終花の美学…。
「紅すだれ系三段咲き」 今年初花の「すだれ系三段咲き」です。♀親に「炎環F1」♂親に「紫紺の王」との交配で生まれた花なので花弁の質が非常に良い濃紫色の三段咲きです。作り込むとかなり良い花になりそうですね。オシベも切れそうな雰囲気が…。
明日・明後日の3月7日(土)、3月8日(日)は「雪割草・実生新花展その1」です。
今日も交配したり業者さんが見えたりのドタバタでしたので…
明日の朝から売品と展示品の入れ替えです
皆様のご来園を心よりお待ち申し上げます。
さて…
先日、ほんのさわり程度ですが…
「花の枯れ方」や「散り方」について記してみました。
どんなに綺麗に咲いた花でも…
日がたつと花弁が弱くなり捩れが出たり花色に擦れが出てくる花は、折角咲いていても見ていて飽きの来る事があります。
これらの殆どは「花弁の質」の弱さが原因です。
往々にして、急いで作ろうと交配されたものやセルフ分離の花等に多く見受けられます。
今日は天気も良かったので、今年初めての「紅すだれ系三段咲き」交配を始めました。
この「紅すだれ系」の交配こそが、「花弁の質」に最も注意したい花たちなのです。
すだれ系の花たちはその特異な色彩から咲き始めはハッとする美しさを見せてくれます。
ただし…花弁の弱い花も少なくなく…
花後すぐに花弁が捩れ初めて、やがて花色も擦れて透けてヘロヘロになってしまいます。
これらは「作り込み」によって改善されるものもありますが…
折角綺麗に咲いた花でもやがて花弁は捩れて、満開の頃には少し雑然とした感じになってしまいガッカリします。
花弁の質の良い花は散り際まで花弁の厚みと色を保ちます。
最後まで綺麗さを保ったままで散って行く美学…
それゆえに「紅すだれ」交配には「花弁の修正」がとても重要な課題になるのです。
言い換えれば、花弁の修正された「紅すだれ」系交配は「無敵」なのです。
当園では…
この「紅すだれ系交配」は先ず花弁の修正から始めています。
やはり、弁質の強いものとの交配から「花弁作り」をする事によって、「終花の美しい花」作りへと繋がります。
それでも「紅すだれ」系の花弁の修正は難敵です。
今年も、そこの部分を最大のポイントと考えて交配を始めてみましたが…はたして…。
「紅すだれ系三段咲き」 先日ブログでご紹介した♂親に「天唱」を使ったすだれ系三段咲きが開花しました。初花ですが真紅の花弁は厚みがあり黄緑色の三段弁とのコントラストもとても美しい花です。
「紅すだれ系三段咲き」 この花も今年の初花ですが、♀親に「阿賀蛍」系日輪、♂親に「すだれ紫紋」系の花を使った交配の選別です。初花なのに5花も咲いてしまい力が分散してしまったためか、三段弁も開かずに花弁にも「すだれの悪魔」が出ています。力が付けば両親の力を考えると花弁の修正も出来るとは思うのですが、なにより三段咲きにも「すだれ絣り」や「すだれ絞り」を絡めることが出来たのは収穫です。
「紅すだれ系三段咲き」 この花も♂親に「すだれ紫紋」を利用した花です。♀親は「錦宝」兄弟の花型の良い日輪咲きを利用しているので花弁の質は抜群です。この写真は2月中頃に撮影したものですが、この花は未だにしっかりとした花弁を保っています。花弁の絣り模様や色模様の雰囲気などは「紅すだれ系三段咲き」独特のもので、他には見られない雰囲気を醸し出しています。
とかく花弁の弱さが目立つ「紅すだれ」系交配を克服するポイントは♀親にあります。
昨年にも記しましたが、「紅すだれ」系の花は「半優性」的な性質があるように感じますので、そこの部分を理解して、うまくすだれ系の血を残しながらも花弁の修正を繰り返すのです。
少しづつですが…花弁の修正を続けている♀親たちを少しご紹介します。
「すだれ系三段♀親」 ♂親に花弁の質の良い巨大輪の青軸系円弁白花を利用した「青軸系白円弁大輪花×紫紋」のF1を使ったものです。見るからに弁質は向上してきました。
「すだれ系三段♀親」 弁質の良い「八海山×初跳」に「紅すだれ」を戻し交配した日輪咲きです。大輪でどっしりとした雰囲気の良い綺麗な花です。この花からも既にカイワレですが三段咲きが産まれています。
「すだれ系三段♀親」 上の写真とは兄弟です。厚みのある花弁にすだれ絣の入った味わい深い色味の花です。
「すだれ系三段♀親」 今年の初花ですが、「すだれ系三段♀親」に「鉄心系跳珠F1」との交配から選別した花です。「すだれ・鉄心」ともに花弁の弱さは顕著なので、双方の片親で花弁の修正を試みた交配です。初花でこの雰囲気ならば、まずまずの合格点だと思いますが、花弁先端の捩れは少し気になります。
「すだれ系三段♀親」 「すだれ系三段♀親」に「将軍F1」との交配から選別した今年の初花です。「将軍」系の交配は、花型をすべて「将軍」の花型にしてくれるので…解りやすい分だけすだれ三段交配には利用しやすいものです。この花も見事に「将軍」の雰囲気を残した花弁の良い花だと思います。
「すだれ系三段♀親」 こちらは「熱唱」系の♂親を利用した初花です。もちろん「7877」ですね。♀は「すだれ系×雅び桜系」なのでココまでの修正が出来たのだと思います。このパターンで交配を繰り返せば色々と良い「すだれ系三段」の作出が可能になると考えます。
折角なので…今年期待の親もほんのチョット…。
「すだれ系三段用親」 今年の初花ですが巨大輪で花弁の質の良いこの花は、「王妃×紅すだれ」の♀親に「炎環F1」♂親との交配から選別した花です。「炎環」系の交配は殆どの花を「炎環」の花弁に修正してくれます。花弁の質と厚みを作る力は半端ではありません。おそらくは「紅すだれ」の花弁を修正するパワーも秘めていると考えています。今年はオシベはありますが、葯部分が貧弱で花粉は吹いてくれそうにありません。
「すだれ系交配用親」 この花は「紅すだれ」系ではありませんが、今後のすだれ三段系にはとても良い役割を担ってくれる花の一つと考えています。この花こそが僕の秘蔵品「燈紅×炎環」です。独自の橙紅色を見せる「燈紅」に直接「炎環」の花粉を付けて交配した「F1」です。上の写真と比べてみても「炎環」の花型がしっかり受け継がれているのが解ります。昨年初花の小さな株だったのですが、今年は少しガッシリしてきたので…花粉はフル回転ですね。
「すだれ系三段咲き」交配の為のF1作り用の♀親も同時進行で作っています。
今年は…こんな花たちからF1を作ってみたいと考えています。
「丸すだれ1号」 佐渡産の紫大輪円弁花「大星」と「紅すだれ」の交配から選別した大輪ですだれ絣の散った円弁花です。肉厚で見事な花になって来ました。
「丸すだれ2号」 上の写真の兄弟です。こちらは花全体がニビ色のすだれ独特の雰囲気を残した花です。花弁の厚みや弁質はなかなか良い大輪花です。
「富有柿」 こちらは「鉄心」系の円弁乙女咲きです。完全乙女なので弁化能力は疑問ですが…「鉄心」系でココまで肉厚円弁の花は先ずありません。この花だけ観賞していても充分に素晴らしい花です。銘々の由来は「富澤さんちに有った柿の様な色と型の花」…で「富有柿」なのです
「紅すだれ系段咲き」作りの極意…
・細かい事は知らんですが…すだれの性質は半優性的である。
・すだれ系ばかりで交配していると花弁が弱くなる。
・白花や淡色花の使い方で花模様は大きく変化する。
ここんとこテストに出るので覚えて置きませう!!
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「富有柿」。。。ナイスな花です。
ふくよかで、いいですねぇ。こういう花が好きです。
投稿: ぴょんきち | 2015年3月 7日 (土) 23時43分
こんにちは、長年にわたって貴社の雪割草に注目しており、購入を希望していますが、便利な連絡方法が見つかりません。メールアドレスまたはLINEアカウントを提供いただけますか?そうすると連絡が取りやすくなります。
投稿: 名倉丹 | 2023年11月 9日 (木) 22時04分
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投稿: 名倉丹 | 2023年11月 9日 (木) 22時04分
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投稿: 名倉丹 | 2023年11月 9日 (木) 22時04分