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2007年9月15日 (土)

懐かしい花


陽光錦」 今から20年近く前に交配されたギボウシですが、赤軸紺地に極黄の縞、更にはお葉付きで子宝咲きという・・・当時としては実に4芸品です。
とんでもないギボウシですね。

写真のギボウシ「陽光錦」は今から20年近く前に交配され、発表されたギボウシです。
当時はかなりセンセーションなギボウシだったのですが・・・今はいったいどの位の人がこのギボウシをご存知でしょうか。
このギボウシを交配したのは・・・いまはイカリソウやレンゲショウマのコレクターとして、知る人ぞ知る群馬のAさんです。
Aさんは当時は、やはり知る人ぞ知るギボウシのコレクターであり、育種家でもありました。
Aさんとの付き合いは、僕が「やまくさ」を始めて直ぐの年・・・今から15年ほど前からになります。
当時、僕のギボウシを見にいらしたAさんが、ギボウシ談義で意気投合、すぐにギボウシ展を開く事になり、Aさんのギボウシを中心に当時人気の野生種や交配種の主だったものは殆ど展示し、多くの方に見ていただく事が出来ました。
この時にAさんから紹介されたギボウシの中でも、群を抜いて輝いていたのがこの「陽光錦」です。
家族思いのAさんは、当時、自分の交配したギボウシに娘さんたちの名前をつけるのが自慢でした。
この「陽光錦」は奥さんの名前から付けたものです。
それだけにAさんが最も大切にしていた事がわかります。
(余談ですが・・・最近のAさんは、イカリソウ等には相変わらず「お孫さん」の名前を付けてますね・・親子3代ですね!! 交換の時等はまるで「人身売買」の様ですよ!!)
「陽光錦」は、「イエロースプラッシュ」や「飛駒産の子宝コバギボウシ」等を中心に交配されたものです。
当時としてはとても美しい赤軸で、紺地の強い葉に極黄の縞斑、更には花茎に小さな葉が数枚付くお葉付きで、しかも最初の2~3輪は子宝咲きになると言う、当時としてはとてもセンセーションな多芸品です。
写真のものはポット植えの株分け苗ですが、このギボウシは大きな鉢で作るとまるで別物のように迫力ある姿に変身します。
とくに「地植え」にした時の迫力はこの上なく素晴らしいものです。
展示会の頃も、特に高価な品物でしたが、なにせ「イエロースプラッシュ」が元なので・・・ランナーによる株分れが良く、瞬く間に増殖しました。
と・・・言っても・・・なかなかそこここでは見られないものですけどね。
こんな昔話も大切な資料です。
今のギボウシマニアの方にも、こんなギボウシがあることを是非知っておいて欲しいと思います。

最近・・・何かを調べようとしてネットや最近の資料を調べるのですが・・・どうも・・・僕らが知っている事実や歴史とは異なった事柄も多く・・・時には???と感じる事も少なくありません。
場合によっては、殆ど役に立たない「半可通」的な情報も多く見られます。
今日も、ガーデンライフ世代の方と色々と話をしていたのですが、やはり・・・今の「趣味の園芸」辺りの世代の人とは植物へのかかわり方が大きく違うと話していました。
個人的には、やはり時代の流れですから・・・それはそれで仕方が無いし、別に良いんではないかと思うのですが・・・そんな時代ですし・・・。
僕はこれまで・・・お蔭様で「エビネブーム」「ウチョウランブーム」その延長の「野生ランブーム」、そしてチゴユリやギボウシを走りとする「斑入り山野草ブーム」、新潟発信の「雪割草ブーム」、関西発信の「カンアオイ・テンナンショウ人気」そして「洋種山野草人気」「育種へのさきがけ」等を中心とするこれまでの山野草界の移り変わりを、結構中心に近いところから眺め、その都度、色々な事を経験し、多くの方々から多くの事を学ばせていただきました。
これは、今の僕にとっては何にも替える事が出来ない、かけがえの無い「財産」です。
先日もY園芸の若いYさんから「自分達にはその頃の経験がないのがとても残念、当時の情報をいっぱい知りたい」と言う言葉をもらいました。
僕が山野草を始めた30年チョット前の頃は、山野草の世界が大きく変化し始めた頃です。
これまで・・まとめて「山野草」だった世界に、野生ランを中心とする「個の人気」が生まれ始めた時期でもあります。
この頃に、この「変化」の多くを自分の周りで経験出来たことは、本当に幸運でラッキーな事だったと考えます。
これからもこのブログを通して、僕のこの様な経験から得た「情報」を、一つでも多く発信できれば・・・と、考えています。
つたない文章ですが、どうぞこれからもお付き合いください。(それこそ・・「半可通」ですが・・・)

「陽光錦」のつぼみ」 僕が最初に見たギボウシの子宝咲きはこの花が最初でした。まだ未完成なのか・・最初の2~3輪だけが本芸します。これは「飛駒産子宝コバギボウシ」の特徴でもあります。

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