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2013年11月14日 (木)

シャジンのはなし・・・その1

Pa300003 リストの表紙」 今回の「2013~2014リスト」の表紙に使わせていただいた梅ちゃん先生のホウオウシャジンです。地蔵岳オベリスクを染めつけた橅窯鉢に植えられた地蔵岳産のホウオウシャジン。何ともカッコイイ仕上がりなのです!!

ここのところ・・・
色々な雑誌や会報で「私の好きなベスト○○」と言った特集が組まれています。
ここで突然ですが・・・僕の大好きな山野草ベスト3の発表です。

第1位・・・ホウオウシャジン
第2位・・・ホソバヒナウスユキソウ
第3位・・・チシマクモマグサ
なのです。

これを・・・海外種もすべてひっくるめても・・・
1位、2位は変わらず・・・
第3位がパラクィレギア・アネモノイデスに変わるくらいです。

僕の中では常に第1位の山野草である「ホウオウシャジン」。
そもそも・・・この花を好きになったきっかけは・・・
おそらくは、中学の時に山渓で出版された白幡氏の高山植物のポケットブックに出ていた写真です。
花崗岩肌から垂れ下がる様にして咲くホウオウシャジン・・・
この写真のカッコ良さに、とにかく魅せられたのです。

その後・・・僕の目を釘付けにしたホウオウシャジンがあります。
それは・・・
実家から歩いて5分のところにお住まいの故・志方欽二さんの作場で見たホウオウシャジンです。
5寸鉢の半深鉢に十数本の芽が立っているその鉢は、わずか草丈10㎝にも満たない細い茎が四方に斜上して、6月だと言うのに既に小さな蕾を沢山付けていました。
あまりの纏まりの良さとその繊細な姿は、山渓の本で見た写真と同じ姿で・・・それが今、目の前にあるのです。

志方さんのお話では、その個体は後の日本歯科大学の教授で食虫植物の研究家としても知られる小宮定志先生の採種品をお預かりしているものだとお聞きしました。
ノスタルジックな部分も大きいとは思いますが・・・
僕の見たホウオウシャジンの栽培品としては、未だにこの時のものを越えるものを見ていません。
今後も、永遠に超える事の出来ない、素晴らしいホウオウシャジンでした。
話は変わりますが・・・この志方さんとの語らいの日々が、僕がシャジン好きでウスユキソウ好きになったきっかけなのだと感じています。

その後・・・行く先々の知人や山野草店で、僕のホウオウシャジン集めが始まりました。
まあ・・・いまから30年以上も前の話なのですが・・・sweat01

それまでは下垂性のシャジンと言うと、イワシャジン、ホウオウシャジンと・・・その中間タイプと言われていたヤシャジンシャジンの3タイプでしたが・・・
丁度この頃からウチョウランブームが始まり、その副産物として、あちらこちらの山からホウオウシャジンの近似種が見出されるようになりました。

特に富士山周りの御殿場から富士吉田の周辺には、大小さまざまな山野草屋さんが軒を連ねて・・・それぞれがそれぞれのタイプのシャジンを扱っていました。

まずお目見えしたのが梅が島で見つかったウメガシマシャジン。
その連なりの大谷崩で見つかったオオヤシャジン。
さらには夜叉神峠の奥、雨畑で見つかったアマハタシャジンなど・・・
よ~く見ると微妙に違うシャジンの仲間が色々と登場してきたのです。
ただし、そのいずれもがイワシャジンから派生したものではなく・・・
ホウオウシャジンに連続している様にも思えました。

シャジン探しをしていると・・・結構、それぞれの得意分野の店も解って来ます。
「バスの山野草店・M園さんのアマハタシャジンは凄く小型だよ」
「吉田のK園さんのオオヤシャジンは葉が真っ赤でイイよ」
「S園さんのイワシャジンは花色が良くて花が大きいよ」
など・・・みんな店ごとの特徴をよく理解して、自分なりの選別をしていたものなのです。

ウチョウランブームの頃の会話で「愛鷹山でタネまで白いイワシャジンの白が見つかったよ!!」と言う話もありました。
今日流通しているイワシャジンの白は、御殿場のS園さんによって増殖されたこの時の個体の末裔たちが殆どです。

さて・・・この懸垂性のシャジンたち・・・
特徴を大別すると・・・
大型種・・・イワシャジン、ヤシャジンシャジン、オオヤシャジン
小型種・・・ホウオウシャジン、ウメガシマシャジン、アマハタシャジン
葉の先端が曲がらない・・・イワシャジン
葉の先端が曲がる・・・その他
夏咲き・・・ホウオウシャジン
秋咲き・・・その他

さて・・ここで1つの疑問が・・・
先にも少し記しましたが、イワシャジンとホウオウシャジンは、本当に言われている様に種として連続するものなのでしょうか。
自生地の詳しい事は解りませんが・・・
栽培していると・・・明らかにイワシャジンとその他のシャジンたちでは特徴が異なる様に感じるのです。
それは何!!  と、言われると言葉では答えられないのですが・・・sweat01
雰囲気と言うか・・感覚的なものと言うか・・・
イワシャジンだけは独立しているように思えてなりません。
これらのホウオウシャジンに近似種の変異は地質によるものなのか・・・??
はたまた・・・イワザクラの様に標高差によるものなのか・・・??
いずれにしても、それぞれが特徴があり、その特徴を生かした選別が面白く、現存するものの多くはそうした特徴を生かした個体が残されているのだと思います。

最近・・・イワシャジン等はケースからはみ出るので、生産者の方は好んで立ち上がるタイプのものを増殖しています。
山野草展でも真っすぐに立ち上がって沢山の花を着けたイワシャジンを良く目にします。
でも・・・あくまで個人的には・・・
下垂性シャジンの仲間は、やはり、「下垂してこそ魅力的」なのだと思うのです。
ちなみに・・・イワシャジンは当時から「丹沢ユウシン」のものが一番美しいと言われていました。

それにしてもこの下垂性シャジンの仲間たち・・・
もう少し素直に育ってくれればsweat02 と思うのも、シャジンオタクの本音なのですが・・・sweat01

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コメント

coldsweats01シャジンの話 しょの2 なかなか始まりまへんな。楽しみにしてまっさかい。わたしも鳳凰シャジン、細葉ヒナウスユキソウ、コマクサが好きです。ってゆーかずーっと栽培しています。山草さんのおかげです。地蔵岳実生ってユーのもいいですよ。ごく細葉とやや細い葉と作っていましたが、どちらも初夏に咲いてくれて、大満足です。やや細い葉のほうが今も元気です。

happy01注文したものがぜーんぶ揃って大感激です。( ^ω^ )
実はまだ植え替えできてない鉢がたくさんあるのですが、着荷したものを植え替えながら、だんだんその気になってきました。coldsweats01
やっぱり植え替えると気分がいいですね。そして春に向けて本当に楽しみです。
winkあとは余裕のよっちゃんで、限定品でもチェックしながら、春を待つのだconfident

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