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2010年1月27日 (水)

「暇な釣り」では無いのだ・・

今日は、昨日の夜の冷え込みが嘘の様に春の暖かさでとてもポカポカした1日でした。
久しぶりの休園日なので・・・家仕事をしながらも・・・
午後は「キム・サムスン」見た後はぐ~っすりと眠ってしまいました。
かえって疲れたかも…背中が痛い・・・。

さてさて今日は・・・先日紹介いたしましたモデミの続きをば・・・
前回・・・思わせぶりな内容で終わらせたのですが・・・
意外に反響があり、危うくネタバラシをされそうになりながらも・・・
なんとか結論的なものに漕ぎ着けそうです。

そもそも韓国には3種類のセツブンソウ属が見られます。
更にそこにモデミが加わるので、似た花が4種類存在します。
そして今回、かなり強引に花をいたずらしたので余り良い写真ではありませんが・・・
取り敢えず咲いた花を載せてみます。
1

今回咲いた奴!!
結論としてこんな花でした。
実はこれ・・・僕が以前から気になっていたセツブンソウの仲間です。
最初に韓国から「ヒナマツリソウ」が入荷した時、多くの雑誌やカタログではヒナマツリソウをEranthis albidumやEranthis stellatumとしました。
ところがです・・・いつの間にかその学名が独り歩きしてしまって・・・
何時の間にやらそれらは当たり前のように使われるようになりました。
もちろん・・・その段階で、そこに疑問を感じている人も多かったのですが・・・。
更にネット社会の落とし穴です。
何かを調べる時も、インターネットの画像と名前が常に独り歩きしてしまったのです。
特に国内の検索では・・・誰かが「そうだ」と書くと、それが連鎖する様に次々と広まってしまうのです。
「国内検索の嘘」ですね!!

僕は海外の植物を検索する時、必ず、なるべくその植物の自生国の情報を検索することにしています。
それらをなるべく多く見る事によって・・・もちろん正・誤の情報がありますので、消去法でいらない情報を消去して結論を探します。
自生国と言えど誤った情報は多くあります。
大量なる「情報の悪」ですね。
以前、国内検索でも「平尾台のノヒメユリ」で検索したところ、かなりの枚数で「コオニユリ」の写真が混じっていた事がありました。(最近は知りませんが…)
おそらくこの人たちは「コオニユリ」を見て「ノヒメユリを見た」と満足してしまったのでしょうか??
でも・・・情報の無い人がこの検索を見て現地に行けば、また、「コオニユリ」が「ノヒメユリ」となってしまいます。
「負の連鎖」ですね。
これは業界でも同じ事、純粋な方が多いのか・・・余り調べる事も無く、言われた名前のままで流通している植物も少なくありません。
これは植物名だけではなく・・・野生種なのか、実生によるものなのか、原種なのか、人工交配種なのか…といった事にも波及します。これも嘘の情報が結構多い・・・
ただ、本人が「そうだ!!」と信じ込んでしまっているのでどうにもならないのでしょうね!!
自分も含めてですが(恥…)、こういった不特定多数の人が見ておられる掲示板やブログ等で、少ない情報や一方通行の情報だけで何かを公開する怖さ・・・と言う事も肝に銘じておかなくてはいけないと考えます。

話がそれましたので元に戻します。
ここで、韓国産のセツブンソウ属3種について簡単に記してみます。
「セツブンソウ」
…ほとんど日本のものと変わらないにゃあ~。
「ヒナマツリソウ」
・・・花はセツブンソウよりも丸みがあり、一回り大きい。蜜弁は短くて先端が緑色。葯の先端はほんのりと紫色に染まります。花が開くと紫色の葯と緑の蜜弁でなかなかの彩りです。葉は3裂して比較的細長い。球根(塊根)は茶褐黒色で丸い。
「エランティス・ステラーツム」
・・・花はセツブンソウよりも花弁が細く、蜜弁は長くて先端が黄色い。葯の先端は白く、花が開くと白い花に黄色の蜜弁が良く目立つ。葉は3裂して少し短い。球根(塊根)は薄茶褐色でやや縦長のものが多い。
そしてついでに・・・
「モデミ」
・・・花はセツブンソウに似て花弁幅があり縁には少し切れ込みが見られる。蜜弁は短く黄色で葯の先端は白色。葉は5裂して幅があり周辺が細かく切れ込み特徴がある。塊根と言うよりむしろ根茎で細く長く、全体的にはキンバイソウやヘゲモネの仲間に似ている。
と・・・なります。
花の山として有名な智異山等では全種が見られる様で、しかも、地元の方にもかなり混同されている様子です。
「●●ハクサンイチゲ」等と呼ばれているものもあり、アネモネまで混じえてかなり混同されている様子です。

もう・・・結論を言うまでも無くお解りいただけたものと思います。
そう・・・今回、「モデミ」として入手したものは・・・
花の形状や葉のつき方を見ても、どうやら本物の「エランティス・ステラーツム」(Eranthis stellatum)の様です。
まさに「怪我の功名」・・・期せずして本物のステラーツムが入荷してしまいました。
実は結構ニコニコかも・・・・・。
ただし・・・分布がかなり北寄りですので・・・「ヒナマツリソウ」よりは少し暑がって作り難いかも・・・。
さて・・・ちなみに「ヒナマツリソウ」ですが・・・
期せずしてこちらも開花が始まりました。
2

ヒナマツリソウ
ステラーツムと花の違いが良くご理解いただけると思います。
ちなみに・・・「ヒナマツリソウ」の学名ですが・・・
多くの説がありましたが、現在韓国国内では「辺山半島」で1993年に発見された事から、エランティス・ビュンサネンシス(Eranthis byunsanensis)とされている様子です。

セツブンソウの仲間にはこの他にも中国やロシアを中心に良く解らないものがいくつかあります。
エランティス・アルビダムとかエランティス・シビリカとか・・・
おそらくはステラーツムと同じものもあるのでは・・・と、感じるのですが、それでもまだまだ捜索不可能です。
このブログの内容も、決~して鵜呑みにせず、「こんな解釈もあるんだねえ・・」程度にとどめておいてください・・・・ねっ。
実物と文献が伴って初めて「検索」が生きてくる…という事も…忘れずに・・。

ちなみに・・・僕は子供の頃、「ひなまつり」の事を「ひまなつり」と言ってましたよ・・・。
子供の頃釣りが好きだった僕ですが、魚釣りに行ってもいつも「暇な釣り」ばかりでしたけど・・・・。
(あ゛~~~っ・・「おいちゃん」や「アル師匠」の様な終わり方になってしまった・・・。でも・・・まだまだ・・・未熟だねえ…反省・・)

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コメント

やまくさ様こんばんは。
二度目の投稿をさせていただきます。

雪割草、見事ですね。北海道はまだまだ雪の下。春とは名ばかりで、うらやましい限りです。

2008年の春に、Eranthis sibirica の球根をピンクフォームとのことで、チェコから輸入したことがありました。翌年に花が咲いたところ、全て普通の白い花でした。

さらに草姿全体が、邦産セツブンソウの倍以上にもなる大型のもので、なんだか可愛げのなさが、なんとなく感じられて……。

邦産セツブンソウのピンク花のようなものを期待していただけに、正直なところ残念でした。

お忙しいさなかに古い話題に食いついてしまい、すいません。

もうひとつ旧聞ついでと申せば大変失礼ですが、昨年の苗リストに「ウズラバサギゴケ」がありましたが、ひょっとするとニュージーランドのMazus radicansの可能性はございませんか。苗の現物は見ていないので、間違っていましたら申し訳ありませんが。

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