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2009年8月 7日 (金)

30年ぶりの邂逅

05

ナガバノイシモチソウ」 有名な成東の食虫植物群生地での写真です。ここのものは白花ですが、地元の方々の努力でしっかりと守られ繁殖しています。

お陰様で8月3日から6日まで、楽しい夏休みを過ごす事が出来ました。
有難うございました。
今日は、この間の旅のレポートを少しご報告したいと思います。

先ずは8月3日の初日。
今回の旅の行き先は・・・少し疲れもとりたいので近間にしよう・・・・
と言う事で、3年ぶりの房州旅行となりました。
ここ何回かは中央ルートで鴨川に出る事が殆どだったので、たまには九十九里から海岸線のルートを使う事にしました。
高速に入って東金ルートに向かう途中で、「このコースなら久しぶりに寄れるかも・・」と考えて、急遽、30年以上ぶりに成東にある天然記念物の「食虫植物群生地」に寄って見る事にしました。
以前ここに来たのは30年以上も前の事・・・ここに寄りたかった理由、それは・・・当時、ここで最初で最後に見たある野生ランの存在を・・いつか一度は確かめたかったからです。
01_2

成東食虫植物群生地」 町から少しずれた田圃の中にひっそりと佇んでいます。昔と違い木道や乾燥防止の用水なども整備されて地元の方々の努力が伺われます。
入り口の小屋で登記して早速中を見せていただきます。
木道を少し歩いただけですぐに花をつけたナガバノイシモチソウが迎えてくれました。
それが最初の写真です。
「何を見にこられたのですか・・・」
保護委員の方が声をかけてくださいました。
「よろしかったらご案内しますけど・・・嫌がる方もいらっしゃるものですから・・」
コレは心強い、早速30年前の話をさせていただいて「そろそろ咲いている頃かと思いまして」と話をすると・・・・・
「その頃だと木道はありませんでしたね!! いまは木道から見られないところで、でも、去年は花をつけた株が1株だけ確認できました」との事・・・。
さすがに・・・植物の保護゜と言うのはとても大変な事です。
何とか花でも見られればと思ったのですが、ここは食虫植物の保護地・・・ランは論外??
いえいえ・・・保護委員の方々はこのランの希少性をよーくご存知でした。
ナイショで目印のある場所にご案内いただいたのですが、残念ながら遠目には自生は確認できませんでした。
そもそもこの自生地、天然記念物に指定されてからのちに干ばつや盗難がひどく、しかも平地の宿命か・・・大型の雑草や野草の侵入がひどく、とても自然の状態では保護が出来るものではありません。
こういった植生は自然の状態では荒れ果てて、あっという間に自生地は消滅します。
人の手が入り、大型の草を抜いて、乾いた土を剥いで、枯れ草を焼いて、初めてその貴重な植物たちを保護する事が出来るのです。
実は希少な植物の自生地のなかには、こうした人の手が入ることによって守られているところが少なくありません。
しかも・・国から出る微々たる補助金に、町や自分たちで持ち出したお金を足して初めて予算が出来、木道の整備や大型植物の抜き取り作業などが可能になるのです。
食虫植物の多くは埋蔵種子によって自生地復元が可能です。
ただ、その埋蔵種子を掘り起こす手続き一つとるのにもなかなか大変な面倒を強いられる・・・と、話してくださいました。
03_2

イシモチソウ」 いつもなら花が既に終わって茎も枯れ始めているのですが、場所によってはまだ花が咲いているところがありました。
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コモウセンゴケ」 木道を移動したときに現れた埋蔵種子からこんな群落を形成します。人為的に用土を剥がしたところにはこんな群落がすぐに出来るのです。

今回この地を訪れて、改めて植物保護の難しさとその問題点を痛感いたしました。
それが人里に近ければ近いほど、困難さを極める事も・・・・。
快く色々とご案内・ご説明いただいた保護委員に方々に厚く御礼申し上げます。
最後になりましたが、僕がこの地で30年以上前に邂逅した野生ランの写真を掲載します。
古い写真ですのでなかなかネイビーな写真ですがご了承ください。
また、自生地保護のために花の名称等は控えさせていただきます。
こういうものはわかる人がわかればいいですよね。
(こう書くとすぐに自慢げに名称をスッパ抜く人もいますけど、そういうこともやめてね!!)

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日本でも既に稀少植物となってしまったこの野生ラン。
1花でも多くこの地に飛び続けることを心より願っています。

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コメント

>>人の手が入り、大型の草を抜いて、乾いた土を剥いで、枯れ草を焼いて

これは昔は農作業の一環として当たり前にされていたことなんでしょうね。(土はぎはさておき)湿原ではないですが、阿蘇やくじゅうのほうの草原もそうやって保たれているそうですね。だから氷河期の名残のモンゴル辺りと共通の植物があるとかなんとか。
日本の里山こそ自然と人間の見事な共同作業の賜物として、世界遺産の「複合遺産」に登録されるべきかと思うのですが、いかがでしょうか。今複合遺産とされているところはほとんど、手付かずの自然があります、ついでに遺跡もあります(またはその逆)(マチュピチュとか)か、山岳信仰の山(黄山とか)、みたいな所が多い気がします。もっと人と自然の関わり合いを伝える物がこのジャンルで登録されてもいいと思います。でも逆にそうなったら手入れの手続きがより厄介になるのでしょうか。


はぐりっど様、こんにちは。
天然記念物になっても「あんたら何とか保護してね」状態みたいですね。
まるで「あんたの土地掘ったら遺跡が出たから、自分で調査してね」みたいな・・・。
今の保護委員の方たちのご苦労を考えたら、そ~っとしておいてあげるのがベストですよね。
そんなところが各地に沢山ありそうですよね・・・。

coldsweats01horse馬だね・・・やまくさ様こんばんわ
昔のことは妙によく覚えているおいちゃんです。牛飼い伊藤左千夫の生家のあるところですね。おいちゃんも行きましたよ40年まえです。(それとなく歳の差考えて辻褄合わせました。)当時デジカメ持ってなかったので写真が無いのが残念です。その後先(?)桜村の常光園軍鶏場に一泊させていただき、あまつさへ翌朝はおにぎりまで持たせてくれて、「ぼくちゃん、必ず真っ直ぐ家に帰るんだよ。」って送り出してくれました。happy01思い出しましたsign02その後成東にいったんです。
おいちゃん家出してきた訳じゃないんです。懐かしいsign03先日見た「you」の再放送みたいだ。
息子が筑波に行ったとき、そこが昔桜村だって初めて知りました。なつかしいよー
cryingすみませんあまりに私的なこと書いちゃって・・・weep
海のほうにもコメントしたいことがぁ・・

モクチョウテン様、こんばんは。
成東は僕も久しぶりです。
大体は親戚のおじさん(僕の大師匠です)に連れてきていただいたのですが…。
ここに寄ると、その後には当時から有名な某ラン園に寄って帰りました。
「クモランほしい」と言ったら「この辺の杉林にどこでもあるから売ってない」ってよく言われました。
確かに…杉林に結構着いてましたけど…。
茂原の自生地も良く連れて行ってもらいました。
松林の中にはイシモチソウやカキラン、オオバノトンボソウなんかが結構生えてましたけど…。
今はきっと住宅地でしょうね!!coldsweats01
電話の花、種がとり終わったら「秋に予約」としておきました。
高いぞお~~。

happy01ははは・・・ドーンと任せなさいよsign03おいちゃん今忙しいのでかーなり強気smileでも母ちゃんは
目の前にお金が無いことのほうが心配なんです・・・ってshock

モクチョウテン様、こんばんは。

忙しそうでなによりですね!!
こちらは貧乏暇だらけ…ですweep
ギャラリーも拝見しました。
ライトに照らされる山車…綺麗ですね!!
どの作品も表情豊かで、今にも飛び出しそうな躍動感がとても好きです。
(タイの鱗の質感が何気に好きですfish)
蒸し暑い毎日ですが、お互い頑張りましょうね!!
(地震は大丈夫でしたか???)

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