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2012年4月29日 (日)

暑い・・・・・(汗)

Img_2898 「ウラシマソウ赤花」 紀州産のサーモンピンクがかった明るい赤花です。とても綺麗な大輪美麗種です。本日、この花の花粉を色々と利用して幾つかの交配をしてみました。良い花が出来そうな予感です。

暑い・・・です。
とにかくここ2日間・・・とても暑いです。

少し動いただけで・・・もう、汗だくです。

いよいよゴールデン・ウィークに突入です。
昨日、今日と・・・沢山のお客様にお出でいただいております。
本当に有難うございます。

毎日・・・品出しに追われて、値段付けが間に合わない状態ですが・・・
それでも売店の花はだいぶ入れ替わってきたと思います。

そんな訳で・・・・
ホームページの方に「ゴールデン・ウィークの売り場」を掲載してみました。
急いで撮影したので、なんだが写真がゴチャゴチャですが・・・
リアルタイムでの売店風景をご覧ください。

暑さのせいか「メダカ」もなかなかの売れ行きです。
ぼちぼち産卵も始まっているので・・・これから今年の売品作りです。

今日は・・・この暑さの中・・・・
売店の品出しをして・・・球根ランの交配をして・・・あちこち撮影して・・・テンナンショウの交配して・・・品出しして・・・植え込みやって・・・・・・・・もう・・・・・くたくた・・・です

週中から後半は天気が少し心配です。
ゴールデン・ウィークはスカッと晴れた方が嬉しいですもの・・。

皆様のご来園を心よりお待ちいたしております。
Img_2914 ウラシマソウ酔白花」 紀州産の酔白花です。緑地に日の丸の様な桃紅色の模様がなかなかお洒落な花です。この花の花粉も色々と交配に利用してみました。数年後がワクワクしますね!!
Img_2949 「ウラシマソウ・徳島素心」 ほんのり色味を感じる素心ですが、花の型は抜群です。お雛様の様に2花並んで咲いている様子も可愛らしいものですね。
Img_2968 ヒメウラシマソウ・青軸ピンク花」 酔白タイプの1系ですが、これは花色が日増しに濃くなり明るい桃色の可愛い花です。なんとか沢山増やせればと願っている可愛らしい逸品です。ヒメウラシマソウはウラシマソウに比べて親球の爆発も少なく、丈夫で繁殖も良いので今後の狙い目だと思います。

売店は先日までの雨と、乾きやすい時期で灌水も多いので・・・かなりぬかるんでいます。
ご来園のお客様は、足元等汚れても大丈夫な恰好でお出でください。

2012年4月27日 (金)

3種類ふえました・・・

Img_2526 タリクトルム・オリエンタリス」 小アジア原産のとても可愛らしいカラマツソウです。以前からあこがれの花の一つでしたが、知人に無理をお願いしい分けてもらい、漸く花を見る事が出来ました。余りの可愛らしさに・・・ただただ・・・脱帽です。一生懸命増やしたい花の一つです!!

今日は朝からしとしと雨です。

ここのところ・・・時期が時期なのか・・・
イカリソウやその他の山野草たちの取材が毎日のように続いています。
皆さん・・・雨模様の中・・・なかなか大変そうですね!!

さて・・・・
表題の「3種類増えました・・・」ものはなんでせう!??

じつはこれ・・・
「育てて楽しむ山野草のすべて」のP221にも掲載した「栽培してはいけない植物」の事なのです。

「種の保存法」については・・・
以前、知人とヒメタニワタリの件ですったもんだした事がありますので・・・
かなりこまめにチェックを入る様に心がけています。

今日・・・
種の保存法・国内希少野生動植物種」を覗いてみると・・・
「育てて楽しむ山野草のすべて」の製作の頃には指定されていなかった3種類の植物が、H24年・4月20日政令、H24年・5月1日施行で指定されることとなりました。

この条例はどちらかと言うと余り身近でない植物が多かったのですが、今回は明らかに関東周辺の植物が指定されています。
個人的にはこの3種・・・いずれも納得のいく植物たちなのですが・・・
さて・・・ご紹介です。

シモツケコウホネ
北関東の一部に稀産する水中葉性のコウホネです。以前のブログで自生地を訪れていますが・・・とにかく細い用水路の限られた範囲のみに自生しています。知人より実生からの栽培も試みましたが、夏の声を聞くと同時に暑がり初めて、ジェット水流でも貯水では栽培が難しいものと思います。盗掘も後を絶たない様子で、最近、ネットなどで販売されている状況を見て懸念もしておりました。的を得た選択だと思います。

カッコソウ(ナルカミカッコソウ)
北関東の一部に稀産します。今から30年近く前に自生地を訪れた時でも、殆ど見かける事はありませんでした。これも認定されてしかるべき植物であると考えます。知人が問い合わせたところ、シコクカッコソウや交雑種に関しては問題外と言う事です。気になるのは・・・どこかでシコクカッコソウだと思って栽培・販売していたら実はナルカミカッコソウだったという問題が出てきそうな気がします。栽培品を見直してみたいものです。

ウラジロヒカゲツツジ(ウラジロヒカゲシャクナゲ)
北関東と秩父の一部の岩場に生えるものです。最近、北関東のものと思われる個体の山出し品が、桜草や福寿草で有名なグリーンセンター(道の駅??)で販売されていました。根もボロボロで、その辺の適当な用土で植え込んで石で支えられていたものです。知人から連絡を受けて3~4株、1年間ハウスの中の高湿度で管理して救済した事があります。昨年も、とあるフェアーで販売されていた小苗を入手しました。今年は種子を採って増やそうと思っていた矢先でしたが…そのまま当園で保存栽培して天寿をまっとうさせてあげる事にしました。意味の無い山出しが売られていたこの花も、指定は正解かもしれません。

これら3種は5月1日より、販売、譲渡、移動、場合によっては展示等も制約されます。
これまで指定されている植物たちも含め、皆様、良くご理解の程ご確認くださいませ。

先日も「カッコソウ」ないですか・・・と言うお客様がお見えになりました。
残念ですが・・・これからの入手は「無理」となるのです。

こういった事例は法律で決められたものであり、私たち販売する側のモラルや信用問題にもかかわってきます。

これからも、知りうる限りその都度ご報告させていただきます。

Img_2506 ヒナソウ白花」 「育てて楽しむ山野草のすべて」のP14に掲載しているヒナソウの白花です。たかがヒナソウと侮るなかれ、意外に暑がり、高温多湿や長雨には弱いものです。本ではショボイ苗を2.5寸の風兎窯鉢に植え込んで小さな花が咲いた状態の写真ですが、1年後の今ではこんなに立派な花が満開になっております。漸く丁度いい加減になったのですね!!

明日からいよいよ「ゴールデン・ウィーク」です。
期間中の4月28日(土)~5月6日(日)までの間は休まず営業させていただきます。
皆様のご来園を、花いっぱいでお待ちいたしております。

2012年4月25日 (水)

暑くなると忙しいのです・・・

Img_2747 テリミトラ・メガカリプトラ×ヴィローサ」 Hおぢさん交配のテリミトラです。ヴィローサ系の花としてはブロッチの加減も程良く、なかなかオリエンタル・チックな花です。今年はこの花を使った交配がフラスコから出せそうなのでとても楽しみです。

昨日は、ここ埼玉でも25℃を超える夏日でした。

涼しい日や雨の日はやる事が限られてしまう分・・・
晴れて暖かくなったらなったで・・・一度にやることが重なってきます。

今の時期に最優先しなければいけないのは球根性ランたちの交配です。
特に、テリミトラ等は晴れて気温が上がらなくては花が開かないので・・・
こんな日には朝からイの一番に取り組むことになります。

テリミトラの花たちも後半戦に入ってきました。
これからは模様花やブルー系の花が多くなってくるので、交配もいよいよ佳境に入ります。

まあ・・・な~んでも交配しておくと言うのがセオリーなんですが・・・。
Img_2765 テリミトラ・カンパニュラータ」 まだ親指の爪程の花ですが・・・ビン出し2年目の開花です。やはり小型の苗程開花が早いものです。昨日は再び交配です。まずはセルフで量産したいところなのですが・・・。
Img_2774 テリミトラ・フレクスオーサ」 これもビン出し2年目の開花です。この種は他の種とは異なり、花茎がよじれる様に蔓状に絡んでそれぞれを支えあっているのが良く解ります。小さな黄色の花ですが、なんとなく面白い味わいでもあります。

さて・・・
今日は、昨日程の暑さは無く、夕方には小雨混じりになりました。
休園日ですが、平日はなんだかんだでなかなか出来なかったイカリソウの交配をしていました。

イカリソウはこれから2色、3色の綺麗なものが咲いてくる時期なので、毎日の交配の最優先になります。

そう言えば・・・今日は雪割草の発芽したカイワレたちもじっくりと眺めていました。
今は・・・こんな感じです。
Img_2796 今年のカイワレ」 まあ・・・蒔いた数にもよりますが・・・まずまずの発芽だと思います。例年よりも全体の数は少なめで1100床くらいですが、早いものでは本葉が出始めてきました。

でも・・・今日注目していたのは・・・
実は、今年の蒔き床ではありません。

1昨年蒔いて、昨年発芽しなかった蒔き床が重要なのです。

当園では、1年目に発芽しなかった蒔き床はすべて保存しておきます。
その中には数の少ないながらも重要な交配があり、1年後に発芽する事もしばしばみられるからなのです。

発芽しなかった蒔き床は、ただ棚下に保管するだけでは上の鉢のタネがこぼれて発芽している場合もあります。
したがって、必ず他のタネが上からこぼれる事の無い棚下を選んで保管します。


備えあれば憂いなし・・・むしろ嬉しい結果が!!
昨年発芽しなかった、こんな交配のF1たちもの~んびりと発芽を始めています。
特別公開ですよん!!
Img_2798
「すだれ三段♀」と「熱唱」の交配です。カイワレの裏は真っ赤ですよん。

Img_2799
「橙紅」と「炎環」の交配です。たった1粒のタネですが大切にした甲斐がありました。2年後は最高の親の一つになりそうです。

Img_2800
「銀河」系と「香小町・歌舞伎系三段」との交配です。既に葉にもテンテンが見えています。

Img_2801
佐渡産の巨大輪ダークサーモン「鉄火」に「武王」との交配です。ダーク好きの僕にとってはこれも面白いF1になりそうです。

Img_2802
無毛二段咲き「和」と「熱唱』との交配です。無毛三段咲きの強力な親になってくれそうです。

Img_2803
黄花二段咲き「黄の光」に「紅すだれ」との交配です。「黄花すだれ段咲き」の始まりの一つと考えた交配です。

ど~です・・・どれも面白いF1でせう。
これらは1昨年前に最も期待を胸に蒔いたタネたちです。
1年目に発芽しなかったときは正直ガッカリでしたが・・・・・・
待っていれば神様は見放しません。

また…新しい引き出しが出来ました。
今は・・・努力が報われた喜びでいっぱいですね。

2012年4月23日 (月)

連休前ですが・・・

Img_2738 イカリソウ交配種『妖艶』」 真っ赤なルージュがとても色っぽいオネエさんです。「育てて楽しむ山野草のすべて」の「山野草園芸」のページに出ているイカリソウと同じ株の1年後です。こういう色彩は日本産や中国産どうしの交配ではなかなか出来ません。異交配のチャンポンだからこそなせるワザなのです。草姿も美しく、ものすごく「妖艶」な花ですよ。

もうすぐゴールデンウィークだと言うのに・・・
相変わらず涼しい日々が続いています。

今日は小雨まじりのシトシトとした天気で、こんな日は出来る仕事も限られてしまいます。

久しぶりにメダカの水替えをしてみました。
メダカを見るのは5カ月ぶりくらいかしら・・・。
なんと・・・早いものでは産卵が始まっています。
こんな・・・きったない水の中でよ~く生みますです。

雪割草のタネも膨らみ始めて・・・先週から袋かけも始まりました。
あちらこちらの話を聞くと、今年は結実が今一つの様ですが・・・
当園では意外にタネの出来が良い様です。

F1たちも、みんなそれなりに結実している様子です。
1560交配もあるので・・・蒔き床作りだけでも大変そうです。
最初の頃のものは早くもパラパラとほつれ始めました。

そう言えば、昨年の雪割草の実生の発芽もまずまずです。
カイワレたちもみんな小さな本葉を出し始めています。
この年は、初花への交配が多いので、1交配の数は少ないものが多いのですが・・・
どれも最新の親を使っているので、開花すればどれも新しいタイプの花になるものと思います。
今年の交配は、その、完成型なのですね。

連休前は何かとドタバタしそうです。
出版社の方も、本の完成記念を開いてくださるとの事ですが・・・
もうしばらくは時間が出来なさそうです。
それも含めて・・・ゆっくりできるのは…ゴールデンウィーク過ぎかしら・・・。
Img_2739 イカリソウ交配種『群青』」 昨年大人気だった青いイカリソウ「群青」が咲きました。先日まで行方不明だったのですが・・・さすがに咲けばすぐにそれと解ります。今年は、昨年にも増して青味が強く咲いています。オギスイ系の交配ですが未だに希望者が多く・・・なかなか増やせないのが残念ですね。

明日は天気が良さそうです。
撮影に、交配に、棚の整理に・・・忙しくなりそうです・・・

2012年4月22日 (日)

寒いのです・・

Img_2680 ヒトヨシテンナンショウ・素心」 九州の知人から1昨年送られてきたものです。むしろ黒っぽい花を見慣れているヒトヨシテンナンショウですが、緑一色の花もなかなか新鮮で良いものです。ど~やって増やしませうか!??

寒いです・・・。

4月も下旬に入ったと言うのに・・・今日の気温は何度でしょうか。
こんな時期に4枚も服を着ているのは異常です。

さて・・・最近困っているのが・・・・・
ウラシマソウ等のテンナンショウの置き場です。

開花苗はある程度の置き場が確保できるのですが・・・
困っているのが・・・
ウラシマソウ等の増えた小苗の置き場です。
この置き場所が、確定されている様で未だに確定されていません。

通常は、雪割草の棚下にずらずらと置いてあるのですが・・・芽出しの頃はどうしても日陰で間延びしてしまいます。
間延びしてフラフラと延びている茎を頭から灌水するので・・・
結局は折れ曲って・・・酷いものでは地に伏せて倒れてしまいます。

なかには・・・漸く増えた良いものもあるので、何時も「もったいない」と思う状態が繰り返されています。

芽出しだけ陽に当てて茎をしっかりさせればよいのですが・・・この時期は色々なものが棚上にあるのでとても置ききれません。

これから少し真剣に置き場を考えねば・・・
日陰のハウスが欲しいところなのですが・・・・と、毎日何かと葛藤しているのであります。
Img_2669 何かの斑入り」 マムシグサ系の斑入りだと思うのですが・・・どこのだれから来たのかも忘れてしまひました・・・。黄色の全面砂子斑でとても綺麗なものです。明日、調べてみる事にします。
Img_2682 ムロウテンナンショウ」 なんだか宇宙人の様なテンナンショウです。仏炎苞が完全に葉に化けてしまっています。テンナンショウの仲間には色々な種類でこのタイプが見られますが、なぜかこの芸になると1球から2~3本花茎が立つのも不思議なのです・・・。
Img_2362 ウラシマソウ『天使』」 静岡産のウラシマソウの代表種「天女」系の最高峰と言われている花です。仏炎苞の開き方は抜群でコントラストも見事な大輪花です。中を覗いてみたら1花で♂と♀が咲いていたので、うまくセルフ結実すると嬉しいのですが、一応・・・保険で「天女」も交配しておきました。
Img_2686 ウラシマソウ『赤富士』」 まったく別のルートから出てきた花ですがやはり静岡産で、おそらくは「天使」や「天女」とは同じ系統の花と思われます。数年前に小苗で入手したのですが、今年、花が咲いてみたら仏炎苞の開き具合やコントラストなど、『天使』に引けを取らない美しさがあります。これも是非増やしてみたい逸品です。

色々なものが植え替えで増え始める季節です。
置き場探しが大変です・・・。
ヤレヤレ・・・です。

2012年4月21日 (土)

本日も・・・

Img_2584 エピメディウム`W T Stearn`」 かのStearn先生の名を冠したイカリソウです。ベルギーのクーンさんから分けていただきました。オーメイエンセに近い1系の様ですが、赤味が強くなかなか個性的な花です。

本日も朝からイカリソウのお客様に沢山お越しいただきました。
有難うございました。

特に今日は、色とりどりの交配種に人気が集中しました。
バイカラーやトリカラーの草姿の良いものに人気が集まっています。

そんな訳で・・・
今日からいよいよ・・・イカリソウの交配開始です。
本日は合間をぬって・・・それでも10交配ばかり交配してみました。

置き場もあれこれゴチャゴチャなので・・・
親鉢の異系交配と同系交配を置き場分けして整理しました。
これで・・・これからの交配も楽になります。

新しい親も少しは増えているのですが・・・早くしないと花が終わりそう。
なんだか・・・いつも、何か時間に追い立てられていますね!!
Img_2587 「エピメディウム・イリシフォリウム」 原種としては比較的珍しいもので、これもベルギーから分けていただいた花です。小型で纏まりの良い花ですが・・・内ガク片の緑色が少し気になるのです・・・。
Img_2413 イカリソウ交配種『夕焼け』」 こここのところ人気の高い花の一つです。バオジンゲンセと夕映の交配から生まれた花ですが、パオジンゲンセには内ガク片をライムグリーンにする力があり、独自の雰囲気を持つお子たちが生まれています。
Img_2411 「イカリソウ交配種」 先日まで1番人気だった花です。これもバオジンゲンセ系の交配ですが、やはりライムグリーンの内ガク片に大きな特徴があります。バオジン系の交配の欠点は、大きな葉と花茎の伸びの悪さなので、それを補う様な交配が良いかもしれません。

先日の定期検診の結果が出ました。
いちおう・・・殆どが基準値以内で一安心でした。
エコーで腎臓や肝臓、膵臓、胆嚢とかも見てもらって異常は無しです。

ただ・・・尿蛋白が+だったので気になったのですが・・・

先生曰く・・・
「疲れてるんでしょう・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ハイッ」。

2012年4月20日 (金)

イカリソウがピークです!!

Img_2535 イカリソウ交配種」 小さな黄金色の花をカスミソウの様に一面に咲かせます。鳥が群れて飛んでいる姿に似ているので「夢千鳥」と銘じてみました。スッキリと立ち上がった草姿も良く、バランスの良い花です。

なんだか余り春らしくない天気が続いています。

それでもすでに4月下旬に入り・・・
人の動きも草の動きも・・・かなり賑やかになってきました。

この時期になると必ず出てくるのが棚の移動です。
狭い当園では、季節ごとに棚の植物を移動して、ローテーションを作らなければ置き場がありません。

福寿草を棚下にしまって、ギボウシを棚上に出して・・・
雪割草の整理をして・・・あとは「雨避け」の完成を待って大移動がありそうです。

イカリソウの早咲き系がそろそろ終わりそうです。
遅咲きものが花芽を出し初めているところです。

次の花たちが・・・咲き始めました。
Img_2616 イカリソウ交配種」 大輪でスッキリと伸びた距が美しい花型を作ります。明るい桃色の内ガク片と黄色の花弁との対比がとても美しい花です。
Img_2618 イカリソウ交配種」 更紗ガクの白い花と、紅色に染まった芽出し姿とのコントラストがとても美しい個体です。草姿も良く、こんな感じの雰囲気が味わえるのもイカリソウならではの楽しみかもしれません。
Img_2625 イカリソウ交配種」 ピンク、黄色、口紅の3色タイプの花としては完成されていると感じます。柔らかい芽出しの紅色との対比も心地よく「」(いろどり)と銘じてみました、綺麗な花です。

来週発売の「趣味の園芸5月号」に、先日紹介した「レブンソウ・ピンク花」等「さし木」の、中間報告が小特集で掲載されます。
「育てて楽しむ山野草のすべて」の延長線及び販売用の様な内容ですが、是非ご覧ください。

2012年4月18日 (水)

雨避けを作っているのであります・・。

Img_2430 「雨避けです」 屋外の雨避けを作り始めました。昨日の写真ですが・・・この後夕方からは空模様が怪しくなり・・・作業は中止です。

雪割草の交配もひと段落ついて・・・
山野草中心の仕事が戻ってきました。

当園にはなかなか使い方の難しい・・・屋外のカンカン照りの作場があります。
なかなか使い方が難しいので・・・
ここのところの数年間は、この作場は殆ど「死に体」となっておりました。

それでも・・・だんだん作場のスペースが無くなって行く今日この頃・・・
今年は思い切って・・・この、屋外の作場に「雨避け」を作る事にしました。

実は・・・ピーカンの作場も、雨避けをするだけでかなり有効的な作場に変身します。

これまで・・・ハウス栽培を余儀なくされたシャジンやキキョウ、ホトトギス等はすべてここで管理できます。
ノギクやリンドウ・・・はては高山植物までもなかなかの作場になる事間違いなしです。

実は・・・「育てて楽しむ山野草のすべて」に掲載の写真の高山植物たちも・・・
その殆どはここに簡易の雨避けを作って栽培していました。
その生育具合を確認し、確証して・・・本格的に雨避けを作る運びとなったのです。

そしてその結果、今週始めから業者さんに作業に入ってもらい・・・
本日は・・・
 
こんな感じです。

Img_7492_2
全体的には鉛管パイプで骨組みを組んで、ビニペットでビニールを張る形にしました。
最初は塩ビの波板で作ろうとも考えたのですが、波板では一部が破損すると修理が面倒です。
雹等も多いこの地域では直ぐに傷むのです。

それに、ビニペットにビニールなら、そのままビニペットのレールを利用して寒冷紗も簡単にバネ止め出来るので使い勝手も良いのです。
問題は雪によるビニールのたるみぐらいでしょうか。
ただ・・・実は今問題がひとつ・・・
Img_7493_2
ここまで完成して・・・直ぐにでも棚を使いたいのですが・・・
肝心のビニールがありません。

実は、先日の北陸地方を中心とした突風で、新潟等では多くのハウスが破損しました。
そのハウスの補正により、全国的にビニールが間に合わないそうです。
園のビニールも、早くても1週間はかかるとの事で・・・
被害の甚大さがこんなところにも影響しているのだと感じています。

話は変わりますが・・・
今日、こんな花が咲きました。
Img_2417 レブンソウ・ピンク花」 「育てて楽しむ山野草のすべて」のP234「さし木」のページで紹介しているレブンソウさし芽の1年後の姿です。図5のラベルを良く見ていただければお解りですが、鉛筆で「レブンソウ・ピンク」と書いてあります。実はP130のレブンソウ(桃色)を挿したのです。秋に発根した苗を3.5寸の伝市シャジン鉢に植えこんで、本日開花しました。1年後の姿です。レブンソウのピンクは最近では余り見なくなりましたので、今年は本格的に少し挿し芽をしようと考えています。本を作りながら・・・実は、結構まじめに仕事もしているのでありますよ。

まだまだ・・・「本のその後」、色々とお見せしますね!!

2012年4月12日 (木)

桜は散ってはいなかったのです・・。

Img_2348 「カラデニア・ハーレクィーン」 「どーだコノヤロー・・・俺がドームで咲いていたら絶対に入賞モノだぞぉ~!!」・・・と、ばかりに咲き誇っております。これだけいっせいに咲いてくるとなかなか見ごたえがありまするです。全体のバランスも良く、かなりの銘花だと感じています。この・・・ものすんごい量の苔の胞子が、作場の環境を物語っておりまするですね!!

昨日の突風で桜は散ります・・・・
と、ニュースではのたまっておりましたが・・・
ここ菖蒲町では余り強い風も吹かずに・・・
今日は桜堤が見事に満開でした。

桜の下・・・の~んびりと・・・歩きたいなぁ~。

今日はとても暖かかったですね!!

この暖かさに誘われてか・・・お客様や業者さんたちも動き始めているようです。
今日は一日・・・あれやこれやで暇無しでした。

それでも・・・テリさんやカラさんの交配を少しやってみました。

これから・・・昨年交配のテリさんやカラさん、デュウさんやオフさんたちのフラスコやビン出し苗が続々とやってきそうな気配です。

さて・・・どこに置こうかしら・・・。

この陽気が続くと植物たちはどんどん活性化してきます。
この時期は肥培のシーズンですね!!
置き肥や液肥・・・どんどんあげちゃいましょうね!!

ネットショップの「イカリソウ交配種」が、おかげさまで好評です。
本日、少し追加してみました。
また・・・「4月の売り場」を見て、こんなものが欲しいと言う問い合わせも何人かの方にいただきました。

皆様のご来園を、心よりお待ちいたしております。
Img_2353 オフリス・スペキュルム」 マニアあこがれの「ミラー・オーキッド」です。この仲間は蜂の背中に似ているところから「ビー・オーキッド」とも呼ばれています。この種は、特にリップの中心が青く、鏡の様にピカピカ光り何とも不思議な味わいです。苗が出来ると、直ぐに誰かに持っていかれてしまいます。今年も交配しなくては・・・・。

明日は交配・・・できるかな!??

2012年4月11日 (水)

桜満開!!

1_1 テリミトラも満開」 加温ハウスのテリミトラが満開になりました。と・・・言っても、まだ早咲きの系統ですが・・・。晴れて気温の高い日は朝から一斉に開いて見事です。これから・・・ゆっくりと交配の日々ですね。

ここ数日の暖かさで・・・
菖蒲町の桜も一斉に花開きました。

今年は入学式と相まって、とても綺麗に咲き誇っているように感じます。
春・・・ですね。

さて・・・「やまくさ」の方も、そろそろ春の準備です。
ここのところ・・・マニアの方や業者さんの動きも活発になってきたように感じます。

雪割草の交配も予定通り火曜日で終わり・・・と考えていたのですが・・・
火曜日はご来園や御来客の方も多く・・・・
まだ・・・少し残してしまいました・・・・。

残りは・・・明日以降、時間の合間を見て少しづつかたずけたいと考えています。
それでも、きのうまでで1550交配・・・今年はこれまでで最高かもしれません。
交配番号も19800を超えたので・・・
来年は交配を開始して直ぐに20000交配に達しそうです。
20年以上の僕の歴史ですね。

交配も終わり…内職も無事に終了して・・・・・
今年からは久しぶりに・・・草を中心に戯れる日々を創ろうと考えています。

手始めに「ホームページ」に、久しぶりに「4月の売店のご案内」を作ってみました。
是非、ご笑覧ください。

また・・・気づかぬ様にネット販売していた「イカリソウ交配種の販売」も好評です。
こちらの方は・・・これからどんどんと咲いてくるので、出来れば毎日少しづつ出して行きたいと考えています。

春の山野草のシーズンに突入です。
今年も、忙しくなると嬉しいのですが・・・。
1_2 テリミトラ・ヌダ」 以前は「ブルー・サン・オーキッド」と言うとこの種が一番人気でした。明るいセルレア色の花はとてもお洒落です。草姿も大きすぎす、小さすぎずで丁度いい加減です。未だに人気は高い花です。
1_3 テリミトラ・ヌダ・トールホワイト」 いわゆる「アルバ」なのでしょうか。大きな白一色の花はとても美しく、様々な交配の親として利用できそうです。名前の通り大型で草丈が伸びやすいのですが、それもまた迫力で良いものです。大型なので増殖が少なく、今年はセルフもしてみました。
1_4 テリミトラ・アンテンニフェラ×ヴァリエガータ」 朱橙色の花弁に赤いブロッチが程良く散った小型種です。ドイツのHおぢさんの交配によるものです。テリミトラの仲間の黄色い葯は濃色の地には良く目立ちます。
1_5 テリミトラ・シンデレラ」 これもHおぢさんからのものです。ヴァリエガータの特徴を良くとらえた交配種で、とても美しい中型種です。ヴァリエガータ自体の入手が難しいので、この花をうまく使って交配出来れば良いのですが・・・いまのところ、テリミトラの多元交配は不稔性のものも目立ちます。
1_6 「テリミトラ・マクロフィラ×ルテオキリウム」 グレーがかった桃藤色の面白い色彩の交配種です。墨流しの様な花紋が渋い味わいですが、意外に好きな和風好みの花です。沢山咲かせると味のある花ですね。
1_8 「テリミトラ・ルテオキリウム」 クリームがかったアンズ色の中間色はあまり目立ちませんが、小型で、なにより丈夫なのが良いものです。交配親としても利用しやすく、分球が良いので株立ちにして楽しむと山野草的で良い雰囲気です。
1_7 テリミトラ・ヌダ×クリニタ」 両種の特徴をうまくとらえた見事な大型種です。クリニタ系の色合いはまさにブルーに近く、花弁の質、花のバランス、草姿等、どこをとっても文句がありません。大好きな銘花です。

明日からはいよいよ、テリミトラの交配も開始です。
これからの球根性野生ランには目が離せませんよ。

お陰様で「育てて楽しむ山野草のすべて」が好評です。
園でも、毎日のようにご購入いただいております。

これからこのブログには・・・
なるべく、この本で掲載できなかった花や、掲載花のその後の姿の写真等を中心にご紹介したいと考えています。

ご期待くださいね!!

2012年4月 7日 (土)

「イカリソウ即売」好評です。

Img_2209 イカリソウ交配種」 レプトリズム「マリコ」にオギスイを交配した花で、「マリコ」の外花弁が反りかえる癖を直して、花を大きくした個体です。兄弟をいくつか販売したのですが…すべて完売です。

お陰様でイカリソウが好評です。

今年はコーナーにより販売価格を統一してしまったので・・・
お客様にはお好みの花をお求めやすいかと存じます。

毎日咲いてくる花をどんどん補充したいと考えています。

イカリソウの花は来月末まで続々と咲いてきます。
乞う期待ください。

同様に・・・
売店に並んでいるプリムラや球根植物も好評です。

イカリソウ、プリムラ、球根と、纏めてお買い上げいただくお客様もいらっしゃいます。

色とりどりのイカリソウ、是非一度ご覧ください!!
Img_2207 桜日和」 同じく、レプトリズム「マリコ」を使った交配です。桜色のほんのりした花色が今の季節にピッタリの花です。
Img_2212 杏の里」 「育てて楽しむ山野草のすべて」の表紙に出ている交配種です。サーモン系のほんのりのアンズ色が何とも言えない味わいです。
Img_2214
 紫の君」 大輪でわずかに藤色を感じる淡色の花ですが、花心を紫に染めた美しい3色花です。ただいま兄弟を販売中です。
Img_2217 信玄」 天六花の様に最初の1花目が激しく八重化します。「武川源平」系の交配種で、力が付くと距を9~10本出して花弁の重なりも見事です。ただし・・・1花目のみですが・・・。

雪割草の交配は火曜日までかしら・・・。
ただ・・・その後の棚整理が地獄の様だ・・・。

そう言えば・・・
「A○AZON」からお勧めの本の紹介メールが来てました。
お勧めは・・・「育てて楽しむ山野草のすべて」・・・だって・・・

2012年4月 6日 (金)

イカリソウ始めました!!

Img_2172_2プリムラ・マルギナータ・ナポレオン」 昨年秋のリストの表紙を飾った鉢植えのこの春の開花です。苔が付いてなかなか落ち着いた雰囲気になってきましたが、花後には植え替えしないと傷みそうです。

「え~まだ・・・雪割草置いてあるのぉ~・・・」
このあきれ言葉がここのところのお客様の第一声です。

幾ら雪割草がまだ咲いていると言っても・・・
山野草のお客様が増えて来ています。

そんな訳で・・・昨日は売店の入れ替えを始めました。

あちらこちらでイカリソウの展示会が始まっているのか??、イカリソウの問い合わせが多くなっています。

実は・・・雪割草の交配を続けている間に、イカリソウたちがどんどんと咲き始めて来ているのです。

と、言う事で・・・
イカリソウを続々と売店に並べてみました。

こんな感じです・・・。
Img_7319

Img_7320_2

コンデジで急いで撮影したので・・・ボケボケですが・・・
交配種を中心に色々と並べ始めました。

他にも・・・サクラソウやプリムラ、春咲き小型球根や早春・春の山野草等、色々と入れ替えています。

今年の目標の一つは売店の充実です。
現在、奥さん一人で右往左往していますので・・・出来ればもう一人くらい付けたいとも考えています。

もう一つは屋外作場が眠ったままの状態なので・・・
屋根を付けて、新たに雨避けの屋外作場を設ける心算で、現在手配中です。

なるべく効率よく・・・作業できる環境づくりを心がけます。

後は・・・久しぶりに「ホームページ」の充実を図りたいと考えています。

イカリソウの逸品は・・・「ネットショップ」にでも出せればとは思っているのですが・・・
ヤッパリ・・・売店でなくなってしまうかしら・・・

オキナワセッコク・・・「バンドエイド」のかほり。

2012年4月 5日 (木)

棚下掃討作戦!!

Img_1778 「個性派です!!」 「花奏」系と「熱唱」系との交配から生まれた三段咲きの「金孔雀」です。金屏風の様な三段弁の色艶がとても絶妙で、全開しても尚、吸い込まれるような美しさを醸し出す逸品です。

毎年の様に交配を繰り返すと、溢れんばかりの余剰苗が出来てしまいます。

それらの余剰苗は結局棚下に置かれて、そのまま長い間保管される形になります。
そして販売されることも稀なままに、そのまま棚下に眠ってしまうのです。

そんな苗が毎年のように増えてきます。
苗の生産、育種をしていると必ずこの問題に直面します。

物には流行があり、時間と共にそれらは刻々と変化していきます。
ただ・・・むやみに表に出す事で、遺伝子の流出と言う事にもなりかねません。

そんな時にはどうするか・・・

埋めてしまうと言う人もいますが・・・折角、手塩にかけて育てたものを簡単には処分できません。
安く売れば良いと言う人もいますが・・・安く売ってもさばける量はたかが知れています。
むしろ・・・安く売るためにきちんと管理をする方が大変な労働力です。
では・・・どうするか…!??

当園の場合は「植物園」に寄付をしてしまうのです。
それも・・・雪割草に所縁があるところや、取りに来てもらえるところにです。

今日がその日・・・
棚下に眠っていた130ケースの雪割草を持って行ってもらてました。

ただ・・・持って行ってもらうだけでも、なかなか大変です。

まずはラベルを全部抜きます。
これは・・・迂闊にラベルを入れておくと、聞いたことも無い人から「この交配番号はなんだ!!」等と問い合わせが来るのです。
植栽などで寄付をするときも、この部分にはとても気を使います。
モラルの無さにはビックリですね!!

苗を入れるケースも取り替えます。
通常は100円のケースを使うのですが・・・
ケースだけは返してほしくても、これまで殆ど返って来たためしがないので、急ぎ38円のケースを手配して取り替えます。

寄付するだけでも・・・なかなか大変なのです。

昨年秋からこの春で300ケース近くの雪割草を寄付させていただきました。
これでまた・・・新たな交配苗を置けるスペースが出来たのですが・・・
実は毎年・・・200ケースくらいは苗を作っているんですよね・・・。

育種生産は、常に「イタチごっこ」なんですね。
Img_0819 個性派です!!」 「遊雅」系の交配から生まれた千重咲き「遊仙」です。複雑に重なった色模様は、何とも幻想的な雰囲気を醸し出します。「全国大会」にも展示しましたが、通の方にはなかなかの評判だった様子です。

現在・・・1340交配。
明日も・・・もうチョットです。

2012年4月 4日 (水)

三段咲き・・・発進!!

Img_1422 黒紅の誉」 黒味がかった濃紅色がド迫力の、当園作出の中でもトップクラスの大輪三段咲きです。「古都路」系の花で、今年初めて花粉を吹かせてF1を作ってみました。初花の時から、知人が「とんでもない花が咲いてる」と言ってくれた花ですが、F1が出来ればこれからの最高の武器の一つになってくれる事は間違いないでしょう。

爆弾低気圧・・・凄かったですね!!

昨日のうちに台風対策をしておいたので・・・
お陰様で大事にも至らずに通り過ぎてくれました。

今日は朝から・・・いよいよ三段咲きの交配です。
今年は・・・既に終わってしまった親もあるのですが・・・
反対に、まだこれから満開と言うものも多く・・・
今日から数日の間は三段咲きの交配に没頭できそうです。

以前にもお話をしましたが・・・
三段咲きの交配は・・・まず、終わりそうな♂親を数鉢用意します。
次に、花の盛り頃の♀親を用意して、片っ端から交配していきます。

この時にあの花にはこの花、この花にはあの花・・・と、使い分けて行くのです。

咲いている花数や交配によって、1交配に使う花の数を考えながら交配していきます。

大体1花に、オシベを2~4本くらい使います。
これも花粉の吹き具合や成熟の加減によって異なります。

後は・・・瞬時に判断しながら、流れ作業の様に♀と♂を使い分けて行くのです。

僕の三段咲きの交配はある程度の計算が出来る状態なので・・・
他の花芸の交配から比べたら、限られた時間の中でかなりの数を交配する事が出来ます。

今日は1日で1人で110交配出来ました。
これで合わせて・・・1280交配です。

今年はとてもF1の多い年です。
特に、1~2年前に選別したF1の親たちが充実してきました。
そんな訳で・・・
例年の様に、複雑交配の♀や♂を使った交配よりも・・・初心に還ってF1どうしの交配から始めてみました。
今日行った110交配も、殆どがF1どうしの交配です。
3年後の新しい花たちがとても楽しみです。

今後も数日は三段咲きの交配に没頭できます。
まだまだ・・・今年の交配は長く続きそうです。
Img_1423 天唱」 「緋天」と「熱唱」の交配から生まれた三段咲きです。この花も今年は花粉を利用してF1作りをしています。大輪で迫力のある花なので・・・これも楽しみな逸品です。
Img_1431_2 桃環」 「モモ缶」ではありませぬ・・。「炎環」の実生から生まれたサーモン系の三段咲きです。まだ初花ですが大輪で、オシベがあったのでF1を作ってみました。「炎環」系のダークサーモン狙いの交配ですが、なかなか良い親になりそうな予感です。
Img_1604 無名」 Hさんから分けていただいたH12~14年頃の岩渕オリジナルの三段咲きです。大きな花で、先日紹介した「豊春」と同じように、三段弁をはみ出すほどにオシベがあります。切れば簡単に花粉を吹くので、この花もF1を色々と作ってみました。おそらく凄い親になってくれると思います。
Img_2103 大観」 たまたま双頭花が咲いてオシベがいっぱいあったので切ってみました。何時もより沢山花粉を吹いてくれたように感じます。こんなラッキーも・・・ありですよね!!

さあ~・・・明日はいよいよ、棚下掃討作戦だぞ!!

2012年4月 1日 (日)

ラスト・テンテン・・

Img_2098 流星夜」 昨年は不定形の千重咲きだったのですが・・・今年は株分けしちゃったので二段咲きになりました。でも、ド派手な点々と褐色の二段弁は相変わらずの迫力です。交配出来るので、むしろラッキー・・・かもです。ルビは「りゅうせいや」なのですが・・・実は「りゅうせいナイト」とも読むんですよ・・・ハハハ・・・。

明日・明後日と北国に出掛けてしまうので・・・
今日は朝から一気に交配です。

先日お話しした通り・・・最後に三段咲きを纏めたいので・・・
今日中にテンテンやその他の交配を終えてしまいたかったのです。

花の終わりそうな三段咲きのF1作りも始めました。
今年は・・・結構、意外なものが意外に花粉を吹いてくれています。
こちらもラッキーかもしれません。
丁度、F1の交配を始めている時に知人が見えたのですが・・・
オシベを切った花粉だけはその日のうちに使わなくては意味がありません。
鉢数があったので、僕は失礼してそのまま交配を続けました。
この時期はだいたいそんな毎日です。

今日で1140交配が終わりましたが・・・
実はその殆どが特殊ものの交配です。
テンテンだけでも200交配を超えていると思います。
白覆輪も同じようなものだし・・・
黄花や無毛でもそれぞれ50交配近くはあると思います。

これで・・・
旅から帰った後は、心置きなく三段咲きの交配に没頭できます。
もっとも・・・居ない間はKさんにお任せしましたけど・・・。

新しいF1たちがこぞって交配を待っています。
今年は・・・結構充実した交配が出来ているかもしれません。

今日は・・・最後の最後に咲いてきたテンテンを少しご紹介。
今年のラスト・テンテンですよん!!
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全面に散った明るい桃色のテンテン絞りがとても華やかです。
初花なのにボリュームもなかなかですね。

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小さな花ですがなかなかの雰囲気です。纏まるとなかなか良さそう。
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昨年選別の1作ものです。一見、日輪状の短いシベで迫力に欠ける花ですが・・・実は、この花はかなりの曲者だと思っています。大輪の丸い花型に、全面に流し染めたテンテン絞り、そして何よりも・・・短いながらも完全に弁化したシベにはびっしりとテンテンが見られます。この花の発展型はとても素敵な段咲きが生まれそうですよ・・・あくまでカンですが・・・。
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こいつも変な花です!! 一見、普通のピンク花に見えますが・・・良く見るとピンク地に少し濃い桃色のちりめん絞りが全面に流れています。こんな花は始めてみました。でも・・・これからの使い方が・・・わからない・・・

今年はまずまずのテンテンの当たり年でした。
そんな訳で「流星夜」ですよん。
(そうか!! そ~ゆ~事なのか・・・!??)

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