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2008年4月25日 (金)

中国の黄色いイカリソウ検証(私見・その1)


メンブラナセウム(E.membranaceum)」 大型の黄色いイカリソウのタイプで、スッキリ伸びた花茎と大輪の明るい黄色の花がとても魅力的で、堂々とした風格のものです。ただし、本物は極めて少なく、実物を見た方も多くは無いと思われます。
最近国内外を問わず、イカリソウに関するホームページやブログをみる事もしばしばです。
イカリソウに関しては多くの資料が存在せず、少しでも何か解る事があれば・・・と思いながら色々なものを検索してみるのですが・・・・・。
ヤッパリ問題あり・・・と思えるのは「中国の黄色いイカリソウたち」ですね。
この仲間はどれも似たようなものが多く、特に、古く資料不足の頃には流通品の殆どが別な名前の様子で、ここ最近になって漸く分類も見えてきて各種の特徴がわかりかけてきました。
今回はとてもわかり難い、この「中国の黄色いイカリソウたち」について、私見ですがなんと無くの特徴の様なものを纏めてみました。
但し・・・あくまで「私見」なので悪しからず・・。
取敢えず、写真を見ながら洗いなおしてみましょう。

リシチェニィー(E.lishichenii)」 先ずは最も一般的に見られるリシチェニィーです。古くダビディーやメンブラナセウム・フランケティーなど色々と呼ばれてきた物で、「黄衣」と呼ばれていたのもこの花と思われます。黄花では最も早咲きのもので、上花弁がかなり白っぽいのも特徴的です。花冠はやや深めで、花間は狭く密に咲きやすいものです。近年、中国より輸入され流通している黄花イカリソウの殆どはこの種であると考えます。

リシチェニィーの葉」 先の尖った片変形の葉で、鋸歯は細かく毛のようにビッシリとみられます。艶は余りありません。芽出しの時に少し斑紋が入りますが直ぐに緑色になります。地下茎は余り走らず株になりやすいものです。

フランケティー(E.franchetii)」 リシチェニィーに次いで黄花では早咲きのものです。全体に淡く緑色がかったクリーム色で、上花弁の幅は細く、花冠は浅く柱頭もあまり飛び出しません。花茎は斜めに伸びやすく花間があります。

フランケティーの葉」 芽出しの頃は全体に紅を帯びてやがて緑色になります。葉は大きく片変形で、鋸歯はやや長めで毛の様に生えています。黄花では大型の葉を持っています。地下茎は余り走らずに株立ちとなります。

バオジンゲンセ(E.baojingense)」 黄花としてはやや遅咲きのもので、クリーム色の花は距がやや内巻きで、花冠は浅く柱頭が外に出て目立ちます。花茎は斜めに伸びて花間は短めですが、沢山の花を密に次々と咲かせます。

バオジンゲンセの葉」 とにかく大型のもので、硬くしっかりした葉茎に丸みのある大きな葉をつけます。葉はやや片変形の丸みのある長く大きなもので、芽出しの頃は黄紅色を帯びていますがかたまると艶は余り無く、鋸歯は不規則で少し大雑把です。地下茎は多少伸びて横走します。

リゾマトスム(E.rhizomatosum)」 黄花としては遅咲きのもので、花茎は直立または斜上し、花茎の蕾の姿も特徴があります。明るい黄色の花はやや細く、距が上に上がり特徴のある花姿となります。余り多く見られるものではありませんが、当園にて昨年メンブラナセウム本物として販売した物の中に混じっているかも知れません。上花弁に淡く紅を含む固体も見られます。

リゾマトスムの葉」 型の良い葉は芽出しから斑紋を絡めて、光沢がありとても美しいものです。鋸歯は粗く棘の様に硬い特徴があり、葉は余り大きくありません。名前の通り、細く長い地下茎はとにかくよく走り、直ぐに鉢の隅々に伸びて纏りません。

メンブラナセウム(E.membranaceum)」 黄花としては最も遅咲きのもので、タップリとした巨大輪の明るい黄色の花は美しさと風格を備えています。上花弁には紅を含んで、水平に伸びた距は90度に湾曲して美しいシルエットを描きます。花茎は真っ直ぐ伸びて、花間もありとても風格のある姿です。これまで、この花の名前で流通している品種は数多くみられますが、おそらく90%以上は別な花であると考えられます。

メンブラナセウムの葉」 大きな葉は比較的柔らかく丸みがあります。芽出しの頃より斑紋を含みますが、成長すると緑色となり艶は少なく、鋸歯は細かくびっしりと生えています。地下茎は多少走りますが纏りは悪くありません。芽出しもゆっくりとしています。
実は、一番大変な問題が・・・・。
僕は学者ではないので・・・今回紹介した品種たち・・・はたして本当にこの名前でよいのか・・・・。
実はここから既に解らない・・・
だからあくまで「私見」です。
そらみろ・・・だから言ったじゃないか!!
なるべく「分類」には口を挟まない様に心掛けてるんだ・・・って。
そんな事言える立場じゃないし・・・ねっ!!
あんまりいぢめないでね・・。

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「園芸」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。イカリソウ楽しそうですね。昨日、近所の里山に行きました。キバナイカリソウが、ちょうど満開でした。踏まないと歩けないぐらいあるので、変異があるかと眺めましたが、葉が銅葉のものぐらいしかありませんでした(これも成熟すると消えるのかも?)。
スイッチが入って、ニリンソウをよく見ると、こちらは同じものがないぐらい、株ごとに違うのですね。花弁(がく片でしたっけ?)の枚数が10枚ぐらいあるもの、巨大輪、弁先に紅色をさす個体。。。
シラネアオイも白花はないですが、濃淡あってきれいでした。
ヤマツツジは蕾でしたが、ムラサキヤシオ(たぶん)は咲いていてきれいでした。
キケマンもちょうど満開でした。ヨーロッパでは、この仲間をさりげなく町中の駐車場の脇に植え込んでいてきれいですが、こちらでは誰も見向きもしません。同行した植物初心者には、この学名を教えました。こちらの発音で『懲りたリス』というと、属名になります。
カタクリも、足の踏み場がないぐらい個体数がありました。もう咲き終わって果実が成っていましたが、そんな中で、たった3株が咲いていました。いずれも、えらく濃色でした。倍数体かと思い、葉の厚みを指先で確認しましたが、あまり違いがありませんでした。こちらの倍数体を検定する機械は、葉っぱのネバネバが苦手なので、今回は検定用にも連れ帰りませんでしたが、新しことがわかったかもしれませんでした。。。失敗。

こんにちは、お久しぶりです!

生物のなかでも、植物の分類は奥が深く、またややこしいですよねcoldsweats01

でも、分類というのは、あくまで現時点での「暫定」に過ぎないんだと思います。これからも分類が変わる可能性の方が大きいようにも思えます。

専門家でもないのに生意気言って失礼します。

らんおぢ様、こんにちは。
何だかとっても楽しそうですね!
中国のイカリソウたち・・・
染色体の記されているものが何も無いんですけど・・・何とかなりますでしょうか??
それが解ると色々と見えてきそうなのですが・・・
この際、本職の方の力を借りてでも知りたいものです。
どうぞよろしく・・・。
ちなみに・・・実生キンラン、ほとんど咲きましたよ!!
すんごいですね!!


Planter様、こんにちは。
僕はどちらかと言うと見た目で勝負!!
見た目が違えば答えが見えそうな・・・
でも、見た目が違わないものは困惑です。
ヤッパリ資料は大事・・・
基本を知らずして先へは行きませんから・・
シャジンやギボウシなんかは地域差が多すぎて・・・
でも、知りたいですね。

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