使いました。「春の幸」は「紫雷光」の赤兄弟です。

熱唱のF1」 赤大輪白系シベの「紅輝」に「熱唱」を交配したものから選別しました。すんごい赤色の標準花です。

雅び桜のF1」 赤日輪の「大満月」に「雅び桜」を交配した中から生まれたヘラ二段花です。このままでも美しい黒跳系の花で「花の雅」と銘しています。

遊雅のF1」 弥彦二段の「明鏡」に「遊雅」を交配したものです。抜群のコントラストで、ここから「綺麗な三段咲き」が生まれそうです。

遊雅のF1」 赤い「遊雅」を作ろうと思って、「深海」の実生から生まれた赤い花の「赤深海」に「遊雅」を交配して選別した濃紅色です。

熱唱のF1」 三段咲き交配の「A-A×初跳」♀に、熱唱を交配したものの中からの選別です。いかにも三段一歩手前の雰囲気が、見ていてワクワクしてしまいます。

三千風のF1」 赤/白覆輪ヘラの「赤朱鷺残雪」に「三千風」の花粉を交配したものです。見事に白覆輪が当たりました・こういう遊び心もF1作りには欠かせませんね。
どうですか、何れも「三段咲きのF1」ですけど、とても「綺麗」でしょう。

2007年3月 7日 (水)

派手な花も人気の主流?


無名の二段唐子咲き」 当園の親ナンバーA-0147です。地合い系の二段と標準花の交配から生まれた花で中段の白いリングが華やかさを強調しています。
今年の全国大会「佳音」や新潟大会「目覚」などを見ていると、最近はベタッとした色彩の途中に反対色が絡んだインパクトのある花が人気の一つにあるようですね。
確かにこのタイプの花は、展示会場や栽培棚の中でも良く目立ちますから。
一瞬のインパクトが中間色を見慣れた方には強烈なイメージを残してくれるようです。
特に二段唐子咲きは自然界では殆ど見ることの出来ない花芸で、どうしても人工実生が主流となってくるでしよう。
おそらくは今後も少しの間は、このタイプのインパクトの強い花が展示会場を賑わすと言って良いでしよう。
「段咲きのベース色を濃くするにはどうしたら良いか」と言う質問を良く聞きます。
確かに、実生親として使いたい「紅苑」「初鏡」「恋姫」「天女冠」等を、退色しないベタ色にするのは大変な作業です。
おそらく1度で濃色が出れば「奇跡」に近いですよ。
実は、昨日書いた「標準花」たちも、こうした段咲き作りのための「F1を作る為の♀親」として作る場合も多いのです。
交配の最初に使う「F1」作り。
この「F1」を作る作業で手を抜くと、結局そこで遠回りになって、同じ事をずーっと繰り返すんですよね。
えっ、この退色させないための「F1」はどうやって作るのかですって。
それは自分で考えてね。
ヒントは「花模様」と「三段咲き」だよ~ん。
さあーて、今日は朝から交配に行ってこよーっと。

無名の二段唐子咲き」 上の花の兄弟で色違いです。親番号A-0148です。未だ未分化ですが親としての価値は充分ですね。

彩艶」 派手な中にも落ち着きがあって僕の好きな花です。ものすんごい大輪花ですよ。

無名の二段唐子咲き」 気持ちいいくらい見た目の派手な花です。こんな花からも三段咲きや複色千重が生まれるんですよ。(おっと、ヤベ~ヒントだ!!)

無名の唐子型千重咲き」 これも濃紫の中段に真っ白な弁を交えた不思議な色模様。この交配はこんな花が3本も咲きました。
と、言う事で、ただ今交配を終えて、買い物を終えて帰ってまいりました。
今日は晴れたり曇ったりですが、温度が低く、曇ると途端に花が下を向いて交配しずらい日でした。
それでも、何とか60交配(約200花)近く交配できました。
そういえば、そろそろ各地で「黒跳」系の初花が咲いてきていることと思います。
皆さん、「黒跳」の力について気になっていると思われますので、少し写真を追加しますね。

黒跳A」 これが初公開の「黒跳A」です。実物はもう少し朱に近い赤で、開くにつれてメシベも紅色に染まります。見るからに・・と言う花ですよ。

黒跳系三段咲き初花」 これは「黒跳B×佐渡の幻」の実生3年初花です。いきなり三段咲きが咲いてしまいました。それも「大帝」にそっくりの花です。「黒跳A」の交配も殆ど三段の様なヘラシベが咲いています。
予想以上に、「黒跳A・B」共にかなり三段咲きの力は持っているようです。(さすが! 値段だけの価値はありますね、よかった。)
今回入手された方、
是非、大切に育ててくださいね。

2007年3月 6日 (火)

標準花の行く先は・・!!


未だ無名の実生初花」 「鉄心」の整形花を目指して交配した(赤星×(赤星×鉄心))の初花です。肉厚でこの上ない花型に大満足!
昨日は二段咲きの話しをしましたが、今日はそれよりもどーしようの「標準花」です。
実際に交配をやってみると良く解るのですが、これほど「ロス」の多いものもありませぬ。
何せ、普通に網目や地合い、白覆輪、吹っ掛け、キメラ等の花模様芸の他に、濃赤、濃紫、サーモン、等の花色を作る位でしたらそんなに苦労はしません。
普通に気に入った花を交配して、そこそこのものは得られると思います。
ところがデス、
今ある花を超えて、なおかつ、自分のお気に入りの花となると、これが作るに「一筋縄」では行きません。
単純に「数の勝負」の様なもので、綺麗に咲いても殆どが「少し前なら良い花なのにねぇ・・・」と言った花ばかりになります。
皆さん、余りに簡単に「円弁花」だ「梅弁花」だのと言ってくれますが、今更、単純に「円弁や梅弁」だけの花ではなかなか見劣りしますよ。
それでも、単純に「円弁や梅弁」の花すら出ないんですけど・・・。
良く咲き始めの写真だけを見せられて花を入手しますが、結局、全開すると「唯の花」なんですよね。
僕は、自慢ではありませんが標準花は相当見ている方だと思います。
知る人ぞ知る「標準花コレクター」でもありますし・・。
その僕が「ドキドキ」する様な標準花、これ以上一体どーやって造ればいいって言うのよ!!
「標準花のイイのが欲しいんですけど」・・・
たのむー、そんな事、気安く言わないでくれぇ~!!
こちとら、どれほど苦労してると思ってるんだい!!・・・なーんて「愚痴」はさておいて・・・。
それでもお気に入りの花が咲いてくるとすんごく嬉しいものですよ。
絶対隠しておきたくなるもんね!
○附の某氏の言い方で言うと「こんなの見せたら目垢がつくわね!」ってなもんですよ。
標準花ももう「中途半端」ではすまない時代になりました。
皆でタネを蒔きましよう。
「すんごい標準花」 一番見てみたいのは、何を隠そうこの僕なんですから。

未だ無名の実生初花」 「彩の夕景」のセルフから生まれた不思議な色模様の絞り花です。全体の雰囲気もなかなかの味わいで、幻想的な美しさです。

未だ無名の実生初花」 タップリとした巨大輪の花で、色調もなかなかのものです。「花飾り×紫紫紫」の中の逸品です。

未だ無名の実生初花」 「真心」のセルフから生まれた花で、色・形が初花ですでに親を超えています。花肉も更に厚みが増してがっしりした雰囲気です。もちろん、青軸無毛ですよ。
さあ~、みんなで蒔こう「標準花」。

2007年3月 5日 (月)

果てしなき流れの中で・・


星の思い」 朱鷺日輪に白覆輪F1を交配して作った花で、本人はなかなかの傑作と思っています。この雰囲気で千重咲きを作りたいですね。
「流行」というのはどのような世界にも存在します。
雪割草だけを例にとっても、特にここ数年の間の流行の変化には目覚しいものがあります。
さしずめ現在の流行は・・・と言うと、世間の風潮としては「三段咲き」ブームなのでしようか。
それも、「良く開く綺麗な三段咲き」かしら・・・。
「三段咲きを自分の手で作る」・・と言う事にある意味、憧れの様なものがありました。
最近でも、「これまでも実生で段咲きが出ていたけど、三段咲きが自分の手で咲く様になってから俄然、実生が面白くなったよ!」と、いう方がとても多くいらっしゃいます。
「三段咲きの実生は面白いほどに変化が多く、見ていて飽きないよ」・・こんな声も聞こえてきます。
しかし、その反面「二段咲きの交配はパターンが決まってて面白くない」「もうこれ以上、二段咲きはやりようが無い」等という声も聞こえてくるようになりました。
でも、それって・・・・・・・・ホントォ~?
例えば二段弁の容を整える、例えば標準花にある様な「花模様」を取り入れる、例えば花を大きくする、例えばコントラストを良くする、例えば全体のシルエットを整える、そして・・・その全てを含めて、より「綺麗」にする・・・。
確かに派手な三段咲き系の交配を試みるよりはとても「地味」な作業です。
でも、この様な事をコツコツと続ける事によって、何処にもない「時流の花」が生まれてくるものです。
これらは、単純に三段咲きを作るよりもずーっと難しい作業であるかもしれません。
当然、多くの「ロス」もついて回ります。
でも、その遊び心こそが「オリジナリティー」なのではないでしようか。
「山に存在しない花」を作るのは楽しい作業です。
でも、一歩一歩階段を登りながら、山の花を少しづつ綺麗にして行くことも楽しいものですよ。
こんな事も「悠久の時」の中ではほんの小さな出来事一つなのです。
ただ、ここ最近の時流を見ると、こんな地味な作業が、やがて大きな役割を担うような気もしますね。
僕の今年の交配の目標の一つには、こんな事が数多くあるのです。
目標としては・・・。

網目系二段咲き」 網目系の二段咲きは数多くありますが、くっきりとした網目で二段弁の整った花は余り多くありません。とても素敵な花ですよ。

地合い系日輪咲き」 網目地合い系の緑褐色日輪咲きです。輪郭を淡く白覆輪状に彩り、ほんのりとした優しい花です。

赤覆輪二段咲き」 「初鏡」と「ことぶき」を使った交配から生まれた花です。くっきりとした赤複輪と紅色の二段弁のコントラストが実に見事な花です。

紫/白二段咲き」 今年初花の幽谷型二段咲きです。よりボリュームのある花型とくっきりとしたコントラストはこの上ない美しいインパクトを持っています。
どうです、二段咲きもまだまだ遊べるでしよう。
コツコツやっていればこんな花も咲いてきますよ。

2007年3月 4日 (日)

今日も「実生新花展」です。


今年初花の実生千重咲き」 3年生初花の実生中間タイプ千重咲きです。濃紫にツマ白とグリーンの中段のバランスがとても面白い花です。ア゛~!! 撮影した後鉢ひっくり返したぁ~ ! 急いで植えなきゃあ~!
今日も朝からいいお天気です。
早い時間から花が開き始めていたので、お客様が見える前から作場で花選びです。
途中で呼ばれたりして売店に行ってみると、いつの間にかお客様でいっぱいでした。
今日は「三段咲きの新花」や「紫/白二段」「赤/白二段」等の良い花を探していらっしゃる方が多く、作場で探しては出血大サービスです。
僕が欲しい花はお客様も欲しい花です。
お客様が欲しい花は僕も欲しい花です。
という訳で、朝選んだ花の良いものは殆どお嫁に行く事になりました。
皆さん喜んでくださった様子で、とても嬉しく思います。
どうか大切に育ててあげてください。
明日は曇りから雨との事ですが、気温が高いので閉めていれば交配が出来そうです。
それを見越して今日は親探し。
最新交配の三段の♀だけで100以上を選別しました。
白覆輪や網目地合い系の二段や三段の親も沢山拾いました。
少しでも交配できればウレシイのですが・・・。
さて、今年は何交配できるのでしようか。
注文もあり、やりたい交配もあるので、今日もT山のTさんに黄花の良花やN山のおじちゃんに白覆輪段や素心段等、少し親をSOSしておきました。
やはり材料集めが肝心です。
今週からいよいよ本格的に交配開始です。
お願いだから・・・あんまり咲き進まないでねぇ~。



今年初花の実生千重咲き」 何れも実生3年初花の三段中間タイプの千重咲きです。上2枚写真ボケました。何年か作り込んでみたい花ばかりですよ。

2007年3月 3日 (土)

今日は「実生新花展」です。


紫紫王」 以前、このブログで紹介した花です。全開したらすんごい複色千重になりました。実生3年生の癖に巨大な迫力一杯の花です。
今日から当園最後のイベント「実生新花展」です。
と、言っても昨日までのドタバタで何の準備もしていません。
朝一番で棚を整理して、展示品を出して、新しい販売品を出して・・・。
ただ、今日は朝から花曇でなかなか雲もとれずに、温度も上がってきません。
準備が終わっても園にはお客様が誰もおらず・・。
「最悪かしら・・・」と思いながら準備を続けると。
一人・・又一人・・・又一人とお客様も増えて・・・次第に雲も取れて晴れ間が覗き始めました。
その頃になると園の売店は大勢のお客様です。
「よかった・・・」と思いながらも、今度はずーっとお客様のお相手で動きっぱなし!
結局、夕方まではドタバタで、その後も常連さんたちが残っておられて・・・最終的には交配はおろか、写真撮影も出来ませんでした。
本当に有難うございました。
皆さん、三段咲きの交配親や白覆輪変化花用の交配親なんかを捜していらっしゃる様です。時代ですね!
明日も朝から、少し初花や鉢植えの販売品を準備しようと思っています。
そんな時てなければジックリと見られませんしね。
月・火の天気はどんなものでしょうか。
少しでも晴れれば交配できるんですけど・・・。
知人から「新潟大会」の話を聞きました。
なんだか「マンネリのパターン」かもね。
さて・・・明日もガムバローっと。

飛鳥のF1」 今年初花の「明芳♀×飛鳥♂」です。標準花ですがなかなか自己主張のある花だと思います。今年はこんな「初めてのF1」が何十鉢もあります。でも、早く交配しないと花が終わっちゃうよぉ~!!

2007年3月 2日 (金)

取敢えず一段落・・ですが・・。


黒跳B」 初公開の黒跳Bです。特徴のある朱紅色が美しい花で、♀親として使用していますが気まぐれに花粉も吹きます。三段咲きの血は予想以上に濃そうですよ。
今日も朝から「並花」探しです。
なるべく蕾の固そうなものから探して皆で一致団結、3時ごろには90ケース選ぶことが出来ました。
とても驚異的です。54ポット入りのケース90個、4800ポットクリアです。
この頃には発注先の業者さんが見えて、取敢えず50ケース以上を積んで行かれました。
残りの40ケースは明日に又、積んでいかれるそうです。
それにしても、この業者さんのほうも片道5時間近くもかけて運ぶのですから、とっても大変な事だと思います。
仕事とはいえ、お疲れ様です。
これで取敢えず、先週の1000ポット他と合わせて約6000ポットの並花が無くなりました。
したがって棚が1列と半分以上の、合わせて10棚分が空きました。
その他変化花の出荷数も合わせれば2列分は空いたのではないでしょうか。
いよいよ明日からはカイワレやそのままの蒔き床の植え替えがずーっと続けられそうです。
実はこれを見越して、昨年の6月や7月にも少し、実験的に本葉の出た蒔き床の移植をしてみました。
結果的には何の痛みも無し!
今年になって殆どの苗が開花しました。
来春はとても新鮮な状態で開花を迎えられそうです。
あっ、でも植物園にあげる分は殆ど無いかもね!

明日からは最後のイベント「実生新花展」です。
でも、何の準備も出来なかったので、明日は朝のうちから準備します。
天気が良いといいんですが・・・。
皆様のご来園をお待ちいたしております。

御所手毬」 (手毬×優駿)のセルフ分離から生まれた濃赤/白の千重咲きです。コントラストの美しさは見事です。

白豊」 タップリとした花弁が美しい、僕の秘蔵の素心二段咲きです。今日はこれに「香の宮クロス」を交配しました。3年後が楽しみです。

白覆輪千重咲き」 昨年初花の4年生で「緋の鳥・初鏡・魅宇」等の交配から生まれました。大輪系の花で作りこみが楽しみです。
明日・明後日は展示会なので交配は無理かしら・・・。

2007年3月 1日 (木)

大変な一日ですた・・!!


蒔き床の宝物」 植え替えていないH15年の蒔き床の中から咲いていた「青軸系オレンジサーモン/黄緑日輪二段咲き」です。白二段と青軸サーモンの分離から生まれました。こんなの初めてで、とにかく小さい花ですがスッゴク綺麗です。早く植え替えなきゃ!
風があって暖かい日、こんな日はハウスを半分閉めなければ花が風で傷みます。
でも、ハウスの温度はぐんぐん上昇して、花が間延びします。
今年はとにかく花の動きが早いです、特にこの数日の間は・・・。
昨日話した4300ポットの並花は、3月半ばまでとても保ちそうにありません。
このままでは咲きあがってしまうので、急遽、明日、間に合う分だけでも取りに来る事になって、今日は4人で朝から並花探しです。
「並花探すのに、そんなに時間がかかるの・・・」と、思われるでしょうが、実際好き好んで並花のタネなんぞは蒔いておりません。
段咲きや分離のハズレを1ポット1ポット拾っていくのです。
残念ですが、こんな日に限って肝心の担当の女の子は「熱」で休みだそうです・・。なんだかなぁ・・。
結局、夕方の5時ごろまで頑張って4人で51ケース出しました。明日の夕方までには何とか残り40ケース程出せればいいんですけど。
そんな訳で、今日は交配「ゼロ」です。
明日は少しでも出来ればいいんですけど・・・。
今日だけでかなり花が伸びてますし、後、数日は相当暖かいみたいですから。
今日は代休の子も含めて2人足りません。
特に「熱」の子は休園日の翌日に良く体調を崩すようです。
雪割草の担当なのに、責任感なんて無いのでしょうね・・・って、ここでグチってもしょうがないんですけど。
これで、棚が12棚以上空く予定です。
そうすると、上の写真のように植え替えられずに眠っているお宝の蒔き床や、昨秋カイワレのポットが相当移植できるようになります。
まだまだ、お宝が眠っていますよ。
あと一息、ガムバロー!



平成18年選別の実生三段咲き」 この4点は平成18年の春に初花を選別した実生4年生の三段咲きです。どれもなかなかのボリュームになりました。一作するだけでとても美しく変化していきますね。

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