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2007年5月16日 (水)

火山島の白い妖精


マルバサツキ純白花」 枝一面を白い花で埋め尽くしています。園芸「サツキ」も好きですけど、原種も一味違いますよ。
「どうもマルバサツキの純白があるみたいだよ」
大分のWさんからそんな話しを聞いたのはいつの頃でしたでしょうか。
マルバサツキは僕の好きなツツジの仲間の一つです。
格好良い山の岩場に生えるミツバツツジの仲間や、山の斜面にどっしりと根を下ろした大木になるヤシオ系なんかも好きなのですが・・
どこかサツキっぽさが残るヤマツツジの仲間も、シャクナゲも・・まあ、色々好きです。
マルバサツキはどちらかというと「やわらかい」イメージで、いかにも「島のツツジ」という雰囲気が大好きです。
マルバサツキは「サツキ」の品種改良に多大なる貢献をした花でもあります。
「サツキ」の主だった品種は、当時愛好されていた「サツキツツジ」(カワサツキ)の原種や変わり花に、「マルバサツキ」や「タイワンヤマツツジ」を交配して作られたと言われています。
また、「サツキツツジ」と「タイワンヤマツツジ」が交差する地点が丁度「屋久島」辺りと言われていて、、このマルバサツキ自体が「サツキツツジ」と「タイワンヤマツツジ」の自然交雑種ではないかと言う説もあるようです。
九州南部の山地から、屋久島、奄美大島を経て、トカラ列島等に分布して、特に「諏訪瀬島」の海岸の溶岩帯に咲く群落は有名です。
海岸植物の様なイメージもありますが、九州や屋久島などでは、結構山の上の方にも見られるようです。

そもそも今から2年ほど前、津久井におられたNさんに数鉢の「マルバサツキ」の挿し苗を分けていただいたことがあります。(これはリストで販売させていただきました)
この時、「白花もあるんだよ・・」
という話しを耳にしました。
伺うと、まだ増殖中との事でその時は諦めました。
それから2年・・・
たまたま来園中のIさんが「Nさんが体調を崩したので、マルバサツキの白を持ってきた」との話を伺いました。
「えっ、是非挿してください!!」と僕も一言・・・するとIさん、
「富澤さん、自分で挿すなら分けてもいいよ」
な・・・なんとうれいしお言葉!!
交渉の末「しろくま1鉢」と交換と相成りました。(ちょっと出費も大きいですケド・・・まあ・・充分です)
意外に大きなその鉢は、今、僕の園で開花してします。
まさに真っ白、「白い妖精」です。
この花の産地は確かではありませんが、Nさんの人脈から考えると「屋久島」だと思います。
花が終わったら沢山挿し木をしてみましょう。
一部は種子を付けて、タネを蒔いてみるのも面白そうです。
最近では余り販売される事の無い「サツキ」の原種たち。
早くリストに載せてみたい逸品ですね。


マルバサツキ 上・桃紅色、下・淡藤色」 以前Nさんから分与いただいた挿し木苗の花です。こちらはリストにて販売中です。

斑入りカラフネツツジ」 故人となられた助川太郎さんより分与いただいたもので、とても大切にされていました。葉の全面に白黄の散り斑がくっきりと入るもので、花の形も良い逸品です。何とか増やしたいものですね。

サツキツツジ」 以前「カワサツキが欲しい」と無理を言って兵庫のNさんに分けていただいたものです。この針金の様な細かい枝振りがとても好きです。この枝姿を見るたびに、昔、四国で見たイワチドリの自生地を思い出します。この楚々とした花弁も好き!!
寄せ植えブームには、こんな枝モノも人気が出るかも知れませんね。

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コメント

サツキの原種といえば、屋久島に「オタクミツツジ」というのがあって、これがサツキが渓流の水をかぶる環境に適応したものとも聞きますが、以前入手は出来たのですが不注意で枯らしてしまいました。去年それを買った同じ店から「屋久島ツツジ」と言う名で似たような姿のものを買ったのですが、全体に毛が生えて、どうもモチツツジの系統らしい。
英語で「スパイダー・アザレア」というもののようです。
というわけでもしオタクミツツジがあればほしいなと思っています。品種物で言うと「金采」と似た姿(あるいはルーツ?)です。

はぐりっど様、こんばんは。
(お早うございます。かも・・)
オタクミツツジは僕の師匠(勝手に思っている)の鈴木吉五郎先生が屋久島で見つけた采咲きの様な花ですね。
最近見ませんね・・。
当時の「サツキツツジ」の原種変り花を集めようと思うと大変なんじゃないでしょうか。
ヤマツツジでも「銀シベ」や「かがり火」、ミツバツツジでもみそめ系なんかは変ってますよね。
この辺のものは時々は気まぐれに入るのですが、数が少なく、売店で販売する程度のものです。リストには殆ど出せません。
昔のもの・・・
今集めようとすると、本当に無いですよね。
「和田シャクナゲ」のワダスシリーズなんか、ここ15年以上見たことも無いですね。
又、情報お知らせください。
(何だか急に、園の防犯がなっていたので起きてしまいました。何でも無かったんですが・・)

おはようございます。いつもお世話になっています(ニョホウではお世話になりました)。この間筑波の科博の植物園に行き、日本では見たこともないぐらい立派なシャクナゲを見ました。品種名はうろ覚えですが、確か太陽だったと思います。あー、昔ガーデンライフでよく広告を見た品種だなーと、その時思った記憶があります。日本の平地で2階建てぐらいの巨木にシャクナゲがなるとは思いませんでした。一緒にいた植物の専門家がまず気がついて、あとでみんなで見に行き、全員が息を呑みました。その専門家ははじめ、あまりの巨木であったので、それがシャクナゲであると認識するのに少し間があいたと言ってました。今年の開花期は4月の中旬でした。

らんおぢ様、おはようございます。
「太陽」は「和田シャクナゲ」の唯一最も多く見られる品種だと思います。
たしかヒマラヤの巨木・アルボレウム交配の傑作です。
僕の家の庭にも1本植わってます。
ただし・・1m以下のちっちゃいの・・・。
巨木になったらどーしましょう(×○×)
又、遊びに来てください。

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