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2015年3月20日 (金)

無駄撃ち…。

Img_7976 星麗殿」 濃赤白覆輪日輪咲き「星麗」と、「日だまり×御神火」との交配から選別した紫白覆輪/グリーン日輪咲きです。クッキリ鮮やかな白覆輪と、濁りの無いグリーンの日輪弁は…白覆輪三段咲きの「無駄撃ち」用の親として最高の花だと思います。こんな花がとても貴重なのですね。

今日は相変わらずどんよりとした曇り空です。
本来は来週が通院予定日なのですが…
来週は天気の良い日が続きそうなので…
急遽、今日の午前中に医者に行ってしまいました…これで一安心です。

午後からは暖房焚きながらの交配で約60交配…
これで取り敢えず680交配が出来ました。

さて…今回のタイトルの「無駄撃ち」って…なに!??

と、思われる方も多いと思いますが…
実はこの「無駄撃ち」は…「彩の華」交配の得意な隠し技の一つなのです。

「やまくささんの三段咲きはグリーンが綺麗ですね」と…よく、御褒めのお言葉を頂きます。
Kさんのおかげで「やまくさグリーン」と言う称号もいただく事が出来ましたsweat01

実はこのグリーンの三段弁が作れるようになったのも「無駄撃ち」のおかげなのです。

では…この「無駄撃ち」とは…なんなのでせうか!??
先ずはこの「グリーンの三段弁」を例にお話ししてみます。

グリーンの三段弁を作るにはグリーンの日輪♀親でなくては綺麗な花は生まれません。
では…どうしたらグリーン日輪咲きを選別する事が出来るのでしょうか!??

そもそも…単純に三段咲きのF1を作っただけではグリーンの日輪咲きの♀親を選別する事はなかなかうまく出来ません。
実は…グリーンの日輪咲きに三段咲きを直接交配しても、なかなかグリーンの日輪咲きを選別出来ないのです。

数年前のブログで「三段咲きの遺伝子は一度交配したらなかなか抜けない」と言う話を書いた事があると思います。
詳しい遺伝の仕組みなんか学者では無いのでま~ったく解りませんが…
少なくとも僕自身のつたない経験則ではそう捉えています。

したがって僕はF1に対しても
「F1でも三段咲きそのものと同じように弁化能力がある」と捉えています。

要は…そのF1をグリーンの日輪咲きに進化させれば良いのです。

それにはどうすればよいか…??
F1を…単純にグリーンの日輪咲きにかけ戻すのです。

たとえば・・・三段咲きの遺伝子の無い「緑色の日輪弁をした花」を♀に利用して…
そこに「三段咲きのF1」の♂花を交配するのです。
この時、出来れば「三段咲きのF1」は♀親に日輪咲きを使ったものが理想です。

ただし…交配すれば当然分離もしますので、目的にあった花を選別する選別眼が大切になって来ます。
殆どの場合段咲きの遺伝子が残る…と言っても、
限りなくハズレに近い個体も多いからです。

この方法で20年近く前に作った花があります。
それが「花奏」と「鈴露」です。

この両種は、金子さん作出の「ピンク日輪×黒姫」から選別したピンク色の三段咲きF1を、試験的に弥彦山産の緑日輪二段咲き「露の光」(明けの明星)に交配したものです。

この時は沢山の兄弟が開花しましたが…結果的に理想のグリーンの日輪咲きを咲かせたのは「花奏」と「鈴露」の2タイプのみでした。
他の花はすべて処分…ムダなのです。

ちなみに「花奏」も「鈴露」も…F1の更に分離交配なのですが、その後の弁化能力の凄さについては皆様ご存知の通りですね。

この様に…目的とする花のみを作るための交配で、選別した花以外の花は全て「ムダ」になる交配なので「無駄撃ち」なのです。

この同時期に作った褐色の三段弁を作るための親「桃ピ」や「茶丸」も、同様に「ピンク三段F1」を「桃麗」や「乙女心」に交配した「無駄撃ち」なのです。

目的とする花以外が全て「ムダ」になる交配…故に「無駄撃ち」なのです。

「無駄撃ち」交配はF1を使うのである程度大量に交配する事が可能です。
ただし…たとえば50本発芽しても選別出来るのはせいぜい1~2本、後はすべて利用価値も殆ど無い「ムダ」ないらない花になります。

でも…最終的に「無駄撃ち」で選別した花は「無駄」どころか「宝物」になるのです。

話は長くなりましたが…
実は今日、この「無駄撃ち」で白覆輪三段咲きの次の親を作る交配をしてみました。

三段咲きF1を使うので、わざわざ吹きにくいオシペを切開する必要もなく…
目的に沿った白覆輪の日輪咲きを用意して色々と交配をしてみました。

♂親にはこれまでの経験で、三段咲きになってもなるべく玉斑の出難い♂を利用します。
「7877」や「8181」等も定番ながら使いやすいかもしれませんね。

そんな訳で…こんな♀親たちを利用してみました。

Img_7954
緑の日輪弁が素敵です、生かしたいですね。

Img_7957
あの「露の光×魅宇」Aタイプですね。メシベが大きくて、何色にも染まります。

Img_7963
この花も黄緑色のシベ日輪が良いですね。

Img_7980
「紫紋」のF1です。この日輪弁を更にグリーンにしてみたいですね。

Img_7983
「種宝」のF1です。上の花と共に三段咲きを作りながらタネ親も選別したいものです。

こんな感じの花たちに色々なF1を交配してみました。
それぞれを2花位づつ交配したので…
うまく結実すれば50粒くらいは採取出来ると思います。

ただし…
花が咲いても選別出来る花は1~2株程度です。
あとはぜ~んぶ「無駄撃ち」なのですね。

三段咲きのF1を使って大量に苗を作って…
交配の目的にあった花のみをピンポイントで狙って選別する「無駄撃ち」。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ですね。

さて…そこでどんな花を選別するかですが…
三段咲き交配をしている方なら…なんとな~く解りますよね!!
この場合は…白覆輪が出ていて「三段顔」をしたやつですよね。

ちなみに…日輪弁が長すぎると…千重になりやすいですよん!!

明日・明後日の交配で白覆輪とすだれを終わらせる予定です。
来週からはいよいよ…テンテンと三段咲きですね。

が~んば。

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