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2008年3月31日 (月)

青いイカリソウの夢


エピメディウム・レプトリズム・マリコ(E.leptorrhizum Mariko)」 レプトリズムの選別個体で、全体的にはニオイエビネの様な色味を感じる花です。夢の青花作出のカギとなるのでしょうか!??
「Nさんのところで凄いブルーのイカリソウの写真を見ましたよ!!」
そんな話を聞いたのは2年ほど前の事でしょうか!?
「写真で見ただけだから色はなんともいえないけど・・・・どうもかなりの値段で米国人が権利ごと買ったという話だよ・・・!!」
す・・・すんごいねえ~
この話のどこまでが本当かわかりませんが・・・それでもブルーのイカリソウなんて、何だか魅力イッパイですね!!
確かに花に青味を感じる個体はときどき見られます。
藤色とか藤桃色の様な花ですね!!
特に、雪国タイプや北日本のイカリソウにそんな色味を感じる事があります。
ブルーとまではいかないにしても、青味を強く感じる藤色とか・・・日本人好みの綺麗な色は作ってみたいですね。
コレも僕のイカリソウ交配の目的の一つです。
なんでも地道にやってみる事・・・ですね。

イカリソウ交配種初花」 かなりブルー系を感じる藤色の花です。ぽってりした花型と優しい色合いが好ましいとても落ち着いた銘花です。しいて言うならブルーシランくらいの青味の色ですね!!交配は、・・・ん~~・・・取敢えずナイショという事で・・・。もちろん中国と日本のコラボですよ!!
「青色に見える」というのもあくまで個人レベルです。
見え方は人それぞれですね!!

2008年3月30日 (日)

「ちいさきもの」達の未来は・・


イカリソウ交配種初花」 中国系同士の交配でプベスケンス「天の川」にレプトリズムを交配した(pubescens゛Amanogawa゛×leptorrhizum)です。写真は2.5寸のポットですがほぼ原寸大で、全体に小型になり、淡い桃色の「天の川」に似た花を短い花茎に一面に次々と咲かせます。新しいタイプのイカリソウの誕生ですね!!
ここに来て次々と新しいイカリソウの実生初花たちが開花を始めました。
これから・・・この小さな苗たちを見て選別に入ります。
どれを残すか・・・コレが大変な難問です。
鑑賞価値、花の良し悪し。色の良し悪し、姿の良し悪し、良い花、変な花、珍なる花・・・選別の基準は様々です。
同じ交配でも色々と分離するもの、殆ど同じタイプの花ばかりのもの、両親の姿に二分するもの等、交配によって様々です。
沢山残しても置く場所が無いし・・・
かといって、むやみに外に散らしても混乱の元だし・・・
選別した残りの花たちの処遇も考えなくてはならない事が沢山あります!!
「同じ志を持つ同好の士と分け合う」と言うのが得策かもしれませんね!!
いずれにしても・・・だんだん日を追う毎に「イカリソウっぽくない奴ら」も次々と咲いて来ましたね。

イカリソウ交配種初花」 レプトリズムに「武川源平」を交配した(leptorrhizum×゛Mukawa-Genpei゛)です。全体的にはレプトリズムの姿で大型にはならずに、桃色の優しい色合いの花を次々と咲かせます。

イカリソウ交配種初花」 リシチェニィーに、標高2,000mの石灰岩地に生える小型の「白岩岳イカリソウ」を交配した(lishichenii×゛Siraiwa-Mt.゛)です。まるで白岩岳産の小さな草姿で、黄色の形の良い花を可愛らしく咲かせます。極めて小型の草姿は2.5寸の鉢に収めても・・ハイッこの通りです。
「ちいさきものたち」の来年、再来年・・・どんな姿に変化しているのでしょうか。
見守ってあげたいですね!!

2008年3月29日 (土)

毎日が勉強です。


エピメディウム・レプトリズム(E.leptorrhizum)」 中国原産のイカリソウで、花茎が短く、全体的な纏まりが良い早咲き種です。柔らかい桃色の花も愛らしいですよ。
ここのところの毎日の仕事は、イカリソウの初花の確認・選別と、雪割草の締めの交配です。
雪割草の方は流石に色々と終わってきているのですが、それでも新しいF1たちも株になってきて、結構いつまでもパラパラと残り花が咲いてきます。
良い親がせっかく花粉を吹いているので、♀を探しては毎日少しづつ交配しています。
今日で1220交配くらい・・・もういいかな・・・と思ってはいるのですが、何となく花粉が吹いているともったいないので交配しています。
そろそろ、古い花柄や痛んだ葉の整理なども始めました。
特にゴチャゴチャとしているところはスッキリさせて、灰色カビ病を防ぎます。
結局使わなかった(使いきれなかった)株は花茎を切ってすっきりさせます。
今年は葉の成長がすこぶる良い様子です。
来年に備えて、なかなか順調で嬉しいですね。

イカリソウの交配は毎日新しい発見があり新鮮です!!
今年は結果が見られたものから頭の中にデータをインプットして、次の交配になるべく無駄を作らないように考えたいですね。
毎日がまだまだ・・・勉強ですね!!

イカリソウ交配種初花」 スズフリの超小型花「姫小町」にレプトリズムを交配した(E.youngianum゛Himecomachi゛×E.leptorrhiizum)です。距の短い5mmにも満たない青藤色の小型花で、花型に特徴のあるものは意外にしっかりした遺伝子を持っているものだと感心しました。

イカリソウ交配種初花」 こちらもスズフリの超小型花「姫小町」にレプトリズムを交配した(E.youngianum゛Himecomachi゛×E.leptorrhiizum)で、上の写真の兄弟実生です。こちらは花弁も距もあり、色対比もなかなかのものです。小型でも自己アピールの強い花ですね。

イカリソウ交配種初花」 こちらはレプトリズムにスズフリのイカリソウ型中輪花を交配した(E.leptorrhiizum×E..youngianum)です。全体に明るい桃色の花で纏りも良く、とても山草的な花です。

明日は少し棚の整理でもしましょうね!!

2008年3月28日 (金)

次の交配へ・・


イカリソウ「紫丹頂系A」(Murasakitanchou-A)」 一見、アクミナツム系の交配種のようですが、れっきとした雪国系のイカリソウ大型種です。見附のSさんによる越後での選別ですが、数タイプ見られてどれもドキッとするインパクトのある美しさです。まるでブドウの房みたい。
今月も20日を過ぎた頃から、なぜか業者さんや趣味家の方からの雪割草の問い合わせが多くなりました。
「もう少し交配したい・・・」そんな方から、何か咲いている♀や♂があれば・・・そんな感じの問い合わせですね!!
かく言う僕も・・・知人に頼んで「F1や♂花送ってぇ~」とオネダリ三昧ですが・・・。
取敢えず、雪割草の交配も一区切り、今日で交配番号が14000を超えました、今年も今日までで1202交配です。・・・あとは明日・明後日で締めの交配をチョット・・・ですね。

今日からはいよいよ、イカリソウの交配に入りました!!
新担当のS君にノウハウをチョット伝授・・・
S君、交配が楽しみなのか・・・今まで見たことも無いニコニコ顔でやる気充分です!!
コレよコレ!! こんな人を待ってたのよ!!
ヤッパリ「仕事」は楽しんでくれなきゃネ!!
雪割草が終わったら、僕も参戦です。
あと、知人に頼まれているテリミトラの交配もしなくっちゃ!!
マダマダ暇なしですね。
この時期の欠点は、僕が作場に入り浸りになると色々な業務がなぜか停止する事です!!
悪しき状況ですね・・・何とかしなくちゃあ・・。

時雨(Sigure)」 真っ赤に染まった芽出しと白い花のコントラストが抜群に美しい品種です。花姿も味わいイッパイですね!!

イカリソウ交配種初花」 ラティセパルムと「更紗源平」の交配(E.latisepalum×゛SarasaGenpei゛)です。更紗源平の草姿に、ほんのり色を含んだラティセパルム型の花をつけます。この交配は色々ばらけそうですね。

イカリソウ交配種初花」 コレはラティセパルムと「都」の交配(E.latisepalum×゛Miyako゛)です。良く見るとラティセパルムの花型に都の覆輪模様が何気に見られます。バランスが良く兄弟たちの開花も楽しみですね!!
これからちょっとの間・・イカリソウ続けてみますね。
雪国系もすんごいの・・い~っぱいですヨ!!

2008年3月27日 (木)

シーズン・イン・ザ・イカリソウ


エピメディウム・オギスイ(Epimedium ogisui)」 イカリソウの大家、荻巣先生の名を冠した中国原産のイカリソウです。日本人好みの草姿で、淡い藤色の蕾は開くと白くなりとても清楚な大輪花です。

エピメディウム・リシッチェニィー(Epimedium lishichenii)」 以前はダビディーとかメンブラナセウムとかフランケティー等と色々と呼ばれていた花ですが、おそらくリシッチェニィーと思われます。早咲きで黄緑色の花を沢山つけて、丈夫なのも嬉しいものです。
3月も後半に入って、いよいよイカリソウのシーズンが始まりました。
先週辺りからこのブログでもポツポツと花を紹介しておりますが、早咲き君たちが次々と開花を始めてきました。
今年は僕の実生たちもポロポロと咲き始めていますので、この場を借りて少しづつ紹介しますね!!
乞うご期待ください!!

今日、屋外の作場を見回っていたら、芽出し後のホタルブクロやサクラソウの葉に傷みが・・・。
そうです・・・実は、先日の雷雨のときにこの辺りにも雹が降ったようです。
ご近所の話しでは「ビー玉ほどの大きさ」だったそうです。(僕は出かけてて良く解ってません・・・)
まさか・・こんな早い時期に・・・・でも、植物たちが芽出し前で良かったですよ!!クワバラ・クワバラです。

今日は、いよいよ雪割草の交配もラスト・ダンジョンです。
今まであまりやっていなかったので、唐子咲きの交配を中心にしました。
今日で1183交配・・・まずまずですね!!
今度の土・日はいよいよフィナーレですかね!!

イカリソウ交配種初花」 上の2種類オギスイとリシッチェニィー(E.ogisui×E.lishichenii)を交配した初花です。清楚な白い花弁に黄色の距と花冠の色対比も良く、しっかりした大輪系の美しい花です。

イカリソウ交配種初花」 コレはオギスイにイカリソウの「越の縞」を交配した(E.ogisui×゛Kosinosima`)初花です。白い花弁に淡い藤色の距が越の縞の特徴を現しています。落ち着いた味わいのある花です。

イカリソウ交配種初花」 オギスイにスズフリイカリソウを交配した(E.ogisui×E.youngianum)です。草姿にスズフリの特徴が見られますが、花の形はかなりオギスイに近いものです。白一色ですが、草姿の良い面白い味わいの花です。

イカリソウ交配種初花」 コレもオギスイにレプトリズムを交配した(E.ogisui×E.leptorrhizum)です。淡い藤色のレプトリズムに似た花が多いのですが、この個体は花弁が細く特徴のある個体です。
イカリソウの実生初花・・・毎日見るのが楽しみですね!!

2008年3月25日 (火)

早春の嵐


夕方の風景」 夕方5時前頃の北西の空です。暗雲が立ち込めて、一部がどしゃ降りになっているのが良く解ります。そしてこの30分後は・・・。
昨日の雨も上がり、今朝は濃い霧が立ち込めています。
やがて霧も晴れると・・・今度はいっきに気温が上昇します。
と、言う事で今日も締めの交配です!!
今日は、奥さんが二段咲きの担当で、僕は三段咲きの遅咲き交配です。
順調に交配を続けていたのですが、3時前頃から何気に寒気が入り込んできました。
次第に空は雲で覆われ・・・3時半頃からは暖房を焚いての交配です。
ふと見ると北西の空には黒い雲の塊が・・・・。
気になりながらも交配を続けていると、遠くで今年初めての雷鳴が聞こえます。
急いで携帯を借りて雲画像調べ・・・・コレはヤバイかも・・・・。
「あと30分くらいで危なそうだから・・・」少し早めですが、5時20分頃に解散宣言・・・・も束の間、ポツポツと雨が降り始めたと思いきや・・・ゴロゴロ・ゴロゴロ・ズウウーーーンと雷鳴が響き渡ります!!
突然の早春の嵐ですね。

それでも、今日で1001交配完了です。
明日も今日と同じ様な天気ですので、夕方前頃までは交配出来そうです。
明日は少し、後々に備えての新しい二段咲きのF1作りでもしましょうね!!

イカリソウ交配種初花」 H18年に、俗に言う「黒影」(SPミキノリ?)にスズフリイカリソウ(Kurokage( E.mikinorii??)×E.youngianum)を交配したものです。全体に小型の多花性で、ツートンカラーの花は花冠先端に白覆輪を絡めてとても味わい深いものです。株立ちで咲かせたらきっと絶品ですよ!!

イカリソウ交配種初花」 H18年の交配でスズフリイカリソウにレプトリズム(E.youngianum×E.leptorhizum)を交配したものです。全体的に小型で花も1cm前後の小輪花ですが、全体に淡く青味を帯びた色合いが面白いものです。桃色⇒藤色⇒青色・・・へのヒントかも。
雪割草は今年は本当に充実交配です!!
イカリソウも色々咲いて来そうで・・・目が離せませんよ~ん!!
新花にメ~ロメェロ・メ~ロメェロ・メェ~ロロォ~ン!!

2008年3月24日 (月)

雨の日


福寿草・緑峰」 なんだ・・・この花・・植物人間の様だ!! マタンゴか、モルボルか・・・・昔の仮面ライダーかなんかに出てきそうな姿です。緑色の花、細く切れ込んだ葉、とにかく面白い福寿草で、株状に立ち上がった先端に全て花をつけます。コレは本当に面白い!!
今日は朝からシトシト雨です。
こんな日には交配はお休み。
良く知ったもので、知人の業者さんも「今日は雨だから富さん居ると思って・・・」と遊びに来てくれます!!
こんな日はの~んびりと作場を眺めて・・・
たまっていた手配物や雑用で時間が過ぎていきます。
実生床を眺めて発芽状況の確認・・・
棚下の状態も見て・・・加温室を眺めて・・・
「そういえばアレ・・どこだっけ・・・」
探し物も色々です。
何となく、リフレッシュな一日です。
そろそろ頭も切り替えなきゃね!!

2008年3月23日 (日)

最後の花・・・


最後の花・・・」 僕の大切にしていた♀親の一本です・・でも・・・よく見ると・・・
今日、作場を覗いていたら・・・
今年も出てきました・・・この一本・・・。
この花は僕の大切にしている三段咲き♀親の一本です。
写真を見ていただければご理解いただけると思いますが・・・この株は巨大な一芽です。
新葉が展開して、いよいよ最後の止め葉・・・と言う時に・・・アレアレ・・・最後の止め葉が花になってしまっています。
良く見ると総苞葉の形も変!!
そして・・・何よりも最悪なのは、止め葉が花になってしまっているので、来年の新芽が出来ていません!!
増殖の良い個体なら、下から新芽(潜り芽)が出来てくるのですが・・・
巨大な1芽では、潜り芽も出来ずに・・・このまま枯れてしまいます。
過去にこれまで・・・いったい何本の銘花をこの現象で無くしたことでしょうか・・・。
そして・・・今年も出始めました・・・。
栄養障害によるものか・・・環境によるものか・・・急な肥培によるものか・・・
原因はわかりませんが・・・・・・・・・・必ず毎年、何本かは出てきます。
・・・・・・・・コレも「寿命」なのでしょうか・・。
頼むから・・・潜り芽・・・出てきてね!!



西山仙人の傑作たち」 僕の知人の方々が所有している西山仙人の傑作三段咲きを特別にチョット公開、何れも未発表の花たちばかりです。最後の花は未だ若い苗ですが、他はH10~12年頃に選別のものです。あの頃のものはどれも巨大輪系の逸品ぞろいで見事ですね。でも、大型になる品種は「止め葉花」に要注意ですよ。
今日は、奥さんと二人で100とちょっと・・・交配が出来ました。
毎年の目標1000交配まではあと87交配です。
今年はなかなか充実した交配ですよ!!
明日は雨ですが・・・火・水曜日にはラストスパート・・・かしら・・。

2008年3月22日 (土)

入れ替え


福寿草・寿」 多くの福寿草の中で最も八重咲きらしい花です。この花が終わると福寿草もおしまい・・。
今朝は少し冷え込みましたが、すぐさま陽が出てポカポカ陽気になりました。
そう、絶好の交配日和です。
今日も花粉を切ってF1作り、「炎環タイプ」「熱唱」「紫紋」等など・・・どれもイッパイ花粉を吹いてくれました。

そろそろ売店の入れ替えです。
雪割草や福寿草をしまって・・・イカリソウ、イチゲの仲間、春の野生ラン、その他、春の植物を色々と入れ替えます。

今日で800交配とほんの少し・・・明日は最後の山場です。
天気も良さそうなので・・標準花を奥さんにも手伝ってもらって・・・何とか100は交配したいのですが!!

ここに来て気分も晴れやか・・・今日もかなり精鋭的な交配ができました。
今年は新しい親が色々あるので、交配も楽しく遊んでいます。
でも・・・やっぱ・・・春ですね!!
何とか1000交配はやりたいのですが・・・はたして・・・。

福寿草・無名白花」 秩父産の白花です。開くにつれて色抜けの良い個体です。白花は葉にも特徴がありますね。

福寿草・小鹿野多弁花」 秩父・小鹿野産の多弁花です。作りこむとボリュームがありなかなかの秀花です。
今日、初めての灰色カビ病発見!!
これからの季節はご注意・ご注意!!
風、通さないとね・・・。

2008年3月21日 (金)

おかたずけ


黄色いスズフリイカリソウ?」 スズフリイカリソウの早咲き種に、E.aff ファンギィーを交配した「スズフリイカリソウ×aff ファンギィー」(E.yonngianum×E.aff fangii)です。可愛らしい小型のもので、蕾出しがスズフリに良く似た咲き方の黄色の花で、芯に紅を染めたとても可愛らしい傑作です。
雪割草のシーズンもいよいよ終わりが近づいてきました。
今日は全員で、育成室のポット苗の花と葉切りをしました。
これから、親株室の今年初花の実生苗を育成室に移して、かわりに来年初花の2年苗とカイワレを揃えます。
葉切りをしたものから順番に育成室の棚下に移して、棚上を整理していきます。

今日は途中で明るくなりかけたので、午後からは暖房を焚いて交配です。
少しでも・・・出来るときにやらねば・・・。
それでもここ何日かは結構気分も晴れて・・・少ないながらも充実した交配が出来ていると思います。

明日は天気も回復しそうです。
明日から土・日ですが、天気が安定しそうですので僕は交配です。
いよいよ・・・ラストチャンス・・ですね。

今日はイカリソウの交配初花を少しご覧ください。

イカリソウ交配種初花」 H18年交配の「レプトリズム×オギスイ」(E.leptorhizum×E.ogisui)です。淡い桃藤色の大輪の花は豪華で優しい雰囲気の花です。

イカリソウ交配種初花」 H18年交配の「オギスイ×エプスティニィー」(E.ogisui×E.epsteinii)です。タップリとした花弁に淡い褐色のマークがアクセントで、何となく「仙人」に似た色合いの大輪花になりました。これは傑作かも・・・!!

イカリソウ交配種初花」 H18年交配の「プベスケンス×レプトリズム」(E.pubescens×E..leptorhizum)です。カスミソウの様な淡い桃色の花を一面に咲かせたいと考えた交配ですが、花は少し大きくなりました。沢山咲かせると鉢花向きかも・・・。
今年はイカリソウの交配実生たちも大量に開花してきます。

開花次第、順次紹介しますね!!乞うご期待!!

2008年3月20日 (木)

雨の午後はヤバイぜ!!


ラペイロウシア・オエオジェラ」 南アフリカ原産の「ヒメヒオウギ」の仲間です。小さなアロエの様な草姿から鮮やかな青紫色の花を一面に咲かせます。横浜Hさん、咲きましたですだよ!!

ラペイロウシア・シレノイデス」 コレも同じ仲間です。最近では「シルバーヒル」さん辺りから種子が入手可能なので、各地で咲いているのかも・・。この仲間は苗の時と開花株では草姿が驚くほど変化して、それだけでも楽しいものです。
今日は朝から雨・・・それも、結構真剣に降っています。
こんな日は交配は出来ないので、の~んびりと他の草なんぞを眺めます。
雪割草にうつつをぬかしている間に、結構色々な花たちが咲いてきています、ヤッパリ春ですね!!

今日はそろそろやりたかったレンゲシヨウマやウバユリの芸ものの植え替えをしていました。
これから斑入り植物たちなんかの植え替えが目白押しです。
雨の日もたまには無いと・・・他の仕事が進みませんね!!

跳珠・標準花芽代わり」 コレが「跳珠」の芽代わり標準花の正体です。一見、ただの底白花ですが、良く見ると長いオシベには毛が生えています。何もしなくても勝手に花粉を吹くのは毛の無い短いオシベですが、毛のある長いオシベも葯を切れば直ぐに花粉は吹いてきます。更に良く見ると、メシベにも短い毛があり柱頭はありません。標準花の様で標準花ではない・・・コレが「芽代わり・跳珠」の正体です。(今回は、秋田のIKDさんの許可を経て公表しました)
明日も雨模様、
明日は全員で雪割草ポット苗の花と葉切り作業の予定です。

2008年3月19日 (水)

交配強行軍


イカリソウ交配種」 早咲き系のイカリソウの交配苗が開花を始めました。これは「レプトリズム×オギスイ」(E.leptorhizum×E.ogisui)です。初花ながらとても大きな花で、形の良いやさしい桃色の花です。
今日は朝から曇り空、早速天気予報を調べます。
なんと・・・明日からは最高気温9℃・・・
今日は14℃・・・ならば・・・
と言う事で、スト―ブを焚いてでの強行軍で交配です。
休園日なので、奥さんもお手伝い、標準花を中心にお願いね!!
ハウスの中は暖房焚きっぱなしで、常に25℃、何とか花粉の吹く温度です。
夕方4時までに二人で凡そ100交配・・・
どうぞ、うまく受粉してくれますように・・・そう願いながら園を後にしました。
早くも最初の頃に交配した種子が膨らみ始めています。
隙を見て、あと何交配できるでしょうか・・・。

詩春花」 白地に美しい赤紫色の絣り地合いです。沢山咲かせると華やかですよ。

花小紋」 型の良い優しい雰囲気の花で、紫の小紋状の地合い絣がリズミカルで楽しい花です。
今日までで700交配・・・
明日は寒くて交配は無理なので、芽出し前の植物たちでも植え替えてあげましょうね!!

2008年3月18日 (火)

ようやく春が・・


福寿草・花園」 三段咲きに似た福寿草の八重咲きです。中心の緑が余り多くありません、芽代わり・・!??
先日頃からようやく、庭の福寿草や雪割草たちが咲き始めました。
ポツポツとゲンカイツツジの仲間も蕾を割り始めています。
「やっと春が来たのかな・・・」
そんな感じですね。

今日は集中して交配です。
三段咲きのメインがそろそろ花が散りそうなので・・・・・特に♂親はもう終わり・・・
自分としてはなかなか良い交配が出来たと思います。
明日から1週間ほどは曇り空が続きそう。
早い終わりになりそうですね。

花の雅」 「大満月」に西山仙人作の「雅び桜」を直接交配したF1の三段型日輪咲きです。含みの多い趣が大好きな花ですね。
僕にも春の気分が、作場では色々な植物たちが咲き始めてきました。
明日から順次紹介しますね!!

2008年3月17日 (月)

こだわり(たい・・)その3・開花時期


鈴露」 僕の三段♀親四天王の一つです。白地に澄んだグリーンのリングがとても美しく、なにしろ弁化能力が素晴らしい花です。
今日は、思いの外に曇り空で・・・あまり交配日和ではありませんでした。
午前中から遠方の業者さんも何組かいらっしゃっていたので、久しぶりにのんびりとお花見です。
それでも、途中では晴れ間も見られたので・・・新しいF1作りも含めて、いよいよ三段咲きの今年のメイン交配を開始しました。
僕がこだわりたくてもこだわれないもの・・・それが「開花期」です。
今日で525交配、丁度、半分くらいです。
これからあと、何日交配出来るかは解りませんが・・・
なにしろ、僕の交配のスタートは3月頭くらいからです。
今年こそは早めの交配・・と考えて、色々な親を用意したのですが、結局、早咲きの♀や♂は殆どが何もしないうちに終花となりました。
毎年、ナントカ全国大会までには実生花達を揃えたいと考えているのですが、交配がこんな感じなのでとてもとても開催日には開花しません。
僕の作場を良く知る知人たちにはお解りと思いますが、園の親株開花の最盛期は3月上旬頃です。
それも、何とか日に当てて強制的に花を上げての話しです。
来年は今年よりも更に「全国大会」の日にちが早まりそうです。
折角なので、即売品等もきちんと開花した状態で持参したいのですが、いつも蕾での納品でやっと咲き始めた販売品では・・・と、申し訳なく感じています。
実際、山では4月頃からか開花シーズンなのですから・・・2月末では相当無理があります。
「開花シーズンを早める事」、コレだけは・・・ど~したらいいんでしょうか・・・頭が痛い!!

花奏」 三段♀親四天王の一本で、「鈴露」とは兄弟です。とても優しい色合いの日輪咲きで、弁化能力も「鈴露」と双璧です。

天明」 三段♀親四天王の一つで、「花奏」に「初跳」を交配した美しい日輪咲きです。今年辺りから相当な力の見えてきた♀親で、今後の交配が楽しみな一本です。

桃ピ」 三段♀親四天王の一つで、「桃麗」と「ピンク三段F1」の交配から生まれた「黒姫」系の日輪咲きです。赤褐色の三段良花を生みやすく、使い方も色々ですね。
今年もついに早咲きの「天女冠」や「赤鬼」系統の三段♂親は、交配に使う以前に花が終わってしまいました・・・・・涙。
花時期を早くするか・・・展示会を遅らせるか・・・それが問題ですね!!
やはり、「自然な状態」の花を見て欲しいですから・・・。

2008年3月16日 (日)

こだわり・・その2(草姿)


満開の交配室」 交配室もいよいよ満開です。奥の棚に並ぶ花の群れは三段咲きの♀群です。これからは日毎に次々と散花に向かいます。早く交配しないと終わっちゃうよぉ~!!
今朝は朝のうちから霧と曇り空であまり温度が上がりません。
丁度その頃に、お客様たちがいらしていたので・・・今日の午前中は珍しく(?)接客です。
皆様のところでも早いものは終わり始めている様子で、まだ使用可能な交配親を求める方が多くいらっしゃいます。
今日は昼からは天気もよくなって、気温もぐんぐん上がってきたので、今年初花のF1をメインにした交配を試みました。
僕の交配のこだわりの一つに「草姿」「花姿」があります。
どんなに良い花でも、満開の頃にはバラバラに倒れたり、花茎が30cmも伸びたのでは鑑賞云々の問題ではありません。
他の展示会の審査状況は良く解りませんが・・・気付いておられる方もいらっしゃると思うのですが、日本雪割草協会の「全国大会」等の審査基準のひとつに「雪割草の花リング及び葉受けリングは審査に不可」と言う基準があります。
(未だにこの基準に反対の業者さんもいらっしゃいますが・・・なんで直ぐに妥協したがるんだろう・・・ぬるいね!!)
何を隠そう、この面倒な審査基準を提案したのは・・・・・・・僕です。(この前には、「鉢もなるべくなら仕立て鉢は不可」と言う提案もしました・・・スマセヌ!!)
これは、「雪割草を花だけで無く、全体のバランスを含めて審査する」と言った意味合いが強く、「雪割草の花リング」は例えるなら「盆栽の展示会で針金を巻いたまま展示するようなもの」と考えるからです。
この審査基準、結構シビアなもので・・・どんなに良い花でもリング無しではバランスの悪い品種はことごとく落されます。
無理して咲かせても、決して良い結果にはならず、この事が如いては今後の雪割草の育種レベルを向上させるものと考えています。
先日、ある「園芸マニア」の集う有名ネットで「雪割草の育種は花だけに捉えられ、全体を見ていないので園芸的には遅れている云々・・・」と言うコメントが、雪割草の事を何も知らない園芸小僧によって書き記されていましたが、事実、草姿や全体のバランスは大切です。
コレはすべての植物にもいえることですけどね!!
僕は、数年前からこの辺の事も考慮して交配を続けています。
マイナスポイントをプラスにしなくては「育種」の意味がありません。ドンドン自分を追い込みましょう、結果は必ずついてきますよ。
「花」+「芸」+「葉」+「草姿」+「鉢映り」・・・そして、審査の日に「最高の状態」である事・・・
「日本雪割草協会」の壁・・・年々高くそびえていますね!!

三段咲き・初花」 「桔梗の姫」系の大輪三段咲きで、H17年実生の初花です。花・大きさ・芸・葉姿・草姿等、全てに於いて申し分の無い銘花になると思います。

青軸無毛二段唐子初花・親は見れば解るでしょ!!」 スッキリとした赤紫色の覆輪が美しい、青軸系無毛のニ段唐子咲きです。こんなものでも結構時間をかけて、真心込めて作ったんですよ!!

2008年3月15日 (土)

イロモノの交配もなかなか楽し・・・


星飾り」 「朱鷺日輪」と「初鏡」から生まれた白覆輪/緑日輪二段咲きです。見た瞬間から綺麗な花ですよ。さて・・・ここからどう発展してくれますでしょうか・・・乞うご期待。
今日は朝から「暑くなるぞ!!」と予感させてくれそうな天気です。
なにしろ太陽をさえぎるものは何もありません。
交配日和・・・でも、気をつけないとあっという間に花が傷む陽気でもあります。
こんな日は花粉の吹きも良いので・・・「花粉吹子」さんは朝からF1作りの準備に入ります。
僕は前回に続いて・・・イロモノ交配の第2幕です。
今日は、テンテンニ段・素心ニ段に加えて、テンテン三段、素心三段、更には青軸無毛段咲き・・・等の交配を中心に行います。
この手の交配は、数年前からポツポツと材料を集めて、交配用の材料作り(始めの一歩)をコツコツと続けてきたので、そろそろ本腰を入れ始めました。
僕は、この手の「イロモノ」交配を一度の交配で短絡的に作る気は余りありません。
その辺のところは他の人に任せて・・・兎に角、有無も言わさぬものを作りたいので・・・先ずは交配の為の材料作りから始めました。
お蔭様で・・・い~っぱいの材料が出来てきました。
その中で、結果の見えたものや使えないものを振り分けて、また、軸となる親株に交配していきます。
考えながら行う交配なので・・・なんとも・・しんどい・・。
でも、楽しいですよ。
さ~て、3年後にはどんな花が咲くでしょうか・・・と言うより、来年も更に材料が増えますので・・・。
きりがないのかも・・・!??

無限」 「星飾り」とは兄弟株です。硬すぎるくらいの花弁の厚みで、花が遅いのが欠点ですが・・今年は「無限×彩宝」の交配F1も出来て、今、♂として活躍中です。でも、このタイプ・・・結実は本当に悪いですね!!

青軸無毛二段唐子」 今年初花の青軸系無毛二段唐子です。このタイプの花も色々と出来上がってきました。来年は「和」「真心」系の子供たちも咲き始めそうです。

花御所」 「白藤・内裏」系の濃網目日輪咲き大輪花ですが、毎年、「跳珠」だの「初跳」だの「熱唱」だのと交配されています。今年は「紫紋」「炎環タイプ」「紫魔王」なんかを交配する予定です。三段のF1を作るときには必ず「素心」「青軸サーモン」「濃色地合い」「網目」「ダークサーモン」なんかにも交配しておきます。理由は・・・単なる「癖」ですね。

素白寿」 僕の手持ちの素心ニ段の中では極めてカッチョイイ花で、素心完成率も高い秀花です。派手なテンテンを交配して、先ずはすんごいF1を作りたいと思っています。(理想論ばかりですが・・・)



上・香の宮と中・玉吹雪と下・銀河系」 こんな奴らと交配したいですね!!

おまけ・・」 最後にオマケです。雪割草にうつつを抜かしていたら、当園交配のイカリソウ「エプスティニィー×スズフリ赤」の交配が実生2年目で開花していました。1本のみの発芽でしたが、計算どうりの花に自分でもビックリ・・でも・・次の日に花はナメクジに喰われましたとさ・・チャンチャン。(内直さん、どーですか!?)
あ・・・暖たかすぎる!!
兎に角、交配を急がねば・・・花が終わる・・・。
明日は何が何でも・・・集中!!

2008年3月13日 (木)

二段咲きの交配はしんどいにゃあ~


祝寿」 幻の二段咲き(?)「ことぶき」の血を引く形の良い二段咲きです。僕の作出品の中では一番親に近い花です。結構人気もありますね!!
今日も朝からポカポカと良い天気です。
(最近、この書き出しばかりですねん・・)
今日は、昨日から予定していた二段咲きの交配です。
が・・・この二段咲き、いざ、交配を始めてみるとなかなか大変です。
えっ・・・何が大変ですって・・・・
そうです・・・
二段咲きの交配は、先ず、使ってみたい♂親を一箇所に集めておきます。
そこに、交配したい♀親を次々に持ち込んで交配していくのですが・・・・。
ここに来て二段咲きの人気の中心を考えると、どうしても使う親株が限られてしまいます。
その♀株たち・・・・小さな株でも10花程度、大きな株になると20~30輪以上もの花を着けている株ばかりです。
そうなると「数の勝負」なので、3花から5花、多いものでは7花くらいを一つの交配に使います。
だから・・・・一日がんばっても・・・せいぜい50交配が限界!! ただし、交配した花数は300花近くになります。
コレを全部、交配して、交配ナンバーを書いて、タグを貼って・・・・時間ばかりが過ぎて行きます。
今日までで合計385交配・・・でも、12ミリサイズのテプラシールを半分に切って使っても・・・既に交配タグだけでテプラシール5箱目を開けました。
買い置きはあと4箱・・・全然たんないにゃあ~。

明日は曇り模様で、夕方からは雨です。
でも気温が高いので、今日の続きのニ段交配が少しでも出来れば嬉しいんですけどね。
ニ段交配・・・なかなか進まないにゃあ~!!

春の祝」 これも「ことぶき」の血を引く二段咲きです。クッキリとした紅覆輪とまとまりの良い赤い日輪ニ段弁とのバランスが抜群で、誰が見ても綺麗な逸品です。

無名二段咲き」 綺麗なダークサーモンの二段咲きです。キラキラ光るニ段弁との対比も良く、ハッとする美しさです。直ぐに株分け予約が入りました。
今日、昼まで元気だった娘が夕方になり急にダウン・・・夜には39.9度の高熱です。
もしや・・・と思い急いで夜間診療に連れて行ったところ・・・死刑宣告の「A型です」・・・。
去年と全く同じ時期に「インフルエンザ」だよぉ~。
「予防したんですけど・・・」・・・「予防は予防ですから・・・」  やれやれだね。
この忙しい時期に頼むから・・・伝染らんでくれぇ~!!

2008年3月12日 (水)

こだわり・・


散歩道」 露の光系の日輪咲きです。肉厚の花弁はまとまり良く、狂いの無い厚みのある緑の日輪弁は僕のこだわりの部分です。三段咲きの血はありませんよ。
今日も朝から良い天気、絶好の交配日和です。
園は休みですが、こんな日はおちおち寝てもいられません。
休園日はむしろ邪魔者(失礼)もいないので、の~んびりと雪割草を眺めて遊びます。
交配をするにあたって、僕にはそれぞれの花への「こだわり」と言うのが必ずあります。
「標準花」「二段咲き」「三段咲き」「唐子咲き」「千重咲き」etc・・咲き方はそれぞれですが、それぞれに「こうあって欲しい・・」と言うこだわりは必ずあり、その「こだわり」を確認する様に花を選別して、交配します。
この「こだわり」こそが、僕の雪割草への理想系であるのだと思います。
そんな僕の自分勝手な理想を追い求めた花たち・・・少しご覧くださいね!!

魔宮」 標準花はやはりインパクトと味わいです。最近の地合い咲きへのこだわりは「白地」。もちろん、花型、色合い、バランス等には気を使っています、でも、僕は決して円弁フリークではありませんけど!! あと、可愛らしさや優しさもポイントですよ。ただし、写真の花とは反比例かも・・・。

円風」 日輪型二段咲きも好きな花です。このタイプのこだわりはニ段弁のまとまりと「円」で構成する事。写真の花は「満風」から作ったものですが、狂いの無い花は見ていて飽きません。

春の席」 大きな緑色のメシベにぐるりと回った緑の日輪弁、ほんのりの白覆輪ですが、僕の白覆輪段咲きの原型は全てここに詰まっています。メシベの色だけで花の明るさが大きく変化します。

青陽」 「紫水」から生まれた紫/白二段咲きです。「ニ段弁を濁りのない白にしたい」と言う話は良く聞きますが、探してみると意外に多くはありません。この花は全体的にはまだ未完成ですが、ニ段弁の白さでは他に群を抜いて安定しています。

心深」 中間色の多い雪割草にとって「色むらの無い深い色」と言うのはまだまだ未開拓の分野です。「もう紫/白や赤/白の二段咲きはマンネリだよ」とはよく言われますが、深く厚みのある色合いと言うとそうあるものではありません。僕の二段咲きのこだわりは「メシベを澄んだ緑色にする」と言うところです。どんなに色が良くても、メシベが濁っていると色が寝惚けます。メシベの色一つで花がとても明るく、華やかなものになるのです。

花雪洞」 唐子咲きのこだわりは何と言っても「盛り上がりの良い唐子弁」とそれを受ける「花型の良い外弁」です。そこに「色対比」が入れば言う事はないですね。「上品な唐子咲き」はとても味わい深い趣があります。

高麗の春」 三段咲きのこだわりは「綺麗」である事、ボリュームのあるふくよかな花で花弁に乱れがないものを理想とします。「陽に当たるとキラキラ輝く三段弁」も意外にこだわってるかも・・。反比例して渋く、重厚で、迫力一杯のものもいいですね。
今年の初花・三段咲き」 円で構成された花型に良く開く濁りの無い緑の三段弁、全体のバランスや色対比等、かなり僕のこだわりに近づいた花です。実生3年の初花ですが作りこんだ姿を見てみたいですね。

実生千重咲き」 千重咲きのこだわりは何と言っても盛り上がりの良さと型崩れの無さです。中間タイプは色バランスも大切ですね。写真の花はH16年実生の4年生で「良聖」系から生まれたマルチカラーの千重咲きです。
マダマダ・・・「こだわり」はい~っぱいあります。
明日も天気がよさそうなので・・・そろそろ二段咲きの交配に集中・・・したいですが・・。
アッ・・そうそう・・・最後にオマケ・・。

紫雷光F1」 最近あちらこちらのネット上で「紫雷光」の花粉が取れるか・・・と論議されているようですので、参考までに・・・♀は明鏡です。

紫雷光F1」 こちらも同じくで♀は明芳です。以前にも書きましたが、F1と言えど、どこかに親の顔が出るものです。どちらも「紫雷光」に良く似た花型で時に絣も入ります。葉型もそっくりですよ。
果たして・・・「使い道」はあるのでしょうか・・・。
ちなみに、今日は兄弟花の「春の幸F1」ともクロスしてみました・・が・・何してるんだろう・・・。
今日は時間があったので・・・チョット長くなってゴメンナサイね。

2008年3月11日 (火)

F1作り!!


彩宝系白覆輪ニ段実生」 昨年選別したもので、「ゴチャゴチャミックス」の中で咲いているのを知人のSさんが見つけて・・・コレマタそのままお嫁入り・・・涙・・。
今日も朝からポカポカ陽気です。
暖か過ぎて・・9時頃までは霧が深く、大丈夫かしらと思ったのですが、何とか晴れてくれて一安心です。
今日は三段咲きの交配を中心にしました。
親の花が終わりそうなものもあるので、取敢えずいくつかF1作りも行います。
いよいよ「花粉吹子」さんの出番です!!
三段咲きの力もかなり見えて来るようになりました。
実際、F1は採ってみたものの・・・親を見てやはり「使えない・・・」と思った花も沢山あります!!
特に三段咲きの場合は中途半端な花ではしょうがないので、使わなくなったF1も増えてきました。
特に花弁の弱いものや、花茎が寝てしまうものは致命傷です。
最近、あちらこちらのネットで、愛好家の方が使っている色々なF1を目にします。
あくまで僕のつたない経験ですが、「F1」には必ず親の「雰囲気」とか「顔」がでているものが多く感じます。
花型しかり、葉姿しかり・・・何か雰囲気があるものです。
でも・・最近の写真で見るF1にはそれが余り感じないのは・・・・・僕の気のせい!??
!
この時期、ちょっとした事でも神経ピリピリ・・・。
触るとナイフの様だよ!!
嗚呼・・・そろそろ精神も壊れそうだぁ~。(体は既にガタガタですねん・・)

露魅宇系白覆輪ニ段咲き」 人工衛星の様ななかなか面白い味わいの白覆輪二段咲きです。昨年カイワレで選別の花で、作り込むと綺麗そう・・。

白覆輪ニ段初花」 ひな春明魅宇初系のセルフ分離から生まれた今年初花の白覆輪二段咲きです。小さな花ですが作り込んでみたい花です。

静日系白覆輪二段咲き」 「静日」もニ段弁が紅色に染まります。この初花もその面影があるので、作り込むとニ段弁が紅に染まるかもしれません。乞うご期待!! ちなみに、僕の白覆輪段咲きのこだわりは「緑のメシベ」だよ~ん!!
明日も良い天気!!
気持ちを入れ替えて、交配・交配・交配ッ!!

2008年3月10日 (月)

結局仕事・・の日&纏咲き遊び


白綾」 先日も紹介しました綾姫タイプ(纏咲き)の青軸純白花です。今日は、この「白綾」の子の変化をご紹介します。
今日は朝からしっかりと降る雨でした。
昨日書いたとおり、今日は自宅でお休みです。
と言っても、実は確定申告の書類を会計士さんに渡す最終日なので、休みでも午前中から昼過ぎにかけてはずーーっと数字の計算をしていました。
いつもこの時期に雪割草と重なるので、なかなか時間が作れずにしんどい思いをします。
でも、申告までにあと数日なので、ぎりぎりに渡される会計士さんのほうがもっとしんどいんですけどね。
いつもごめんなさい・・・。
昼が過ぎて数字の計算が終わった頃から、園にいつもお願いしている鉢屋さんが遊びに来てくれました。
先日、奥さんが雪割草の事を聞かれて「もう終わるかも・・・」と言ったので、すっ飛んで見に来たそうです。
仕事もひと段落着いて、晴れ間も見えてきたので・・・「交配できるかも」とも思い園に出向きます。
でも、又曇ってきて・・・結局交配はやはりお預けでした。
夕方になり、娘が携帯を買い換えると言うので、そのまま電気屋さんに向かいます。
親子で携帯買い換えて、ヘッドが壊れたのでプリンタ買って、更に、電源を入れると30秒で電気が切れるので髭剃り買い換えて・・・
なかなか出かける機会が無いので、一度に買いだめします。
でも、しばらくは忙しさが続くので、実際にセットするのは未だ数日先ですね!!
携帯にしても、プリンタにしても・・最近では電気髭剃りでさえも・・・説明書が厚くて読むのがメンドクサイ!!
時間が無いとなかなかやりませんね!!
明日はとても良い天気みたいです。
何しろこの時期が数年後の勝負の分かれ目なので、明日も来客はあるのですが・・・僕は無視して交配に集中します!!
奥さん、接客たのむね!!

白綾の子」 いかにも親にそっくりの花です。

白綾の子」 素心の千重咲きです。

白綾の子」 オシベの痕跡が花弁に見られるニ段唐子咲きです。

白綾の子」 綺麗な日輪二段咲きです。大輪なのでテンテン段咲きの親にも良さそう。
この、「纏咲き」(誰が呼んだか・・この呼び名!??)のタイプは使い方によっては面白い味を出し、短絡的に色々な変化花を作る事が出来ます。
実は、この「纏咲き」(誰が呼んだのよ・・・この言い方!??)の性質をうまく利用して作られた銘花が・・・・これだーーーっ!!

弁天系・♀A」 A氏作出の弁天の親の1株です。桃色白覆輪に緑の日輪弁がとても綺麗です。

弁天系・♀B」 紫色タイプの弁天親です。ニ段弁の伸びも良く、多弁化しやすいものです。

弁天系・♂C」 白地に網目模様の入る纏咲きです。白覆輪の原型の一つで、小花弁の上にオシベが沢山見られます。

弁天系・二段♂あり」 コレも藤青色に白覆輪の纏咲きで、ニ段弁の上にオシベがビッシリとあります。良く見ると纏咲きの小花弁は同義遺伝なので、全ての花弁に白覆輪が入ります。(オオッ、すんごいヒントだっ!!)

弁天系・♀14B104」 コレはもう殆ど「弁天」にメシベが付いているだけですね。でも、良く見ると色々な表情が見られます。

弁天系・♀14B127」 コレも殆ど淡い色の「弁天」です。中心にわずかのメシベが見られます。纏咲きは外弁と小花弁が同義遺伝なので、全て同様の花模様が見られますね、普通の段咲き交配ではこうはうまく行かないよ!!(相変わらずすんごいヒントだ!!)
「綾姫」でも「夕希」でも「白天光」でもいいから、さあ、皆で遊んでみよお!!

2008年3月 9日 (日)

今日こそは集中!!


伊達錦」 銘花「浮世錦」の実生選別品です。今年は少し地味気な花芸でしたが、やはり特徴的な花芸は人目を引きますね。
今日も朝から良い天気です。
来そうな方々は昨日大体見えていたので・・・今日こそは交配に集中です!!
先ずは、昨日の続きの素心ニ段と青軸テンテンニ段の交配から始めます。
今日は花粉の吹き具合もなかなか良好です!!
素心やテンテン、黄花等の交配には気を使います。
1回交配する度にピンセットを洗って、次の交配をして、又洗って・・・それの繰り返しです。
素心系が一通り終わったので・・・次に黄花段咲きの交配です。
その後でいよいよ白覆輪の交配・・・コレは取敢えず、一通りの♂を一箇所に集めて、咲いている♀から順番に交配していきます。
この時に「僕の交配の法則」で、必ず同じ様な交配の系統は避けて、♀と異なった系統の♂を交配していきます。
結果は3年後です。はたして・はたして・・・。
途中一時曇って来たのですが、急ぎ暖房を焚いて花を萎ませない様に心掛けると、次第に晴れ間が出て・・・
結局、今日は夕方5時までに80交配ほど、現在までに丁度、200交配です。(まだまだだね・・・)
交配番号が丁度「13000番」で今日が終了しました。

明日は久しぶりに朝から雨模様です。
こんな時は滅多にないので、明日は園は開いていますが、僕と奥さんは休みです。
今年初めての休みですね。

村雨錦の兄弟」 中越さん作の「浮世錦」から作った緑日輪咲きです。銘花「村雨錦」の数少ない兄弟株で、無理言って分けていただきました。とても綺麗な花ですよ!!

浮世綾姫」 青軸の「綾姫」タイプの浮世錦です。未だ初花ですが、ちゃんと小さな蜜花弁の上にオシベがあります。点は少ないですが浮世錦の面影は見られますね。

毛無し浮世」 コレも今年初花の僕の悪戯で、青軸無毛の浮世錦です。だからなんだ!!と言われると困るんですけど・・・。「浮世錦」の交配は大変なんだから~ぁ!!
ここのところ体力が無い!!
明日はの~んびりしましょうね。(でも、家でやることもイッパイなのよね・・・苦・・)

2008年3月 8日 (土)

嗚呼・・やっぱり・・・


白綾」 俗に纏咲きと呼ばれる「綾姫」タイプの青軸純白花です。セルフでも、クロスでも、純白の段咲きが数多く生まれる僕の宝物です。
今日は朝から良い天気です。
よーーし、100交配はやるぞーーーっ!!
と・・・意気込んだのも束の間、何だか朝からバタバタしています。
取敢えず交配室に潜り込んで、今日は朝から考えていた「純白」「星点」「白覆輪」等の交配に取り組みます。
先ずは「素心」の段咲きを揃えて、そこに「星点段咲き」のF1たちを交配していきます。
10交配もしたところで・・・何だか人の動きが慌しい。
気になって売店に行って見ると、次々と人の動きが途切れません。
合間を見て交配に行こうとすると・・・次の人。
また、合間を見て動くと次の人・・。
兎に角、気がついたら午後3時30分を回っています。
あららら・・・日が落ち始めたよぉ・・・。
それでも執念であと3交配・・・4交配・・・・
結局、5時過ぎまでは暇無で・・・・今日は13交配で終わってしまいました・・・トホホ・・・。
何とかなるか・・・と思ったのですが、ヤッパリ土曜日はダメですね!!
結局、予定通り出来たのは「素心ニ段×星点F1」だけでした・・・しかも途中だし・・・。

でも、今日も近県や遠方からも多くの方々にお越しいただきました。
また、沢山の雪割草や植物をお買い上げいただきました。
本当に有難うございました。
明日は良い天気ですが、あさっては雨模様です。
明日こそは集中するぞぉー!!
今日は「星点F1」を交配した「青軸純白素心段咲き」たちをご覧ください。何れも大輪で見事な花ですよ!!

素翠苑」 ニ段弁のまとまりの良い純白二段咲きです。全体のバランスもなかなかのものですよ。

白鏡」 いかにも初鏡の純白版といった風貌です。タップリした花弁が見事ですよ。

素心蓮」 丈夫で純白交配には使いやすいヘテロタイプの素心ニ段唐子咲きです。結実も良いので重宝な花です。

白扇宝」 厚みと迫力の有るニ段弁が特徴的な、大輪素心二段咲きです。豪快な味わいが良いですね。
「素心段咲き」はマダマダありますが・・・取敢えずこんなところで・・。
明日こそは目標100交配だぜい!!

2008年3月 7日 (金)

集中!!


水月小町」 ああ・・・この写真出すと又、うるさいんですよね・・。兎に角・・なんだか、一番人気です。円で構成された花は見ていてとても癒されますね、漸く・・でも、未だ咲き始めです。
今日は朝から良い天気!!
でも、ひょっとしたら夕方にはくずれるかも・・・と言う天気予報でしたので、今日は集中して交配を始めます。
園に着くなり、昨日の公園から売品の引き取りに来られたので、すみやかに5ケースをお渡しします。
その後は・・・兎に角交配、交配です。
今日は花の終わりそうな三段咲きの♂親を使った交配をメインに三段交配をします。
花の咲き誇った三段咲き♀を次々と持ち込んでは、オスの花粉をつけて生きます。
でも・・・こういう交配は・・・何となく流れ作業的で面白いものではありませんね!!
業務的な交配を程々にして、次は「こんな花を作りたいんだーい」と言う交配を始めます。
完成品を頭に描いて「絶対にコレとコレを交配する」と心に決めた交配です。
コレが交配の面白さ!!
でも、コレばっかりだとなかなか作業が進まないんですけど・・・。
天気予報通り、夕方4時前頃から雲行きが怪しくなってきます。
案の定、空は真っ暗・・・5時頃にはポツポツと小雨がぱらついています。
結局、今日一日で70交配程度・・・でも花数にして200花以上は交配しています。(今日まででやっと120交配・・・まだまだだね)
明日は土曜日ですが、僕は売店にはいません!!
(居ない事になってますので・・・失礼・・)
かなり温度が上がりそうなので、一日じゅう交配に従事しています。
あまり温かいと花が終わるのも早そうです。
今年は、他には目もくれずに「集中」しないと間に合いませんね!!

扇の舞」 H12年に「幽谷」をモチーフに交配した形の良い二段咲きです。円で構成されたニ段弁は狂いが無く、大輪で咲き姿も美しいものです。

円遊」 H14年に交配した三段咲きで、やはり円で構成された外弁と三段弁のバランスは抜群の安定感を誇ります。「黒姫」と「佐渡の幻」のコラボから生まれた巨大輪系の花でやはり花立良く咲き姿も美しい秀品です。
明日の予定は「白覆輪」と「テンテン」段咲き狙い、きっちりと綿密に計算した交配をする予定ですよ~ん。

2008年3月 6日 (木)

そういえば・・・


荒城の月」 岩さん作出の白覆輪千重咲きの傑作です。以前は淡い花でしたが「これはものになりそう」・・・と思い直ぐにS園さんに分与をお願いしました。2年間作り込んで見事に変身、これからが楽しみな花ですね!!
今日は園に着くなり、先日即売品を納入した公園から連絡が入ります。
聞けばどうも先日納品の分は全て完売、追加で3ケース程明日朝には取りに来たい・・・との事です。
まあ・・・そのくらいなら何とか・・・と考えて了承、早速、担当のウサギさんチームに手配です。
そうこうしている内に、雪国の知人が来園です。
折角なので、今日は時間をかけて花探し。
だいたい、昨日の分は拾っているのでどうかと思うのですが、昼過ぎごろには新しい花が開いてきます。
色々集めていると、またまた公園から連絡です。
追加で後2ケース、全部で5ケースにして欲しい・・・との事です。
こうなるとなかなか大変!!
実際、並花を進んで作ってはいないので、適当なところから抜いてはケースにつめますが、これがなかなかしんどい・・・。
聞けば、この3月1日に雪割草が「新潟県の草花」に指定されたので、その、相乗効果も含めてかなりの人気・・・との事です。
そういえば・・・ついに決定したそうですね。
しどろもどろに5ケースを出し終えたところで、流石にもう使える並花は無くなりました。
これ以上は無理ですよ!!
「雪割草の人気はピークを過ぎた」等と、雪割草に関係ない「園芸」関係のネットで最近良く囁かれていますが・・・とてもとても・・・
僕のところは毎日ドタバタです。
折角ブログに載せた花も、次の日にはお嫁入り・・・なんて事もしばしばですし・・・・(悲シヒ)
明日はぜーーーーったいに・・・交配するぞ!!

道化師」 「荒城の月」の兄弟と言われています。比較したくて今年、S園さんに無理言って分けていただきました。貴方はどっちがお好みですか!??

星巡り」 H15年実生の5年生です。二段咲き「緋の鳥」から作った白覆輪です。こうして見ると、白覆輪千重咲きも色々なタイプが見られますね!!
明日は絶対、交配するぞーーーーお!!
(邪魔せんといてね!!)

2008年3月 5日 (水)

たまにはの~んびり・・


藤の雅」 僕の大好きな三段咲きで、H15年実生の5年生です。渋みの有る藤色の外弁とボリュームいっぱいのグリーンの三段弁のバランスが絶妙な大輪花ですよ。
今日は休園日ですが、「海の外」のお客様が見えるので、たまにはのんびりと「花見」でもしてみましょう。
朝はどんよりと曇っていて、少し肌寒い陽気でしたが、園に着く頃には陽射しも顔を出して少しポカポカとしてきました。
今日の仕事始めは選別品のナンバリングです。
これまでに選別した花達を写真に撮り、ナンバーを入れて・・・写真と照らし合わせながらそのナンバーを鉢に挿して行きます。
こうすれば花が終わってもどの番号がどの花かが人目でわかります。
こういう、普段出来ない作業を休みの日にやってしまうのです。
お客様のお見えになる10時半頃には花も上を向き始めたので内職仕事はこれまで、さーて、花選びに入ります。
端から順番にめぼしい花を抜いては、ラベルを書いてケースに入れます。
今回は二段咲きがメインと言う事なので、綺麗そうな二段咲きを片っ端から選別します。
時間が限られているので、ポットを抜いた傍から奥さんがラベルを書いていきます。
僕が書くとハングル語!?で読めませんので・・・恥。
12時半を過ぎてタイムリミット・・・嵐の様に去っていったので、お昼を食べて後は交配です。
ここのところの暖かさと風除けで閉めていた為に、交配室の中も次々と花が咲き始めました。
今年は、昨年に初花が咲いたF1たちもなかなかの株に育っているので、色々な交配ができそうです。
でも・・・なんだかんだで4時過ぎまでに20交配が限界・・・現在までで未だ48交配です。
週末から暖かくなりそうなので、来週は徹底的に交配に時間をかけようと思います。
頼むから邪魔しないでネ。
明日も北の方からお客様です。
でも、業者さんのピークは峠を越えました。
まあ、これから来ても・・・もう、良い花なんて全然無いですけどね!!
今年度初花の選別・・・「終了」・・・ですね!!

今年はドタバタして・・・結局、ネットでの販売はまーーったく出来ませんでした。
ごめんなさい・・・。(反省)
今後(これから毎年)も・・たぶん「無理」ですね!!
来た人勝ちです。

今年初花の白覆輪三段咲き」 「雪の女王」系の♀「天緑」に、白覆輪歌舞伎三段系の♂を交配した中から生まれた桃・白覆輪/グリーンの三段咲きです。初花なので白覆輪は未だ甘いですが、作りこめばスッキリしそうです。三段弁の綺麗さと開き具合は、これまでの白覆輪三段咲きの中ではピカイチだと思うのですが・・・はたして・・・。

今年初花の絞り三段♀」 大丸白二段と月宮殿・良聖系の交配から生まれた全面吹き掛け絞りの三段咲き♀親です。これも何か新しいタイプの三段や千重を生んでくれる親になりそうな・・・予感!!

今年初花の吹き掛け絞り二段咲き」 「恋姫」と「初鏡」「ことぶき」のコラボレーションから生まれた鮮やかな吹き掛け絞りの二段咲きです。未だ小苗ですが、作りこんだときの美しさが手にとる様に解りますね!!
夕方になって風が出てきたので、ふと外を見てみると・・・西から北の空は前線の黒い雲が帯びの様に連ねていました。
ジェットホイール・・・動いたのかしら・・・!??

2008年3月 4日 (火)

くたくたの日・・・


花情」 佐渡の幻系の三段咲きです。H12年実生の作りこみですが、大きな花弁を極彩色に彩り面白い味わいを見せてくれます。
今日はちょっとクタクタです・・・。
朝、知人とTELのあと・・・チョット遅れて園に出向きます。
園に着くと、既に業者さんが一軒お待ちです。
早速、苗探しをしてもらい、僕は交配の準備に入ります。
また、郵送で欧州から苗が到着、良い状態で入荷したので早速植え込みの手配です。
さて・・・交配・・・・
の束の間、次の業者さん含む数名の方が御来園です。
皆さん、雪割草の交配親や実生新花、極上の三段咲き初花や銘品株分け等、思い思いの苗をご注文です。
途中で別の山野草の業者さんが見えましたが、・・・さすがにゴチャゴチャしていたので希望のものだけお持ちになって・・・・こちらはクリローや春のスミレの仲間中心です。
午後には鉢の貸し出しをしていた公園の展示品の大鉢が戻り、次の展示大鉢と、即売用の雪割草2ケースを用意します。
業者さんの団体さんの合間にも雪割草のお客様が入れ替わり立ち代り・・・僕も奥さんも敷地の中を右往左往です。
更に途中で、いつも山野草でお世話になっている業者さんがやってきて・・・
「勝手に見ててね!!」 
取敢えず業者さんの団体さんも会計を済ませて・・・一山過ぎたのが夕方5時ごろ・・・
さて、最初の業者さんはと言うと・・・・又々、一日遊んでいて・・・ようやく一緒にお昼ご飯です。
6時過ぎにやっとフリーになり、少し植え込みをしていたのですが・・・
今日は写真を撮る暇もまーったく有りませんでした。
家に帰るなりまたまた居間でZZZZ・・・・・
今日はクタクタです。
今がピーク・・・を体で実感していますね!!

今年の初花・親はナイショよ!」 藤色に緑の三段弁が清楚な花ですが、外弁と三段弁の間に丁字弁が絡んだ面白い花です。2花咲いて2花とも同じ花芸なので固定してそうですね。

今年の初花・親はナイショよ!」 深紅の花弁にキラキラ光るニ段弁が眩しいほどの濃赤/白二段咲きです。このタイプは交配用に色々ととっておきたいのですが、大体1作するとお嫁に行ってしまいます・・・涙!!
明日は休園日ですが、海外(と言っても、国内ですが・・・でも、海の外!??)からお客様がお見えです。交配する時間があれば良いんですけど・・。

2008年3月 2日 (日)

実生新花展終了


白覆輪二段咲き実生初花」 まったく新しいタイプの白覆輪二段咲きです。外弁の白覆輪はソフトですが、狂いの無いニ段弁は元まで赤くメシベも濁りません。未だ実生3年生の初花ですが、この花の完成で今後色々な方向性が見えそうです。もちろん「彩宝」系ですよ~ん!!
今日は「実生新花展」2日目です。
取敢えず今朝は「趣味の園芸」見てから・・・と言う事で、「オッ・・・うちの子・・綺麗だねぇ~!!」等と自己満足してから園に向かいます。

今日は昼過ぎまでは地方からのお客様に多くお越しいただきました。
遠く、北国から関東近隣のお客様まで、皆さん好みの花をジックリと選ばれていました。
「去年もらった花が凄くよく咲いたのよ・・・」
嬉しいお言葉ももらいました。
夕方頃からは数人のお馴染みさんたちです。
最後は先日の「阿賀蛍」をどう使うか・・・でトークです。
「ヤッパリ素心作ろう・・・」
皆考える事が一緒ですね!!
少し時間が出来たので、ちょっとの間で花探しです。
少し面白そうな花を見つけましたが・・・今週は予定の業者さんも多いのですが、このままでは花が無くなりそうですね。
どーしましょう!!

明日は久しぶりにいくらかフリーです。
天気もよいので朝から交配が出来そうですね!!
火曜日以降は予定のお客様も多いので・・・
明日は集中です!!

雲の嶺」 地合いから追った盛り上がりの良い千重咲きです。覆輪が良く目立ちインパクトのある面白い味わいに仕上がりました。

実生三段咲き」 「良聖」から追った赤ワイン色の三段咲きです。H19年初花の4年生ですが全体の纏りも良く、もう少し作りこんでみたい花です。

実生三段咲き」 「古都路」を直接交配した巨大輪の赤花三段咲きです。H18年初花の実生5年生ですが、花弁の質が厚く迫力があり、オシベも切れば使えそうです。まだまだ大物になりそうな雰囲気のある花ですね。
「実生新花展」には多くの方にお越しいただき、お買い上げいただきました。
良い花になってくれることを祈りつつ、この場を借りて御礼申し上げます。
有難うございました。
(でも・・・まだまだ色々咲いてきますよ!! 売店での販売も続きます、どうぞよろしく)

2008年3月 1日 (土)

「実生新花展」初日大盛況、有難うございました。


吉野の春」 「初×跳」系としては珍しい、明るい桃色に澄んだライトグリーンの優しい三段咲きです。沢山咲かせるととても春らしい華やかな花ですね。
今日は「実生新花展」の初日です。
朝10時ごろまでは誰もおらず・・・「この時間がとっても不安」な状態でしたが、10時を過ぎる頃からゾクゾクとお客様がお見えになって、閉園間際まで人の途切れる事がありませんでした。
実生新花の逸品を求める方、網目や地合いの段咲きやその親を求める方、綺麗な日輪を探している方、手頃な銘花を集められる方、などなど・・・・
本当に色々な方に、沢山の雪割草をお求めいただきました。
本当に有難うございました!!
展示品も、お褒めの言葉を沢山いただきました。
販売品をお求めのお客様も、ニコニコ笑顔で園を後にされる方が多く、育種家冥利に尽きるとつくづく嬉しく思いました。
今日は午前中の途中からいきなり悪天候になり、時々、小雨もぱらついて突風も吹き荒れましたが、何とか一日、雪割草たちも開花状態で持ってくれました。
明日も天気はよさそうです。
販売用の花探しにも拍車がかかりますね。

大楼」 H12年実生の佐渡の幻系三段咲きです。スッキリと伸びた花姿と、綺麗に重なり開く三段弁のバランスが良く、株立ちにしても乱れない纏りの良さが魅力です。

無名中間タイプ」 歌舞伎系の中間タイプ千重咲きで、H16年の実生です。渋い色調ですが、沢山毛の生えた小花弁が光にキラキラと輝き、幻想的な美しさを見せてくれます。

彩の輝き」 H19年選別の実生4年生中間タイプ千重咲きです。明るい青紫色とモスグリーンのコントラストが美しく、中段の白がアクセントになりとても華やかな花です。沢山咲かせて楽しみたいですね!!
明日も、皆様の御来園を心よりお待ちいたしております。

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